アルシオン:4月21日川崎大会の観戦記
■団体:アルシオン
■日時:2001年4月21日
■会場:川崎市体育館
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 行っての参りましたアルシオン。今回はアルシでは久々の大バコ、川崎市体育館でございます。試合開始10分前に到着、ダフ屋は5、6人で、チケットを束のように持っていました(売り興行?) 入場すると1、2階共に5割程度の入り。そして今回の客層は普段男ばっかのアルシとは違って、プロレス初体験とおぼしき若い男女がココそこら、また、水商売系の人達もココそこらと、後楽園ホールとは全く違う観客でした。
 さて今回の入場式は対戦者単位での入場。シングル戦の選手は一人ずつ、Re:DRΛG対決は3人ずつの入場。選手宣誓はナシ。そして特記すべき事として、今回はラスカチョも日向も出ないと云う、大バコにしては少し寂しい対戦カードです。


○バイオニックJ(テキサス四つ葉固め5:04)×ファビー
 第1試合は山縣vs高瀬のニューフェース対決と思いきや、いきなり外人対決。ちょっと意外な感はしたが、大型のバイオニック・Jがボディスラムでマットに叩き落とされる音が大バコ体育館に響き渡る。そして館内はどよめき観客の耳目は試合に集まった。なるほどと感じ入った。
 それで試合であるが、前半はファビーペース。大きなB・Jをボディスラムで叩きつけると、そこから、キーロックみたいに腕を入れての変形の足4の字、そしてそれを裏返して、変形のインディアン、そのまま顔を締めての変形STFと、メキシコ的な関節技が続く。そのあとネックブリーカードロップを仕掛けるが、逆にB・Jに同じ技で返された辺りから攻守が拮抗。B・Jは力強いラリアットを決めると、ファビーはダブルアームからのフェースバスター、そしてミサイルキックで対抗する。そして隙を見てはラ・マヒで固めようとするが、B・Jはそれをカウント2で返すと、再び思いっきりの良いラリアットぶっつけてファビー伸ばして、とどめはテキサスクローバーホールドでギブアップ勝ち。


▽次期スカイハイ王座挑戦者決定戦
○ASARI(スカイツイスタープレス→体固め7:36)×藤田
 顔グロTシャツが好評の愛ちゃんの試合。でも右肩のテーピングが痛々しい。
 試合はまずASARIペースで動く。コーナーに登った愛ちゃんを場外に叩き落として、試合早々からブランチャ。そしてミサイルキックをスカされても、めげずに腕ひしぎ十字固め、アームブリーカーと関節技が続く。その関節技も半年前と違って全然無理はなく自然に感じられた。対して、愛ちゃんも負けずに、スイングDDTでASARIを倒すと、キャメルクラッチでのフェイスロックとなかなか考えた技を出す。ココまで両者白熱して面白い試合。観客もジッとマット上を集中している。
 ただココの辺りから、2階席で興行関係者と思わしき人が「500円で1階に座れるよぉ!」と南席から西席へ移動しながら大声が叫び続け、否応なく館内を響きわたり、試合への集中が途切れたのはちょっと残念。
 そんな事にはへこたれず、愛ちゃんは後半ラッシュを掛ける。リング上ではミサイルキック、フライングボディアタック、場外ではラ・ケプラータとスカイハイらしい空中技の連続で攻める。が、執拗なASARIの腕ひしぎをなんとか耐えた後、愛ちゃんはジャーマンから、フィニッシュのフィアーバードスプラッシュで試合を決めようとするが、すんでの所をASARIに逃げられて敢えなく自爆。あまりにそのダメージが大きかったのか、その直後にASARIのスカイツイスタープレスを受けて、ピンフォール負け。残念。


○大向(Bスリーボム→片エビ固め5:58)×白鳥
 白鳥嬢は真っ白のガウンで登場、そのガウンを脱ぐと白と銀のラインの水着で見せる。初めて見るスワン嬢は太腿が細く、少々頼りない感じを受けた。対する大向は真っ黒のガウンに、真っ赤な木刀を右手に抱え入場。
 試合は、まず大向が右ハイキックを白鳥の側頭部に決める。そのままカバーに行くがスワン嬢はブリッジから見事に立つ。その後、ちゃまはランニングネックブリーカードロップ。するとスワン嬢も同じ技で返す。結構負けず嫌いなところもあるようだ。
 スワン嬢は続いて、ミサイルキック、フィッシャーマンズスープレックス、コブラツイスト、裏拳を繰り出し、序盤から中盤を若干押し気味で進めるが、一つ一つの技が軽い感じは否めない。対する大向は、背中へのサッカーボールキック、エルボーアタック、ジャーマン、裏十字を要所要所に出す。そして技の威力という点では一回り上であった。
 試合は終盤、大向がB3ボムでスワン嬢を高々と掲げるところを、隙を見て大向を後ろに転がし逆さ押さえ込みにするが、大向余裕で返す。そしてちゃまは右ハイキックで倒すと、再び白鳥嬢を高々と掲げてのB3ボムでピン。
 試合後、大向は白鳥嬢との引退を名残惜しむかのように、両者笑顔で抱き合ってお互いの健闘と称えた。


