NEOなのに西千明
■団体:NEO
■日時:2001年6月29日
■会場:板橋産文ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 1ヶ月半ぶりなのに「久しぶり」という気がするNEO。前にも書きましたが、ベテランの下田、ASARI、貴子らが重用されるこのところの展開には、以前ほどの魅力は感じていません。この日は第2、第3試合が目当てで観戦しました。
 開始前に代表の甲田氏より挨拶。まずお詫び。7/13北沢、27板橋、8/1板橋、18北沢の4大会で開く予定だったタッグリーグ戦が、参加選手のスケジュールの都合で、13日および8月18日の両北沢大会での6チームによるトーナメント戦に変更されるとのこと。
 もう1つは「うれしいお知らせです」。なんとライオネス飛鳥が参戦! タッグトーナメントにも出場する。その参加チームは“裏切り者と問題児”下田&ASARI、“NEOマシンガンズ”タニー&宮崎、が決定。あと4チームは元気、京子、田村、飛鳥がそれぞれパートナーを選ぶ。
 ささいなことだが、発表事項の順番にも心配りがあって、良いと思った。
 この日DDTのジオポリス大会が裏であり、レフェリーのジャッジ金子、グレース浅野はお休み。代わりにJWPのテッシー・スゴー、よく知らん男性レフェリー、の2名で裁く。入りは金曜日ということもあってか6〜7割程度、百数十人か。

1.○椎名由香(腕十字固め6:15)×仲村由佳
 はじまって直後から目まぐるしいやりとり、椎名がスパッと膝十字、さらにSTFにつなぐ。スリーパー。スクールボーイにきた仲村の腕をそのまま取って腕十字に返したのは、付き合わない感じでお見事だった。仲村も腕十字などで反撃。
 椎名フライングラリアットも出し、上記のフィニッシュで勝ち。
 良くかみ合って、小気味いい試合でした。仲村が、椎名のやりたいスタイルによく合わせた感じ。仲村は成長している。
 仲村マイク「私はアキュートにも見捨てられ(5/13ディファ、マシンガンズを認める発言をしたため)、西にも『パートナーが悪い』と言われてしまって(タッグを組んだ6/15北沢)パートナーがいないんです。Wユカで組みませんか?」椎名「私も復帰したばかりだけど、NEOを盛り上げていきたいので、一緒にやっていこう」握手。

2.▽板橋タッグ選手権
“反マシンガンズ同盟”アキュート冴(JWP)、○西千明(Jd')=挑戦者組(リングアウト16:35)“NEOマシンガンズ”×タニー・マウス、宮崎有妃=王者組
 冴は大きな東急ハンズの袋を持って入場。タニー「それナニ?」冴「いやあ、いろいろと仕込んできたんですよ」棒読み調にも味が出てきた(笑)。
 いきなりハンズ殺法がとび出す、おもちゃのヘビを攻め込むタニーの首に巻きつけ撃退。他にもクラッカーで驚かすなど。
 展開は、ちょっとやりすぎと思われるほど西のヘナヘナぶりが強調される。スクールボーイにいくが相手は微動だにしない。逆さ押さえ込みに行くがもう片方の腕がかからずにジタバタ。ロープ間往復フットスタンプで相手を飛び越してしまう(これはマジっぽかったが)。など。その分、冴が奮闘。
 そりゃあ西に比べたら冴の方が速いしキレるけどさ… もう西もそれ「だけ」ではないと思うので少し可哀想かな。でも持ち味がなくなればそれはそれで寂しいし… 微妙なところだな。
 「マッスルドッキング!」予告つきの合体攻撃、キン肉バスターの体勢に担がれた西を冴が救助、Wのスピニングホールドは同時に首固めで切り返し、ムーンサルト+ダイビングヘッドも躱して同時にマヒストラルにいく、しかし西のほうはだいぶ遅れて技が完成する(笑)。
 佳境に入り、連係で西を捕らえる王者組、ハンズ袋からノコギリ(!)を取り出す冴。ただし西の救出にはいかず、一目散に本部席へ向かい、ベルトを奪って北側ステージへ。ベルトにノコギリを突きつけ「おふたりさ〜ん!ベルトがどうなってもいいのか?!」慌てて西をほっぽりだしステージに向かうマシンガンズ、冴をマッスルボンバー(? サンドイッチラリアット。キン肉マンの技はわからん)で痛めつけベルトを取り戻す。
 しかしその間、北側からリングに戻る花道には、西によって机と椅子のバリケードが築かれていた(笑)。場外カウント「12」焦る2人、なんとかバリケードを撤去、カウント「18」さあリングに入らんとしたその瞬間、最後のハンズ殺法、投網が西の手から放たれる! もがくタニー、とうとうリングアウト負け、王座移動!
 チャンピオンが替わっても石田リングアナによる恒例の勝利者インタビューはあり。西「感無量です」割って入る宮崎「リングアウトでもタイトル移動すんの?」レフェリーのテッシー「黙れ宮崎。公式ルールではタイトル移動だ」お疲れ様ですテッシー(笑)。冴の「友情パワーなんてたいしたことないじゃん」に対してタニー「じゃあ次は、友情パワー無しのマシンガンズを見せてやるよ」。?いまひとつ意味不明だが、キン肉マンにそんな場面でもあるのか? さらにタニー帰り際マイク無しで「ショック〜」これ可笑しかった。

