5/20JWPディファ大会
■団体:JWP
■日時:2001年5月20日
■会場:ディファ有明
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 観衆300〜400人くらい?前週の日曜のNEOより入ってる気がしました。
 DDT効果なのか中山効果なのか、それぞれ一つ一つは小さくても、チリも積もればなんとやらで、動員に貢献しているのかも。

第1試合 ○米山香織(6分0秒 Wリストアームサルト)西千明(Jd')×

 でだしは、お互いの胸板へエルボー・前腕部の打ち合い。西のエルボーからもしっかり鈍い音が響いている!今日の西、ドロップキックもきちんと相手に当たっていた。やればできるじゃんか。頑張れ西。
 ただ、セコンド山本千歳、なぜか西がやられているときも微笑んでいる。今日ぼくは山本の可愛さを発見。後半、Jd’勢2人、南側客席最後列で仲良く観戦していました。
 途中、西が米山に「このブタマンジュウ!!」それは失礼すぎるぞ。お返し米山は西に「この洗濯板!!」

 これまで大先輩と当てられる機会が多く、やられまくった後エルボーアタックやクロスボディーで反撃というパターンが多かった米山、今日は珍しく後輩相手(今日セコンドの山本戦に続いて2度目だと思う)で、首4の字や逆エビ、キャメルクラッチといった、つなぎの痛め技を使って試合を引っ張る。ちょっとギコチなかったけど(笑)。
 同期はおらず、自団体の試合が少ないうえに、団体状況の逼迫からかすぐ上の先輩たち(春山、冴ら)との“普通”の前座をあまり経験していない米山だが、他団体で経験を積み(大日本の北海道巡業にもついていったそうだ)、こうして同世代との試合も増えてきている。
 試合は米山が先述の山本戦に続きシングル2勝目(たぶん)をゲット(タッグでは先輩・冴から1勝している)。

第2試合 ○宮崎有妃(NEO)(10分11秒 ムーンサルトプレス)米山×

 米山が連続出場。先に書いたような経験の少なさをわずかでも補うために、また観客にとっては米山の頑張りぶりを見られる、なかなか良い試みだと思う。団体側の期待の高さもうかがい知れる。
 とは言っても、試合は一方的に宮崎のペース。ラフをまじえて疲れの見える米山を痛ぶる。こんどは米山も余裕のあろうはずはなく、エルボーアタック、クロスボディー、ムーンサルトアタックで必死に反撃。飛行機投げの体勢からのエースクラッシャー・ドライバー、2連打を返したのはいい粘りだったけど、ほとんどそれでお終い。最後のムーンサルトは付け足しのような感じだった。

 米山は、今日のように2試合出たり大型選手にボコボコにされたり、いろいろあっても必ず、すぐにセコンドに出てきて甲斐甲斐しく働く。タフなのだろうが、好感が持てるところである。
 試合中、宮崎のキャメルクラッチがチョークに入っているとリング下からレフェリーにアピールする日向。対して宮崎「入ってねぇーんだよウルセェーんだよ」吹きだしそうになり笑いをこらえる日向、という一場面あり。

第3試合 ○MIKAMI(6分33秒 スワントーンボム)コニカマン×(DDT提供試合)

 MIKAMI、梯子は今日は持ってこず。脇腹に大きな湿布。試合が始まるや否や額からも流血。18日DDTジオポリス大会の激闘の跡なのだろう。
 先手をとったのは、ゴング後すぐ場外に落としダイブを放ったコニカマンだったが、リング上ポーズをとっているスキに花道からスワンダイブ式のドロップキックを浴び、さらに“ブーメラン”(ロープ2段目と3段目の間でくるりんと回ってのキック)を食らってしまう。
 MIKAMIその後も、高い高いトップロープ飛び乗り式トペ・コンヒーロや、スクール・ボーイからブリッジしてのエビ固め(NOAHの丸藤が使う“村雨”、ただどちらが先に使い始めたのかは知らない)などを見せる。
 しかしコニカマンも只者でない。“吊り天井クレイドル”をアパッチェ家以外の者が使うのを私は今日初めて見た。
 よく飛び、1発1発もキツく、開放感があった好試合、スワントーンボム(空中でいったん反り返ってから体を翻してのセントーン)でMIKAMIの勝ち。
 前回のJWPでの、Iジャ提供 A・クーガー vs G・タケル のときにも感じましたが、興行全体にとって男子団体提供試合は、このぐらいのレベルの好試合であれば、目先が変わるというか良いアクセントになると思います(あんまり良い試合すぎても困る)。

