7・3アルシオン後楽園大会
■団体:アルシオン
■日時:2001年7月3日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 ふだんは男性客ばかり、むさくるしさ100%のアルシオンの会場、飛鳥効果で女性客もけっこう来ていた。後楽園では恒例なのか?北側を潰して入場ゲート設置、で客入りはそこそこ、千二百ぐらいか。
 この7月以降、観戦はR君(仮名)と一緒に来ることがほとんどになっている。R君は二十代半ば、幼少時から地方で新日・全日を生観戦・TV観戦、大学で東京に出てきてUインターを主に見て、今は私的な事情から全日・NOAHに行くことが多いという人。ちかぢか故郷に帰るので、東京にいるうちにいろいろな団体を見ておきたいというので、及ばずながら私がナヴィゲータとなって連れまわしているようなことです。
 その1回目が6月のNOAH後楽園(R君の招待券で。面白かった)、2回目が同じく6月後楽園大日本(つまらなかった)、この日が3回目。女子プロは昨年のJd’ というR君、選手名もそれほど知らない。

第1試合 ○藤田愛(6:56ムーンサルトから)×山縣優
 山縣の動き、ぎこちなさがなくなり、キレイになっていると思う。といってもドロップキック、コーナーに振られて駆け上がりカウンターで放つボディアタック、回転エビ固めだけなんだが。

第2試合 ○ファビー・アパッチェ、チャパリータASARI(10:52パワー・ボムから)×高瀬玲奈、玉田凛映
 前半、玉田がやられ役を引き受け、その分後半、高瀬が玉田の指示で活躍。スピア、フライングボディアタック、腕ひしぎ。玉田のタッグは上手いな。
 ファビーは相変わらずパフォーマンスが良いですね。

第3試合 ○GAMI(6:41Vクロス・ネックロック)×バイオニックJ
 前2試合、よく知らない選手が出てきていまいち乗ってなかったR君にも、GAMIのプロフェッショナルぶりはよく伝わったよう。相手が猪突に攻めるだけで下手くそなJだったこともあってか、GAMIの変幻自在、いなしてギャグをちりばめ、ところどころキレ良くスパッとキレイに技を決める戦いぶりが際立ちました。
 フィニッシュは、腕を取って首を決める、ナガタロックの裏返し版というか佐野のゆりかもめのシンプル版というか、そんな技。

第4試合 ○三田英津子、下田美馬(10:27デスバレーから)×PIKA、POKO
 覆面姉妹側、セコンドPIKOも交えた三つ子入れ替わり戦術など、相変わらずよく練れたネタで笑わせてくれる。
 対するラスカチョも、この試合を楽しみにしていたようで、先発の三田からして身長さ20cmを誇張した手四つを挑み、ネタに大乗りで付き合う。下田もGAMIのネタをパクッて「目突き」など。試合中、控えにいるほうは笑いを隠せない。
 で、試合後恒例のGAMIとのマイク合戦でも、ラスカチョ妙にはしゃいでいた。

セミ ○ライオネス飛鳥(14:37LSDから)×吉田万里子
 飛鳥いつものMy机かかえて入場。
 でだしから緊張感あふれる攻防、スタンドでバックの、グラウンドでマウントの取り合い、防御がカタい吉田。
 場外戦でペース変える飛鳥、1度目の机攻撃はミスしたものの、下敷きにしてのフットスタンプに成功、ついでライガーボム。
 ハイキックを捕獲、裏アキレスに返して吉田逆襲、得意の複合間接技、三角締めで飛鳥を苦しめる。
 飛鳥の武器はパワー、スタンドに戻してバックドロップの体勢からライガーボムに落とす技、さらにポスト上段から何かを狙うも、吉田気力で立ち上がり、コーナー上でストレートパンチの連打連打、ただただ「殴っている」というほうが相応しいか。そして雪崩式ブレーンバスターで逆転。なかなか持ちあがらなかったエアレイドクラッシュをついに成功させる、のみならず連発で決める。
 とにかく吉田はパンチ、飛鳥はラリアット、ごつくエグい打撃が要所要所に入る、妥協のない試合運びで乱打戦に。
 飛鳥はアルシオンのエグゼクティブ・プロデューサーの就いての緒戦で負けるわけにいかないだろう、対する吉田もこれまでアルシを引っ張ってきて横から入ってきたヨソ者に負けられない、両者意地の張り合いを見せ、試合途中から「引き分け」の予感が強くなってきた。アルシの通常のシングルは15分1本勝負でもあるし。
 しかし、体力的にも余裕を見せていたのはやはり飛鳥のほうだった。場外にセットした机に吉田を横たえ、ポスト最上段から落差たっぷりのフットスタンプで机ごと吉田を破壊、ここからリングに戻った時点で残り1分だったが、フライングニールキック、パワーボム、タワーハッカーボム、LSDの何番目か、とつないで時間ぎりぎりの勝利、緊迫感あふれる試合だった。う〜ん、さすがにアルシでは時間切れギリギリの決着が多いような気がするが、しょうがないのか?気のせいか?
 飛鳥マイク「吉田!楽しかったな」「お前も、いつもと違う新しい何かをこの試合で見つけたはずだ」「一緒にやっていこう!」吉田、たっぷりと間をとったが、最後にはガッチリと握手。
 ただ… 後にいろいろな掲示板でも、「別に吉田はいつもと同じ、新しいものなんか見せていない」という意見があり、私もそう思ったんですが。

