2001.4.15 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年4月15日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

隣は皐月賞に夜は巨人vs横浜戦だそうだ。今日の水道橋近辺はゴッチャ煮状態になるでしょう。この喧騒の中後楽園ホールはどうかというと結構空いている。当日券も立ち見以外は全部残っている。最終的には主催者発表2000人満員だったが最近の中では一番少ない。長与もいい加減気付けよという感じだな。

まあ、確かに最近名古屋や大阪でクラッシュが出るのに今回のホールはその狭間の興行だし、4.29の川崎のカードも4.22のなみはやドームが終わらないと出て来ないような気がするし、カードもマンネリ化してパッと見てそれ程興味の湧くカードも入っていない。まあシュガーと園子の二人が欠場というのは結構痛い。園子に至ってはまだ会場に顔を出さないし。今日のホールはエアポケット状態だ。


1.○ライオネス飛鳥(逆エビ固め 7分11秒)×広田悪良

スクリーントークは先日の名古屋で負けた師匠北斗、尾崎組の仇を討つと宣言。そして飛鳥に、「今日でお前はお終いだ。あらゆる意味でな」だって。広田はポリスを伴って入場。この二人、トークではいつもいがみ合っているのに呼吸はバッチリで結構オフでは仲が良かったりして。
今日はコスプレなしでミニスカポリスの格好で。今迄伝染していた網タイツを履いていたのだが、ピンクのストッキングに変えたようだ。エプロンから執拗に悩殺ポーズをするが例によって皆んな嫌な顔をする。これだけは、あまり恒例にして欲しくない気分。ピンクのストッキングといい本当に悩殺されそう。

花道にいる長与とリング上からなんか話をしている飛鳥にカンチョー攻撃の奇襲から試合開始。広田が「敵に後ろを見せるとは不届き千万!」というと飛鳥は面倒臭そうに「ハイ、ハイ」と。最近は広田のペースに合わせてカラ回り気味の飛鳥だが今日はそれ程広田の口撃やネタには付き合わないみたいだ。いつもそれで完敗しているから賢い選択だ。

試合も最近ネタに走りガチでイマイチだった広田だが、今日はプロレスで見せてくれる。特にロープに机を立てかけてスライディングをして相手に倒すという飛鳥のいつもの攻撃を広田が逆にやろうとするのだが、綺麗に自分の方に落ちてくるところは見事しか言い様がない。あまりのタイミングの良さにこれは久し振りに大笑いした。ご褒美に机上のアイコノクラズムを貰っていた。

後半ミニスカポリスのスカートがだんだんまくれ上がって来て、ふしだらな格好になって来るのだが、飛鳥にさらに上げられてかなりみっともない状態にされてからフィニシュに。前回は試合後に長々と寸劇をつきあったが、今日は「オイ、広田!もうお前は終わったな、あらゆる意味で!」と言ってとっとと撤収。相手のネタ振りにオチをつけて最近やられ気味だった借りを返した感じだ。やはり少し突き放した方が面白い。

この日は全試合を伊東レフリーが担当。


2.○アジャコング、山田敏代(体固め 8:22)永島千佳世、×竹内彩夏

永島と竹内の体重を合わせてアジャと同じくらいじゃないか。勝ち負けはハナから当てにしていなが竹内は大丈夫かな。選手コールが終わると永島・竹内組の奇襲からスタート。二人で交互にドロップキックをアジャに打っていく。まあ、一人づつじゃ相手にならないだろうからという訳だろうが、予想はしていたがこの試合で二人は良く走り回る。終始波状攻撃を繰り返し、途中迄の試合展開は5分以上に持っていったような感じだ。

最近の竹内のタッグを見て思うのだが、タッグでダブルの攻撃とかは少ないのだが、コンビネーションプレーがなかなか冴えている。痒い所に手が届くという感じで、的確にサポートを入れて来る。これが関西にみたいにただ押えつけるだけではなく流れの中で出して来るので試合が壊れず躍動感が出て来ていい。この日も永島のリードもあるかもしれないが、あうんの呼吸でコンビネーションを出しなかなか良い感じだ。個々の力はまだ非力だがこういうのを見ると竹内はタッグ屋さんとして結構いい味を出すかもしれないと期待できる。

