5/1修斗後楽園大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2001年5月1日
■会場:後楽園ホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

ご存じの通り、とんでもない欠場が相次いだこの大会。でも観客席はしっかり埋まってました。
お詫びというか、ファンへのサービスはかなりのものでした。
払い戻していた人もいたらしいけど、きっと払い戻さない方がよかったでしょうね。
例の件はリング上から桜田さんがしっかりお詫び、四方に頭下げる。
会場では、REMIXに出場予定のクーネンとヨングがいました。


【第1試合】ウェルター級 5分2R
△村濱天晴(日本/WILD PHOENIX)70.0kg
ドロー 0-1
△トニコ・ジュニオール(ブラジル/ワールド・ファイト・センター)68.8kg
※ 鈴木[メイン]17:18 菅野[サブ]18:18 横山[サブ]18:18

村濱髪が随分長くなった。なでつける感じ。村濱に対する歓声の多さは凄い。今日出場の選手の中で
一番人気があったんじゃないかな?あれだけ試合がおもしろければ当然か。

1R 村濱いきなり「キエー!」と叫びながら水面蹴り(よく見えなかったがそうらしい)!
しかしトニコは倒れず、倒れた村濱を、がぶる形でたこ殴り!それはもう凄い勢い。
効いていたのか、村濱すぐ逃げれずかなり殴られる。村濱なんとか低空タックルするも、
まだまだ殴られ、組んだところを、ヒザかパンチでダウン!立ち上がるもかなりフラフラ。
しかも顔からは大流血。顔中血まみれ。いきなり凄まじい展開に。再開後またも水面蹴りするも
トニコ倒れず。しかし今度はタックルで倒す。ジャイアントスイング狙うも失敗。
トニコに立たれるもまたテイクダウン。トニコは下から顔の殴る嫌らしいパンチ。村濱も負けじと
パンチを落とす。

2R 村濱得意の飛び上がってからのタックルでテイクダウン。村濱1Rで殴られた分を取り返す
様な凄まじいインサイドからのパンチ連打。立ち上がって重いパンチも落とす。とにかくひたすら
殴り続ける。トニコも寝技出来ないようで、クロスでしがみついているだけ。
最後、村濱がアキレス狙うもすっぽ抜け、両者スタンドでパンチ打ち合い、ゴング。

トニコは試合終了後も腕立て伏せし、力が余ってることアピール。その力、試合中に使って
欲しかったんですけど・・・。
村濱選手、勝てる試合を落とした感じ。控え室で号泣してたそうだし。でもああやってリスクが
大きくても冒険をするところがいいところ。クラスAはまだかもしれないが、これからも、
ガンガン試合が組まれるのでは。


☆佐藤ルミナVS勝村周一郎 エキシビジョンマッチ 5分(?)

これは僕も全く知らず、うれしかった。二人とも黒スパッツにレガース装着。
二人とも華やかな動きで、ルミナが上から攻め、勝村が下で激しく動き抑え込ませない展開が続く。
立ってる勝村にバックから飛びつき、スリーパーを狙うルミナ。結局極められず、いやな記憶を
思い出した(^-^;)。結局側転パスからアンクルでルミナが一本。上からじっくり抑え込み、腕十字で
ルミナがもう一本。かなり楽しめた。
終了後息切らしまくり、「疲れました・・・(笑)」って言ってるルミナにまたまた不安にさせられたり
してけど(^-^;)。
相手の印象求められ、
勝村「まあまあですね」
ルミナ「明日練習で覚えてろよ」
というお約束も(笑)。
で、ルミナデザインのTシャツプレゼント。

次は三島さんとマッハが登場。

三島さんの大阪大会出場が決定。
「チャンピオンってやつになってみたいんで、タイトルマッチがやりたいです!」
「原付で自転車にぶつかり、高額を請求されてる。お金が欲しい!」みたいなコメント。

マッハにもインタビュー。
「フランスは寒かった」等、フランスでの試合については特に珍しいことはしゃべらず。
今後のことについて聞かれ、「どこでも誰とでも戦う!」を強調。
うがった見方をしちゃうと、「修斗外でも戦う」とも「修斗で誰とでも戦う」とも取れる・・・(^-^;)。
どっちみち例の件の後なんで、ちょっと冷や冷やしたインタビューだった。
まあ、特に問題は起きてなさそうなんで良かったっす。

で、三島さんもマッハもTシャツプレゼント。これでもかって感じのファンサービス。


☆中井祐樹VS中山巧 柔術マッチ 5分(?)