第4試合 JWP認定ジュニア選手権試合
△倉垣翼(王者)(30分時間切れ)アキュート冴(挑戦者)△

 冴、開始直後から倉垣の右腕狙い、飛びつき腕ひしぎはもちろん、ストンピング、エルボーを腕に放っていく。
 気合の入り方が尋常ではない冴。表情がいつもとぜんぜん違う。同期のチャンピオン倉垣相手、負けたくない気持ちも強くまた同期だからこその信頼もあるのだろう。
 しかし、そうでない相手とやるときも、このぐらい気迫を前面に出していかないといかんぞこれからは。まぁ今日のところは合格。
 倉垣も締め技で対抗。痛めているらしい冴の膝を狙ってのヒザ固め、足4の字。この4の字のときの意地の張り合いも良かった。かけている側もかけられている側も、表情、気合。迫ってくるものがありました。
 狙いを腰に移行した倉垣、カナディアンバックブリーカー、逆エビ、ボー・アンド・アロー。
 スキを見て腕ひしぎ、ワキ固めを出していく冴だが、こういうネジり合い、シボり合いの展開になると体力的に苦しいか。
 とにかく締め技の応酬が主体、選手の苦しさ、負けん気、さまざまな感情が表に現れて、試合時間が15分、20分と経過しても引きこまれるばかりだった。(まぁ引きこまれていたのは私の感情移入が強かったためでもありますが)。
 ただ、試合後半、場外乱闘で、冴がなかなか戻ってこないのでレフェリーが場外カウントを中断して呼び戻したあたりで、観客の集中力がプツリと切れた感あり。
 リング上は大技の応酬になっていき、倉垣はアルゼンチンバックブリーカー、ムーンサルト、冴は雪崩式一本背負いなど出すものの時間切れ引き分け。
 途中まで、ほんとに手に汗握る熱戦だっただけに、おもに冴の側が30分持たせきれなかった感があり、残念。

 試合後、なんと米山がマイク握る!「私にも挑戦させてください」倉垣「時間がないから…6月4日の東京キネマ倶楽部で…」?時間がないから…って、なにも今日やらせてくれって言ってんじゃないよ米山も。疲れてて棒読み口調だしさ。困って千葉リングアナ「…決定したようです」ってPRIDEの猪木じゃないんだから。こんな些細なところで観客から失笑を買ってしまうのも残念。クラちゃんはマイクが下手すぎる。要勉強。

 冴、この後の試合のセコンドに出てこない。ダメージが後を引きやすいのか、冴にはこういうことがよくある気がする。これは米山を見習う事。

第5試合 ○コマンド・ボリショイ、カルロス天野(フリー)(15分51秒 三角絞め)日向あずみ、中山香里(フリー)×

 1年ぶりぐらいか、ボリショイ&天野、関節兄弟を再結成。入場式でも息のあったところを見せていた2人、序盤からかつての連係を見せ、シメに“ピュア・ハート”ポーズをとろうとする。ハッと気付く天野、「それはできません…」て感じで萎える。このシークエンス大爆笑。
 対する日向&中山、入場式で日向が「JWP初出場の中山選手と頑張ります」と紹介していたが、なんか前に出たことあるらしいぞ(笑)。
 それはともかく、中山、開始直後にコンプリート・ショット(裏河津落しみたいな技)を出すが、しばらく連係に捕まる。“巨乳”というよりたんに太っているように見える。コンディションはどうなんだろう?
 それでも、身体を大きく使ったスイング式DDTで反撃、日向にチェンジ。
 日向−天野、バチバチ火花が出るやり取り、日向得意のWアーム式背骨折りを天野ふんばって防ぐ、天野得意の飛びつき膝十字を日向すぐ起き上がって防ぐ、と、お約束でない“イジワル合戦”あり。
 日向−ボリショイに替わると、急にビデオを倍速にしたように展開が速くなる。ボリショイはなんと、ドラゴン・キッドの秘技デジャヴ(相手の身体に巻きつき2周してから投げるコルバタ)を披露。日向のフィニッシュ予告付きみちドラは天野にカットされる。
 中山出てくる、やっと本来の動きを取り戻したか、ムーンサルト、ブリザードSPX(爆NEWスープレックスってコレだったかな?)で攻めこむ。ボリショイは掌底、タイガーSPX。日向・天野、もつれあってカットに入れず。最後はボリショイ独自の、相手をクルクル翻弄してからの三角締めで。
 中山の試合も、関節兄弟も、日向と天野のからみも、どれも久しぶりでしたが逆に新鮮で、面白かった。

 ここまで、全体的に、楽しく、かつ激しい試合が続き、いい感じだったのですが…

 休憩。次回6/4東京キネマ倶楽部大会のカード発表。先の 倉垣 vs 米山 JWPジュニアタイトルマッチに加え、ボリショイ主催「ミニモニ・プロジェクトS」による、ボリショイ&冴 vs 坂井澄江&山本千歳(Jd')が発表される。

第6試合 輝優優 RESURRECTION ROAD 第2弾
○井上貴子(フリー)(18分49秒 裏拳から)輝優優×

 「復活ロード」第2戦、井上貴子は難しい相手である。第1戦の井上京子、銘打たれてはいないが22日に対戦するアジャ・コング、この2人は超一流、善戦のすえ負けても内容次第では評価のされようもあるだろう。
 しかし、井上貴子は生々しいモノサシである。貴子に勝てないようでは、他団体ながら同世代のライバル、元気美佐恵や田村欣子とは差がついたように見られてしまう。結果を出すことが求められている。

 などと益体も無い事を考えていると、なんと貴子は風間ルミ、イーグル沢井とともに入場!この日の内容いかんでブラックジョーカーがJWPに乗りこんでくるということもあり得るのだろうか?