 週プロに掲載された試合後の写真では、冴うれしそうでした。
 冴ファンの私としてももちろん、嬉しい。…嬉しいはず… 嬉しいか?俺(笑)
 まあしかし、これでストーリーの幅というか、また新しい展開が期待できるから、嬉しいですね。マシンガンズの保持するもう1つのベルト北沢タッグには、7/13早速Wユカが挑戦することになったようだし。さてさて。

3.○田村欣子(ゆりかもめ11:36)×山本千歳(Jd')
 私が最近ファンになりつつある山本の登場。このマッチメイク、配られた「本日のみどころ」にもあるように、似たシチュエーションが過去にあった。昨年12/8板橋、田村 vs 西。ハードで圧倒的な攻めをよく耐えよく粘った西が、その後認められ、2/28北沢ではその田村とタッグを組んで京子と当たるまでに至ったのだった。山本はどうか。
 ゴング後、手を高く掲げ手四つに来いと挑発に出る山本。しかしアッサリあしらわれる。
 ヘアー投げの連発、スリーパー、逆エビでもう動けない。たった1発のボディスラムで息が荒くなる。首投げからのグラウンドヘッドロックが長い、苦悶の声が響く。田村側セコンドの椎名がいつの間にか山本にアドバイスを送っている「足動かして」「動いて逃げろ」12月の西のときにも元気や椎名が声をかけていたっけ… 試合を終えたばかりの宮崎もセコンドにつく。してみると、これは山本が今後NEOでどのぐらい使えるかという、テストのような位置付けも兼ねているのかも。
 前腕部パンチを連発で打っても敵はビクともせず、逆にエルボー一撃で吹っ飛ばされる。
 ようやく徐々に反撃が通用しだす、Wリストアームサルトを切り返して丸め込み。ドロップキック連発、丸め込み技もいくつも繰り出す。
 しかしやっぱり。すんごいエースクラッシャー(ふつうこの技の受身は体が平行になるように取るけど、山本は頭からマットに突っ込んだ)、エルボーから、NOAHの佐野の技でフィニッシュ。

