ただいま、「シンプルWWF」が展開中。
■団体:WWF Raw is War
■日時:2001年4月23日
■会場:コロラド州デンバー ペプシセンター
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

前回のSMACKDOWNについて。まず、番組初頭でケインが、エジクリやオースティン、トリプルHらの乱入でライノに敗れ、ハードコア王座から転落。怒ったテイカーとケインは、コミッショナーリーガルを脅してエジクリとのタッグタイトル戦(それに勝ったら次回オースティン、トリプルH戦実現、の条件つき)を実現させ、そのとおりメインでエジクリを倒し王座奪取、今日のRAWでのトップヒール組との対戦を得ました。あと、ビンスとシェーンのマイク直接対決が実現。前回ビッグショウとシェーンが仲良く話していたことが気に喰わないビンスがショウを呼び出し、「お前はどっちへ行くんだ?WCWかWWFか?」と迫り、返答としてショウはシェーンにチョークスラム。次のPPVのバックラッシュでのシェーンvsショウ戦が決定しました。ナイスですね。あとバックラッシュでは、アングルvsベノワ(30分サブミッションマッチ)、リーガルvsジェリコのレッスルマニアの再戦二試合もそれぞれ決定。海援隊もまた登場。アコライツと組んで、なにげに再結束しているRTCと対決。なんと最後は、この試合で一人でバンプ・を取りまくっていたTAKAがニードロップでフォール勝ち。子供キャラもいい感じではまってきています。

ということで今週のRAWレビュー開始します。先週のハイライトが流れ、さらにビンスがオースティンとトリプルHに、バックラッシュでテイカーケイン組のタッグタイトルに挑戦が決まったことを告げる映像。さらにビンスはオースティンとトリプルHがそれぞれ持っているシングルのベルトもその試合にかけられることを告げる。文句を言う二人。

会場から中継開始。ケイン、そしてテイカーの新タッグチャンプがそれぞれのテーマで一人ずつ登場(テイカーがバイクに乗って花道に姿を現わす後ろ姿を、入場ゲートの奥から撮ったショットがナイス)。バッドアスだけどいい兄ちゃんのテイカー(このテイカーキャラは、オースティン3:16の変種というよりは、もっと昔からいる「心強い善玉」モデルだと思う)がマイクを持ってほとんどひとりでしゃべり、自分たちこそ最もdominating(支配的)なのだオースティン、トリプルH組を挑発。

でもそこで鳴り響いたのは(前回二人に負けてタイトルを失った)エジクリのテーマ。テイカーはちょっと拍子抜けしている。入場ゲートに立った二人は「お前らはまだ5日間タイトルを一度取っただけじゃんか。俺たちは7回王座についてるんだぞ。俺らのほうが7倍偉い」「お前、自分たちが一番dominatingだなんて、ここに住んでるreekazoidども(エジクリがつくった言葉。どう訳すべきか知らないけどとにかく悪口)と同じで、お前の脳ミソはデンバーの薄い空気に汚染させたんじゃねーか?」と言って今すぐ再戦を要求。テイカーは「ふ、お前らを邪魔するのは、俺たちの間の距離と、お前らのぶちのめされることに対する恐怖だけだぜ(I'll tell you what, the only thing stopping you is the space between us, and the fear of getting your ass kicked.=つまり、お前らさえ怖じけ付かないなら、いつでもやってやるぜ、ということのテイカー流表現。)」と叫び、エジクリがリングに乗り込んで乱闘開始。当然テイカーケインが圧倒。するとそこに、どこからかオースティン&トリプルHがやって来て背後からテイカーケインを襲い、臓u纐シ詞になりつつあるイス攻撃を連発(縦にして突き立てるから痛そう)。で、ひとしきり痛めつけるとオースティンのテーマが流れ、本日の第一幕終了。

さきほどのシーンの再現をモニターで見ながら、ビンスとステフ(トリプルHの帽子をかぶっている)が喜んでいる。そこで突然モニターに、WWF New York にミックが、ファンの大フォーリーコールの中を到着する姿が。いぶかしむビンス。ステフは「ミックはタダ飯が目的なだけよ」と。