この試合の前には例のコパを見に行く途中に浅草で刺殺された女子短大生への黙祷が捧げられる。

それぞれ入場曲で登場。当然中井さんは「ヘルタースケルター」
中井さんは白トラ。中山は新作うしTを着て登場。リング上でTシャツから、青マシャドに着替える。
相変わらず凄い体してるんだこれが(^-^;)。

中井得意の引き込みからハーフへ。そして難なくスイープ。そしてパス。絞めを狙いながら
ニー・オン・ザ・ベリー。そしてそのまま十字締めで締め上げ、一本!中山タックルも、中井
引き込み、潜ってまた得意の形に。そしてスイープ。いつのまにか足を使っての腕固めに(パレッタ?)。
で中山タップ。また再開、中井下になり、中山果敢にヒザ十字狙うも極められず。中山立つも、
デラヒーバで翻弄され、ものの見事にバックを取られる。マウントを取ったり上で動いて、ゴング。

中山選手はコテンパンにやられて疲労困憊の表情。今日はけちょんけちょんにされたが、相手は中井さん、
師匠であり、なんといっても柔術黒帯。こんなもんでしょう。
久々に素晴らしい寝技での動きを見せてくれた中井さん。もっと中井さんの試合が日本で見たい。
基本的に会場は静かだったが、中井さんの動きに感嘆の声があがることも。見栄えのするデラヒーバ
が決まったときにはかなりの歓声があがった。


☆大河内衛VS朝日昇 引退記念エキシビジョンマッチ 3分1R

なかなか激しい動き。大河内アンクルとりかけるが極められず。朝日もアキレスや腕十字を狙うも
極められず。大河内さんも現役時代から一度も取ったことがないそうなので、もっと朝日さんが
圧倒すると思ったけど、そうでもなく、お互いいい動きだった。
大河内さん「リングに上がることは2度とないでしょう」
朝日さん「俺みたいなわけわかんないヤツが教えて申し訳ない」
朝日さんが音頭を取り、元木口のメンバー(草柳、ルミナ、巽、大石、秋本、マッハ、
そして伊藤祐二さんも)が胴上げ。最後スポットライトを浴びながらテンカウントが鳴らされる。
テンカウント中、思わずむせび泣く大河内選手でした。
いやー相変わらず、修斗の引退式はメチャメチャ暖かいですね。ジーンと来ます。


【第2試合】ライト級 5分3R
○戸井田カツヤ(日本/和術慧舟會)64.5kg
TS 1R 0'37"
●オズマール・ディアス・フェルナンデス(ブラジル/シュート・ボクセ)64.1kg
※ 腕ひしぎ十字固め

戸井田は相変わらず、整体師ルックで登場。入場曲はミスチルだった。

戸井田打撃の隙を突いて胴タックル。そのままハーフ。そして難なくパス、そして腕十字!
オズマール、必死で逃げようとするも逃げれずレフリーストップ。戸井田見事な秒殺!
極まってなかったためであろう、オズマール、レフリーに抗議するも、やむなしか。
うーんもう少しトイカツの寝技が見たかった。次もすぐ試合をしてくれ。


【第3試合】85.0kg契約 5分3R
△郷野聡寛(日本/TEAM GRABAKA)84.8kg
ドロー 1-0
△ムリーロ・ニンジャ(ブラジル/シュート・ボクセ)84.2kg
※ 鈴木[メイン]30:29 菅野[サブ]29:29 横山[サブ]29:29

1R 郷野ミドルで攻める。ニンジャはパンチで攻める。ニンジャ、テイクダウン。ハーフに。
郷野下からヒールを仕掛け、上に。しかしニンジャ立つ。郷野、投げに失敗、下に。ニンジャ上から
アームロック狙い。パスされマウント取られるが、郷野、亀から反転し上に。パスしサイド取るも
ガード戻される。

2R 郷野投げで崩し、足掛けテイクダウン。担いだりしてパス狙うもハーフまで。

3R 郷野打撃で押される。なんかもうスタミナ切れてる感じ。バック取られるも回転して上に。
アンクル狙ってからヒザ十字仕掛けるも失敗。上になられる。バック取られ、郷野は桜庭ロックから
ヒザ十字へ!かなりしっかり入るも、極められず。今度はニンジャが上になり、サイドからアームロック。
郷野は反転しインサイドへ戻してゴング。

うーん、相手が強かったとはいえ、結果が残せなかった郷野。いろいろな仕掛けはたくさんあって
頑張っていたのだが・・・。試合後、とうとう「修斗への執着がなくなった」と、多団体への意識を
はっきり口にした郷野。もう時間の問題か・・・。
ニンジャ、打撃はもちろんのこと寝技もできていい選手だったぞ。


【第4試合】ライト級 5分3R
●アレッシャンドリ・フランカ・ノゲイラ(ブラジル/ワールド・ファイト・センター)64.1kg
判定 0-2
○勝田哲夫(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)64.4kg
※ 鈴木[メイン]29:29 菅野[サブ]28:30 横山[サブ]27:30

勝田、ノゲイラに斬首された先輩、巽のガウンを羽織って入場。意気込みが感じられる。
セコンドはK’zオールキャスト。それにしても相変わらず、勝田には多くの応援がつく。
ほとんどがジムの先輩、後輩だろうが、いつも異常な盛り上がりで応援される。人望があるんだろう。

