一人のレスラーが決めた末路。
■団体:バトラーツ
■日時:2001年7月5日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王

今日の目的はコンプレでも大谷でも松井でもない。
ソレガシはアーバン・ケンの引退試合を見る為にチケットを買った。
まだデビューして2年足らずの選手に魅了されてしまった。これから!という時なのに…。
非常に残念という思いを胸にホールへ向かう。
最終的な客入りは7割ぐらいかな?このカードにしてはよく入った方じゃないかなぁ。
そういえば、試合前にリスキーという女の子3人グループがバトのイメージガールになったと報告。
その後にデビュー曲を歌った…。グループよりもこんな事をしてしまうバトの方がリスキーだな(意味不明)



第1試合 アーバン・ケンvs石川雄規

アーバン・ケン。バトラーツの選手達が忘れていったものを持っていたような気がする。
それは気迫であり闘争心であり…そして熱を持っていたと思う。
ソレガシは週プロのインタビューを読んで凄く心を打たれた。
自分はリング上で死んでも構わないという思いはあるが、もしそこで死んでしまったら会社に迷惑がかかる。と。
これを決心するには凄く勇気が必要だったと思う。
だが、しかしこのインタビューからバトラーツを愛する心、何よりプロレス界を大切に思っているんだなと…。
これはアーバン・ケンに与えられた運命。仕方のない事。
しかしながら、この運命を自ら消化し受け入れた。今、自分にいる状態に固執する事なく…。
そして今日、アーバン・ケンのプロレスラー人生は幕を閉じた。
ソレガシの胸の中にアーバン・ケンという名の不器用だが魅力的だったプロレスラーがしっかり刻まれた。
(試合はスパーといった感じ。試合後につぼ原人とのちょとした絡みが面白かった(笑))

(3分間のエキシビジョンマッチの為勝敗はナシ)



第2試合 アレクサンダー大塚vs大場貴弘

バトラーツ新人のデビュー戦。入門から約4ヶ月でデビューしたそうな。
身体ヒョロヒョロ。決して大きくはないアレクが巨大に見えてしまうほど。
これまた試合はスパーといった様相。アレクがアキレス腱を取ると、次は大場に取らせる。
腕を取ると大場にまた腕を取らせる。前言撤回。
スパーというよりもアレクがプロとしてのあり方を教えているようだった。
最後は新人選手へのお馴染みの拷問技、逆片エビでフィニッシュ。
アレクは一体何をやってるんでしょ?こんな事してる場合じゃないと思うんだけどな。

○アレク(7分50秒 逆片エビ固め)×大場



第3試合 モハメド・ヨネ&仮面シュータースーパーライダーvs平直行&小野武志

う〜ん…厳しいなぁ…。試合作れる選手がヨネしかいないと…。
平とライダーが絡むとどうしてもリズムがバラバラになってしまう。
1回狂ったリズムをヨネが強引に戻そうとしても、如何せん1対3ではどうにもならない。
こうなってしまったらもうお手上げ。
ヨネが強引にキン肉バスターで最後をしめる。
こういう試合を見てしまうと、やっぱりプロレスは難しいんだなぁ〜って思っちゃうし、
いつも平均点以上の面白い試合を見せてくれる選手は凄いんだなぁ〜と素直に思ってしまう。
プロレスの奥深さを感じた…気がする(笑)
それにしても、小野…今日デビューの選手と同じような身体…どうにかならないかな?
ほらほら、後ろのおねぃちゃん達も、一般人と同じ身体してるぅ〜。って言ってるよ…。

○ヨネ(15分47秒 K・O※キン肉バスター)×小野



第4試合 高岩竜一vs臼田勝美

入場時から右ヒザに故障を抱えているというのが見え見えの高岩。
一方、KOTCでシャノン・リッチに勝って意気揚々な臼田。
試合序盤から高岩のエルボー逆水平のラッシュで幾度となく臼田をダウンさせる。
格の違いを見せ付ける秒殺か!?と思わせるほど。
今回はグローブをつけて来た臼田。パンチと蹴りのラッシュで形勢逆転。
醜いまでに凄まじい打撃戦が繰り広げられる。現代版、バチバチと言ったところか?(笑)
高岩のパワーの前にグロッキーの臼田。高岩のフィニッシュ宣言。(餅つきパワーボム)
が、これを食らっちゃぁ〜…と逃れる臼田。何とか堪えると…。
臼田が引っ張り出してきたのは…ビクトルヒザ十字。いやはや、何とも懐かしい技です。
回り方もスムーズで素晴らしい!とここから、ヒールへと移行すると高岩すかさずタップ。
場内割れんばかりの大歓声で臼田コールまで巻き起こる。
んにゃぁ〜。正直、臼田がこんな良い試合出来るとは思わなかった。ちょっと見縊ってました。
今までの試合があれだったもので、みんなその鬱憤を晴らせたという感じ。

