2001.5.29 大阪プロレス 後楽園ホール
■団体:大阪プロレス
■日時:2001年5月29日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

昨年の後楽園ホールでのメインの6人タッグはとんでもなく良い試合であったらしい。
ただ、それでも大阪プロレスには行く気はしなかったろうな。理由は簡単である。白鳥が出るからである。
「僕は女子プロレスキライなの。でも、仕事だから仕方なくやってるの。お仕事、し・ご・と。白鳥智香子で1円でも多く利益を得るためにやってるのよ。だから女子プロレスなどゲロがでそうなほどおぞましいし、それを、金払って見に行く客も変態だと思ってるよ。ただ、昔の女の子がキャーキャーやってた女子プロってまぁまぁ面白かった。結局、女子プロレスは女の子の見るモンだと思う。「変態・デブ・メガネ・リュックサック・オタ」は体臭まで臭くって会場の空気まで変な匂いだ。」
「ウチは観客の事を、そう、ありがたいとは思ってないの。大切なのはスポンサーさんや代理店さんなの。(ヤクザ以外のね)ファンだなんてデカイつらされても、ふふふん・・ですね。ウチは今のまま楽しく、優良ファンや関係者とこのままやってければ十分。」

ここまで行くともう一線を越えている。こういうのに対するには、金を払わないことしかない。またこういう発言を公然としているマネージャーの選手を使っている大阪プロレス自体にも不信感が起きて当たり前である。今や白鳥のプロレス関係者は大阪プロレスくらいしかないのである。とても大阪プロレスに金を落す気にはならないし、ほとんど興味は無かった。結構私はこういう事にはこだわる。

それでも昨年の暮れから送って頂くようになった闘竜秀吉を読むようになってから、どうしても興味は湧いてくるようになった。今回の後楽園ホールは白鳥が出ないのなら行こうと思っていたら、よりによって「白鳥智香子LAST後楽園」ということらしい。最後に花を持たせて上げるのはミエミエなので、とても行く気は失せた。しかも平日だし。それに一昨年よく大阪プロレスの選手はWARに参戦しており、結構しょっぱかったのを覚えている。

2日前のそのことを殿に電話で言うと、
「白鳥どうのこうのなんて関係無く面白いから、行ってやってあげてよ」と。まあこの間GAEAのビデオを頼んだし(送って来てもらった中身は空だったが)、高砂大会で売れ残ったコースターと巾着も送ってもらったし、いつもお世話になっているから仕方ないか。

ということで、後楽園ホールに。試合開始30分前まではダフ屋は割引きで、特リン以外は売れ残っていたので、しょっぱい入りだと思っていたら、最終的にはほぼ満員であった。平日にしては大したものだ。3月のみちのくよりもは入っているので、2000人くらい行ったかもしれないと思いきや、公式発表は1566人。招待券が入っているのかどうか知らないが他団体ならもう少し水増ししているな。

売店でパンフを買いデルフィンにサインを頼み、闘竜のことを話したら私のは読んでいないらしい。それほど忙しいようには思えなかったけど、結構素っ気無かったな。ウルティモ・ドラゴンの方が愛想良かったけど、まあ仕方無いか。
反対側には白鳥の売店が。オフィスのいとうがポツンと一人でいて誰も寄りつかない。実物は初めて見るがこいつの方がよっぽどチビ・デブじゃねえか。

私の席は北側だったのだが、私の丁度二つ後ろに新日本の真壁選手が私服で見に来ていた。ライガー達のセコンドという訳でも無いようである。通路には元FMWの保坂も見に来ていると思いきや、これがレフリーの松井さんであった。

ほぼ定刻でスタートし入場セレモニーから。大阪から来ている人もいるみたいで、観客は極めて好意的。入場した選手はみんな一言づつ喋るが、えべっさんのアステカのマネ以外は別にどうってこともないような。まあ、アステカのマネ自体良く分からないし。最後はデルフィンが、「今日、面白いと思った人はぜひ今度は大阪に見に来て下さい。大阪には常設会場ができました」するとえべっさんがすかさず横から「エビス公民館と言うねん」。この人出たがりなんだね。ただ期待が大きかっただけに、あまり面白くなかったが。

1.○アステカ(7分9秒顔面への低空ドロップキック〜体固め)×タイガースマスク

タイガース・マスクなので六甲おろしで入場する。全然予備知識がなかったのだが、タイガースのユニホームらしきものに背番号は31番。見た目がなんとも貧相なのが印象的で、相手のアステカが大きく見えるが、元気だけはやたらにいい。

