ホットな後楽園ホール(冷房付)
■団体:パンクラス
■日時:2001年6月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:リー監督 (ex:リー監督の「た・い・く・つ」

 終わってもいない仕事を途中で放り出し、フラフラと電車に乗って、気が付くと後楽園ホールの入り口で、当日券を購入している自分がいた。むむむむ。一体何がどうしたというのだ。ここはどこ(答:後楽園ホール)。私は誰なの(答:リー監督)。一体何があるの(答:パンクラス)。仕事はどうなったの(答:知るか)。

 そういえば、リングスが崩壊寸前とかでリンオタの皆さんが意気消沈しているけど、全くなっとらん。けしからん話だ。リングス・ファンにはがっかりした。その諦めの良さはどういうことだ。そんなていたらくだから、U系ファンはダメだって某君に言われるんだ。鈴木と高橋と冨家と近藤と菊田と美濃輪あたりが抜けたとしても私はパンクラスを観に行くだろう。全然平気だ。パンクラスというシニフィアンに魅惑されているだけだもの。しかも、客の入らない興行なんか、慣れっこだぜ。ぐはははははは。全ての元凶はUWFだとしても、全ての始まりもUWFなんだから仕方ないじゃないか。しかも、前田はまだまだ元気だぞ。わっはははははは。

 という冗談(じゃないよ)はさておいて、パンクラス。平日だというのに、バルコニーにも4-50人いたからまあまあの入り。全てはGRABAKAのお陰なんだろうなあ。とりあえず、ヒール軍団をアップさせる興行が必要だとすれば、それが今日だったのだろう。

 第1試合。誰がだれなんだか何がどうしたのか、全然わからない試合。平がセコンドにいたのは分かった。これは選手のせいではなく、観客の側が不馴れなだけだろう。とにかく、軽量級部門が始まった。頑張れ。

 第2試合。「野獣パンツ」星野 対 「ゴメンなさい」北岡。ネオブラ優勝対柔術系。完全に星野ペースで私の判定でも圧勝(3-0)。北岡は自分から積極的に仕掛けないのか、仕掛けられないのか。もっといい試合になると思っていたのに、北岡には失望した。頑張れ。

 第3試合。「原町接骨院」久松 対 「山を持っている」窪田。試合の大半は、窪田がインサイドガードから殴っていたが有効打は少ない。判定で勝つには勝った(3-0)けど「プロ」としては全然ダメ。DEEPでもダメだろうな。この戦い方では窪田のマイクは不要。頑張れ。

 第4試合。「アジアの香り」デルーシア 対 「寝技やりません」石井。予想に反して、デルーシアの変則打撃が当たってしまう。おおおおお。しかし、カウンターの打撃やらコーナーワークでは石井が上。デルーシアはスタミナがない。パワーも感じられない。3ラウンドの三角締めも、見ていて極まる気がしない。デルーシアは「格闘仙人」の道を歩んでいるのかな。石井の勝ち(3-0)も、石井の印象はあまりなし。頑張れ。

 ここまで全て判定。うーむ。この試合までは前座なのかな。そうなんだろうなあ。パンクラス、大丈夫か。

 第5試合。郷野 対 渡辺大介。極私的には事実上、メインのカード。最初から郷野は余裕たっぷり。その自信通り打撃もポジショニングも郷野が圧倒。どんな態勢からも「極め」までの1本の道が見えていて、それを実現できる。そのパターンを多く持っていて、安心して観ていられる。最後は2ラウンド、ロープ際での差し合いから顔面に膝を入れて(ここでタオル投入)郷野の勝ち。大介のテクニックやパワーはそれなりに感じられたが、相手が強過ぎる。上手過ぎる。格が違う。ランキングに入れてしまおう。そうすれば今度も来てくれるかも。郷野の言葉通り、次は美濃輪とやらせるしかないだろうね。とにもかくにもGRABAKAの副将、パンクラスでのデビューは大成功。よかったよかった。

 休憩。

 第6試合。デビッド・フレンディン 対 高橋義生。オーストラリアっていい所だよね、きっと。行ってみたいなあ。昔、よく企画を立ててお客を行かせたものだが、私は行けなかった。ヨシキのセコンドにはいつもの藤田。藤田に対するパンクラスの観客の反応が良い。試合開始直後、いきなりヨシキの凄いパンチが入る。逃げる相手を追ってロシアンフックでKO。今回も毎度お馴染み高橋戦法。よく飽きないものだ。

 第7試合。マシュー・ニコー 対 國奥。ニコー、打撃はまあまあ。倒そうとする技術もまあまあ。しかし、その程度では國奥の相手にならない。逆に「國奥は時間をかけ過ぎ」との意見もあるが、今は「確実に勝つ」ことを実践しているのだろう。インサイドガードから相手を持ち上げて、スタンドへと誘導するパターンを何度か試していたのが印象的。それ以外にも相手をコントロールする細かい技術もしっかりできていた。國奥にはまだ先がある。一番「わかっている」(筈の)選手なのだから。

 第8試合はメイン。マット・トライヘイ 対 菊田。トライヘイの刺青で会場ざわめく。うひょひょ。どうせ金魚にしても、メインなのだからこういう見かけ倒しも必要だろう。菊田、相手のパンチの下をくぐってタックル。マウントからクロスアームバー。圧勝。当然の勝ち。試合後、GRABAKA勢がリングに集合して記念撮影。「ヒール」軍団の大将、菊田の下手なマイクがなかったのは正解。

 ええと、第5試合以降は、なんとなく、ブッカーの思惑通りなのでしょうな。そういう意味では良かったと思う。しかし、パンクラス生え抜きの若手選手たちの元気のなさには、少しがっかり。まあ、それもGRABAKAのための興行なんだから今回だけは「よし」としよう。次はマグナム・・・じゃなくて、アラケン・・・でもなくて、東京道場の頑張りに期待しよう。
 

○郷野(TKO 2回0:52)×渡辺
○高橋(KO 1回0:26)×フレンディン
○国奥(腕固め 2回3:35)×ニコー
○菊田(腕ひしぎ逆十字固め 1回1:11)×トライヘイ




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