▽スカイハイ・オブ・アルシオン・タイトルマッチ
○AKINO=王者(フランケンシュタイナー式逆十字固め10:02)×レディ=挑戦者
王者は2度目の防衛
 AKINOはボーイッシュな金髪に若草色の水着。盛んに女の子から声援が飛んでいた。対するレディ・アパッチェはなかなか若い。とてもあのエロおやじの前妻には見えない。それとなぜかおじさんに人気があった。
 コール時AKINOはレディの額に当たるほど近づきしきりにガンを飛ばす。ファイティングスピリットに溢れて宜し。されど試合は、いまいち噛み合わなかったように印象を受けた。どこが悪いというわけではない。強いて云えばテンポが半拍子ずつずれている感じなのである。レディはアルシに合流してまだ日が浅い為、致し方ないのかも知れない。

 それで試合の中身であるが、レディはラリアット、リバースでのインディアン、場外へのトペ・スイシーダ、フィシャーマンズスープレックス、雪崩式アームホイップ、釣り天井でそつなく纏める。対するAKINOは逆エビ、コーナーでの顔面ウオッシュ。フライングボディアタック、場外へはノータッチトペコンと、コチラもそつなく纏める。
 実を云うと、ココまでこの試合に関してあまり乗り気で書いていないが、フィニッシュだけは圧巻! ロープに振られての、目の覚めるような「“超高速”フランケンシュタイナー式逆十字固め」でレディからギブアップ勝ち。目にも止まらぬ早業とはこの技にある言葉だと思ったぐらい鮮やかであった。これだけ見られただけでもこの試合は満足。
 試合後、AKINOはこの勝利がよほど嬉しかったのか、何度も何度もコーナーに登ってアピールの連続。


玉田、矢樹、○高瀬(はね折り式腕固め17:10)GAMI、PIKO、×PIKA
 この試合、GAMIのRe:DRΛGにおけるコミカル路線に反発して、玉田がシリアス路線へ転向を主張。コミカル対シリアスと云うイデオロギー対決の図式である。そして3対3の数あわせの為なのか、約1年ぶりに矢樹広弓が参戦。
 さて試合であるが、コミカル路線爆発であった。まず登場時から揃いのコミカルダンスで入場。試合直後すぐには玉田コールにいじけて帰えろうとする。そしてPIKO姉妹のダブルでの変形4の字。ロープ渡りでは姉妹と違ってGAMI一人だけで失敗して股間をロープに打ち付けて、大値に背中を叩かれる。その他、PIKO姉妹の後ろ向いたままでGAMIへの勘違い同士討ち。姉妹の片方がピンチの際には相手が後ろを向いてコーナーに登った隙に身代わりになる。相手が身代わり高瀬への串刺しアタックは3人×3回連続など、コミカル要素満載。
 こんな事書くと笑われかもしれないが、コミカルとしてはコンビネーションの完成度は女子プロ一だと思う。特にPIKO&PIKAの双子のキャラクターは地方の初めてのお客さんにも分かりやすく、メッチャ受けると思う。矢樹も久しぶりの参戦だったが、玉田とのコンビネーションでのミサイルキックの連続など、以前のなじみの選手が多いのか繋がりには全く違和感はなかった。そこの辺りはさすがである。その上、GAMIのアディオスアミーガ、矢樹のコルバタ、PIKAの雪崩式フランケンシュタイナーと締めるところは締める。
 試合は終盤、高瀬がGAMI軍に集中攻撃を受けるが、隙を突いての羽折固めを決めてPIKAからギブアップ勝ち。高瀬良く耐えて頑張った。

 試合後
玉田、「オイ、GAMI! お前負けたんだからコミカル返上しろ! Re:DRΛG解散しろ!」
GAMI、「解散? やたねったら、やだねぇ♪ おい、デブでBUSUのどうしようもない玉田凛映、今日は高々PIKAちゃんに勝っただけやないの。こんだけ毎日試合が続いていたら、負ける日もあれば勝つ日もあるわ。まぁな、百歩譲って、次の4月30日のトーナメントARSの一回戦にあんたと私が当たるや、それで万が一、私が負ける様な事があったら、君の付き人からやり直したる。勿論コミカルも返上。約束したる」
ココでビックリ! 高瀬がマイクを持つ。「玉田さん、GAMIさん、たまには自分の言うことを聞いてください。トーナメントARS一回戦は、バイオニック・J選手と当たる予定ですが、ぜひ大向さんと試合やらせて下さい。お願いします。それと、玉田さんと組んでツインスターのベルト挑戦させてください」
GAMI、「よう言うた。そやな、明日日曜日だけれど、緊急コミッショナー会議を開いて決めといたるわ。ほなサイナラ」