○臼田(6分13秒 ヒールホールド)×高岩


休憩前にアレクの入場テーマ曲のシングルCD発売というのが発表。
それを歌っている青西なんたらという人が来てリングでAOコーナーを熱唱。
最初リズムが合わずよくカラオケで失敗するでだし間違いをしたのはガチだったようだ…。
それにしても最近、格闘技と音楽の両方を楽しむ的なイベントが増えてきてるんですが、
バトもそれに便乗しようと思ったのかしらん?それにしてはあかぬけてなかったけど…(笑)


第5試合 大谷晋二郎&日高郁人vs松井大二郎&カール・マレンコ

何とか暖まってきた場内。注目は松井と大谷の絡み。
こんな絡みが見られる時代が来るとはね。世の中の移り変わりの早さを感じます。
んが、夢のカードというのが段々となくなりつつある現実。
夢を見てるうちは色んな想像で楽しくなるし輪が広がるものだけど、1回でも夢が現実となると覚めてしまうのも早い。
この辺が難しいところなんでしょうね。
大谷、日高、共に松井狙い。カールがお茶濁し的役回りとなってしまった。
松井は小刻みパンチで両者を蹴散らす。
しかし大谷は腐ってもレスリング元山口県チャンピオン。松井から綺麗なタックルを取る。
が、すぐさま身体をいれかえられマウントを取られてしまう(う〜ん、素敵だ。)
今回の大谷は様子見と言った感じ。熱さず冷まさず。日高に後を託す。
と松井に低空ドロップキックから久々に見た!ショーン・キャプチャー。攻勢はここまで。
松井にささっと逆十字を極められすぐさまタップ。日高良い選手なんだけどな。
闘龍門勢と試合すれば、観客を自分に惹き付けるぐらいの技量はもってるのに…勿体無い。
大谷がマイクを持つと…「松井!気に入った!」と熱のある松井に自分達の輪の中に入ってくるよう促す。
そして松井にマイクを投げ付けると…「大谷!熱い…ゴニョゴニョ…ウニャウニャ…。(全くもって聞き取れず)」
マイク後、両者は握手を交わし一騎打ちを要求。
ソレガシには相当な違和感があるんですが…どうですか?

○松井(11分46秒 腕ひしぎ逆十字固め)×日高



第6試合 石川雄規vs田中将斗&邪道&外道

石川はホントに猪木好きなんだな(笑)1vs3というと猪木vs国際というのしか思い浮かばないですもん。
この試合はただでは終わらないと思ったけど…セコンドにサスケがついていたので、コレを絡めて2vs3ぐらいに
もっていくのかな?という下らない妄想をしていたんですが…。
かなり意外な結末が待っていた。(それは後ほど。)
コンプレには勿論、ギャングスターもついている。という事で1vs4か…。
ゴング前に仕掛けたのは石川。延髄切り連発とバックドロップでコンプレの面々を切り捨て御免。
狙いは当然、体格では1枚落ちる外道。関節を色々と決めるが尽くカットされてしまう。
外道がリング上で横たわっていると、すかさず邪道、田中が石川を場外へ連れていく。とブレイドジョブ。
リング上に戻ってきた石川の顔には真っ赤な血がたれるように流れていた。
うまいタッチワークを使い石川をいたぶるコンプレの面々。
何回か石川の3人なぎ倒しというスポットを見せるもそこで勝つまでには至らず。
邪道のタイガードライバーから外道のスーパーフライ。田中のダイビングボディープレス。
これで万事休すかと思われたが何とか肩を上げる石川。髪を捕まれ邪外に羽交い締めにされると、
田中の弾丸エルボー。そしてとどめのローリングエルボーで遂に力尽きる。
試合後も石川をいたぶるコンプレ。するとそこに颯爽と入ってきたのは…。
村上一成!!
あまりにも意外な人物の登場にソレガシめさくさ驚く。
そして、コンプレを蹴散らすと石川をおぶって控え室へ。ヒールがベビーに変わった一瞬であった。

○田中(13分10秒 片エビ固め※ローリングエルボー)×石川


久しぶりに面白いバトラーツを見た気がする。
勿論、今日は村上につきるんだけど…それぐらいインパクトが凄かった。
ソレガシ、鳥肌立っちゃったですもん(笑)村上ヲタなソレガシにとっては嬉しいハイスポット。
このアングルをうまぁ〜く使いこなしていけば、バトラーツに復権の兆しはあるかも。
まぁ、それは今日の臼田や日高の頑張りがあったからこそ思うわけなんですが。
アーバン・ケンの引退を悲しく思っていたソレガシをふっとばしてくれる良い興行でした(笑)




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