JWP6/4東京キネマ倶楽部大会
■団体:JWP
■日時:2001年6月4日
■会場:東京キネマ倶楽部
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 プロレス初使用、東京キネマ倶楽部(山手線鶯谷駅徒歩2分)。当初噂されていた「新JWPホール」という呼称はどうやら使わない模様。
 まず、リングと客席との距離が異様に近い。旧JWPホールより数段、近さを感じます。ちょっと場外乱闘は無理かな…と思いましたが(それでも、やる人はやってましたけど)。2階仕立てになっていて(ビルの5,6階)、2階の最前列からリングまでも近い近い(宮崎有妃がポスト最上段からフランケンシュタイナーをする際、2階席の知人に「こんにちは」と挨拶したほど)。リングを客席全体が小ぢんまりと包みこむような感じで、会場の雰囲気としては合格だと思う。冷房が若干効き過ぎだったんですが…
 観衆百五十人ぐらいか。

 入場式前に歌のコーナー、ボリショイと日向。どっちも上手ですよ歌。ボリショイは負傷欠場のお詫びも。

第1試合 ○坂井澄江(Jd')(フィッシャーマンバスターから 11:25)×アキュート冴

 そもそもの発表では、ボリショイ提唱ミニモニ・プロジェクトの一環として、ボリショイ&冴 vs 坂井&山本千歳(Jd')が行われる予定だったのだが、前述のようにボリショイが負傷欠場のため(右足首脱臼螺旋骨折)カード変更。山本の試合が見られなくなったのは残念。
 ひいき目か?腿回りなど少し太くなったようにも見えた冴、序盤からよく攻めこむ。腕関節、ストンピング、ドロップキックなど。途中で出したフロントネックロック(秋山式)にはオッと驚かされた。
 一進一退の攻防が続き、中盤過ぎから再び、分厚いサポーターが巻かれた坂井の左ヒジを狙う冴。雪崩式のアームブリーカー(馬場式)まで繰りだし追いこむ。
 こうして冴が存分に力を発揮できたのも、相手の坂井がきちんきちんと技を受けるから。多くの時間を受け身がちの坂井も、合い間合い間に力強い逆エビ、キャメルクラッチ、迫力十分のバックドロップなどで反撃している。
 フィニッシュは、コーナーに敵を追いつめた坂井がドロップキック→かわして冴そのままコーナーに上りフットスタンプ(この切り返しが素早かった)→かわして坂井フィッシャーマンバスター。このフィッシャーマンも、脳天直下式ではなく、好感が持てた。
 冴も、前々回4/28の天野戦同様、相手と手が噛み合えば、というか相手が上手ければ、これぐらいの好試合をする力はある。
 なお冴のセコンドには、その前々回の6人タッグで、冴にパートナー失格の烙印を押したかのような行動をとった美咲が。でも、この場面での美咲は優しかった。

第2試合 JWP認定ジュニア選手権
○(王者)倉垣翼(ムーンサルトプレス 10:23)×(挑戦者)米山香織

 この間、ファンだけでなく対戦した選手たちからも評価を上げてきて、前回5/20大会でのアピールを実らせタイトル挑戦までこぎつけた米山。ゴング後、握手を求め、倉垣が応じるとパチンとその手をはたく。いいぞ!
 前半は意外にも腕や首の取り合いでスタート。この試合でも倉垣がフロントネックロックを出す。なぁんだ、同じ場所で練習していて皆が取り入れたということなのね。Fネックロックは、後の試合でも春山やなんと日向までもが見せていた。アニマル浜口ジムで覚えた動きかな?米山もアマレス風のグラウンド相手の上でコントロールするような動きを見せたし。
 とはいえ、この2人らしく気迫の出し合いの場面もふんだんにあり、寝技でも、対面を向いたボディシザーズでの咆え合いとか、もちろんエルボー、張り手も。
 米山の張り手がまた良くって、倉垣の重い一発一発、ミサイルキックやバックドロップ、アルゼンチンバックブリーカーなどをかいくぐるように入れていく。それだけでなく、ジャパニーズレッグロールやモモラッチ風のや飛び付き首固めみたいのや、丸め込み技でも倉垣を慌てさせた。
 しかし、決め技、Wリストアームサルトは、一度トライしただけで、決めさせてもらえず。
 動き疲れ、ジャーマン食らってグロッギーのところへムーンサルトで敗れる。(倉垣のムーンサルト、今日も目測がズレて浅かったので、注意。)
 前半の、地味に見えてもよく気迫の伝わってきた攻防など、米山・倉垣どちらにとっても、最近の僕の見た試合の中ではベストだった。

第3試合 2フォールカウントマッチ
○輝優優(エルボースマッシュから 11:22)×宮崎有妃(NEO)