試合開始2〜3分くらいで、大体どういう人か分かって来た。元気はいいけどほとんどアステカにつかまっぱり放しで弱い弱い。新人にマスクを被せたんだな。技はドロップ・キック、ストンピング、張り手くらいなのだが、たまに出すと場内は大喝采となるのが妙におかしかった。ここは笑う壷ではないのかもしれないが。

アステカはルチャ殺法はほとんど出さず出した技は雪崩式のDDTくらいか。最後は低空ドロップでピンなのだが、ドロップキックでピンというのも珍しいね。
タイガース=弱いというモチーフがあるのかなと、なんとなく納得。

2.○怪獣Kマンドラ(8分27秒通天閣〜エビ固め)×ニセ・グレート・ニタ

キングマンドラは全身赤の着ぐるみ身を着ておりこれがなんだか動きにくそう。相手はマネージャを引き連れての、ニセ・ニタ。基本的にニセは本物よりもしょぼいもんだが、ニタよりしょぼかったらどうなるんだ。

試合開始早々、本物よりもいいじゃんと思えるニタの動き。ただ、それもほんの数分。あとはどうにもならない。なんか最初に張り切り過ぎてガス欠したような感じ。
怪獣の方はどうしていいのか、うろたえてレフリーにアイコンタクトを送っていた。私の回りの人も「もういいよ」と言っていたが、あまりに場内が静かなので大きな声で言えない。まあ、怪獣は見かけより結構出来そうなので、今度はもう少しまともな相手と見たいな。

ところでこの人ニセ・オオニタをやっていた人かな?

3.○S・デメキン&高井憲悟(10分10秒フィッシャーマンズ・スプラッシュ〜体固め)和田秀作&×橘隆志

てっきりルチャの試合だと思っていたら、ストロングスタイルのバチバチファイト。ただ、気になるのは全員一所懸命リング中を走り回るが、すぐにエスケープして場外で休む。その間リング上で相手が待っているという場面が多かった。闘龍門ならすかさず飛びに行くか次の選手が出てくる所だが、妙な間が空くところがなんか退屈である。また当たりも一瞬体の動きが止まるような所があり、なんとなく思い切りが悪い。なんかネタでもないのにお約束的な動きも目につく。

まあ、キャリアを考えれば良くやっているのかもしれないが。ただ好感が持てたのが、終盤迄ほとんど大技を出さないので、今では見慣れたジャーマンも結構効果的であり歓声を貰っていた。こういう技へのこだわりはいいことだが、中盤までもう少しなんか見せて欲しいな。

4.○くいしんぼう仮面&ミラクルマン&白鳥智香子(20分58秒関空トルネード〜体固め)×えべっさん&怪獣Zマンドラ&ポリスウ〜メン

異様に長い入場から試合開始。他の試合でもそうなのだが、大阪プロレスの場合あいさつみたいなことや、決めのポーズは南側に一回しかやらないので、この日北側に座っていた私にはほとんど見ることが出来なかった。

まずはえべっさんとくいしんぼうから。取り敢えず二人とも小ネタを入れてつかもうとするが、プロレスをやらないうちから試合時間5分経過してしまった。出した小ネタよりもそっちに驚く方が面白かったが。

試合全体のネタは結構面白いのもあったが、ベタベタだというのも置いといてなんか中途半端な感じもした。例えば、えべっさんとくいしんぼう仮面とソシアルダンスをやってレフリーに怒られるというのがあるが、これは人生とツボ原人もレフリーに怒られるというオチでやっていたが、人生が突き合わせられるのが面白かったし、テッドが無駄に大袈裟なので、こっちの方が面白かった。ちなみに広田は同じネタを植松にやった時は、ダンシングベイビーのコスプレだったので、植松がその顔を間近でみて、あまりの気持ち悪さに植松が素で戦意喪失したり、永島の時にはそのままキス攻撃に行き、フォールしてしまったというのがあったけど、取った笑いの量は全然違う。

