グローブ着用が招いた混乱。
■団体:ZERO-ONE「真撃」
■日時:2001年6月14日
■会場:大阪城ホール
■書き手:#ソフビ (ex:♯ソフビ資料館♯

たいしたモチベーションもなく友達と大阪城ホールへ。小川も謙吾も出るって言うのにこのカードじゃあテンション上がらへんよ。未知の強豪との対決っていったら聞こえはいいけどはっきりいって未知の外人じゃなくて無名の外人って言い方のほうが正しい気がする。グッズ売場へ行くと来日してきた外人選手の団体「UPW」のTシャツなんかが置いてあった。俺等が着いたのが早過ぎたからなのか、ZERO−ONEグッズ同様全く売れてなかった。もちろんそれらには目もくれずパンフだけ購入して開場入り。ちなみに前回プライド11の時に宇野と握手してもらえた(してもらえた場所は橋だけど)裏口へ行ってみたが収穫なし。

席探し。「俺等はJの4列目か。」通路を歩いていくと、「えーと・・・G・・・H・・・I・・・あれ?」その先は受付みたいになっていて進めなくなっていた。わけわかんねーって表情してると一人の係員が俺等の元へ。「どこの席でしょうか?あーここは演出上見えにくくなっておりますのでチケットをアリーナと差し替えさせてもらっています。」なにー!?アリーナと差し替えだ?どうせ一万円の席で一番後ろの見えにくい席じゃねーのか!?アリーナなんて言葉にはだまされねーぞ!こっちは見えやすい二階をわざわざ選んでるんだ!文句いって金も返してもらお!ところが「こちらの席のほうになりますので。」と言われ手渡されたチケットは二万円の席だった。
「二万・・・六千円が二万か・・・ふむ・・・許してやるか(笑)」
その席は前から八列目で、結局メインまで前の席にだれも来なかったのでかなり見やすかった。ラッキー(笑)

しばらくするとパンクラスの若手勢がマットの感触を確かめにきた。これを見て色々安心できた。みのるとボクサーの徳山がゲストに来ていて、みのるは「いつもとやることは一緒」等の発言を繰り返していた。

すぐ後ろぐらいにUFO応援団みたいなのがいた。気合入ってて凄いなぁ、こんな人らになりたいなぁと一瞬思ったがこの後、橋本のマイクを素直にあざわらえたり、センス0の野次を平気で飛ばせるセンスに「やっぱバルザッカーでいいや」と思った。

7時ちょうどぐらいに興行スタート。しかし席はほとんどうまっておらず。例えるならPRIDEのオープニングセレモニー開始30分前といったところか。こちらのオープニングセレモニーはまあまあ凝った照明と爆音連発という定番の演出から、橋本が扉を蹴り倒して出場選手(小川、村上はもちろんいない)を引き連れ登場。橋本がリング上で挨拶。「破壊なくして創造なし!」のくだりで大歓声。橋本の定番マイクになりそうだ。

軽く真撃ルールを説明すると、グローブ着用で3カウントなしでエスケープはありって感じ(軽すぎ)。

第一試合 星川 尚浩vsリー・ヤングガン
星川の格闘技戦は村浜戦で見てるけど、はっきりいってその時同様打撃ボコボコもらいまくってやられる姿しか思い浮かばん。というのもリーのハプキドーとかいうテコンドーと合気道を組み合わせた格闘技のVTRが紹介されたのだが、その蹴りがなかなか迫力があった(このVTRの試合ガチだったかどうかは不明)。

序盤蹴りの寸止めムーブを見せたかと思いきや、直後になかなかおもいきった蹴りを放っていくリー。膝蹴りもなかなか迫力あり。星川に腕十字を仕掛けた後上着脱ぐリー。星川蹴られまくるがローキックで形勢逆転→ジャーマン。ここまで格闘技チックな展開が続いたが、星川が上体を起こした相手へのドロップキックを放つと場内これまでで一番の歓声。しかし星川の見せ場はこれで終り、蹴られまくってリーの雄たけびバックスピンキックでダウン。10カウント入ってKO負けの星川。いいように使われてるなぁ。グラウンドパンチはともかくリーの蹴りがなかなかさえる試合だった。

第二試合 佐藤 耕平vsグレッグ・ベイレス
ほんといつのまにゼロワン入りしてたんだ佐藤。相手は柔術の選手であり、序盤、打撃の牽制からタックルとられ、佐藤が十字しかけられそうになるあたりまではガチか?と思わされた。しかしブレイクを無視して殴りまくるグレッグ。腰投げにいこうとする佐藤にジャーマンきめるグレッグ。しっかしこの試合プロレスムーブもほとんどないし、二人とも技術はもってるだろうからグラウンドの攻防もリアルで、単なる格闘技のワーク試合って感じがした。ラストは二回目の胴締めスリーパーがきまって佐藤失神。