それにしても今日の永島はメインでもそうなのだが、ケンカキックとお得意の相手の頭上でのクルクル回りにこだわる。ケンカキックは自分よりも身長が10センチは高い相手の頬に的確に入れていく。これはダメージ的にはさほどでもないと思うがなんか小馬鹿にした感じで相手を怒らせるのには十分であろう。

クルクル回りはどうやら新しいパターンを開発してそれを試運転しているようだ。相手の頭上で尾崎のやる三角締めと違う形で腕を極めに行くものと、フェイスバスターなどを入れこれが綺麗に決まっていた。このバリエーションが増えると攻撃の幅が2乗3乗になる。

竹内のこだわりは当然タイガー・スープレックス。これをアジャに打とうとするのだが、いくらなんでもこりゃ無理かなという感じだが、山田の誤爆を誘ってカウント2.5まで追い詰めた。ブリッジは若干崩れたけど、大したものだ。最後はアジャに力尽くで持っていかれたようなものだが、アジャは最初結構余裕の表情で相手を舐めていたと思うが、途中から顔色が変わって来た。あんまりクラッシュばっかりに目が向いていると足元をすくわれるなという感じだろう。まあ、お楽しみはこれからだ、という感じだが最近の竹内はこのレベルの試合をするなら大きい。

3.○ダイナマイト関西(アルゼンチン式背骨折り9:17)×植松寿絵

最近、里村にシングルで完敗し矛先をクラッシュ2000から若手に向けざるを得なくなった関西と頑張っているのだがイマイチ存在感が薄い植松。GAEAは時々そういう相手同志のシングルを唐突に組むというパターンが多いな。

先に関西が入場し続いて植松の入場。なんとなく伏し目がちで元気が無い。売店では結構元気があったのにと思っていたら、これは植松の三味線でリングインすると奇襲でスタート。関西をリング下に落して大きく弧を描くフライディングボディアタックを。徐々に滞空時間が長くなって来たようだ。

植松の課題はウェイトを上げて動きがスピードが落ちがちだったのだが、今日はかなりスピードで攻めていくが決定的なダメージは与えていないようだ。それならばと脇固め、ロープを使ったアームブリーカー、腕ひしぎなどは効果的に決まったようだった。

最大の見せ場は関西のスプラッシュを切返すところ。相手の首の後ろに回り一回目は腕ひしぎに。二回目は腹固めに行きこれはかなり長時間決まる。この後にもうひとつグランドテクニックがあればあわやという感じだが。三回目はさすがに読まれてそのままアルチンゼンで終わり。まあ、同じことを3度やっちゃあダメだな。

力の差は歴然としていたが、まあまあ見ることが出来た。最近鳴かず飛ばずの植松だけど、ファイトスタイルが若干変わって来てもしかしたらまたどっかでブレークするのではないかという予感は感じさせてくれた。関西側から言えば最近の試合ではいい方だろう。これからはシングルを増やして欲しいな。


ここで休憩。ここまでは会場が大きく湧くということはあまり無かったが、なかなかいい展開。思ったより面白かった。
休憩後に昨日の川越大会のダイジェストが流れるが、今度は里村と北斗が揉めたそうだ。確かに里村が北斗にストラングルホールドをかけているシーンが出て来る。まあ、これだけでも怒らせるには十分だな。


4.○北斗晶、KAORU(体固め11:25)ライオネス飛鳥、×里村明衣子

ということで、地味に続いているKAORU・飛鳥の抗争よりも北斗・里村の方がメインになってきた。先にベテラン組の入場。ベテラン組は奇襲を仕掛ける時は相手の入場までガウンは脱いでおくのだが、今日はそういう様子もないので奇襲はないと思ったいたらガウンを着たままで奇襲を。結局この日はメイン以外は全部奇襲からスタート。オオバコ前にありがちなパターンだ。

