4/28修斗下北大会観戦記
■団体:修斗
■日時:2001年4月28日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:うしをたおせ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

とうとうパレストラが興行を打った。
当然パレストラの選手が多く登場。そしてなんと言っても日本初プロ柔術マッチが行われた。
会場ロビーには数多くのパレグッズ。パンフはかなりセンスのある正方形のデザイン。
会場壁には番頭が徹夜で作った大きなパレマークロゴ。
第1試合開始時は7割も埋まってなくて、大丈夫か?って心配したけど、すぐ超満員に。
全選手入場し、挨拶は当然中井さん。

【第1試合】ミドル級 5分2R
○徳岡靖之(日本/パレストラKAKOGAWA)75.2kg
判定 3-0
●中山 徹(日本/インプレス)75.8kg
※ 鈴木[メイン]20:18 菅野[サブ]20:18 横山[サブ]20:19

二人とも黒スパッツ。徳岡選手はナイキ製。サッカーパンツ風。

1R 徳岡パンチで押す。中山タックルでテイクダウン。徳岡ガードから足を上げていく。
中山得意の担ぎパス。そのままバック狙う。徳岡、立ち上がり半身から内股気味に投げ!
中山ロープに中途半端にもたれたまま動けず、倒れることも出来ない。そこを徳岡が殴りまくる。
中山ちょっと不運。SDMから再開。中山立つも徳岡また内股で投げる。が、中山粘り、逆に
足かけてテイクダウン。

2R 中山タックルも徳岡がぶる。しかし中山片足取ってテイクダウン。徳岡粘って立ちあがり、
バランス崩した中山にまたがり一気にマウント!そしてパンチ!中山逃げて揉み合いになる。
中山バック取るが徳岡腕取って殴らせない。徳岡立ち上がり、タックルの中山をがぶり、パンチ連打。

中山選手、いつもどおりのタックルパワーは良かったが、結果的に不利なポジションになることが
多く、残念。あまり低すぎるタックルも最近は警戒されてるし。
徳岡選手、タックルも切るし、下になっても安定してるし、非常にバランスが良かった。
次も楽しみ。


【第2試合】ミドル級 5分2R
○岩瀬茂俊(日本/総合格闘技TOPS)76.0kg
判定 3-0
●堂垣善史(日本/パレストラKAKOGAWA)74.8kg
※ 鈴木[メイン]19:18 菅野[サブ]20:18 横山[サブ]20:19

堂垣選手、黒いスパッツ。

1R 堂垣が不用意に近づいてところ、いきなり岩瀬右ストレート。堂垣ダウン!しかしダメージは
なさそう。すぐ立つ。堂垣いきなり飛びつきガードで、引き込む。下からコツコツパンチを当て、
スイープや三角を狙う。三角は入りかかったところでゴング。ちょっと仕掛けが遅い(^-^;)。
せっかくガードからの攻めは上手いのに。

2R 岩瀬はパンチラッシュ。堂垣はダッキングで凌ぐ。堂垣跳びヒザを2回見せるが、バランスを崩し、
ガードに。が離れて立つ。スタンドの揉み合いで岩瀬がバックからスリーパーを狙う場面も。
堂垣はアームロックから投げを見せる。最後、ポイントで劣勢と思われる堂垣の追い込みに期待したが、
なぜか飛びつきガード(^-^;)。

堂垣選手、全体としてのバランスは悪いが、飄々として変わった打撃を出し、下になれば柔術テクで
仕掛ける変わった選手。個人的に期待。そういえば、この日はどっか怪我していたとの情報も。
岩瀬選手、以前ほどのパワーを感じなかったのは気のせいか?


【第3試合】フェザー級 5分2R
○藤田善弘(日本/パレストラHIROSHIMA)58.9kg
S 1R 5'00"
●赤崎勝久(日本/SHOOTO GYM K'z FACTORY)59.7kg
※ ストレート・アーム・バー

藤田、頭を下げて、ドタドタとタックル。しかし赤崎、冷静に下がりながら左フック!で藤田ダウン!
藤田立ち上がり、また同じ様な頭を下げたスローなタックル。難なく切る赤崎。打撃の上手い赤崎なので
「これは勝負あったな・・・」と思ったら。タックル切られた藤田ガードを取る。赤崎コーナーに
藤田を詰めパンチ。藤田は大阪でガイを極めた藤田スペシャル(別名コムロック・脇に手首を挟んでの
アームロック)を狙う。それは凌いだ赤崎だが、今度は藤田、アームロックを執拗に仕掛ける。そのまま
反転、藤田上に!サイドに回り、アームロックを極めにかかる、藤田マウントもから腕を狙い続ける。
必死で逃げる赤崎。セコンドから残り10秒の声がかかる。しかしサイドからストレートアームバーの
状態でとうとう赤崎タップ!残り時間0秒!うーん見事な藤田選手の大逆転勝ち。