また、えべっさん以外の全員が急にロープワークをやって、取り残されたえべっさんもロープに勢いよく走るが、えべっさんがやる頃には全員辞めてしまってそれを見ているというのがあるが、これも最後はえべっさんが疲れて辞めてしまったというだけのオチなのだが、確かに素顔なら疲れたというのも分かるのだが、マスク越しではあまり良く分からないし、もう少し体でオーバーで表現した方がいいだろう。
ただ、あのケースならプロレスなんだから誰かが足を引っかけて転ばせて辞めさせて上げるくらいのオチがあった方がいいのではないか。例えば、それでえべっさんが起き上がったら、全員が蜘蛛の子を散らすように逃げて行き、キョロキョロえべっさんが回りを見渡している間に誰かがミサイルキックを打つとか。プロレスの試合で行われるネタというのは、オチとして最後に痛みが伴なわないと。お約束のムーブが多いだけに、痛みが伴わないネタはなんか楽をしているようにしか見えない。実際この試合、あまり盛り上がらなかったし。大体、やることの無い選手が様子を見ているというシーンが多すぎる。それは、試合前でも試合中でも一緒だ。

それともう一つ。全員がリング中央で円になるというネタも動きが遅すぎて全員が揃うまで待っているのには、別の意味で笑えた。まあ白鳥がいるから仕方ないんだろうけど、タイミングが遅いから皆で同じ動きをするのに「せぇーの」とか言っているのが聞こえてくる感じだ。前に全日本でメキシカンとM2Kが同じようなムーブをしたが、こっちは6人ともとんでも無く動きが早いので、仕込みだと思わせないくらいの動きで驚いたのだが。

あと、初めて見る白鳥だが、確かに白鳥が出ると「もういいよ」とか「引っ込め」と言うにはあまりに場内が静かになるから怖くて言えないというのが良く分かる。私も言おうと思ったが、場内の雰囲気が悪くなり洒落にならないと思いやめた。まあ、私はGAEAの竹内彩夏のデビュー戦を見ているが、あの頃の竹内よりも出来無いだろうな。白鳥がファイトをしている時に、コーナーのえべっさんがせっかく自分が暖めたのに冷やしやがってという感じで見ているところが情け無くて可笑しかったが、白鳥が出た後、必ずえべっさんが出て凍った場内を暖めようとするところは、感動的すらある。たぶん、えべっさんのセクハラネタもポリスウ〜メンにやれば、もう少し笑いが取れるんだろうな。


まあ、試合的にはこの内容で20分というのは見ている方がつらい。ネタの量が同じで12分くらいの試合だったら、そこそこ楽しめたと思うが、入場も含めあまりに冗長し過ぎ。


ここで休憩。
ここまでの感想は、闘竜の会報を読んでいたので、それなりに期待していたのだが、正直言って、なんだかなあという拍子抜けの感じ。兎に角あらゆる意味で冗慢な感じがしてならない。どうでもいいところではスピード感があるんだけど、肝心な時に落ちるという感じかな。

ただ、これははっきり言って、大阪だからどうだとか東京で見るからとかそういう問題でも無さそうな気がする。それ以前の感じだ。

5.大王QUALLT&○Gamma(14分30秒ガンマ・スラッシュ〜体固め)ツバサ&×Bバファロー

ルード同志の対戦である。闘龍門で言えば、C-MAX vs M2Kという感じだ。
まずは、ツバサとブラック・バッファローの入場だが、これだけで場内の空気が変わった。なんかこれだけで今迄と違い一気に空気が締まった。そしてカルト・Gammaはwithフランソワーズで。メモ8さんが言うには、Gammaは私好みのルードではないかということである。なんか、顔が神田とモチススを足して2で割ったような感じもするが、それで言っているのかな。中田英寿にも少し似ているけど。リングインする時にロープを上げてくれたタイガースマスクに蹴りを入れてエプロンから落し,これだけで私好み。

噂のフランソワーズは、つばさくんの選手コールを遮って自分で選手コールをする以外特に何もしていないが、この日はレザーのパンツでヒップのラインが丸見えなのと、試合中マイマイクをずうっと意味も無く握っているのが妙に艶かしいので私的にはOK。別に他になにかやれと言っても出来無いんでしょう。無理を言っちゃあいかん。去り際の投げキッスも少し可愛かったし。

試合でまず驚いたのは、ツバサとバファロー。一昨年のWARでツバサとモッチーのシングルとバファローはオリーと組んでデルフィン・星川とやった試合を見ているのだが、両方ともどちらかというとしょっぱかったという印象があったのだが、この日は全然別人のような動きだ。まあ、私はもともとルチャ的な動きが好きだからかもしれないが、しょっぱいルチャ・ルードという感じのあったツバサのイメージが全然変わった。バファローに至っては、前身も知っているからなんだこりゃという感じだ。

