大建工事主催興行
■団体:大建工事主催興行
■日時:2001年5月22日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 え〜メチャクチャ遅くなりましたが大建工事主催興行の感想を。女子プロ4団体、男子インディー、フリー選手を集めた興行でした。
 この「大建工事」という会社、google で検索しても、ヒットするのはプロレス関係のサイトばかり(なかに2,3「施工実績」などのページもありましたが)。というわけで実態はつかめないのだが、私の知る限りで、昨年は東京でJWPの興行を手がけている。この日アルシオンや全女が出場したことから、地方でも興行を買っているのかも。入場式では、社長に代わって「プロレス担当部長」という方が挨拶。そんな部署があることに驚く。マジメそうな方でした。入場式、リングへの出入りでロープを上げ下げしていたのはJWPの冴と米山。

 客入りは6割くらい?1,000 人強か。意外にカップル客目立つ。あと、私の周囲では客どうしの「知り合い率」が高いように見受けられ、「久しぶり〜」などの挨拶がそこここから聞かれた。それが、プロレスマニア同士ではなく、やっぱり大建さんの会社がらみとか顧客とか、そんな雰囲気でした。

 リングアナはパンチ田原、レフェリーはマーティー浅見とトミー蘭で分担。

第1試合 ○死神(夢ファク)(体固め5分17秒)×中村政則(ターザン後藤一派)
 中村っていうのが小さくて、小さいだけで特徴も無く。試合の印象も無く。死神は、メイクを落とした後、後半の試合を客席で観戦。

第2試合 ○カルロス天野(フリー)(腕ひしぎ9分33秒)×矢樹広弓(フリー)
 なんていうか、ずっと同じ相手と試合していて、手が合っているのだがそれが悪い方に出ている。悪い意味でこなれすぎ。この組み合わせで(対戦してもタッグ組んでも)面白かった試合が、ここのところとんと見ていない。
 決着後、握手すると見せかけて矢樹が仕返しに飛び付き腕十字を決め、天野が「こらー」と大声で怒った、それのみ少し笑った。

第3試合 大向美智子、○バイオニックJ(VIP、アルシオン)(フライングボディプレス11分17秒)GAMI、×PIKA(ReDRUG、アルシオン)
 ReDRUG 組、いつものテーマ曲で登場だがダンスは無し。
 意外にGAMI人気が浸透している。というより、ふだん通りの目突きやらなんやらコミカルなファイトで、初見の人に対してもそこそこ沸かせることができたというべきか。
 前2試合であまり集中していなかった観客の視線がようやくリングに向いた感じ。
 フィニッシュは、Jが大向に「ビー・スリー!」と催促してビッグバン・バニー・ボムを出させてからボディプレスで。

第4試合 ○日向あずみ、コマンド・ボリショイ、倉垣翼(JWP)(みちのくドライバーから19分5秒)元気美佐恵、田村欣子、×宮崎有妃(NEO)
 交流の盛んな2団体による対抗戦。
 序盤でいきなり、日向と田村、きっついエルボーを入れ合う、壮絶な場面がある。ヒヤーすごい。
 ほかに、ボリショイが元気との大小対決を買って出るなど、快調なテンポで進んでいたが、後半ちょっと疲れた倉垣がらみでバタついていたかな。なんか技に行く前に、ひと呼吸空いてしまう気がするんだが。
 宮崎、相変わらず技のフォームは美しいんだが、段取り臭さが未だ少し感じられる。しかし、トップロープに引っかけてからのDDTはキレが良かった。
 この試合で思ったのは、出場選手たちの知名度の低さ。女子の他の試合に比べて、登場時などの声援が少なかったのは致し方ないところなのか。

休憩

第5試合 ○アジャ・コング(フリー)(垂直ブレーンバスターから13分15秒)×輝優優(JWP)
 さすが、この日の一番人気はアジャ(次が全女の2人、すこし離れてラスカチョ、京子、GAMIという感じ?)。割合的にマニア層より一般層の方が多いようだったので、さもありなん。出てきただけで休憩後の客席が集中。
 試合の評価は、いろいろなBBSでは「アジャ上手い。輝健闘」が多かったですが、私的には「輝、健闘ではダメ」。何を仕掛けてもアジャに吸収されて、余力をじゅうぶん残して受け止められている感じがして。対アジャということでは、どうしても浜田文子や里村と比べてしまいます。輝より5歳も若いこの2人に、ともかく結果で及ばないのはねぇ。
 しかし週プロによれば、アジャは試合後「馬力はすごい」「いまに見とけよって表情が出たんだと思う」と肯定的に評価していたらしい。輝のウィークポイント、アゴを狙った裏拳もあまり出さなかった気がしたし。アジャの何らかの配慮だろうか。
 あ、あとアジャのセコンド最初は誰もついてなくて、慌てて仲村由佳(NEO)がつきました。

第6試合 ○豊田真奈美(日本海式竜巻原爆固め15分53秒)×中西百重
 イヤー凄い。何が違うって、スピードがぜんぜん違う。たとえば、前の試合は相手がアジャ、ダメージ深い輝が動けないなどの理由でか“重い”場外乱闘だったのだが、この2人、場外でも早い早い。軽快だけれども激しい、というか。
 序盤の“キャメルクラッチ変な顔合戦”では、花道奥で見ていた玉田凛映(アルシオン)が「あ〜やってるやってる」って感じでニヤニヤ。顔面激打、対角線をフッ飛ばすミサイルキックでは、その横で見ていた日向あずみが思わず手で顔を覆う。(他にも、アルシオンの高瀬、山縣、練習生、JWP の米山、練習生らは、この試合だけでなくずっと、花道やリングサイドから観戦していた。JWP の練習生はバルコニーからも見ていた。)
 年がら年中対戦していて、手が合っているといえばその通りなんだが、第1試合なんかとは言うちゃアレだけどモノが違う。高度な切り返し合いそれも早い。「全女だから」凄いんじゃなくて「この2人だから」凄い、とおっしゃってた方がいましたが、とにかくこの日のベストマッチ。

第7試合 ○下田美馬、三田英津子(フリー)(デスレイクドライブから17分16秒)井上京子(NEO)、×春山香代子(JWP)
 春山大健闘。やられてもやられても、よく返しよく反撃するその姿に、たぶん名前も知らなかったであろうお客さんたちからも大きな声援を受けていた。初見の観客をそこまで惹きつけたのはえらい。よく頑張った。

第8試合 ターザン後藤(ターザン後藤一派)、○ケンドー・ナガサキ、バイキング・タニグチ(NEW NOW)(体固め19分17秒)本間朋晃、矢口壱琅、保坂秀樹(フリー)
 後藤の所属が「ターザン後藤一派」なんて書くのもバカバカしいな。
 本間が、やたらと後藤、ナガサキに突っかかっていた。
 後藤がよく動いていた。
 ナガサキの椅子の音がよく響いていた。
 そんなところか。

 女子プロ団体による見本市のようでもあったこの興行、良かったのはともかく全女、というか豊田と中西、でした。




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