それにしても藤田選手素晴らしい。駄目駄目なスタンドでの動き。しかし寝技になると本領発揮。
うーんキャラが立ってる。あの細ーい体で柔道4段らしい。
そしてこの日驚いたのが藤田選手の私服(^-^;)。ただでさえ年齢不詳の風貌だが(失礼)坊主頭に
捻り鉢巻き。あまりきれいでない黒いジャージに白いトレーナー。そして手には謎のラベルのない
ペットボトル。とにかく凄みがあり、おしゃれ修斗の対極に位置するような選手だ。また見たい(笑)!
赤崎選手、スピードがあって打撃の上手い好きな選手。だけど今回は寝技につき合ってしまったか。


【第4試合】フェザー級 5分2R
○松根良太(日本/パレストラMATSUDO)59.3kg
判定 3-0
●HIRO(日本/総合格闘技STF)59.3kg
※ 鈴木[メイン]20:19 菅野[サブ]20:19 横山[サブ]20:18

1R 松根いつも通り叫ぶ。大振りながらも鋭いフックを放って突進。ハイキックも見せる。
松根はいつも踏み込みが鋭くて素晴らしい。コーナーで膠着するも、松根師匠譲りの首投げ!
さすがにアームロックには行けなかった。HIROがブリッジしてきたところをこらえてハーフに。
細かいパンチや肩パンチ落とす。

2R 松根パンチで攻め込むも、HIROが組み付き、膠着。お互いコーナーでヒザ打ち合い終了。

これで松根4連勝。そろそろクラスBの上位と当たるのが見たい。またスタンドであれだけ
アグレッシブな素晴らしい動きができるのだから、寝技でも、パス、極め等を積極的に狙って欲しい。
HIRO今回は常に受け身だったのでどんな選手か分からなかった。

確かここらへんでシッシー(大宮の宍戸選手)がパンナム紫帯優勝の報告。
「日本と差がなかった」とのこと。あー、シッシーの芸術的な三角が日本でも見たい。
また共にパンナムに行っていた早川選手がリングにあがり、コメント。
「日本のレベルはあがっている。今回の好成績は予想できた」とのこと。
茶帯で優勝し黒帯ゲットしたプーさん(大宮の吉岡選手)は登場せず。
今回来なかった理由は「毎日練習しなくてはならないから」とのこと。うーん凄い・・・。

【第5試合】BJJマッチ アダルト紫帯ペナ級・7分一本勝負
○朝倉 孝二(パレストラ東京)
判定 4:0
●梅村 寛(ALIVE)

日本で初めてのプロ柔術?というわけでパレ興行ならではのプロ柔術です。
パンナムでも3位に入った実力者朝倉選手と、シューターとしてもいつも実力者ぶりを発揮している
梅村選手との対戦。二人ともルックスがいい。それで選ばれたわけじゃないでしょうけど(^-^;)。
僕のように柔術をよく見ている人間は楽しみだったけど、修斗会場のお客がどう反応するか?試合自体が
盛り上がるか?がちょっと心配だった。

まずは魔人山下と俵屋さんがリングに上がり、ルール説明。ここらへんは丁寧。
レフリーは大宮の桑原さん(クワタクにあらず)。

ちゃんと両者に入場曲が流れる。今日のメインでも流れないのに。素晴らしい。
梅村選手はボンジョビの「リビオン」で登場。道着はアライブ特製?
朝倉選手は「残酷な天使のテーゼ」で登場。エヴァが好きだそうで。しかもセコンドとグレイシートレインを
組んで登場(笑)。道着はドラゴン(って呼ぶの?)。そうそう全選手入場時は黒コーラルでした。

お互い柔術っぽく思いっきし低い体勢で近づく。朝倉先に引き込み三角狙い!梅村上体を上げ凌ぐ。
朝倉オープンから煽り、スイープを何度も狙う。梅村スイープを凌ぎ、スカした感じでバックに回る!
バック取りかけるが、片足しか絡められず。朝倉はバックマウントを避けながら、大きく動き逃げる。
その動きについていく梅村。梅村が下になりながらもバックマウントを狙っていた形で、朝倉が、
足を絡め、体をずらし、向き直る。結果的に上になり、リバーサルで2Pゲット!
梅村はオープンで凌ぎながら、絞めを下から狙う。朝倉は足をコントロールし、サイドに回る。
(胸をつけて押さえ込んでいないのでパスのポイントは入らなかったのだと思う。)
そのまま横からコントロールし、ニー・オン・ザ・ベリーでキープ。また2Pゲット!
梅村ガードに戻し、修斗でも良く見せるオープンで激しく煽り、スイープを仕掛けるが、ゴング。
4:0で朝倉が見事勝利。

