予告された両者リングアウトの巻
■団体:闘龍門
■日時:2001年3月18日
■会場:岡山市卸売りセンターオレンジホール
■書き手:ノリリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

岡山市卸売りセンターオレンジホールは岡山市の西部で、バスの便もなく駅も近くにない。車以外ではアクセス不能なロケーションなのだが、使用料が安いのかインディーはよく利用する。地方都市の気安さで日曜や夜の卸売りセンターは駐車禁止区域すらなく路上駐車し放題。なかなか行きやすい会場だ。会場は一階だけ開放されてパイプ椅子を1200ほど並べてある。最終的には1000人弱ほど入ったようだ。

第一試合 SUWA vs 堀口元気
最前列にすわる儂の前を通るSUWAと元気は勿論それほど大きいわけではない。怪獣映画では怪獣が大きい方が町を壊すのには都合がいい。しかし、もっとも観客に恐怖を与えられるのは3mの大きさの怪獣だそうだ。そういえばティラノザウルスはちっとも怖くなかったが、ベロキラプトルは怖かった。闘龍門の選手は横にも縦にも普通の人のサイズだ。そんなことで彼らが親しみやすい大きさだから、痛みが伝わりやすい。SUWAの地味なワザがとても痛そうだ。元気のサーフライディングを除いて終始攻勢であったSUWAがブレンバスターの変形技で元気をしとめると、場外から椅子を持ち込んで元気をいたぶる。
するとテーマがなって正規軍が元気を救出し、SUWAを袋叩きにし始める。即座にCIMAのテーマがなってCMXが入場し、SUWAを救出する。CIMA『大勢でよってたかって、それがベビーのすることか!』ともっともなツッコミ。
脈絡もなくM2k入場。『CIMA、昨日のディファー、両者リングアウトご苦労さん。(前日ディファーで宣言通り望月はCIMAと両者リングアウトにもちこんだ)なんてたって俺たちこそヒール。いい子ちゃんみたいにまじめに闘ったりしねえんだょお。きょうも、おい、第4試合、このダークネスドラゴン(注:もちろんM2kのひとり。当日のEl Numero Uno (No.1決定戦リーグ)で望月成vsダークネスドラゴンが組まれていた)。今日も両者リングアウトよろしく』といって握手。さらに『お客さんたちには悪いけど、第4試合、第五試合(マグナム&ドラゴンキッドvs神田&望月亨)と続けてどちらも両者リングアウト。これぞヒールの本分。岡山のお客さんにはお気の毒。』といって乱闘もなく去る。
続いてCIMAがマイクを取って『それなら俺たちが第3試合(CIMA&TARU vs 斎藤了&新井)でお客さんを満足さして帰してやるよ。お客さん、今日の興行は第3試合まで。それがすんだらかえって結構』と歓声を送っていいのかブーイングを送っていいのか不明なことを言う。怒ったマグナムが『なに勝手なことを行っているんだ。第五試合は俺たちがきっちり締めてやる。岡山のお客さん安心してください』と正当派ベビーの発言。いつも言っているがマスクも派手なコスチュームも取り巻きのねーちゃんも連れてないジャージのマグナムは一見さんには誰だかさっぱりわからない。リングアナと選手に体格差がないこの団体では致命的だ。ここらへんCIMAの大阪弁やマグナムの寒さを再現できるほど一字一句は覚えていない。
MCタイムが終わってそれぞれ帰ろうとするところで、おもむろに斉藤了がマイクを取って『大島さん、藤井さんはどうしたんですか?藤井さんは大丈夫なんですか?』と前日ディファーで顔面に大けがを負ったFUJIを心配する。『FUJIなら昨日の怪我で今日はきてないで、入院しとる』『大島さん(CIMAの本名)、藤井さんがいないのなら、ボクのボクの自転車は、どうなるんですか?』『心配せんでもええよ。おれが預かってきているから岡山のお客さんには、このCIMAが自転車に乗っているところを見てもらう』『大島さん、それなら、それなら、ボクが今日勝ったら自転車を返してください。お願いします。大島さん』リング下の斉藤了は正規軍に抱えられて自らさがりながら、リング上のシーマに涙のアピール。断り切れずにシーマは斉藤のお願いを受けてしまう。斉藤が帰った後、『生まれて初めてマイクアピールで負けた・・・・』と。確かにすばらしい、斉藤了。

第2試合
ストーカー市川vs
ストーカー市川はそこら辺の兄ちゃんよりさらに小さい。デビルの格好で入ってきて試合が始まるといきなり耳を取ってカッターのように構える。
が、当然怒られて取り上げられる。勿論切れるわけはないのだが・・・。ブレンバスターに抱えられると『やめろー危ない』と叫ぶ。プラスティックの槍で突く。あやまる。泣きを入れる。などなどいつもの作戦で闘うが、6分できっちりフォールされる。というか闘っている様な感じはいっさいない。

