素晴らしきプロレス的空間。
■団体:全日本
■日時:2001年6月8日
■会場:日本武道館
■書き手:ほいほい@爆発 (ex:爆発!場外乱闘王

武道館へ行く前にグレート・アントニオへ…。とうふパンを買っていざ出陣。
ずっとむしりながら食べてたのは…ソレガシです。ハイ…。お恥ずかしながら^^;
あんなに大きいものだとは思っていなかったもので。いやぁ〜さすがに途中で飽きました(苦笑)
久しぶりに全日本を見に行ったけど、客層が昔ながらの男くさ〜い感じですね。
これがまた凄い異質に感じちゃったのは…それだけ女の子が多くなったっていう事かな。



第1試合 渕正信&平井伸和vsキム・ドク&愚乱・浪花

平井…逃げたのにまた懲りずに…。首の細さは相変わらずだし…。そんなにまで人手不足なのかな。
渕とドクはいるだけで十分って感じなのかな。
この中に入るとジュニアの浪花の動きが一際目立つ。エプロンからのトペコンを見せたりとまぁまぁの動き。
が、最後は老雄に華を持たせ、渕のバックドロップ3連発でフィニッシュ。
第1試合は若手の大技の少ないキビキビとした試合っていうのが定説だったはずなのに(笑)
素早い動きの代わりとしての素早く短い時間だったのでしょうか…。

○渕(5分35秒 片エビ固め※バックドロップ)×浪花



第2試合 藤原喜明&相島勇人vs新崎人生&ジャイアント・キマラ

藤原、けっこう動きが良い。新喜劇…もとい真撃での小川戦が決まったようだ。
藤原の固い頭を巡るム〜ブは定番ながらいつ見てもそれなりに笑える。
これがベテランの味というものなのか。キマラも色を出そうと一生懸命だが藤原と人生の前に霞んでしまう。
唐突に相島にボディープレスを決めたキマラのピンフォール勝ち。
そういえば、レフェリーが保永だったな…あぁ〜第1試合は元FMWの姉崎だったな…。
随所に寄せ集めっぷりが伺えてしまうのは…良いのか悪いのか。

○キマラ(8分09秒 体固め※ボディープレス)×相島



第3試合 荒谷信孝&奥村茂雄vsマイク・バートン&ジョージ・ハインズ

ジョージ・ハインズって何だか人気あるのね…。不恰好な二段蹴りみたいなのしか印象に残ってないんですが…。
荒谷、奥村と闘うのは勿体無いとは思いましたが。
まぁそれよりも何よりもマッチメークが消化試合として以外は見られないっていうのが…何ともかんとも。
バートンは、ひょいっとトップロープにあがって場外にプランチャとかやっちゃう選手なだけに…。
見せ方次第ではウイリアムスより質の良い外国人としての位置を得られる存在なのになぁ。
荒谷、奥村はいいところなく圧倒的に攻められ、バートンのラストライド(投げっぱなしパワーボム)でピン負け。
荒谷は凄く良くなったっていう話しを聞いてたけど…まだまだ相手によるものなのかな?

○バートン(8分40秒 エビ固め※ラストライド)×荒谷



第4試合 アブドーラ・ザ・ブッチャーvsサブゥー

今の全日本はレトロという感じを受けてしまうのは、ただそこにブッチャーがいるからだけではないだろう。
昔懐かしい選手を引っ張り出してくる。キム・ドクなんかもそうだし…こういうのはけっこう好きかも。
しかしながら、ただ懐かしいだけで昔の再現VTRのような動きではないのは残念。
年齢を考えれば致し方ない事というのは解っているのですが。吹けよ風呼べよ嵐で入場したきたブッチャーに、
五寸釘で先制攻撃を仕掛けるサブゥー。机などの凶器を使ってサブゥーが一生懸命試合を作っているのが伺えた。
動けないブッチャーと絡むには凶器を使って誤魔化す(良い意味で)しかないのかな?
椅子を使っての対角線アラビアンキックをブッチャーに地獄突きかわされ倒れるとブッチャーはすかさず毒針エルボー。
いささか中途半端だった感は否めないがこれでピン。
試合後、執拗にブッチャーを追いかけるサブゥーにシークの怨念を見た…気がする…(笑)

○ブッチャー(7分07秒 体固め※エルボードロップ)×サブゥー



第5試合 小島聡&ヒロ斉藤vsスティーブ・ウイリアムス&マイク・ロトンド

プロレスが下手なウイリアムスに職人のようにプロレスがうまいヒロがどうやって試合を組みたてるか?
手のうちを知っている小島、ヒロ、ロトンドの組み合わせは流れがスムーズ。
しかしながらウイリアムスが絡むと…体格差もあるからか、うまい事試合を形成出来ない。
むやみやたらと無意味なTOPポーズを作るウイリアムスにはそこまでは望めないのか(笑)
しかし終盤ヒロが捕まる事により試合はヒート。ダブルの攻撃やドクターボムを返すだけで場内大喝采。
最後にウイリアムスの全くデンジャラスではないバックドロップに沈んだもののうまい試合を作った。
やっぱり、ヒロ斉藤は抜群だな。
テンコジがうまくなったのは、この人のおかげだと…ソレガシは思っている(笑)

