6/26パンクラス後楽園雑感〜毛皮のマリー
■団体:パンクラス
■日時:2001年6月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 美濃輪のブレイクと、菊田のアブダビ制覇で、完全にアクセルが踏み込まれたパンクラス。しかし、カードはハッキリ言ってしょぼい。いったいどうなることかと行ってきました。

 5分押しでカードの発表から。RSの入りがかなり悪かったが最終的には9割の入りか。バルコニーに結構入っていたところに、現在の勢いを感じる。

 それにしても、パンクラスのラウンドガールは、おれの好みのタイプが多いな。あれが尾崎社長の好みだったらどうしよう。舌かんで死にたい。

 持田Cとみのるがリングに上がる。昨今の暴力事件が云々と持田がふって、みのるが「小学生を対象としたクラスを作る」とか何とか。高田道場みたいで、実によろしい。


<60キロ契約、5分2R>
○砂辺光久(2R、判定2−1)出口直樹×
(ハイブリッドレスリング武限) (ストライプル行徳)

 そもそも、60キロ契約ってなに? パンクラスにはそんな階級ないよな。この根拠のないマッチメーク、まるでリングスだ。

 ポジションでは圧倒された砂辺だが、2R、出口が猪木アリから立ち上がろうとした瞬間を狙ってパンチを入れて、その後の打撃戦では打ち勝ち、微妙な判定をモノにした。

 んで、勝った砂辺、パンクラ公式ジムらしく、リングで泣く、と。青春ごっごやってるんじゃねーよ。前座にカネなんか払ってない。おれ凍りつく(が会場はそこそこ暖かい)。


<ミドル級、5分2R>
×北岡悟(2R、判定0−3)星野勇二○
(P東京)           (RJW/C)

 セコンドに知らない奴(パレストラの連中らしい)をつけた北岡、星野相手にタックル取りに行っても取れっこないよな(んで、しょうがないから引き込むと)。修斗あがりが弱かったら、存在価値なし。

 星野も、相変らずの待ちの試合。コンテンダーズではゴリTシャツとかキャラ作って売ってたけど、分ってねーな。勝利後のアピールに、おれ凍りつく(が会場はそこそこ暖かい)。


<ライトヘビー級、5分3R>
○窪田幸生(3R、判定3−0)久松勇二×
(P横浜)           (タイガープレイス)

 久松先生、11PMのテーマで入場し、ラインダンスまで踊り、おれ凍りつく。

 しかし、それを上回る窪田のしょっぱさ。相変らず打撃出来ない久松先生を倒して上にはなるも、インで固まるのみ。おれ、さらにカチカチに凍りつく(が会場はそこそこ暖かい)。いったい何がやりたいんだ。益々おれの体温を下げるセコンドの伊藤の「何かやれ」。

 ほとんど凍死しそうになったおれにダメ押しする、窪田のマイク。「ディープに出る、絶対勝つから見に来てくれ」とか何とか。その前にパスの練習でもしなさい。


<ライトヘビー級、5分3R>
○石井大輔(3R、判定3−0)ジェイソン・デルーシア×
(P東京)        (パンクラス・ハイブリッド・ブドーカン)

 石井、スタンドの打撃(パンチだけだが)は、益々よくなっていると思う。しかし、偏差値が益々下がっている。せっかくデルが打ち合ってくれるのに、自分から組み付いてどうするんだよ。組み付いてくる相手を振り切ってパンチ入れるのがキミの仕事だろ。あまりの知性の欠如に、凍りついていたおれ、粉々に砕け散る(が会場はそこそこ暖かい、特に石井女)。

 デルは、もうキャッチに専念した方がいいなあ。そこそこグラウンドウマいんだし。


 ここまでで、もう暗澹とした気分になった。とにかくプロパーがしょっぱい。何も変わってない。

 面白かったのは、リングサイドの泥酔した客が、ラウンドの合間に久松先生をマグナムTOKYOと勘違いしたようで、1万円をパンツに挟みに行って(ホントだよ)、セコンドのトイカツ、例の無表情のまま、その1万円を投げ捨て、異様な緊張感が、その周囲に走ったこと位(しばらくして、この客帰っちゃった、残念)。

 しかし、会場には上昇中の団体が漂わす雰囲気が充満していて、とにかく観客が暖かい(しかも静かじゃない)。ちょっと不気味なくらい。こんなに賑やかなパンクラスの会場なんて、パンクラスじゃないやい。


<ライトヘビー級、5分3R>
×渡辺大介(2R52秒、タオル投入)郷野聡寛○
(P横浜)               (チームグラバカ)

 開始直後の左のミドル一発だけで、格の違いを、客にも、大介にもわからせてしまう、バイト辞めれてよかったね郷野。インから3秒でパスしてみせた(誇張なし)。

 郷野、入場曲も、おちゃらけてなくて(おちゃらけている方がカッコいいけど)、試合後、美濃輪戦をアピールするマイクも憎々しげだったし、予告通りのヒール宣言。プロパーより、プロレスを理解しているあたりが、実にじつ〜〜〜に素晴らしい。もうキミには涙は似合わない!

 物足りなかったのは「おれだけの郷野」コールなかったことぐらいだな。誰も言わないなら、次からおれが言うか。


 休憩。


<無差別級、5分2R>
○高橋義生(1R26秒、KO)デビッド・フレンディン×
(P東京)            (Pオーストラリア)

 入場からチキン入って青ざめているフレンディンを、いきなりの左フック一発で吹っ飛ばす高橋。やっとパンクラス以外に興味ないパンオタにも認識された、セコンド藤田もニッコリ。


<ミドル級、5分3R>
○國奥麒樹真(2R3分35秒、アームロック)マシュー・ニコー×
(P横浜)               (フランス/フリーファイト・アカデミー)

 國奥、相変らず才能を感じさせる動きも、相変らず勝ち味が遅い。このままじゃマーコートに勝てないと思う。

 マシューは、金魚というほど弱くないと思う。いいパンチ打ってた。


<ライトヘビー級、5分3R>
○菊田早苗(1R1分12秒、腕十字)マット・トライヘイ×
(Pグラバカ)              (Pオーストラリア)

 例によって、あっさり組み付いてポジション取って、あっさり極める菊田。十字1回しくったが、この辺のもっさりした動きが、菊田らしいんだよな。圧倒的なスピードとかキレがあるわけじゃなく、知性と反復練習で積み上げられていった、ナタの切れ味というか。


 金魚の多用で、中途半端にマニアなシュマークからは評判悪そうな興行だった。

 しかし、これでいいのである。「最近、面白くなってきたみたいだから」という感じのノリで、パンクラスの会場に戻ってきたファンは、大喜びだった筈。実際、驚くほど会場は熱かったし。仮に、後半3試合のウチ、1試合だけでも、名前も実力もある相手と組んでいたら、まるっきり違った印象になってマニアも絶賛の興行になったと思う。

 つまり、やらせる側の偏差値は上がっている。問題はやる側の偏差値。残念なことに、こっちは底値で横ばいだ。

 リングスファンは安心していい。リングスも潰れそうだが、パンクラスも大差ない。んまっ、UWFは全部ダメってことだな(一晩中号泣)。


 菊田がキッチリ極めると、それほど大喜びするほどの相手じゃないだろーと思わずにはいられない勢いで、雪崩れ込んでくるグラバカの連中。10人もいたぞ。んで、全員で肩組んでカメラに向ってポーズ。

 「毛皮のマリー」のラストシーンみたい(←久々に自信満々な比喩表現)。




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