田上大暴れ
■団体:NOAH
■日時:2001年4月26日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 友人によれば、“NOAHの法則”として 1)NOAH(旧全日)のファン感にハズレ無し。(殊更ビッグマッチの次の日)2)凸の観戦しないNOAHはアタリ。というものがあるらしい。今日は「ファン感謝デー」と銘打っているわけではないがいちおう“One Night Navigation”(シリーズから独立したワンデイの特別興行)、しかも Zero-One ビッグマッチの次(翌日でないのが痛いが… しかも場所はディファでなく後楽園)。
 たしかにメインが大熱戦となった 15日有コロのGHC決勝も行っていない。僕の行かないNOAHが当たるからと言って、僕の行くときに必ず外れるわけでもない。
 まぁいろいろと留保条件が多いんだがとにかく、先の1)項と2)項、どちらのシバリが強いのか、実験しに行ってきました。

 年間の使用申し込みが遅かったのか、後楽園のNOAHはいつも平日、僕が今まで行った2回とも、仕事の都合で途中からだった。ので、気が付かなかったんだけど、さすがに6時半の時点では空席もチラホラ。最終的にはよく埋まったが、それでも超満員てほどではない。
 4/18 Zero-One で評価が上がった直接的な効果は、動員面ではさほどにも感じない。ただ、ふだんNOAHにはあまり居ない、妙な野次をお飛ばしになる方達がいらっしゃいましたが。ただ、杉浦・力皇らに対する声援がグレードアップしていたようには感じられた。

第1試合 ○浅子覚(10分15秒 スーパードライブアサコ→片エビ固め)×川畑輝鎮
 浅子に対して「リーダー!」の声援がチラホラ。川畑は慣れてきたのか、違和感は感じなくなった。が、それだけ。

第2試合 ○志賀賢太郎(13分44秒 羽折り腕固め)×金丸義信
 前半、金丸の小ずるい動きに翻弄される志賀。中盤反撃に出るが、腕への1点集中攻撃。
 ひょろっぴなイメージしかないが実は長身、とくにこの日の金丸に比べればどう見ても志賀の方が大きい。他人の受け売りだが、大きい側が関節技、1点集中攻撃をやるのは、わざわざ自分を小さく見せているようでどうも… もっとカラダを大きく見せて使え!と言っても、背筋すら伸びてないからなあ。
 同様の理由で、スイング式DDTを使うのはもうやめた方がいい。デルフィンやストーカー市川、小さい選手が体格差をカバーするために使う技だというイメージが、私的にはあるから。

第3試合 R・木村、○百田光雄(9分11秒 回転エビ固め)×永源遙、菊地毅
 ごめんなさいラッシャーさん、ロビーに煙草吸いに行ったりしててよく覚えてません。
 でもこの試合も、その日の自分の気分によっては楽しめる日もあるから。

 ここまで、ぬるーいぬるーい空間が現出しており、先の“法則”第2項が頭をかすめ、イヤーな予感が… しかし!休憩後、徐々に後楽園ホールは動き出すのであった。
 
第4試合 ○佐野巧真(14分45秒 レザーエッジ→片エビ固め)×橋誠
 佐野、しょっぱなに例の美しい伸身トペを放ち、休憩後の空気をサッと引き締める。いやーさすがだ。
 身体もしっかりガッシリしていて、吊り天井など技もきれい。相手の自爆後など、間をとって技をしかけるのでなく、すかさずフォールに行くというような、試合運びの中でのスキのなさも印象に残った。フィニッシュは投げっ放しパワーボム(=レザーエッジ)。

第5試合 丸藤正道、×杉浦貴(15分06秒 アメイズインパクト→片エビ固め)○森嶋猛、力皇猛
 4/18 Zero-One で評価を上げた3人をいっしょくたに使ってしまう贅沢なタッグマッチ。先にも書いたが声援がすごい。今日のお客さん期待度ナンバーワンの試合でしょう。丸藤や杉浦がでなかったためにこの日の前半、特にぬるく感じたのかもしれない。
 森嶋・力皇、W猛がデカ過ぎて杉浦捕まりつづける。ときどき丸藤に替わると攪乱できるものの、まだまだ杉浦では相手をコントロールする時間を長く出来ない。
 デジャブを感じる、そう、この展開、2月の後楽園、ノーフィアー vs 丸藤&杉浦とほぼ同じ、あの日のように試合は進み、やられつづけた杉浦が反撃!ロコモーション俵返しを力皇に(!)、おのおのがパワーボム食いそうになり丸藤と同時にラナで切り返す、スピアとクロスボディの連係、さらになんと力皇にジャーマン!結局、森嶋のアメイズ・インパクト(チョークスラムの裏版、同じように抱え上げフェースクラッシャーで落す)に敗れましたが。
 それと力皇は Zero-One に引き続き良かった。瞬発力がすごいね。力皇もまだデビュー後1年経ってないんだから…