○ウイリアムス(11分37秒 片エビ固め※バックドロップ)×ヒロ



第6試合 垣原賢人&長井満也vs永田裕志&真壁伸也

永田と垣原、新日本とUインター対抗戦で対峙した時から早…5年か。時の流れの早さを感じるな。
その当時と立場が全く逆転してしまったが…。
永田は1歩引いた形で真壁をリード。アジアは若手の為にあり。という事と捉えての行動か。
当然この中ではキャリアの短い真壁が捕まるが、スピアー、ジャーマンなどで長井を追い込む。
しかし、UWF出身者とは思えない垣原、長井のチャプルテペック(合体キン肉バスター)で形成逆転。
最後は長井のスワンダイブ式のダイビングニーで真壁から納得にピンフォール勝ち。
長井は初戴冠という事もあってか大喜び。
そこにUWFのテーマがかかるものだから、感動のワンシーンにさえ見えてしまう。
このベルトを渕、藤原のような選手ではなく若い選手と争っていけば価値が出てくる…のかもしれない。

○長井(12分40秒 片エビ固め※スワンダイブ式ダイビングニー)×真壁



第7試合 川田利明vs天山広吉

今年の1・4ドームの再戦。ソレガシ、その試合は見てないのですが…良い試合だったとの評判。
だから今回も…。といっても、ソレガシには比較対象がないのではっきりとはわからない(笑)
ゴツゴツとした両者の攻めぎあい。モンゴリアンチョップでも試合を組み立てていく天山。川田は蹴りで応戦。
10分を過ぎると天山が大技ラッシュ。ニールキック、TTD、ムーンサルト。
だが、川田は耐え凌ぐと、ジャンピングハイキックやパワーボムで猛反撃。
ジャンピングハイキックを何度くらっても倒れない天山。
その脅威的なタフネスぶりに場内も驚きを隠せない様相。それは川田も同じ事か。
蹴りではダメとみた川田はデンジャラスなバックドロップ連発でようやくフォールを奪う。
先日の小島同様、天山もプロレスラーとしての成長を随所に見せたと思う。
それにしても…全日本は…色んな意味でシブイよな…(苦笑)

○川田(15分10秒 エビ固め※バックドロップ)×天山



第8試合 太陽ケア&ジョニー・スミスvs中西学&吉江豊

う〜む。ケア、スミスこそアジアが似合うと思ってしまうのは…ソレガシだけではないはず。
全日本が一生懸命ケアをオーバーさせようとしてるのはよくわかるけど…。
如何せん力不足という見方を拭い去る事は出来ない。
吉江も吉江で動きが鈍くて…しかもこれといった面白みがないので新日本プッシュしないのは良く解る。
中西のテンションの低さで、10分過ぎから吉江が出ずっぱり。
一度はアルゼンチン、キャメルクラッチの見せ場を作るものの…。
最後はケアのハワイアンスマッシャーの前に吉江撃沈。
ケア、スミスは王者としては…やっぱりまだまだだなぁ。
ケアもBATTに加入したのなら、技を盗むのではなく、武藤や人生、馳のうまさを盗んでもらいたい。
それと若いんだからぽちゃぽちゃ厳禁!(謎)

○ケア(18分14秒 体固め※ハワイアンスマッシャー)×吉江


第9試合 天龍源一郎vs武藤敬司

今日はホントにこの試合に尽きる。プロレスの危機危機と言われているが、今年は名勝負の当たり年かもしれない。
5回目の対戦ながら、その対戦カードとしてのの輝きが失せないのは両者のうまさからなのだろう。
コール、紙テープがリング内外を渦巻く中、武藤が奇襲のドロップキック、のっけからのシャイニングウィザード。
そしてシュミット式バックブリーカー。もうここでムーンサルト?と思わせたが天龍が場外へエスケープ。
開始1,2分なのにも関わらずこのテンション。もう今までの試合は全て吹っ飛ぶような流れである。
武藤はドラゴンスクリュー、ヒザへのドロップキック各種。ほとんどそれだけしかだしていない。
一方の天龍は逆水平やドラスク、グーパンチ。見せ方次第では技なんてほとんどいらない。
と両者が訴えているようだった。武藤がプランチャを出せば、天龍はトペ。
武藤がエプロンから場外へのドラスクを見せれば、天龍は場外へのブレンバスター。
Mr.プロレスと呼ばれる両者の意地と意地とプライドとプライドのぶつかり合い。
天龍がジャーマンでカウントを取りに行くと、武藤はフランケンからシャイニングウィザード。
これを返す天龍。ならばとばかり、天龍は武藤用の大技雪崩式フランケン。
これをクリアした武藤にチャンスが生まれる。が、天龍も一筋縄ではくたばらない。
武藤のシャイニングウィザード二発を返す。そして武藤はリーサルウエポンであるムーンサルト。
場内大合唱での3カウント奪取!新日本が全日本の至宝三冠を手にした瞬間であった。
が、ソレガシの頭の中ではそんな事はどうでもよかった。
この二人の生み出したこれぞまさしくプロレスの名勝負という大満足の試合内容に魅せられていた。
天龍はホントに素晴らしい素晴らし過ぎる。三冠は失ったが天龍自身がプロレス界の宝。
肉体的には厳しい状態かもしれないが、もっともっと天龍の名勝負が見たい。

○武藤(23分24秒 体固め※ムーンサルトプレス)×天龍

メインだけで十分に満足出きるのはこの二人だったからこそ。なんでしょうね。
また再びあいまみえる時が来るかもしれない。もしかしたら、もうないかもしれない。
今日は本当に良いものを見たという満足感でいっぱいだ。ありがとう。天龍。




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