ライノvsスパイクのハードコア戦。
ダドリーズの他の二人が解説席に。バックラッシュにて、スパイクをまぜた3人で、Xファクター(Xパック、ジャスティン、アルバートの三人の新中堅寄せ集め悪役軍の名前。俺今まで知らなかった)と戦うとのこと。Xファクターの三人も花道に現われる。すぐに場外で乱闘がはじまり、それに巻き込こまれたスパイクがライノのスピアを食らってカウント3。ごく短い試合でライノ防衛。

前回のSMACKDOWNで、子供TAKAに屈辱のフォール負けを喫したRTCin控え室。教祖スティーブンがグッドファーザーとブキャナンに向かって叫ぶ。「我々は最近負けまくってるじゃないか!皆が我々を馬鹿にしている。今日は善良な戦いなどするな。ただ勝利のみを目的に戦うのだあ!戦え!生き残るために!」そして高く挙げた手を合わせて結束を誓う三人。

RTC(グッドファーザー&ブキャナンwithスティーブン)vs海援隊。
海援隊、一度いつものように日本国旗を振って花道に登場した後、「ちょっと待て」ポーズをつくって一度退場。地元のフットボールの英雄John Elway のユニフォームと旗を振って再び登場。場内歓声。さらに恒例の同時通訳ネタ。TAKA「RTCよ、お前ら血迷ったか、共和党みてえだ。同じことばっかり何度も何度もいう奴ほど救いようのないものはないな!」フナキ「Indeeeed!」TAKA「Elwayの力にかけて、お前らの善良さじゃ比べ物にならんよ、我々の邪悪さとはな(our eviiiiiil!)」で試合開始。最初フナキがやられながらきれいなバンプを見せた後、両軍入り乱れての乱闘になって、グッドファーザーが突っ込んでくるところを二人でロープを下げてかわして場外転落させるナイススポット。さらにフナキがスティーブンにプランチャ。さらにトップロープに登ったTAKAがブキャナンにアタック、これは受け止められたものの、TAKAの背中にフナキがミサイルキック。
TAKAがフォールの体勢に入ると同時に、場外に降りたフナキがこっそりブキャナンの足をおさえる好アシストでカウント3。流れるような展開でまた勝って・しまった海援隊、喜んで逃げ帰る。スティーブンは痛恨の敗戦に怒り叫ぶ。スティーブンの好演もあって、最近のRTCの内部崩壊のストーリーは個人的に楽しいです。このまま解散して行くならナイスタイミング。

ミックin WWF New York。VIPルームで、ビンスのつけで豪華な食事をじゃんじゃん注文している。そして、それを控え室のモニターで見ていぶかしむビンス&ステフ。そこにビッグショウがやってきて、バックラッシュでシェーンを潰すことを二人に宣言。さらにビデオテープを持って来て再生。それには、こないだステフをエースクラッシャーみたいな技(ツイストオブフェイトと言うらしい)で失神させたジェフ・ハーディーに対して、テスト(清純だった頃のステフの元フィアンセ。トリプルHに結婚寸前でステフを奪われ、翌日ステフがアバズレに大変身するという超傑作アングルのやられ役)が「よくやってくれた。俺も何度も自分でやってやりたいと思ってたんだ」とねぎらう場面。それを見て当然怒るステフ。ショウはビンスに、俺にテストの首をひねりつぶさせてくれ、と頼む。ビンス快諾。

アングルが、コミッショナーリーガルのオフィスを尋ねる。本日、アングル、リーガル組vsベノワ、ジェリコ組のサブミッションタッグマッチを組んだことに謝意を表する。「これでバックラッシュの前にベノワに私のサブミッションを少し味わわせてやれる。奴は開幕戦のTerrell Davis (地元のフットボールのヒーロー) よりも早く倒れるのだ(観客ブー)。」等々。それに対してリーガルは、いや、私が今度のduchess of
Queensberry match (「クーンズベリー公爵婦人試合??」なんだか知らんけど、クイーンズベリー公爵婦人はボクシングのルールを定めた英国の有名なご婦人だとか)の予告としてジェリコをサブミッションで決めるためにこのカードを組んだのだか、、、と応答。意見があまりかみあわないまま二人は別れる。