ここでますだおかだのますだがリングアナをつとめるが、9割が気づかなくて拍手も笑いもおきず。もっとカメラが顔アップでうつしてあげれば良かったのに。でも中途半端にますだのコールが上手かったってのも気づかれなかった原因の一つだろう。

第三試合 前田 辰也vsカチャスック・ジャンボジム
前回は誰やねん?って感じの二人がダラダラと試合やって逆にシュートボクシングのイメージをダウンさせてしまった感がある。ってことで今回はチャンピオンの前田投入!相手はムエタイの選手らしいが強いのか?ここは弱い奴を当てるべきだが。

裏拳を多用しまくる前田。右アッパーからのラッシュでダウン奪うと場内も盛り上ってくる!投げのムーブ一つにも歓声が湧き起こり、となりのおっさんもあきらかに前の二試合より興奮してる。そのあとも休まず攻め立て2ダウン目を奪う。ゴング間際にはラッシュから一本背負いをきめる前田。場内大歓声!

2Rも前田の勢いは止らずスタンディングダウンみたいな感じでレフェリーストップ!う〜んオモロな試合だった!!!今度シュートボクシング見にいこう!って思った奴が果たして何人いるのやら・・・。どれだけいい試合してもゼロワン見に来る客(俺含む)を呼ぶのは難しいと思う。

第四試合 石川雄規&臼田勝美vsサモア・ジョー&ケイジ・サコタ
ジョーは現UPWの王者らしいので負けられない、ってか負けないはず。さすがに王者らしく迫力ある。一方のサコタもいい体格してるのだが、いきなりの寸止めパンチ、寸止めキックで失笑をかってしまう。臼田がフロントネックロックをサコタに仕掛けるとジョーがカットに入り、だんだんとプロレスの匂いが。しかしこのあたりから匂いどころかプロレスそのものが全面に出てくるといった感じで、ジョーとサコタがプロレスの連携攻撃を見せたかと思えば石川がインディアンデスロック。臼田が一本足頭突きを放つと外人勢も負けじと普通にロープに走る(笑)中盤からは「グローブはずせ!」なんて野次が出ていた通り、格闘技戦の要素など消え失せていた。ダウンカウントがカウント3の役目を果たしているといった感じだ。しかし出てくるプロレス技はジャーマンなど、プロレスの試合となってしまえばもう見慣れた投げ技ばかり。ダラダラムードで試合が続き、ラストは臼田がジョーのキャメルクラッチでタップ。はっきりいってグローブは邪魔だった。

第五試合 アレクサンダー大塚&高岩竜一vsジェラルド・ゴルドー&イゴール・メインダート
なんか当初はすんごいいいキャラしてる2人組が相手だったのにWWFの圧力で来日中止になった模様。でもゴルドーだからいいか。選手紹介VTRではゴルドーのUFCの映像、中井失明等、凶悪人ぶりを煽りまくり。2メートルの巨漢を誇るメインダートの紹介はなし。それにしてもアレク人気が凄い。入場シーンでの歓声はこれまでで1番だった。「アオコーナーから〜♪」の部分だけ大合唱。いつまでみんなアレクに優しいんだ。

リング上でのコール時、高岩がTシャツを使って二人を挑発。そのままリング外にTシャツを投げるのだが、Tシャツは勢いつかずにそのままリング下に落ちる(笑)ゴルドーがそれをひろって高岩に渡す(笑)いきなり最高だ(笑)

高岩ーメインダートからスタート。二人の身長差、体格差は凄い。高岩なにもできず投げられまくり。ゴルドーに替わるとローキック食らいまくり、痛がったままアレクにタッチするいいとこなしの高岩。ゴルドーはいきなりアレクに変則ハイキックを見舞う!さらにゴルドーが膝をぶちこんだ後、アレクがコーナーに背を向けた上体でお互いに組み合う。このときもちろんブレイクがかかるのだが、ゴルドーはアレクの顔面にその長身をいかして肩パンチをはなっていた(笑)

