やっと訪れたハッピーエンド
■団体:闘龍門
■日時:2001年7月1日
■会場:神戸ワールド記念ホール
■書き手:SMAP

プロレス観戦ってのは3年前の新日、大阪ドーム大会(蝶野IWGP初奪取)以来,見に来てない。
そう言った意味では結構ワクワクしながら会場に向かった。
到着時刻は15:15頃。日陰のない歩道で並んで開場時刻を待つ…
GETしたチケットがアリーナB。しかも自由席。やはり並ばねばならぬと覚悟を決め並ぶ。
しかし暑い!!!前日の雨が振ったのか,おまけに蒸してくる。
スッカリ日焼けしちゃって、今でも顔が火照っている。
しかし,海からの風が時々吹きこみ,これが結構心地よい。
そうこうしながら、行列に並んでいる人を見渡すと,若いネーチャン(それも結構おしゃれだったりする)と子供(小学生以下,親同伴)が目に付く。
プロレス会場独特のマニア・オタク系のファンがあまり目立たない。
闘龍門独特の雰囲気なのだろうか、それだけでも結構華やかな感じがする。

予定より15分ほど遅れて開場。これ以上の路上放置は,普段インドアの俺には酷なので限界スレスレでようやく会場入り
アリーナBでは最前列。しかも特設花道のすぐ近くの席をGET。暑い中並んだかいがあったぜ。しかも前の列とは数メートル離れている。人の頭だけの観戦にならなくてよかった。

会場入りし、20分後ぐらいに初めてノリリン閣下に会い,ビールをご馳走になりながら10分程度、今日の予測、その他のプロレスの事、等など色々話をする。

そうこうするうちに,いよいよ開始。と思いきやPPVの実況者と解説者だろう(誰だかわからん)今日の試合の見所を話している。
こう言った初心者でも入りやすい配慮は流石闘龍門だな。
客の入りは6〜7割前後。アリーナは埋まっていたが,スタンドは約半分以下の入り。
さすがにこの箱を埋めるのはちょっと難しいか。

そしてよーやくスタート。
まずはC-MAXが登場。
登場するだけで会場が盛り上がる。完全に彼らはベビーなのだ。

まず,CIMAが今日のTARUの試合について少し喋りTARUにマイクを渡す。『今日のキャラはファン投票によって決めたもの。何になるかは俺も今さっき聞いたところ。20着もの衣装を持ってきた。何が出るかはお楽しみ』
TARUのマイクも間の取り方が関西風の味があって面白い。客を乗せるツボを心得ている。
そしてマイクは再びCIMAに『きょうのタイトルマッチは、C−MAXVSサスケ・タイガー・東郷の予定やったが…東郷とサスケが仲違い。その為カードを変更になってしまったけど,みちプロコミッショナーテッドタナベは東郷の変わりにそれなりの選手を用意するといっとったが、サスケは「北海チン」(だよなぁ)を用意すると言ってきやがった…北海チンはこの全国放送でまずいやろ。』っと北海チン(だよなぁ)ネタで客を笑わせ(この「北海チン」の言い方がまた大阪独特の言いまわしで面白い)更に『今日の試合でサスケ・タイガーの素顔を全国に公開してやる』と宣言したその時、サスケ・タイガー・テッドタナベが登場。
タナベ『こちらの事情で,カード変更になってしまったのは申し訳ない。その代わり…この選手が登場だ!!!』っとそこへグラン浜田が登場。客席の一部から『なんや!!当たり前やんけ』のブーイングが。
そこでまたまたCIMA『なんや、浜田やないか,つまらんのー。北海チンの方がまだおもろかったわ。まあシャーない浜田のタイトルマッチは認めたろ。せやけどなぁ、今日はディク東郷の出場を発表しとんねん。東郷も試合させろや!!!』とタナベに迫る。そこへ東郷と296が花道入り口に登場。
296『試合をやってやるから、ちゃんとしたヤツ用意せー』(東郷は喋らず)果たして相手は???
ここでセミ関係のMCは終了