WWF専属スポーツトレイナーの部屋からマイケルコール(SMACKDOWNのアナ)が、ケインが今日IースティンとトリプルHに襲われた結果、古傷のヒジを負傷したので、本日テイカーとケインは欠場と報告。そこにオースティンとトリプルHがやってくる。にらみをきかせたオースティン「おいお前今、奴らは今日は上がりだと言ったのか?」マイケル「Yes sir.」

Marilyn Manson のメタル曲The Fight Songに乗ってつくられた、オースティンとトリプルHのプロモヴィデオ。

ビンスの入場曲No chance!!で、オースティン&トリプルH登場。トリプルH「お前らこんなとこに住んでれば脳細胞もほとんど死んでるだろうし、これを家で見てる奴らもお前らとたいして違いはないだろうから、俺が今日起こったことを思い出させてやる。」と、番組当初の奇襲でテイカー&ケインを欠場に追い込んだことを振り返り、自分たちこそWWFで最もdominant な男たちなのだと誇る。さらに、バックラッシュではかけられる全てのベルトが自分たちのものになる、このリングも、会場も大モニターもライトも、テイカーもケインも全て自分たちのものだ、と。さらにストーンコールド「バックラッシュでテイカーとケインに起こることは、(直接リングサイドの観客を指差して)そこのサノバビッチにも、そこのデブガキにも、そこのやせこけた野郎にも、このアリーナの全てのお前ら詐偽野郎達(mealy-mouthed bustards)に起こるのだ。そしてテイカーとケインを挑発。

しかしそこに出てきたのはハーディーズ。オースティン達は笑う。花道から、なんと今までほとんどファンの前でまともにしゃべったことのないハーディーズがマイクアピール。マット「お前ら、自分達が背後から襲った人間を呼び出すのか?俺達はあきらめるって言葉を知らねえんだ。何度でも何度でも何度でも現われるからな!」ジェフ「遠くをみるんじゃねえ。俺達はまだ生きてんだ。行くぞ!」そこに後ろからテイカーケインも加わり、4人でリングに向かうとオースティン達は逃亡。

そして、そこにミックのテーマがなりびひく。画面が変わりWWF New York のステージにバッグを持ったミックが現われる。ミック「いやあ、俺はうまい食事を楽しんだよ、まさにこの、WWF New Yorkでね! (Right here! WWF New York!)  RAWの中継も楽しんでたよ、まさにその、コロラド州デンバーのね!(Right there! Denver Colorado!)」とお得意のお手軽マイクスポット二連打で沸かす。そしてバッグの中から例の(以前にリンダと交したことになっている)契約書を出して「これは、俺が任意のRAWのメインイベントをひとつ自由に決定できる契約書なんだ。」と、今日のメインをオースティン、トリプルH、エジクリ組vsテイカー、ケイン、ハーディーズ組に決めると宣言。大歓声の中消えて行くミック。しかしこれ、WWF New Yorkで見てたら本当に面白いだろうなあ。自分達の目の前のライブで、遠くの会場のストーリーが変更されるところを見れるんだから。

ともあれ、この一連のセグメントはいろんなことが見えて興味深かった。トリプルHとオースティンは、会場の客に直接呼びかけて罵倒するとい
う、本当に教科書どおりの悪役をていねいにやっていることが見えたし、彼らと(いい奴だけどやっぱり正当派キャラではない)テイカー&ケインの対決ストーリーってのは、つまりどっちがdominatingなのかを争うだけという、すごくシンプルな味つけのものだということも分かった。さらに、ハーディーズのマイクは恐れていたほど悪くないことも判明。ミックのマイクは達人芸ですね。

