2001.6.17 GAEA 後楽園ホール大会
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年6月17日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

落日なのかエアポケットなのかリングサイドはほぼ満員だが、スタンドは7割の入り。私が見た中で一番寂しい入りだった。そういえば一時は来ていた極悪の面々も今日は誰も来ていない。まあ、むさい奴は会場の雰囲気が悪くなるだけだから来ないでいいが。おかげで、ロビーは一段と動き易くなった。ただ、その代わりこの日は子供が多いのと一時より女性比率が高くなったのが目立った。日曜の昼だからかもしれないが。主催者発表1700人。レフリーは全試合伊東幸子。

1.○中山香里(6分43秒、片エビ固め)×広田さくら

久し振りの中山の入場から。ちなみに、中山はGAEAでは歓迎ムード。ちなみに、セコンドは永島。個人的に中山がD−FIXと絡むのかどうか少し気になったので。もう一つちなみに言わせてもらうと、中山はコンプリートプレイヤーズの一員だけど、一応Ozでもあるので。

広田のスクリーントーク。レディースゴングのバックナンバーにある中山のインンタビューを取り出し「お前はFMWを止めても引退はしないらしいな。『どうしてもやりたい相手がいる』らしいじゃないか。そうか相手になってやるよ」と嬉しそうに(中山の戦いたい相手というのは広田じゃないような気がするが)。
「そして、『FMWで有刺鉄線デスマッチをやりかった』と、そうか今日はお前の夢をかなえてあげえよう。今日はGAEAマット初の有刺鉄線電流爆破デスマッチにしてやる」というトーク中南側のロープだけに、有刺鉄線と思えし紐を伊東レフリーがセッティングしていた。

そして、また中山のテーマが流れギャングスターのコスチュームで広田が入場。胸を必要以上に強調している以外そっくり。実際試合中どっちがどっちだか分からないときがあった。広田は「久し振りね」と言って心なしか嬉しそう(工藤あずさくらの時にも言っていたけど)。中山はやっぱり、嫌な顔をしている。なんか毎度のことだけど可哀想。

試合開始早々、中山が広田を南側のロープに振ると、広田は長州戦の大仁田のように大袈裟に痛がる。そして有刺鉄線紐に隠れている小型のクラッカーを自分でパンパンとやる。どうやらこれが爆破みたいだ。開始1分だけど、あまりのバカらしさにこれだけで大笑い。

あとは、いつもの中山・広田戦になったが、広田がバカをやり中山が形勢逆転をするが、地力は完全に広田の方が上になったような感じだな。まあ、最後はこれで広田が勝つ訳にはいかないという感じで終わりだが。

試合後に、広田が「またいつの日か、戦友!」というと、中山を思い切り張り手を食らわせて撤収。後に残った広田は南側の有刺鉄線を自分で片づけている所が広田らしくてなんか可笑しかった。だけど、改めて思うけど広田を相手にする中山のワークレートは高いな。

2.○KAORU(6分33秒、エクスカリバーから片エビ固め)×竹内彩夏

KAORUと竹内のシングルは恐らく初めてであろう。それだけにもう少しじっくりした攻防を見たかったのだが・・・・

全体の感想は、何も竹内相手にポリスと二人掛りでやらなくてもいいじゃん、ということ。ただ、竹内がポリスに場外に落されて、場外戦を切返して椅子をもって来てKAORUの机片とやりあった所は、ゾクッとしたけど。最終的にはその椅子でこづかれる破目になるのだが。それでもポリスのインターセプト以外は結構竹内が押している所も多く、序盤のドロップ・キックの連打や、タイガー・スープレックス4連発でKAORU大丈夫かよという場面も。

KAORUはやりたいことは分かるが、もう少し今の状況で客に見せるための組み立てをした方がいいな。はっきり言って最近の竹内の試合の中では一番消化不良。

ここで、休憩。おいおい、まだ始まって40分しか経ってないよ。ビールも残っているし。まあ、半ば諦めムードだけど。

3.ライオネス飛鳥 ×広田さくら(13分55秒、裏拳から片エビ固め) ○尾崎魔弓 KAORU

飛鳥がアルシオン参戦を表明して一番面白くないのはKAORUだろう。さんざん飛鳥とのシングルを要求していたが、すかされた感じだ。
今迄KAORUは外堀から作戦で、飛鳥のタッグパートーナーを沈ませていたが、今日は飛鳥のパートナーは広田だし、KAORUが飛鳥本人からピンを取らないといけないだろう。

まずは、D-Fixの入場二人揃って新テーマで入場。もちろんwithポリス。だけど、なんかこの二人女子プロ界の一番嫌な女同志が組んだという感じだな。マゾ男にはたまらないだろうな。ねぇ、品川さん

飛鳥組は一人づつの入場。まずは広田が自分のテーマで普通のピンクのコスチュームで。広田はリングインするといきなりKAORUに突っ込むが、あえなく机片で迎撃されて3人にいたぶられ、額を割り流血。それを察知した飛鳥はテーマなしでリングへダッシュするが、それを読んでいたKAORUからエプロンでスライディング・キックを食らいコーナーポストに手錠でくくりつかれて身動き出来無い状態にされてしまう。

この後は身動きできない飛鳥の前で、徹底的に広田がいたぶられる。広田は全く笑いなし。もはやグロッキーという状態になって、KAORUはやっと手錠の鍵をちらつかせて、飛鳥に渡し、やっと飛鳥が始動開始。まあ、ここでのKAORUと飛鳥の攻防も半端ではなかったのだが、またもや場外で飛鳥は鉄柵に両手を拘束され、広田が3人にいたぶられる展開に。