次に闘龍門JAPANの選手が入場。全員が登場後マグナムが挨拶。その挨拶終了後M2K登場
当然の事ながらモッチーがマイクを握り『今日で最後』をアピール
更に最近のJAPANでの微妙なマグナムの立場に触る。
しかしアラケン以下JAPANの選手がTシャツを脱ぎマグナムの肩に掛ける。そこでマグナム『いいか、お前らとは背負っているものが違うんだよ。』と一発
それを見たM2K。ならばとモチスス、神田、クネスのスカジャンをモッチ−の肩に掛けさせる。
しかし今日は7月1日。モッチーは『暑いわ!!!』っとお約束通りスカジャンを振り払う。
モッチ−のこのバランス感覚は対したもので、シリアス過ぎず、かといって崩しすぎずといい頃加減でMCをこなしている。
JAPAN退場間際モッチーが再びマイクを握り『今日は両リン、反則なしでやってやるよ』とマグナムに言い放つと同時に今日のメインのヒントを客に投げかけた。

これでMC終了と思いきやドラゴン校長が登場し第1第2第4試合のカードの変更を発表。
第4試合が東郷VSチョコフレークと発表されると客席は『エ〜〜〜』の反応。しかしここで何かが起こる予感が…

もうこの時点で腹一杯になりかける。日本でこれだけMCにこだわる団体もめずらしいと思う。また,よーーく考えてあり客にこれから始まる試合のヒントを散りばめている。ここらあたりが闘龍門の良さだろう。一見さん素人さんでもわかりやすく楽しみやすくしている。

そうしてようやく試合開始。

第1試合  SAITO×・堀口元気VSアパッチェ・新井健一郎○
(14分50秒 追突注意からの体固め)

この試合で意外だったのはSAITOの試合運びがうまかった事。前半はアパッチェと絡んでいたが,このオッサンの良さを充分引き出している。
どうしてもキャラが無色な為地味な印象があるのだが,流石先生なのである。
それとアパッチェ。このオッサン、幾つなのかわからんけど動きが抜群に良し、技の一発一発が他の選手と違い重い。特にカウンターのパンチなんかこっちまで『いってーー』って言いたくなるようなもの。ただのセクハラメキシカンオヤジではないな。
まあアラケンも元気も悪くは無かったけど俺的にはこの二人の絡みが一番面白かった。SAITOの意外(失礼)に実力が見れただけでも儲けもんに試合。

第2試合  ○TARUティモドラゴンVSストーカー正洋(蝶野風)×
(14分6秒ラ・マヒストラル)

この試合のキーポイントはレフリーのテッド。二人のボケを操るツッコミ役で大奮闘。
この試合、まるでレッツゴー三匹を見ているみたい。(動き的にはチャンバラトリオだけど3人なのでこちらにしました)ストーカー=じゅん、
TARU=長作、テッド=正司といった具合。TARU&ストーカーがボケてテッドが突っ込む、この図式が結構良いバランスで展開されている。
試合は、ストーカーが蝶野の技と動きを,TARUがウルティモの動きと技を展開。が、途中ストーカーがATジャ−ジを脱がされ、蝶野キャラからいつものキャラに変身。そうすると二人の動きが良くなって行った,と言うより慣れ親しんだ形に戻ったって感じ。
この試合に限り結果についてはどーでも良いが…まあマヒストラルで終了ってのは意外だった。
そしてこの試合の最大の目玉、試合終了後なんとドラゴン校長がコスチュームを着て登場。ビックリしたのは意外とシェイプされだ身体、見た感じでは全盛時代の雰囲気が。
ここで『来年の神戸ワールドでは必ず復活する』と宣言。
肘の具合は相変わらずみたいだけど頑張って欲しいねェ。

第3試合  リッキーマルビン○斉藤了・ドラゴンキッド
           VS望月亨×・神田裕之・ダークネスドラゴン
(16分31秒ボディープレスからの体固め)