ゴルドーがメインダートにタッチすると、アレクは自軍にメインダートをひっぱってきて高岩とリンチ(笑)そのままツームストンブレーンバスター。ここぞとばかりに高岩ストンピング(笑)さらにグラウンドでメインダートがロープに逃げると離れ際軽くこずいていく高岩(笑)「高岩せこいぞー!」と野次(笑)そして再びゴルドーvs高岩になると、ゴルドーのするどすぎる蹴りが高岩の顔面にモロに入る!!!高岩はK−1選手なみにダウンしてみせる!いや、あれはマジダウンだったのかもしれない(笑)なんとかカウントギリギリで立ち上がり、フラつきながらアレクにタッチ。その後もゴルドーはその凶悪ぶり(?)を発揮しまくる。アレクが高岩にタッチしようとすると、高岩は一瞬ためらっていたように見えた(笑)思い切ってぶん殴りにいく高岩。アレクのコーナーからのドロップキックアシストをもらいゴルドーにデスバレー!!しかし直後の膝、鮮やかなバックスピンキックで高岩ダウン。カウント9で立ち上がるも、グローブはずして素手になったゴルドーの胸へのパンチ連打(強烈すぎ。手加減してるんだろうけどしてるように見えない(笑))でレフェリーストッ・プ!高岩意識朦朧(笑)メインダートも豪快な投げ技を決めてたりしたのだが、ゴルドーの存在感にかすんでしまっていた。高岩マジで散々だったな・・・。

休憩。周り見渡しても全く席はうまっておらず。

第六試合 謙吾vsジェイソン・ドレクセル
またもますだがリングアナ。今度はまわりも気づきはじめるが反応は薄い(笑)

体重差は15キロ(もっとありそうな感じさえする)。勝って当然であり、謙吾の名前をより知らしめる絶好のチャンス。パンクラも宣伝もかねて。

ジェイソンが右ストレートから組み付いてくる。スタンドでの差し合い、コーナーで膝を放ちながらテイクダウン狙う謙吾。離れると謙吾はパンチを出していくが、ジェイソンは打撃を嫌ってすぐに組み付く。ジェイソンがコーナーに背をむけた状態で、謙吾が横から顔面に膝を放っていく。ひきこんでギロチン狙うジェイソンだが頭はすっぽぬけ、謙吾が上に。ネチネチとした鉄槌を落としていく謙吾だが、これでジェイソンがこめかみのあたりをカット。ストップがかかりドクターが入ってくる。誰もこれでドクターストップになるなど思っていない。が、ドクターストップ!!!これはマジでテンション下がった。しかも「偶然のバッティング」という理由でノーコンテスト。どう見ても謙吾の鉄槌でのカット、どうせだったら謙吾の勝ちにしてやれよ。謙吾不運・・・。

第七試合 大谷 晋二郎vs村上 一成
俺はこの試合が好きだ。もう理由なしで好きだ。グローブ着用のプロレスの試合は大っ嫌いの俺だけどこの試合だけはなんだかわくわくする。

試合開始早々壮絶な殴り合いを演じる二人。まずは村上が攻めて立てるが、大谷が低空ドロップキック一発で流れを変える。逆片エビではやくも村上をおいつめる大谷。ロープブレイクも大谷らしさ爆発で無視。場外に転落した村上が凄い形相でリングインすると、大谷が速攻突っ込む!しかしつっこんでくる大谷の顔面にカウンターでパンチ入れる村上。大谷ぶっ倒れて村上が上からパンチラッシュ!ロープつかんだまま雄たけびドロップキックを見舞う村上。このときのテンション凄すぎ(笑)場外に転落した大谷を追いかけ、さらに攻撃を加える村上。リングにあがった村上と島田がもめだしてるところに大谷の真空飛び膝(笑)蹴って蹴って踏みつけてジャーマン!さらにドラゴンスープレックスと完全に大谷ペース!もう一発ドラゴンをみまって腕十字。ロープブレイクになると村上はグローブを脱ぎだし、素手で大谷を殴りまくる!ここで島田ストップ。しかし裁定は素手による攻撃で村上の反則負け。あれ?ゴルドーはいいのか???大谷がマイク。「村上ィ!まだおわんねーぞぉ、まだ借りは返してねーからなぁ・・・村上ィ!良く聞いとけ!俺がゼロワンだ!!!」うーん毎回ワ・ンパターンの展開なのになんでこんなにオモロなんだ。たぶんあれだな、「休憩」がないからだな。ずーっとテンション上がりっぱなしだからなんだな。まだまだこの二人の試合見たいぞ。

第八試合 小川 直也vs藤原 喜明
対戦相手が藤原になって一回はテンション落ちたけど別に小川とは誰がやっても結果は同じ。それにいざ試合が始まるとなるとどんな試合になるのかちょっとワクワクしてくる。小川の存在感はそんだけ凄い。

いつものように小川がにらみに出るといきなり組長右フックから一気に攻め立てる!今回いい感じで試合が終わるには藤原が秒殺されるか、藤原が相当頑張るか。しかし中途半端に頑張ると試合がだらけてしまうんだこれが。最初の小川のチョークを足をきめて逃れる組長。ここで秒殺の線が消えた。