しかし、ここで一人でいたぶられる広田が凄い、凄い。いつもとは想像できない粘りで返していき、その度に場内は大歓声。しかも、広田がいざ反撃、KAORUをヘナーラ・サンセット、ジャーマンでカウント2.8まで追い詰めた時には、歓声で場内が割れそうになった。大ベビーフェイス広田に大声援。

結局最後まで、飛鳥は鉄柵に繋がれたままで、広田轟沈という形になったが、KAORUが手段を選ばず飛鳥を怒らすという行為は成功したのだが、KAORUも前の試合同様もう少しやり方は無いのかと思ってしまうのだが。これがセミで無ければ面白い試合ということになるのであろうが、4試合しかないセミの試合としてはねぇ、と一瞬思ったのだが。

ただ、KAORUも因業だと思うのは、この試合は完全にアルシに目を向けた飛鳥をこちらに向け直すというのがテーマで、これは達成されたと思うが、何よりこの試合を持っていってしまったのはそういうテーマよりもまたも広田であったこと。しかも今回はお笑い一切無しで。これで、セミかよと一瞬思ったが、やっぱりいいものを見せて貰ったと感じたのは、広田のこの働きがあったからである。

まあ、これを読んでいる人たちで真面目バージョンの広田なんか大して面白くないだろうと思うであろうが、これがとんでもないという感じ。広田は何をやらせても面白い。どうせ飛鳥はアルシでタッグパートナーはいないだろうから、広田を連れていって欲しいな。真面目バージョンの飛鳥・広田組をもう一回見てみたいな。


ここで、残り1試合。だけどやっぱりこれで5〜6000円じゃ高いなという感じ。これで、メインが普通の試合なら少しキツメに書いてやろうと思っていたのだが、結果から言うとこのメインがまたとんでも無かったんだな。

4.里村明衣子 永島千佳世 ○植松寿絵(20分06秒、下から引き込んでエビ固め) ×アジャ・コング ダイナマイト関西 山田敏代

一応この試合の変則ルールから。

・ 試合開始時は両軍選択選手によるシングルマッチでスタート。待機する残り4名の一切のカットプレーは禁止される。
・ 5分経過の合図と同時に両軍1名ずつが加わり試合形式がタッグマッチに変更。同じく待機する残り2名の一切のカットプレーは禁止される。
・ 更に10分経過の合図と同時に試合形式が6人タッグマッチとなり、この後にフォール・ギブアップを奪ったチームの勝利となる。
・ 但し、最初のシングル・タッグの10分間でフォール・ギブアップを奪われた選手は失格となり、以降の試合参加は禁止。よって、そのチームはその後はハンディキャップ戦を強いられる。

まあ、メインが10分以内で終わったら洒落にならないだろうという配慮なんだろう。取り敢えず無理をしても10分以上はやらないとという感じで。

まずは両者の入場。確かに体格的には見劣りするが、雰囲気的にはもう全然互角という感じ。こりゃどっちが勝っても不思議ではない雰囲気が完全に定着した。

最初はアジャ、里村の大将同志のシングルから。有明のシングルでは何だかんだ言って里村は格下という感じがしたのだが、これまた雰囲気的にはもはやそういう感じは一切無いという感じ。取り敢えず重厚な攻防でスタートだが、これだけでも見応え大アリ。5分経過で植松、山田の絡みになり、またもや山田のスタンディング羽根折り固めでチームクラッシュはハンデ戦になるのかと思いきや、無事10分経過して通常の6人タッグに。

ここからの6人タッグは記述不可能な大総力戦。大技の出し合いになるが、それが大味にならず流れの中の動きになる。もうこうなるとこの6人の誰が良かったというのも言えないくらい、全員持ち味を出していい動きに。

大体6人ともいつものようにほとんどコーナーで休んでいることがない。最後は山田と里村、関西と永島がやりあい、試合権利があるアジャと植松の一騎討ちモードになる。アジャに押され気味の植松が必死に粘るのだが、どう見てもあとは時間の問題という感じ。それが、里村と永島のアシストを受けて植松がアジャからピン。さすがにこれは客席から私は飛び上がりました。

それにしてもGAEAの選手というのは観客をマットに釘付けさせる術を心得ているのではないかと思わせるほど、この試合ものめり込んでしまった。

試合後に、アジャが「私は負けました。ホントに悔しい。でも、これで面白くなった!」「負けたのは悔しいけど、こういう楽しみが無いとプロレスやってられないよ。この悔しさを倍にして面白くしてやるからな、待っておけ!」と爽やかに。そしてパートナーの二人に本当にすまなそうにおわびをしてアジャ缶をかぶって撤収。

リングに残った3人はマイクアピール無しで、四方に嬉しそうにお辞儀をして退場。いつものGAEAならここから長与劇場や女同志のギドギドした戦いや口喧嘩が始まるのだが、前回の後楽園ホール同様、GAEAらしくなく実に爽やかに終わった。

なんだかんだ言って、GAEAだから何かやってくれるという神通力は衰えてはいなかった。ただ、これで客が増えるのかなというのは少し疑問だ。まあ、人手不足だから仕方ないだけど。しかし、このエアポケット状態が次に繋がるのかということだが、これは間違い無く繋がると感じた。なぜGAEA側はこの人手不足の中選手を補給せずにヤセ我慢をしているのか。もちろん、休んでいる5人を待っている訳ではない。




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