メモ8さんお薦めのGammaはM2Kに入っても全然違和感が無いという風貌だが、如何せん動きはM2Kの半分以下という感じだったな。ただ、試合的にはカルトがタッグで上手くフォローしているので、どうにかなっているが。まあ、ルックス的にOKなので次に期待という感じか。

フィニィシュのガンマ・スラッシュ(ジャック・ハマーだな)2連発がなんかバテバテで打って入る所が少し情け無かったんだけど、3人でGammaをオーバーさせようという感じで、それはそれで良かったかなと。ただ、連係などはそこそこいいのだが、ルード同志の割にはあくどいプレーは金的くらいで、もう少しズルい戦いも見せて欲しかったかなと。

試合的には十分楽しめたし、それ以上に、この4人というのはこれからもどんどん成長するのではないかという可能性を感じさせてくれた。私がM2Kが好きなのは、そういう可能性を感じさせてくれるからであり、この4人に同じものを感じさせてもらった(天龍ファンのくせして良く言うよというベタな突っ込みはNG)。
ということで、この4人はこれから応援するしかないという感じ。

6.○S・デルフィン&村浜武洋(13分57秒大阪臨海アッパー〜体固め)×獣神サンダー・ライガー&エル・サムライ

まず、新日本側の入場なのだが、ここで気付いたのがサムライがやたら大きく見える。トップロープがサムライの胸元の下にあるのだ。大阪プロレスは小さい選手が多いので、トップロープの位置が他団体より低いようである。

そして大阪プロレス側の入場だが、サムライに向かった村浜が小さいこと。まるで、大人と子供の体格差である。見た目だけではとても強そうには見えない。大阪プロレス側の勝ち目はなんて考えられない。それでも村浜はライガーを挑発し、ライガー・村浜で試合開始。

まず驚いたのが、今迄の試合が何だったんだという感じの両者の動き。今のライガーがこんなに動けたのかというのもあったが、それを引っ張る村浜も凄い。結局村浜が小さく見えたのは試合開始前だけだった。

そして、サムライ。今日はどうしちゃったのという感じの動き。会場には新日本のファンも来て入るのだが、会場の雰囲気は完全に大阪プロレス側ベビー、新日本ヒールという構図が出来上がり、ライガー達はヒールの立場を楽しんでいるようにも見えるし、特にサムライのヒールのファイトは板に付いて入るという感じだ。デルフィンは試合の流れを壊す迄は行ってないが、申し訳ないがこの中では一枚落ちという感じ。

中盤、村浜が新日本側につかまるのだが、その時の新日本側の憎々しげなファイトもなかなか堂に入っていていい。そしてやっとデルフィンに交代し、再度村浜が出て来てこの日のハイスポットになる。

ミニ・ヴォルク・ハンという感じで、二人に対して次々に関節技を極めてくる。膝十字、裏アキレス、チキンウイング・フェースロック、V1アームロックetc.その度に場内は大歓声となり、新日本側がカットに入ると大ブーイングとなる。村浜のこの一連のムーブは何かに取り憑かれちゃったんじゃないかと思わせる程のすさまじさだった。

最後は、デルフィンが漁夫の利という感じでライガーから臨海アッパーでピンを取ったが、8割り方が村浜の力だと言っていいだろう。最後の最後にいいものを見せてもらったという感じだ。

試合後にデルフィンが「今日はこんなに大勢のお客さんに来て頂いてありがとうございます。自分にとっても忘れられない1日となりました」「大阪プロレスはこれからも、もっともっと面白くなりますから見に来て下さい」と言って締めた。


まず、ここではっきりさせて起きたいことは、闘竜の会報を読んで、よっぽど凄いんだなという先入観があったからもかもしれないが、正直言ってまだGAEAや闘龍門などと比べるレベルではないような気がした。特に前半の4試合は勘弁してよという感じで、少し惹いてしまったが、セミは闘龍門の第2試合くらいのレベルに行っていたと思うし、メインは本当に良いものを見せてもらったという感じがする。

ただこの団体は旗揚して2年そこらの団体であり、その短期間でも常設会場を設置し、関西の地上波を確保し、着実に足元を固めて進んでいる。選手にしても多少しょっぱさを感じながらも、これからも成長していく(デルフィンに言わせれば、もっと面白くなる)可能性を感じさせてくれた。改良の余地はいくらでもあると思うので、取り敢えず大阪で見なければ面白くないという次元から脱皮してもらいたい。RPGの面白さはキャラクターがどんどん成長していくことにあると思うのだが、そういう期待は大いに出来そうな感じだ。次の後楽園が楽しみだ。




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