 田村様マイク「山本はよく頑張ったと思う。みんなはどうですか?」「タッグトーナメントのパートナーに指名したいと思う」そこへ「ちょっと待ったー」声の主は西「田村さん」「“様”だ」「田村様、ここにグレートなパートナーがいるじゃないですか」山本「なんでアンタ出てくんのよー」。
 田村「…西も山本も、実力は同じぐらいだと思う。レスラーには、それ以外に運も必要だ」「じゃんけんで決めろ」場内から失笑が起こるとムキになって「じゃんけんをバカにするな!!」私的にはココがいちばん笑った。
 西の勝ち、パートナーは「田村様が決めた」マイク奪い取って「西様も決めた!」2人揃って「ケッテーッ!」ポーズ。

4.下田美馬、○チャパリータASARI(エビ固め19:18)×元気美佐恵、井上京子
 前身団体ネオレディースを中途で離脱した2人が出戻り、NEOそのものに牙を剥いて大暴れしている。この日は新エースと前エース、最強コンビとの対戦。
 大量のテープがまだ舞っているうちから下田が急襲、京子の痛めている右足を狙う。
 小さいASARIと大きい元気が先発。なかなか通じないASARI。
 下田と元気の組み合わせでは、ヘアー投げに加え、髪の毛掴んでレフェリーにチェックされ反則カウント「1,2,3,4」でパッと掴む手を右から左に変える(笑)。他にもボヤキ、「痛ぇー」持ち上げようとして「だめだぁー」など、下田殺法がつぎつぎと。
 京子再び下田に右足を襲われ、しばらく動けなくなる。元気孤軍奮闘、場外で連続空中弾を浴びる。
 いっとき蘇った京子、両手をハンマースローでロープに振られるのを踏ん張り、逆に2人を投げ飛ばす。スゲェ…
 また元気が捕まりダイビングかかと落しとノーザンライトSPXの連係を食ってしまう。
 京子が下田のカットに専念、ASARIと元気の一騎打ちに。元気バックドロップ、ノド輪落し、Gドライバーと連弾、これで終わりだろと思わせたところに下田が間に合い、カバーしている元気の顔をわざわざ起こして毒霧! 視界を奪われてASARIのフランケンシュタイナーを食らい、元気フォール負け。
 勝利チームのアピール「NEO最強コンビとか言って弱ぇーじゃねーか」「タッグトーナメントなんてやる意味無いだろ、やめちまえ!」そこへかかる田村のテーマ曲! もちろん西とともに入場。田村「あいつら(元気&京子)が勝手に言ってただけで、さっき田村様&西組が誕生した時点でうちらがNEO最強だ」下田失笑、ASARI「田村… それはちょっとムリがあるんじゃないか?」田村「この西は、レスラーとして必要な実力と運だけでなく、ナニカを持っている」「1回戦でやってもいいぞ」下田「そんな弱小チームと?楽しちゃっていいの?」ここで西!「下田(呼び捨て)! 後悔しないか?」下田ビックリ、は? アタシ? という表情で半笑い、たたみかけて西「ファイナルアンサー?」(田村のネタの真似)下田つい半笑いのままで「ファイナルアンサーでお願いします」田村「1回戦 田村様西組対下田ASARI組、いま田村様が決めた」「西様も決めた」「ケッテーッ」×2。


 ご覧のように、全4試合のうち実に3つも西がおいしいところを持っていく展開。もちろんそれだけでなく、試合もきちんとした上で、のことだが(第2試合が「きちんとした」試合かどうかは議論の余地があるが(笑))。西は、あまり僕は見てはいないけれど自分の団体(Jd')ではシリアスな面でも頑張っているようなので、次はNEOでも、これまでと違った形での成長を見てみたい。ま、これまで通りの姿も見たいが。

 さてタッグトーナメント。田村は西と組ませたいと、最初の発表の時から思ってはいた。京子には貴子?米山がいいな。元気には輝か。飛鳥のパートナーは?NEO所属なら椎名か仲村だけど、ブラディーらJd’勢が妥当なところか。あっと驚くレスラーを連れてきて欲しいな。
 新しい展開で、また興味が増してきました。




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