第3試合
CIMA&TARU vs 斉藤了&新井
自転車争奪戦となったこの試合。CIMAは自転車に乗って入場、ところがリングを半周したところで滑ってこける。フロアーは人造大理石。そりゃ転けもするわいな。この人工大理石はこの日の興行に影響したのか、それとも前日のディファーで疲れているのか、場外への飛び技は極端に少ない。
しかしマイクで成功し自転車奪回に燃える了ひとりはやる気満々、しかし試合開始早々技をミスってCIMAを怒らせてしまう。キャメルクラッチに捕まえておいて、顔に低空ドロップキックを食らわせたり、了をめいっぱいいじめた後、CIMAはトップロープに上がるが、そこへ了がドロップキック。CIMAは場外に転落。膝をまた痛めてしまう。そりゃ痛めもするわいな。ルチャの伝統かもしれないがせめてマットをひいてくれ。試合はそんなこんなで大して盛り上がりもしなかった。了は頑張ったが、場外で正規軍とM2kが乱闘している間にリング上で孤立してしまう。その了をCIMAがビーナスからマッドスプラッシュでピン。自転車は帰ってこなかった。
終了後CIMAは会場のみんなを立たせてC-MXのポーズを要求するが、ここは岡山。そんな事をする様な客はいない。1/3くらいはいたが・・・『岡山はうんこやね〜』といってCIMAは去っていった。

ここで休憩
校長がサインしていた。
サインできるんだから復帰できるかも。

第4試合:El NumeroUno公式戦
望月成vsダークネスドラゴン
青コーナーからM2kは一斉に入場。リングの下で望月成とダークネスドラゴンは握手。『おう、おまえ等あっちいけ。おまえはこっち』と神田・望月亨をダークネスドラゴンのセコンドに、K−ICHIを自分のセコンドに振り分ける。試合はク〜〜リ〜ンに握手で始まる。ロックアップ。ドラゴンがロープに押し込む。クリーンブレーク。握手。  今度は望月が押し込み、クリーンブレーク・握手。おお!徹底している。 今度は望月がなでるようにドラゴンの太股をちょんと蹴る。ドラゴン大セル。大袈裟にいたがる。今度はドラゴンがちょんと蹴る。大袈裟にいたがる望月・・・ただ、本当にいたかったのか、このとき望月の心の中に悪魔が生じる。望月がドラゴンをロープに押し込むと、今度はクリーンブレークせずにストンピング。ドラゴンのセコンドは『おい、やめろ。レフェリーとめさせろ』と叫ぶ。しかし、望月はさらに暴走。ドラゴンをロープ下に落として、ストンピング。望月亨&神田が止めに入る。しかし、望月成は彼らも突き飛ばしてさらに暴走。ドラゴンにストンピング。神田と望月亨は反撃して、望月成を袋だたきにし始める。ここで成り行きを心配していたK-ICHIはおっとりととめに入ってくる。しかし、神田望月ドラゴンのあまりの勢いに手が出せない。手をこまねいたK-ICHIは・・・・誘われて一緒になって望月成にストンピング。望月成がついに怒って一喝。試合は再びリングへ。試合はドラゴン・望月ともマジになって激しい展開に。場外でやり合って、リングにとおい位置でドラゴンをダウンさせた望月は走ってリングイン。リングアウトがちをねらう。しかし、カウントぎりぎりでドラゴンがリングに復帰すると地団駄を踏んで悔しがる。K-ICHIが場外で裏切ってから、望月成にとって場外ではセコンドはみんな敵。場外で入り乱れて乱闘が始まる。誰と誰が闘っているのかさっぱりわからない。怒った望月成がK-ICHIを殴ろうとして、『おい、ダークネス。捕まえとけ』と命令してパンチ一戦。ドラゴンと望月成が共闘してセコンド陣を蹴散らしたところで、カウントアウトのゴング。と同時にM2kはみんなで握手。リングに上がって『これがM2kの両者リングアウトだ。次の試合もリングアウトでよろしく』といってひとまず去る。ブーイングするものと大喝采を送る少数のものが・・・

第5試合。
TOKYO GOでマグナムが登場。記念撮影やらOLへのお触りやら大騒ぎで入場。さっきまでリング上でもごもご言っていた人と同一人物とは思えない。M2kはキックスケーターで入場。試合はよく覚えていないが、両者リングアウトにこだわったM2kのセコンド陣が場外の遠く乱闘して、神田が一人で孤立しているところを、ドラゴンキッドがピンフォール。キッドは『今日はありがとうございました』と本当に単なる挨拶。

興行としてはそこそこ面白かった。ただ、この団体にとってこのリーグ戦形式の連戦はまだ少し厳しかったんじゃないかなという気がした。




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