一人ずつ入場するJAPAN勢に対し三人まとめての入場のM2K。しかも斉藤に対抗してかどうかわからないが、全員キックボードで登場(その後のチョコとモッチ−もキックボードで入場)
試合全般としてM2Kはキッド狙い。キッドも負けじと反撃するが如何せん小さい体だけに捕まりやすい。でもキッドって子供に人気があるなー。あちこちで幼い『キッド―――!!』って言う声援が聞こえた。小さいだけに親近感が沸くのか,それとも漫画の主人公なのが浸透しているのか。でもこの試合で俺の目を引いたのはモチスス。まず顔が良い。ふてぶてしいだけじゃなく,表情が豊か。この試合のM2Kを引っ張っていた印象がある。
それと斉藤。フジとの自転車騒動で一皮抜けた感じがする。良い身体を持っているし、動きにメリハリがあって良い。
最終的にはキッドを追いかけすぎてマルビンにモチススがフォールを許すが…全体的にモチススが光った試合。

第四試合  ○ディック東郷vsチョコフレークK―ICHI×
(7分5秒セントーンからの体固め)

問題の変更試合。296が『ちゃんとしたやつ用意せーよ』って言った割には…『いや、なにかある』と思いつつ試合開始を待つ。開始直後東郷の強烈なラリアート『おっ秒殺か???そしてその後…』と思いきやチョコカウント2で返す。
『何か起こる、何か起こる』と思いつつ試合を見るもなにも起こらず。
かといって試合がつまらない訳じゃない。東郷が良いのは当然の事だけど,チョコが意外に頑張った。あの東郷に懸命に付いて行っている。全体的には東郷の攻撃、チョコの防戦っと言った試合だけど、決して一方的にやられている印象はない。懸命に東郷に付いて行く。東郷もキャリアは伊達じゃなくチョコを引っ張りつつ自分も際立たせる。
最後は迫力満点のセントーンでピン。しかし『なにか起こると』と思った俺の勘は外れ,何事も起こらず試合終了。
『なんでぇーなんにもおこらねーじゃん…まてよ…』このまま東郷がおとなしく帰る分けない。次の試合だ。

セミファイナル UWA世界6人タッグ選手権
CIMA○SUWA・ビックフジ
           vsグレートサスケ×・タイガーマスク・グラン浜田
(16分30秒マッドスプラッシュからの体固め)

この試合に限った事ではないけどC−MAXは完全にフェイスである。しかも闘龍門で一番のフェイスである。みちプロ軍団が完全にヒール化されてしまっている。ファイト的にはみちプロ=フェイス、C−MAX=ヒールなのだが、観客はC―MAXが完全にフェイスである。当たり前じゃねーかと言われるかもしれないけれど、ここが重要ポイント。
試合自体は『流石みちプロ、場数が違うなぁ』って印象。決してC―MAXが悪いわけではないが、みちプロは何処か安心して試合が見れる。
試合経過コール終了と共にC−MAXがしかけ、最初の5分まではみちプロが攻勢に出て連携もそこそここなす。5分経過後C―MAXがお約束のマスク剥ぎを敢行するも決行はせず。しかし10分経過までの間はC−MAXが連携を駆使し主にサスケを痛めつける。
そして10分経過C−MAXが同士討ちをし始め、形成逆転。サスケとタイガーのミサイルキック&ダイブの連発。CIMAのビーナス、アイコノグラムなどが炸裂し一進一退の攻防が続き15分経過。
その直後前の試合の俺の勘がここでよーやく当たる。(って言うか見え見えだったけどね)ディク東郷が疾風の如く乱入。サスケにぺディグリーなどを決め最後はセントーンを炸裂。
その隙にCIMAのマットスプラッシュが決まりサスケをピン。
まぁ見え見えだったけど,まあいいやって感じ。全体としてはこの試合印象に残ったのはみちプロ勢。やはり見ていて安心できるし力が安定している。
かといってC−MAXが悪かったわけじゃない。ただ,どの世界にも言える事だが『ベテランは伊達じゃない』って事。

メイン 英連邦Jrヘビー級選手権
×望月成晃VSマグナムTOKYO○
(17分53秒バイアグラドライバーからの体固め)