1R お互い細かい打撃のけん制。打撃のパワーはノゲイラのほうがあると思ったが、打撃が交錯した
あと、ノゲイラが意外にも引き込む。勝田、下からの仕掛けを防ぐようにベースを保ちながら、パンチを
バンバン上下に打ち分ける。バレット戦と同じ勝田ペース。

2R ノゲイラこのままじゃまずいと思ったのだろう、かなり切迫した表情で一気に距離を詰める。
タックルで倒しにかかる。勝田凌いで、潜り込もうとした瞬間、来たー!!ギロチン!!キャッチが入る。
ホール中に悲鳴が上がる。青コーナーで極まっているため、勝田セコンド陣は身を乗り出し、
勝田に激を飛ばす。かなり長い時間抜けず、勝田の手も微妙に動く。もう駄目かと思ったが、
なんとか頭抜く!ホール中驚嘆と賞賛の声で大爆発。勝田上からパンチ。ノゲイラ下から潜って
足絡めるも、ノゲイラの仕掛けを潰してパンチ。勝田コールも起こる起こる。

3R ノゲイラますます切迫した表情で強引に片足タックル。で、テイクダウン。勝田が起きてくる
ところをまたまたギロチン!!今度はじっくり仕掛けたように見えた。最初は腕だけで固め、サイドから。
そして、ほぼ完璧な体勢へ!さすがにもう駄目かと思ったが、またも頭抜き、場内爆発!
その後も強引にギロチンばかりを仕掛けまくるノゲイラ。もう1回入ったが、すぐ勝田は頭抜く。
上になると、勝田はバシバシパンチを落とす。最後にノゲイラ起き上がり意地でテイクダウン。
パスしたところでゴング。
勝田は感無量の表情。ノゲイラは勝田を押さえ込んだまま信じられないような表情。

判定は2:0ながらも勝田!ガッツポーズを繰り返しながらも涙が光る勝田。もうリングに上がり
大騒ぎのK’z陣。涙を浮かべるセコンド多し。ルミナも何度もTシャツで涙をぬぐう。
対する、ノゲイラも今にも泣き崩れそうな表情でセコンドに肩を抱かれ慰められている。
修斗公式戦だけでなく、負けたのは今回がはじめただったとの事。そりゃショックだろう・・・。

勝田は「今日は本気じゃなかったと思うから、次があるならもっと頑張る。次はベルトのかかった
状態でノゲイラさんとやりたい」「また判定だったけど、これからも応援してください」とのこと。
まあ、とにかく凄い試合だった。僕も試合中はドキドキ、試合後ぐったり。

勝田は、無敵中の無敵ノゲイラをどんな形であれ破った。あの必殺技ギロチンを凌いだ。
この2点だけで勝田は賞賛してもしきれない。
ノゲイラ、強烈な打撃を出さなかったのは意外だった。2R以降は切羽詰っていたので、絶対的自信のある
寝技にすぐ行ったのか?もともとさほど打撃は得意でないのかもしれない。
ギロチンが極められなかったのは、きっとショックだろう。勝田いわく「2回ほどタップしそうになった。
経験したことのない技で、汗で滑ったから抜けれた」だそうだ。
実際、2R以降のノゲイラはあの勝田からことごとくテイクダウンを奪い、どんな体勢からもギロチンに
持っていっていた。もし、次があるのなら、最初から恐ろしいほど本気を出したノゲイラが見れるであろう。

実はかなりのノゲイラファンの僕。勝田の戦いぶりに感嘆しながらもノゲイラを応援していた。
勝田やルミナの涙にも感動したが、ノゲイラの切ない涙が一番印象に残っている。
でも、今から死ぬ気で戦うノゲイラが見れると思うと楽しみだ。

ひとつ判定について。
鈴木[メイン]29:29 菅野[サブ]28:30 横山[サブ]27:30 
ということだが、人によって点数分かれすぎだろう。この試合に限ったことではないけど。
僕も勝田セコンド陣の陣取る西側にいたから、盛り上がりまくって、「絶対勝田の勝ち」って
思ったけど、冷静に振り返ると・・・、
1Rは文句なし勝田。でも2Rのノゲイラのギロチンはキャッチを奪ってるし。
3Rもノゲイラが何度もギロチン仕掛け、持ち味違うも一進一退の攻防。
うーんかなり判定するの難しいけど、ドローでもいいのでは?って声が一部で聞かれた。
僕は30:29で勝田かな?ビデオで見直したら分からないけど(^-^;)。

あともうひとつ思った事。
これで勝田選手がランク1位決定?しかも次のタイトル挑戦決定って感じだけど、そうすると
植松選手の立場は・・・。せっかく去年から暖めてきた「ノゲイラVS植松」のカードが・・・。
ましてや、勝田選手がタイトル取っちゃった日には同門の植松選手はどうすればいいんでしょ・・。
まあいろんな意味で大変なことになってきました。

とにかくいろいろ大変な大会でした。




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