▽クイーン・オブ・アルシオンタイトルマッチ
○浜田=王者(スピンキック→片エビ固め16:06)×吉田=挑戦者
王者は3度目の防衛
 現在の事実上のトップとエースの対戦である。個人的にはメッチャ楽しみ。
まず吉田が緊張した面持ちで入場。ガウンはなし。次に文子の入場である。前回の後楽園同様、青のエナメル調の水着と真っ白なガウンで入場。
 試合前、大値レフェリーは吉田にパンチはダメと念を入れて注意。で、試合はいきなりボディーに2発そして綺麗な右フックと、吉田のパンチで始まる。文子出鼻をくじかれた恰好。その後倒れた文子に吉田は執拗な胴締めスリーパー。ストンピング、ダブルアームから膝を立ててのストマックへのドロップ×2、続いてまたボディへのパンチと、序盤戦は完全に吉田ペース。

 しかし中盤、文子のブファドーラを足(not膝)を立てて迎撃した時、力の掛かり方が悪かったのか、吉田は左膝を負傷、大変な痛がりようである。文子ココがチャンスとばかり、グラウンドにおいても、低空ドロップキックの連続も、膝を中心に攻める。その後も場外にエスケープした吉田にケプラータ、そしてマット上ではミサイルキック、アイコノクラズムと、旋回式のライガーボムと流れは文子ペース。
 されど、調子に乗って吉田をコーナーに上げて、大声で「浜ちゃんカッター」と宣言するが、残念ながら上に上がった頃に雪崩式アームホイップで(?)で落とされる。そして吉田は膝の痛みが引いたのか、これを機に今度はラッシュを掛ける。ダブルアームからのフェースクラッシャー、エアレイドクラッシュ×2しと大技連続。そして、吉田はディファではAKINO、後楽園では愛ちゃんを葬り去ったクモ絡みを仕掛けて、執拗に離さない。文子30秒以上そのクモ絡み地獄を耐えた後、なんとか体を揺らしてロープに逃げる。
 そして吉田は文子を追い込むべく文子の側頭部にパンチを入れる。が、今度は文子が目には目をとばかりにビーナス(掌底)で吉田の顔面に入れる。そして両者パンチと掌底のそれぞれ4〜5回叩きあい、最後は相打ちで両者ダウン。カウント8で立つ。そして、文子はダメージが深い吉田を引っ張り上げ、先程の失敗を教訓としたのか、今度は宣言することなく吉田を素早くコーナーに上げて浜ちゃんカッター(ほとんど雪崩式のフェースバスター)を決めるが、カウント2で返される。
 最後は再び吉田が顔面パンチを出すが、文子、バックスピンキックで返す。ただ、顔面になかなか当たらない。一回目はガード。2回目は脇、3回目は肩。4回目は側頭部と4回掛けてのようやく当てた(12月のアジャ戦のようだった)

試合後
 吉田は文子に握手を求め、文子は少しの躊躇の後、その求めに応じる。
文子、「え〜、皆様ありがとうございました。4月30日に後楽園ホールで行われるARSのトーナメントは、絶対私が優勝します。このトーナメントに優勝したら、このアルシオンにはもう敵がいないので、このベルトを外に打って出ます」
それを聞いて大向、「てめぇなに、グジュグジゅい言って、モノ言ってんだ!」と張り手一発!そしてトーナメントARS参加者がリングに上がって大混乱。大向の後ろにはなにげにGAMIが立っている。すると、日頃大人しいバイオニック・Jが上がり、力強い逆水平を文子、大向、GAMIにそれぞれ一発ずつくれてやる。そして、VIPの同じ仲間の大向のに側に寄るかと思いきや、その大向に一番気合いの入った逆水平を打ち込む。
 これで、この瞬間からみんな敵と云う合図のようだ。そして再び大混乱。玉田(?)がマイクでしゃべるも、興奮で意味不明。その後試合中も出なかったイスが飛び交う。
 最後はどさくさに紛れてGAMI、「ちょい待て、ちょい待て、ちょい待て、4月30日に優勝するのはこの私や、ほなサイナラ」とPIKO姉妹と逃げるようにダッシュで花道へ。


総括
 文子のタイトル戦の試合自体は終盤まで良かったのに、最後はフィニッシュがフィニッシュだけにちょっと残念。ただ、文子の試合後のマイクが、次の春のG1である煽るように参加者全員を挑発したことは私的には大変評価できる。今まで、すぐ大同団結・一致協力で締めくくろうとして、モノ足りなさを感じてきたのであるが、今回は次回の興行の事をちゃんと考えるあたり、団体のエースとして自覚が出てきたのかも知れない。




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