 試合開始時、無視する輝に、執拗に握手を迫る宮崎。「久しぶりじゃん、5年ぶりぐらい?」根負けして輝が応じると、やっぱり宮崎は引っ張りこんで攻撃を加えようとするのでした。
 出だしからわかる通り、宮崎ペースと言ってよいででしょう。足関節の攻防で、つま先に噛み付く。同じ事を仕返しされる。2カウントマッチなので、スキあらばフォールにいく。1で返されても「2じゃないの?」とオーバーにアピール。ファールされれば「危ない危ない」とこれまたオーバーにヒヤヒヤする。これら皆、宮崎主導で行われていました。後半には、先に書いたように2階の観客に挨拶しながら雪崩式フランケン。
 それでも、さすがに輝はハードヒッター、各種キックやらでビッシビッシ反撃、対角線走ってのニーが相手のアゴにもろ入ったのはすごかった。宮崎もトップロープ引っ掛け高速DDTと、試合はコミカルからシリアスへ。輝がアルゼンチンに担いでエアプレンスピンしたのはこっちの試合だっけ?
 最後は出会い頭カウンター、ここまで取って置き、すんごいエルボースマッシュで。宮崎の倒れっぷりがまた良かった。最後の最後までお見事でした。
 輝がほんとに楽しそうだったな。

休憩。
 インフォメーションコーナーで、ハルクラヨネサエが上がって、上野界隈のパチンコ店やサウナなどのCMを読み上げる。んまあ、昔大塚製薬のCMをリング上でやっていたのを考えれば「落ちぶれた云々」という印象を与えるに十分ではあるのだが(パチンコ店やサウナにお勤めの方々ごめんなさい)、ここまで開き直ってイメージダウン省みず、ずうずうしく積極的にスポンサーを探しているのであれば、逆にたくましいな、とも思う。可能ならもっとスマートに経営を健全化して欲しいが、表に出している分、そんなに暗いイメージでもないし。
 冴・春山の元同期、渡辺えりか(後に橋本真弥)が見に来ていて、休憩中冴と減らず口をたたき合っていた。

第4試合 ロイヤルランブルバトルロイヤル
(入場順)1.日向あずみ、美咲華菜 2.春山香代子、倉垣翼 3.アキュート冴、米山香織 4.輝優優
○日向(みちのくドライバーから)×春山 ※(退場順)米山、冴、倉垣、輝、美咲

 日向と美咲1対1でスタート、1分経過ごとに2人ずつ入場。
 ハルクラが一緒に入場してきたので、日向ハルクラ vs 美咲、3対1の構図になるのかと思いきや、1人ずつバラバラ、無差別全方位に攻撃を始めた!
 この後も、バトルロイヤルにありがちな、お約束の味方についたり裏切ったりという楽しさは一切なく、ひたすら入り乱れてのバチバチ合戦が最後まで続いた。ふだんの抗争図式もいったん解除されたか、のちには一瞬ながら美咲と倉垣が連係する場面も。
 始まってそうそう、日向の鋭角エルボーで美咲の鼻から大量の出血!あまりの量の多さしかもまったく止まらないので、よもや折れたかと思った(が、後で手当てした後には止まっていたので一安心)。痛む足をひきずって見守っていたボリショイだけでなく、Jd'勢や宮崎まで急遽セコンドにつき、タオルで飛び散る血を吹いたり、ちょっと騒然とした雰囲気に。しかし美咲、まったく怯んだところを見せず血をダラダラ流しながら闘いぬく。
 米山が美咲の足4の字に捕まり輝のフライングニーで敗退、冴もポストから飛び降りたところそのまま輝の肩へ、エアプレンスピンで退場。倉垣は、たしか美咲のラ・マヒストラルで敗れた。
 ふだんの図式が解除されたとはいっても、やはり目立っていたのは春山と美咲の絡み。前回、前々回と痛めつけられた恨みを春山は忘れていない。輝がスクールボーイで丸め込まれ、3人残りぐらいから春山大暴れ、日向と美咲2人に連続でジャーマン放ったり。ついに美咲から大技(何だっけ)でピンを奪う!
 日向春山1対1、シングルの様相。春山、いつになく長時間クレイドルで回す。スノーボム、飛びつかれたところそのままボム、ショルダー式フェースクラッシャー。ありったけ出して追いこむ。
 しかしエゲツなさ、キツさではやはり日向の方が上。シャイニングウィザードみたいなの、鋭角エルボー、ジャーマン、最後はみちドラで。
 優勝を決めて日向マイク「6/28、美咲に勝って防衛するから、お前、挑戦して来い!」と春山に。
 黙ってないのが美咲、下で手当てを受けていたのに、ずんずんリングに上がり「テメーそういうことは防衛してから言え!」つかみかかる、日向「春山の方がやりがいがあるんだよ」「血出してんじゃないよ」(そういえば、この「血出してんじゃないよ」、4月のディファでは美咲が春山に向かって言っていた。流行ってるのか?)。
 引き上げ際にも美咲、ダメージでへたり込む春山にケリ入れて「テメーなんか挑戦させねー!」
 シメたのは日向「6/28ディファで、あの美咲相手に防衛戦を行います。皆さん、見に来て下さい!」

 次期挑戦者美咲が、この前破ったばかりの春山に退場させられる波瀾に「アレレ」と思ったが、こんな展開になるのかぁと納得、ワクワク。
 この日第3試合までは、こなれて心地よい好試合、会場の雰囲気・歌のコーナーもあいまって“ファン感謝デー”ふうのノリ。メインは、激しいと言えば聞こえはいいが、とっ散らかった感もあり、何度も見たいものでもないが今日は珍しいものが見られたという印象でした。




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