アングル、リーガル組vsベノワ、ジェリコ組のサブミッションタッグマッチ
試合前ジェリコがマイクを取って、リーガルの言った duchess of Queensberry match を皮肉って、公爵婦人だったらリーガルにお似合いだ、とリーガルが貴婦人の女装しているコラをモニターに写す(この「コラ攻撃」はジェリコの御家芸)。この試合は楽しみだったのに、ごく短い時間でベノワがリーガルになげっぱなしドラゴンからクロスフェースで幕。

トリッシュインタビュー。新しい女子ヴィデオWWF DIVAS Hedonism (快楽主義)の宣伝。中味についてアナウンサーの耳元でささやく。

ビッグショウvsテスト
シェーンの御家芸、乱入イス攻撃→さっと逃亡が出て、ビッグショウの反則勝ち。

トリッシュ、廊下でビンスと遭遇(トリッシュはレッスルマニアでビンスを裏切った)。ビンスは嫌みたっぷりに、トリッシュにアイボリーとの試合を命令。負けたらRTC入り。

なぜか今日タッグを組む、レイヴァン、グランドマスター、ブラックマン組インタビュー。レイヴァン「今夜、我々は神話、ファンタジー、あるいは偽造品にさらされるのだ。我々はダイナミックでも革命的でも革新的でも何でもない、換言すればラディカルでもなんでもない者達三人と当たる。彼らはfate, destiny, and pain を知るだろう。」グランドマスター「YOYOYO!このグランドマスター様が言ってるのもそれだぜい!マイケルコールスローよ。(以下のヒップホップトーク、すみません俺には解読不能です。ベーグルがどうしたとか言ってた)」まじめ顔のブラックマン「この二人が何言ってるのか知らんが、まあ俺はベーグルは食わないよ。」

ラディカルズ(エディ、ディーン、サタン)vsレイヴァン、グランドマスター、ブラックマン組
バックラッシュでエディvsレイヴァンのヨーロピアン戦が行われることが発表される。エディがレイヴァンを丸めこんで終わり。

ハリウッドで活躍するロック様と、なんかの賞をもらってすっかりセレブなチャイナのリング外活動の紹介。ロックは未だに出場停止処分、ということらしい。

崩壊寸前のRTCが控え室でもめている。アイボリーがそこに入って、私が今からトリッシュを倒して新メンバーを連れてくる、私を信頼して、となだめる。

トリッシュvsアイボリー
トリッシュは黒のタンクトップに黒のロングタイツ。アイボリーが責め、トリッシュがバンプしまくる。最後はできそこないのブルドッグ(受けのアイボリーとのタイミングが合わず)でトリッシュの勝ち。ここまで今日、全試合1、2分で終わっている。

メインに出るヒール組4人がマジモードで気合いを入れている。CM後、ベビー組も同じことを。今日はここまで全部露骨にしょぼい試合だったので、そのぶんメインはきちんとやるということでしょう。

先日のXFL決勝の模様。来年はあるのか?

オースティン、トリプルH(withステフ)、エジクリ組vsテイカー、ケイン、ハーディーズ(withリタ)組。
テイカーケインの入場でから観客はヒートしている。試合はテイカーケインの豪快な攻撃をオースティン、トリプルHが代わる代わる受けて盛り上がる。ヒール組が反撃すると「オースティンサックス!」コールが。最後は、隙をついて入ってきたオースティンのスタナーがマットに炸裂。10分弱だけど、この試合はテンション高かった。

うーん今日はどうなんでしょう?繰り返すけど、メイン以外の試合はそれはひどかった。で、現在のメインのストーリーはほんとにシンプル、試合もギミックも奇抜なスポットも一切無しでリングワークで魅せている。レスラー達のマイクパフォーマンスもリングパフォーマンスも、本当にオーソドックスで堅実なもの。こういうのも決して悪くないんだけど、正直、奇抜かつ壮大なストーリー展開に慣れちゃった目からは物足りない気もします。




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