いよいよメイン!!まずはマグナム入場。いつものダンサー二人を従えて踊りまくりで入場。会場がクラブ状態に一変。会場をこれだけ盛り上げられるだけでも対したものである。しかしやけにダンスの時間が長い…これが最後となるため…と色々と勘ぐる。
続いてチャンピオンモッチ−、キックボードにて入場。
そして試合開始。静かな立ちあがり。客の緊張感をこう言ったシビアさで掻き立てる。
最初はキックの応酬、バックの取り合いと言ったオーソドックスな展開。しかしその中でもモッチ−のふてぶてしい表情が光る。
その後、モッチ−はマグナムのボディーをマグナムはモッチ−の右肩をそれぞれ責める。しかしどちらかと言うとモッチ−優勢。
10分前試合が動き出す。マグナムが場外のモッチ-に対して高いケブラーダを炸裂。体が大きく高く飛びあがるマグナムのケブラーダはさすがである。単純にカッコイイ。
そして10分すぎレフリーを巧みに揺さぶりM2Kが乱入,マグナムを痛めつける。更にM2Kが2度目の乱入。ここで2度の乱入に切れた岡村社長がリングイン、モチスス,神田を蹴散らす。
そして15分前マグナムの大技連発。しかし決定打にはならずモッチ−に返される。
15分経過後今度はモッチ−の踵落とし延髄蹴りが炸裂。マグナムも負けじと蹴り返す。
そう言えばこの二人空手出身なんだと思い出す。お互いの原点である蹴りを使いあいクライマックスへ。
ここからは正直メモも取れないほど興奮していたのでいい加減になってしまうが事を了承願いたい。
マグナムが大技を連発するもなんとか返すモッチ−。しかし2度目のバイアグラドライバーでカウント3!!!その瞬間会場大爆発。

そしてベルト授与。ここでM2K勢がマグナムへのベルトの授与を邪魔しようとするが、これをモッチ−が張り手でM2Kを制し,マグナムにベルトをつけてやりマグナムの手を上げる。その瞬間会場が『オー!!!モッチ−カッコイイ』ってな雰囲気に。
ここでモッチ−がマイクを握り『マグナムおめでとう。よくヤッタよ。』とマグナムを祝福するかと思いきや『わざと負けるのも疲れるなァ!!!』(なにーー)『おいマグナム力は認めてやるよ。だからM2Kに入れ!!』(なんだって!!!)
当然の事ながらマグナムは『バカヤローはいるわけねーじゃねーか』となる。
ここでM2KはJAPAN勢を蹴散らしマグナムを押さえつける。そしてモッチ−が押さえつけられたマグナムに『オイ!!M2Kに入れ』マグナム『いやなこった』モッチー『入れ』マグナム『嫌だ』押し問答が続けられている中またまた疾風の如く岡村社長がリングイン。M2Kを蹴散らしマグナムを救出。

そしてマグナムがJAPAN勢にオープニングで脱いだTシャツを全員に渡し『俺に付いてきてくれ』その言葉に反応する様にJAPAN勢はTシャツを着てマグナムを受け入れる。
その瞬間会場は大盛り上がり。その後のマグナムのダンスは言うまでもなく会場中をクラブ化してしまう。

ついに訪れたハッピーエンド。ここ最近の流れはハッピーエンドは流行らない。WWFも新日もZERO―ONEもハッピーエンドではなかった。
しかし闘龍門はハッピーエンドを選択した。その瞬間不覚にもこぼれおちそうな涙を俺は懸命に堪えていた。
色々あると思うが,ハッピーエンドで良いじゃないかと思う。これからの流れが続かないかもしれないがハッピーエンドで何が悪い。(って誰も
言ってないっけ)

はっきり言って今日はPPVもあるので無理して行かなくても良いんじゃね−かなとも思ったが,時間を割いて無理して良かった。
帰り道阪神高速湾岸線から見た神戸の夜景よりもキラキラしたプロレスが見れた事。
やっぱりブロレスは止められない。




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