小川がマウントパンチからバックをとる。しかし組長また足をきめて小川を苦しめる!ロープブレイク後、またも組長が足をとってアキレスかヒールをきめる!小川の苦しい表情に場内歓声。ロープに逃げる小川。完全に組長ペースに見えたが、なんともうスタミナ切れで組長立てない。すかさずSTO二連発を決める小川。小川が三発目にいこうとしたとき、組長脇がため!!しかしここで見せ場は終了。STO二発をどちらもなんとかカウント8で立ち上がってみせる組長だが、次でレフリーストップ。しかし小川にここまでSTOを連発させた藤原が頑張ったってとこだろう。小川も最後藤原に一礼してた。

ここで小川のマイク。そのとき誰かが乱入してきた!!!誰だ?誰だ??あんな奴今日いたか???と思ったらなんと山本だ!!!「オイ、寝言は寝て言えよお前。もう終りかよお前」というしょぼいマイクのあと山本高速で走り去っていく。小川しばらく立てず。やっと立ち上がってマイクをとったが、「ありがとうございました」の一言のみ(笑)

これで次回真撃での対戦決定か?プロレス的なアングルのつくりかたされると試合までプロレスになっちゃいそうで嫌だけど・・・。

第九試合 橋本 真也vsトム・ハワード
この試合始まる前にメインダートが後ろにいて友達が握手してもらってた。まあいいか。メインだというのに歓声はセミに及ばず。それでも橋本の入場曲聴くとみんな燃えてた。

序盤、中途な打撃戦のあとトムがネルソンから脇固めへ。ロープブレイク後も腕やらせめられ、はやくも得意の場外散歩を見せる橋本。さすがにグローブはとらなかったが(笑)ここからローキックで橋本ペースに。かにばさみでトムを倒すが、速攻でロープに逃げるトム。その後ヘッドロック→首投げ→アームロックにいく橋本だがきめれず。

スタンドでロープブレイクになる。離れ際にトムが橋本の顔面にパンチ。怒った橋本がローキックで反撃にでるとトムもパンチを返す。これが繰り返され、視殺戦に。ロープに走った橋本にカウンターで蹴りを見舞い、フィッシャーマン→腕十字と攻めるトム。コーナーで袈裟斬り連打にでる橋本だが、パンチ→セカンドロープからのショルダータックル→三角絞めと、トムペースが続く。しかし橋本投げてトムの顔面をコーナーに叩き付けたあとツバメ返し→DDT→ミドルキック連打で反撃。ダウンカウント9とギリギリで立ったトムがトラースキックからコーナーの橋本に走ってニールキックを放つ。しかしこれを橋本によけられると、普通ならコーナーに激突して自爆ですむはずがトムは飛びすぎていて、そのままロープを飛び越え場外まで転落してしまう。なんて思い切った事するんだ。危なすぎ。リングに戻った後、橋本がスタンディングでのヒールをきめるとトムタップ。相変わらず盛り上がりのないフィニッシュをしてしまうとこが橋本らしい。でも悪い試合ではなかったと思う。両者握手でめでたしめでたし。

橋本がマイク。「ありがとうございました!真撃は必ず手作りでやっていきます!よろしくおねがいします!」と言った後、「会長〜!!!」と叫ぶ橋本!場内大歓声で猪木コール起こるも、「会長は・・・飛行機が遅れてしまいました」(笑)。「みなさんどうですかー!会長のかわりにいきまーす!いーち!にー!さーん!ダーーーッ!!!」やってしまった(笑)


今回印象に残った選手なり試合といえば大谷vs村上、ゴルドーってとこか。シュートボクシングの試合も忘れてはならない。やっぱ他と違う個性出してた奴はオモロ。次もう真撃武道館大会決まってるけどグローブつけるんなら変に格闘技の真似事はしないでほしい。ガチだからこそ見れるガードポジションでの膠着を真撃でやられちゃたまらん。とはいえ、グローブつけてるのに石川の試合みたいに完全な純プロするのもどうかと思う。それにゴルドーは良くて村上はダメってのも意味不明。グローブつけてるときはつけてるなりのオモロさってのを見出して欲しい。
無名でも未知の外人との対抗戦やるのは悪くないと思った。プロレスの場合だとどういう選手かわからないほうが案外楽しめるかもしれない。でもやっぱゴルドーみたいにちゃんとわかってるのかどうか心配・・・みたいなそういう意味での未知の外人をどんどん参戦させてほしいものだ(笑)とりあえず日本武道館大会に期待しよう。小川vs山本?高山参戦?パンクラスの試合またあるのか???すでにもうネタがたくさん挙がってるじゃないか。あ、ちなみにラストゴルドーと握手できました(笑)




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