北斗が里村をつかまえKAORUが入場しようとする飛鳥の対角線でのトペスイシーダーを。CIMAがよくやるやつだ。KAORUは場外で飛鳥にラ・ケブラータを打ち優位に進めリングイン。このへんのKAORUはピカ一。北斗と里村はというと北側のステージで延々とやりあっている。5分経過のアナウンスがあってもやっているので、よほど昨日は両者共に頭来たんだなというのが分かるが、試合は2箇所で同時に進行している感じ。

二人とも一旦矛を収めて北斗が出て来ると、北斗は飛鳥にノーザンライトボムを打ちフォールにいったが、里村のキックが北斗の頭部に入り北斗は失神気味になる。起き上がれない北斗に無理矢理デスバレーを打つのだが、これはまた一瞬ハッとした。その後里村が北斗をストラングルホールドで追い詰める、特に2度目はあわやというところまでいったが最後は張り手とキックの打ち合いから北斗が押え込んで?の勝利。

しかしこの試合、北斗がエグイキックを受けたからとはいえ、中盤からはもはやヘロヘロの状態になり酔拳のようになってしまった。あまりの情けなさに客席から失笑を買う始末に。その北斗が勝ってしまうブックにも無理があるし、かなり唐突な終わり方には説得力が全く感じられなかった。もう少し里村、上手くやれと言いたい所だが相手があれではどうにもならない所か。ただ里村はいよいよ絶好調という感じでなかなか良い動きで、もうそろそろアジャや飛鳥のレベルに近づいてきたという感じだな。長与はもう越えているな。

試合後に熱くなった里村が、「サシで勝負だ。シングルをやれ。(木村統括に向かって)カードを組んでおけよ。」これで川崎での北斗・里村のシングルが決まりだが、北斗にしてみれば今迄タッグで尾崎とかに助けてもらった分には誤魔化しも利いたが、里村とのシングルは荷が重たい。こうなると変な予感もしてくる。


5.尾崎魔弓、○デビル雅美(片エビ固め8:30)長与千種、×永島千佳世

昨年の里村との抗争以外はそれ程話題も無く、最近はアンダーカードを手堅くこなし、広田や竹内相手にはいい人振りを見せ、またJWPの時のようにおとなしくなってしまったのかなという感じがしたデビルさんだが、昨日の川越では永島・シュガーに大いにお怒りになったようで、今日は入場しても不機嫌きわまりないという様子。もしその川越の件が無ければ、大阪でシュガーと永島が尾崎と北斗のタッグベルトに挑戦し、100%勝てる相手と指名された長与は尾崎と川崎でシングルのタイトルマッチを行なうので、本来ならデビルさんは蚊帳の外という感じだったが。無理矢理作ったという感じもしないでもないが。

試合はプロレスというより、前哨戦の心理戦と挑発のしあいという感じだ。永島が相手を怒らせるというのは良くあることだが、この日は永島の方が熱くなっていた。第二試合のアジャ戦同様、この試合でも永島は頭上でのクルクル回りにこだわるが、デビルさんの場合半分くらいは読まれているが、どっちが攻めているのか分かりにくい所がなかなかスリリングだ。ただこの試合もフィニシュは永島が三角締めにいったところを強引に押えこまれかなり不完全燃焼。セミの試合も途中迄は結構面白かったので残念だが、もっと見たい奴は川崎に来いということであろう。

試合後に永島の方から、「私とシングルをやれ!」と言ったが、「シングルをやって下さいと言え」と無理矢理言い直されてシングルが決定。さらに、デビルさんは「私が負けたら土下座するけど、お前は何を賭けるんだ。お前には賭けられるものはないだろう」と痛いとこを付いてきて、前哨戦はデビルさんの勝ちという感じだ。一応尾崎と長与の絡みというのもあったが、霞んでしまったようだ。


まあ、これでやや強引ながらも熱くなって首尾よく次に繋げた、オオバコの前らしい興行でした。




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