ふつうの女子プロになっちゃったGAEA
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年7月15日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 この日は、4月の川崎大会を見て以来、飛鳥ファンになった26歳♀(独身・巨乳)を帯同。「飛鳥にレズ誘われたらどうする?ペロペロ舐められたりとかされたい?」と尋ねると、そこまではイヤだけど、デートして手をつないだりしたい、という、逆に生々しい返事が返ってきました。
 長与欠場にともない熱狂的ファンの数が減り、後楽園ホール空席がチラホラ。まだこの日までは飛鳥ファンもいたのだが…
 試合そのものの感想は、maya さんとほとんど同じなのですが…

第1試合 ○中山香里(7:1広田がうつ伏せの中山に乗って“ボディボード!”、そのままひっくり返されて体固め)×広田さくら 

第2試合 ダイナマイト関西、○山田敏代(11:46エルボーカッターから)里村明衣子、×竹内彩夏。
 極端に言うと、竹内がやられる→里村が助ける、だけの試合。切り返す攻防の妙とかそういうものはない。雷々拳(関西・山田)側は動けない。里村も、他の3人を動かして回すことができないので、試合が流れるようではなく、なんだかモタモタする。
 竹内の成長の度合いを見るたびに楽しみにしていたのに、その後…(涙)

第3試合 ○尾崎魔弓(15:22ウィッチクラフトから)×植松寿絵。
 D-FIX のマネージャー・ポリスがとにかく憎たらしい。その声、しゃべり方がとにかく…
 植松は、グーパンチ、低空ニーアタックなど打撃技を多用、技の華麗さ・キレイさだけでなく、強さを表現できるようになっている。それが尾崎のノラリクラリ戦術(丸め込みを連発するなど)とうまく噛み合って、いい試合でした。最後はめったに出ないとっておきのウィッチ・クラフトが出て尾崎勝ち。

セミ ○アジャ・コング、山田敏代(14:29裏拳から)永島千佳世、×広田さくら
 第1試合でふだん通りの試合を済ませた広田、この日2試合目の登場でマジ・モード。アジャに平手打ち、へなーラまで仕掛ける。お返しもその分キツイんだが、パートナーが永島で安心。とにかく永島のタッグはフォローや連携が絶妙、第2試合での里村との違いを見せつける。最近は動かずに一発の当たりの重さで試合をする傾向があるとは言え、以前から動けるデブの筆頭格だったアジャも、永島に十分呼応した動きを見せた。

メイン ライオネス飛鳥(27:29両者KO)KAORU ※ハードコア特別ルール
 興行は、第1、2試合がややショボく、第3、セミとだんだん盛り上がってきたが、この日についてはそんなことはどうでもいい。とにかくメインである。
 この2人が活動をともにしていたDOAというユニットは、昨年5月のクラッシュ再結成を経てその位置付けを曖昧にし、7月後楽園の一騎打ちでついに決裂する。僕は見逃してしまったこの一戦、昨2月の対アジャAAAWシングル挑戦につづく、KAORUのハードコア路線が確立したとも言うべき名勝負であったらしい。
 その後もKAORUは飛鳥を意識し続け、昨12月にはパートナー長与を凶器攻撃で撲殺、飛鳥に「お前、殺すよ」とまで言わせている。
 その因縁がここへ来て違った様相を見せ始める。飛鳥のアルシオン、NEO定期参戦である。飛鳥にGAEA一時離脱を匂わされ、「勝ち逃げはさせない!」とKAORUが迫り、ついにこの日、再戦が行われるのである。

 開始前、超大量に舞った青い紙テープに包まれた飛鳥をKAORUが急襲してスタート。
 毒霧合戦。
 戦場は後楽園ホール全体へ。バルコニーから飛鳥を宙吊り、さらに自身もロープを逆蜘蛛の糸のようにつたって降りてフットスタンプを見舞うKAORU。(こう書くとけっこう凄いが、実際は、降りるのに時間がかかったこともあってやや間抜け。Jd'のディファで坂井が吊るされたときのほうが凄かった)
 飛鳥's 机をめぐる攻防、コーナー2段目に設置した机を足場のパワーボムをウラカンで返すKAORU。フォームが美しい!
 中盤戦へ。エクスカリバー→机の天板(KAORUの主武器。十数枚も持参してきていた)の連続攻撃を何度おかわりしてもハネ返す飛鳥!
 今度は南側客席最後列へ。そのまた後ろにある階段からフットスタンプ、机もろともKAORUを粉砕する飛鳥。
 と、ここまでハードコアらしい、目まぐるしい展開で進んできたが、疲れからかややペースダウン、両者ダウンの間が長くなってくる。終局近しか。
 飛鳥はパワーボム、キック、ラリアットとパワーで押す。
 粘るKAORU、コーナーの机を足場のパワーボムはなんとカウント1で返す!反撃は一瞬の毒霧。
 そして、長いダウンの応酬の末にKAORUの放った、キレイなキレイなフォロースルーのアッパーカットを幕切れに、ついに両者KO。…

 ん??引き分け??
 この戦いばかりは、決着がつかねばならなかったと思う。飛鳥がこの後一時離脱するだけに…
 なんだか興行全体までも、終わり悪ければ全て悪し、のようななんとも言えない印象が残ってしまった。
 なんかGAEAもふつうの女子プロになっちゃったなあ… というのがこの日の率直な印象。

 飛鳥のアルシオン、NEO定期参戦を契機に、女子プロ界ではミクロな地殻変動が少しずつ進行しているようだ。上記2つの団体に加え、元川−春山に因縁が生まれるなど(これはすぐ沈静化したが)FMW、JWPにまでその振動が伝わった。アルシにJの倉垣が新たに参戦、そしてついに全女にもアルシの玉田・NEOの元気が参戦。LLも全女とつながりを持ち、Jd’はもともと各団体に友誼的である。それらの指し示す方向は、大げさだが「GAEA包囲網」であろうか。
 主力選手の欠場で体力が弱り、標的とされたGAEA、上記7月の試合以降、トーナメント戦を連発、なんとか不在者の穴を埋めるべく関心をつなごうとしている。唯一新人と呼んでよかった竹内の退団が個人的には非常に痛いが…
 しかし9月に入り、なんと長与がヒールターン!!あと、クラッシュジュニアのデビューも控え、タダで終わるはずのないGAEAの逆襲を楽しみにしたい。

 (9月2日記、9月24日追記) 




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