 試合前半、輝のエルボー、各種キックに貴子のハイキック、ボディブロー、輝の逆エビに貴子のSTFと、打撃や締め技の応酬で互角に進んでいたが、コーナー上の輝に貴子が放った裏拳が、アゴのあたりにハードヒット!
 古傷を痛打された輝、場外でうずくまり立てない。貴子「できるのか?」と突き放す。
 なんとか戻った輝だが、やはり弱々しさは否めず。垂直落下もようやく持ち上げて放ったものの、貴子のえげつない打撃、裏拳に沈んだ。

 セコンドのブラック・ジョーカー軍、なにか試すような目つきだったので、「ファイト内容を確かめて輝のスカウトに来たのか?」などとなかばワクワクしていたのだが、無言で引き上げる。もしそれが事実で、風間らに「みどころナシ」と判断されたのだとしても、この日の出来では致し方ないだろう。輝の古傷(アゴ骨折)、まだ悪いのだろうか?2日後のアジャ戦も心配である。

第7試合 ○美咲華菜(14分32秒 ボディアタック)春山香代子×

 興行再開後、「ピュアハートなんてもう古い」と激しく自己主張している美咲。
 それに真っ向から衝突し、前回4/28大会の6人タッグで大流血させられた春山。
 勃発した因縁から間をおかずカードを組んだそのことは、当たり前かもしれないが評価したいい。その4/28での大暴れからすると、春山が勝っても違和感がないような勢いもあった。期待の一戦。ただその春山、NEOの5/5を体調不良で欠場、その後同じくNEOの5/13に出場したがイマイチの出来、と不安材料もあったのだが。

 まだ紙テープが舞っているうちから襲いかかる春山、ネックブリーカー。しかしすぐに戦場は場外に移り、えんえん引っ張りまわされてまたしても大流血。美咲、リング下から金具まで取り出して傷口を攻める。性根が座ってる。
 春山の反撃は、流血していてもローリング・クレイドルから(笑うところじゃないとわかってはいるが、笑)。お返しの場外戦、北側ステージ上で、セコンドの倉垣とともにWのフェースクラッシャー!
 このぐらいであればまだ可愛げがあったが、その後も公然とリング上に倉垣を呼びこみ連係で美咲を攻める春山。観客も引きがち。
 そうじゃないんだ!もう対等に近く、勝ってもおかしくないぐらいに思われてるんだから春山は!これじゃあ格下に見えてしまう、というより相手の美咲を劣勢に追いこめば追いこむほど、自分の方がヒールになっちゃうんだから。アジャを相手にしてるんじゃないんだから。
 1対1のシチュエーションで苦し紛れに打った、“グーパンチ”とも呼べないようなただのゲンコツ殴り、ああいうのを皆な見たいんだから!ちょっとこの日の春山はズレていたと思う。(倉垣のほうはとりたてて悪いわけではないと思うが、この日のクラちゃんは、さっきのも含めて間が悪かった。)

 倉垣がおとなしくなり、春山、逆にどんどん攻めこまれる。自力で返す場面もあったが、美咲がカウント2でわざとカバーを止め無理やり体を起こされる場面も。結局、K−ショックの2連打でほぼグロッギー、とどめは裏拳2連打からボディーアタックで(エルボーで突っ込んだのだが浴びせ倒しみたいな形になった)。春山も、ダメージから22日の試合(セミで京子と組んで対ラスカチョ)が心配。

 美咲マイク「お前は負けたんだよ!これから何回やってもお前は私に勝てない、私は勝ちつづける!」なにも言い返せないハルクラ。つづけて美咲「日向!シングルだ!ベルト賭けろ!6/24、ディファだ!」エプロンには上がったが、答えず睨みつけるだけの日向(。かまわず美咲「皆さん!6/24、またここに来てください。私は堂々とここで闘い、皆さんの心に残るような試合を必ずします。きっと来てください!」いやーカナちゃんは立派だ。マイクもきっぱりしている。入場式でも「ご来場ありがとうございます。皆さんそれぞれ、自分の好きな選手を応援してください。選手ひとりひとりがそれに応えます」とかなんとか、きちんとした挨拶してたし。

 この日、セミ前までは順調、後ろの2試合がちょっと…って感じでした。




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