率直な感想。柔術好きな僕はおもしろかった。随分動きがあったし。お互い持ち味も出たと思う。
でも会場はさほど盛り上がりがなかった。
正直、修斗においても分かりやすいのは打撃だ。それはスタンドでもグラウンドでも。パスだけで
盛り上がるのもまだまだ一部だし。打撃がない格闘技で盛り上がるのは基本的に難しいんだろうな。
今回も、修斗での魔人スイープのように相手が吹っ飛んで下になったわけでなく、渋い攻防の中での
地味なリバーサルだったから、なんでポイントが入ったか分からなかった観客もいたかもしれない。
あと、コパなんかでは道場対決ムードがあると凄い盛り上がりだ。声援、アドバイスは凄いし、ポイントが
入ったら大騒ぎ。ああいうムードは楽しい。あの盛り上がりをプロ柔術の会場でも味わえないものか、
なんて思ったりもした。やはり、会場の柔術ファン率が増えないと盛り上がるのは難しいと思う。
今回柔術やってる人もたくさん客席にいたけど、比較的静かだった。
今度のプロ柔術の時はセコンド、観客のみなさんもっと盛り上がりましょう(^-^)。

始まったばかりのプロ柔術だけど、観客(柔術ファン)として見た場合、いかに魅力的なカードを
組めるかがポイントだと思う。。柔術ではなかったが、以前コンテンダーズで行われた、早川・高瀬戦は
戦前から凄い期待感があった。マスコミでも散々煽ってくれたし。あんな感じでキャラの立っている
選手の対戦が見たい。
柔術関係者ならご存知のとおり、コパや全日本はとってもおもしろい。ハイレベルなさまざまな道場の選手が
トーナメントで戦っていく。しかもただで観戦できる(笑)。やはりプロ柔術にはそれ以上のものを期待したい。
なんだか思いついたことをズラズラ書いちゃったな(^-^;)。


【第6試合】ウェルター級 5分2R
○藤原正人(日本/パレストラTOKYO)69.7kg
TKO 1R 1'01"
●倉持昌和(日本/無所属)69.9kg

パンチの打ち合い。藤原パンチ重そうで鋭い。上手くなったのかな?倉持片足タックル。藤原自ら跳んで、
飛びつき三角!ガッチリ入る。足の組み方は逆だったかな。固めてパンチラッシュしたら、倉持鼻から
大流血。それはもう、ダーダー流れ出て、藤原の腹を真っ赤に染めてました。で、TKO。
藤原選手メチャクチャ大喜び。コーナーに上がってガッツポーズ。喜びすぎだなー(笑)って思ったら、
1996年10月のデビュー戦(須田戦)以来の勝利。そりゃ嬉しいわけだ。
倉持選手鼻が折れてたらしい。大丈夫。

【第7試合】ライト級 5分2R
△阿部和也(日本/パレストラTOKYO)64.9kg
ドロー 0-1
△井上和浩(日本/インプレス)64.8kg
※ 鈴木[メイン]19:19 菅野[サブ]19:19 横山[サブ]19:20

アベカズ、白スパッツ。肌もなんか白い。確か、以前は黒スパッツだったし、肌も焼いてたはず。
ボサボサ髪のハンサムな顔立ちは相変わらず。

1R アベカズ得意のパンチで攻め込む。井上タックルで片足とる。しかしアベカズ粘って切る。
そして足掛けてテイクダウン!アベカズが上に。井上、ガードは上手いイメージなかったが、手首つかんで
オープンで凌ぐ。アベカズたまに強いパンチ落とす。でも井上パスさせない。アベカズをパスさせないとは
凄い。井上立ってタックル。アベカズは切る。パンチ打ち合いもアベカズはノーガードでスウェイしてよける。
うーん魅せるぜ。井上またタックルもアベカズことごとく切る。

2R 井上、タックル。切られるも。そのままロープに押し込み、足をすくいテイクダウン!今度は
井上、上からパンチ。アベカズ下からスイープや三角を仕掛けるが凌がれそのままゴング。
うーんアベカズのスタンドがもっと見たかった。

お互い素晴らしいスピード、パワー、テクニック。幸い二人ともこの好試合が評価されてクラスAに。
上位陣との対決が楽しみ。

面白い試合も多かったし、メインもまあ期待通りだったし、良い大会でした。




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