メイン クイーンオブアルシオン選手権
○浜田文子(王者)(18:12スピンキックから)×大向美智子(挑戦者)
 ゴング前に大向がドロップキックで急襲、早くも場外戦へ、ケブラーダも早々から見ることが出来た。
 リングへ戻っても激しいやり取り、「アヤコー」自らを奮い立たせるような掛け声とともにエルボーで敵の顔面を打ちぬく大向、浜田も同じくエルボーで返す。
 少し落ち着いてグラウンド、浜田がメキシコ流で大向を捕らえる。
 大向、スタンド鮮やかなアームホイップで流れを変え、裏十字から十字架固めで逆襲。エスケープされてもさらにグラウンド、馬乗りでしつこくパンチ、浜田の額を叩き割る。
 フラフラの浜田、しかしその流血した額で一本足頭突き、馬乗りでお返し狂ったようにヘッドバットの嵐を降らせる。
 大向も流血、その量が半端でなく顔面が真っ赤、赤バージョンのムタのよう。
 大向の新技トライアングル・デビィ(飛びつき式の三角締め)、1度は浜田に踏ん張られ、コーナーへ乗せられて逆にビーナス(アッパー掌底)から浜ちゃんカッターを食らうも2度目のトライで成功、長く浜田を苦しめる。
 浜田卍固め、ラ・アヤキータ。
 大向カカト落しの連打、横殴り回し蹴り、裏拳。
 こういった一連の打撃技が、ともすると身もフタも無く感じられ、僕の中での大向は「下品」という評価(ファイトスタイルだけでなく、マイクや立ち居振舞いも、なんだが(笑))になっているのだが、この日の試合全体も、ちょっと荒っぽい印象を残してしまった。
 B3(ビッグバン・バニー)ボム(投げっ放しハイアングルパワーボム)は防御され、逆にスパイラルバムを決められてしまう。
 大詰め、両者得意の後ろ回し蹴りをめぐる攻防から、最後は浜田のほうのっつい1発が大向の顔面を直撃、激しい試合に終止符が打たれた。
 苦言としては、流血がちょっと唐突で「いかにも」って感じ。とりあえず血出してヒート、みたいなのは私はちょっと引いてしまう。R君は大興奮でしたが。

 双方大の字、先に立ち上がった大向がマイク「文子、チャンピオンなら自分の力で立ち上がれよ」当の大向もフラフラ、応えた浜田なんとか起き上がり、握手、抱擁してお互いを称え合う。
 浜田マイク「(本部席のエグゼクティブに向かい)飛鳥選手!次はアナタですよ」浜田は、僕の見たアジャ戦、日向戦からしても、たいへん打たれ強い、タフ。けっきょく最後には粘り勝ちしてしまう。風格・ムードでは既に長年の王者の趣すらある。じっさい今の浜田を倒せるのは飛鳥クラスを除いては考えにくい気すらする。
 飛鳥「お前、こないだのトーナメントARSでGAMIに負けただろ?次の防衛戦は7/29大田区体育館、文子対GAMI!」
 ここで立ち塞がったのは大向のセコンドについていたラスカチョ。同じフリー選手として、当初あった大きな反発をはね返し一から積み上げて現在のアルシでの地位を築き上げたラスカチョとしては、いきなり土足で入ってきておいしいポジションに就いた飛鳥の存在は当然面白くない、「飛鳥てめえ吉田と組むらしいな。VIPでもなくラスカチョでもなく、お前らとやってやるよ」吉田も加わって乱闘。
 収まって、リングに残った浜田とGAMI、タイトル戦での健闘を誓って握手。

(R君の観戦記も、ココの掲示板で見れます)

(7月4日記 9月20日補記)




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