セミ 大森隆男、○高山善廣(11分30秒 高角度原爆固め)本田多聞、×池田大輔
 佐野の試合から、だんだんと盛り上がりが大きくなり、次のタッグで十二分に温まり、そしてノーフィアー登場!
 高山と本田、ラリアット相打ちで両者豪快にダウン、でかいののぶつかり合いの醍醐味を再確認。
 大森のドロップキック、あい変わらずお見事!
 雅央と組むと、雅央にばかり働かせている印象もある本田だが、今日は出番も多く、けっこう動けていた。べつにアマレスの動きとかでなく、頭突きとかだけど。
 その分(?)池田のやられっぷりが良かった。高岩のミドル、大森のトラースキックに吹っ飛ぶさまが。最後も高山のきれいな高いジャーマンでやられました。
 
メイン 三沢光晴、小川良成、○斎藤彰俊(14分04秒 延髄斬り→片エビ固め)秋山準、田上明、×泉田純
 青コーナー、泉田、田上ともに入場曲が変わっている。僕は集中して見るようになってからは新しいファンなので知らなかったのだが、昔の曲に戻したらしい。
 入場は秋山が最後、コールも田上より後。先の有コロでも組んだこの2人、鶴田の代打で秋山が出場した最強タッグ以来か? 三沢、小橋、ベイダー、ノーフィアー、NOAHの主力全員とタッグを組んでいる秋山、いかに旗揚げ後ここまでのNOAHの展開が秋山を中心としていたか、ということの現れであろう。
 赤コーナー、最初に入場してきた彰俊が帯同してきたのは、揃いのTシャツをはおったW猛。どうやらこの3人が新ユニットを形成か。そしてこの、W猛が行動を起こしたときの標的が、青コーナーの3人なのである。
 はじめ下に控えていた2人を彰俊がエプロンに上げる、秋山が泉田になにやら耳打ち、泉田レフリーにクレーム、秋山も自らクレーム付ける。同じコーナーの小川も、W猛にけげんな眼差しを向ける。
 不穏な空気のなかスタートした試合のなかでアピールしたのは田上、先発も秋山を突き飛ばすようにして買って出て、いきなり三沢に大開脚キック、ノド輪落し!試合途中でも、三沢を攻めこんでいた秋山から奪うようにタッチを要求して強引に出てきたり。
 秋山は元気無い気がした。TVで見たGHCトーナメントの大森戦、三沢戦でも、エクスプロイダー、ジャンピングニーを繰り返す単調なファイトだったような。試合運びに秋山らしい「冴え」が感じられず、ボケーッと試合しているというか。EXODUSさんのおっしゃるように、体調悪いのかも。
 決めたのは彰俊、デスシックル(死の鎌、延髄斬り)で泉田から。泉田が彰俊に負けたのは私的には少し驚き。彰俊もいまや軍団の長だからな。力皇に最初に負けたのも確か泉田だったし、便利に使われてちょっとかわいそう(その代わり大森に勝ち、っていうのもあったが)。

 もっと驚きはその後ですよ。森嶋・力皇が入ってきて、相手軍、さらに三沢、小川(試合中もちょっと揉めていた)までを襲ったのは、まあ予想通り。しかーし!そのW猛、彰俊、三沢軍WAVE、さらに握手を求めてきた秋山まで、ノド輪落しでバッタバッタとなぎ倒したのは田上!!意気揚々と引き上げる、リング下では唯一の味方、泉田とガッチリ握手。テーマ曲を全日時代のそれに戻したのも、意気込みの現われだったのか。
 ともあれ、集団の基礎単位がさらに増え分化して、NOAH戦国時代に突入。秋山よ、しばし休息しろ、その間田上と三沢が頑張ってくれるみたいだ。というより、秋山が不調なんだったら、この2人の絡みで回さないと。

 そういや、青柳館長、出てなかったな…




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