ベノワvsエディの大熱闘//天才シェーン、待望の復帰
■団体:WWF
■日時:2001年3月12日
■会場:カルフォルニア州ロサンジェルス・ステイプルスセンター
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

まず先週のSMACKDOWNについて。箇条書きでいってみましょう。
・ラディカルズの中で孤立したベノワが、他の三人と国際軍団を相手にした猪木ばりの1対3シングル3連戦を行い、最後に(他の二人の乱入により)エディに敗れる。
・ビンスが、薬づけでほとんど感情を失っている車イスに座る妻リンダを会場までつれてきて、妻の目の前でトリッシュ(前回ビンスにさんざん恥辱プレイでもてあそばれて、許された)と熱いキスを交し悪役ぶりをアピール。
・テイカーがトリプルHに喧嘩を売る(レッスルマニアでの一騎打ちか?)。
・リーガルがスノーに勝ち、新コミッショナーに就任。
・メインは、ラキシ&ハク組vsロックのハンディキャップマッチで、ロックがハクをフォールした後、ラキシがロックを襲いデブラを捕まえスティンクフェイスの体勢に。ここで当然デブラの夫ストーンコールドが入ってきて妻を救出しました(ラキシが「スティンクフェイス行っちゃうぞ」体勢になって延々アピールしてもストーンコールドがなかなか救出に入ってこないので気の毒でした)。で、引き上げようとしたストーンコールドが、妻のデブラがロックを介抱している姿を恐い顔で見つめている姿を捕えるシーンで終わり。

放送開始。今日も解説にはヘイマン。いきなりアングルが駐車場でいきり立って誰かを待っている姿が写される。

ハーディーズ(withリタ)vsジャスティン・クレディブル&Xパックのタッグタイトル戦。
ものすごいスピードの攻防の中、ジェフのセントーンボム炸裂。そこになぜかプリンスアルバートが入ってきてハーディーズを蹴散らして反則決着。アルバートとxパックとジャスティンは新悪役軍団を結成するみたい。へんな集団。

アングル、駐車場で、会場入りする新コミッシュのリーガルを捕まえて、ロックとの再戦を今夜組むことを要求。リーガル「考えるから、まず観客に挨拶させてくれ。」

なんとデニスポッパーが客席にいる。ヘイマンが「俺のヒーロー!」と叫ぶ。

控え室で、エディとマレンコとサタンが裏切り者ベノワをリンチにかけることを話し合っている。そのための道具をエディとマレンコが探しに行ったところで、残ったサタンをベノワが急襲。クロスフェース。エディvsベノワのシングルが今日組まれているとのこと。

新コミッショナー・リーガル登場(スノー戦で目にクマをつくっている)。政治家のパロディで「リーガル政権(Regal Regime)の第一日目にようこそ!」そしてリーガル政権の初めての活動として、今夜ロックvsアングルのリマッチを発表。さらにリーガル政権の実現目標を自分の名前のアナグラムで表現。REGAL の R は Respect(尊敬)のR。EはEducation(教育)のE。Gは、、、と話したところでジェリコのテーマが鳴り響く。

Y2J登場。「Gは"Good god Regal! Would you please, shut the hell up!"(おいリーガル、黙りやがれ=ジェリコの常套句)のGだ。」そして、かつて自分がリーガルのテーブルマナー教室をぶち壊したクリップを見せる。怒ったリーガル「この晴れの日に、私の名誉を汚す(besmirch)のは許さんぞ!」ジェリコ「もうすでに汚されてるだろ。お前のその目のクマ、どうしたんだい?お前がミスターマクマーンの尻に鼻を埋ずめてるとき、彼が急に動きを止めたとか?」さらに「お前がもし、ちゃんと仕事せんで、未だに偽善的で去勢されたビンスの操り人形なら(two-faced
castrated puppet)、俺は常に現われて、お前を侮辱し困らせ続けてやる。それがジェリコ中毒者Jerichoholicsが常に望んでいることだからだ。」とどめに「俺もアナグラムがある。(Y2Jの)Y はWHY are you such a pompous spineless ass clown?(どーしてお前はそんなに尊大で臆病なヘタレ道化なんだ?)だ。2は、Because your mommy and daddy were pompous spineless ass clowns TOO(なぜなら、お前のパパもママも尊大で臆病なヘ・タレ道化だったから)だ。JはジュニアのJだ。おいジュニア(若僧)、お前がちゃんと仕事しないなら、ただじゃおかないからな(You will NEVER, EVER be the same Again=ジェリコの常套句)。」さすがにビンス、ロック、アングルとならぶマイクの使い手、メリハリを付けて見事に決めました。

クリスチャンvsディヴァンのシングル戦(勝ったほうのチームがタッグ王座挑戦権獲得)
悪い試合じゃないんだけど、タッグじゃないから客を沸かす見せ場がない。レフバンプの後、ババが入ってきて3Dでディヴァンの勝ち。

ビンス&トリッシュ、リモで到着。ビンス「ここはハリウッド(ロス)だから、リングで二人で、ハリウッド・セックス・シーンを観客にみせてやろうじゃないか」トリッシュ「なんでも、貴方の好きなように。」

エディ&マレンコ、外で対ベノワ対策を話しながら歩いている。マレンコが先に建物へのドアをくぐったところで、隠れていたベノワがドアを閉め、マレンコを急襲、KO。ベノワはドアを開けてエディと対面。おびえるエディ「や、やあベノワ、、、」ベノワは「リングで合おうぜ」と笑って去る。ベノワが去ってから、エディは「ああ、やってやろうじゃねえか!」と毒づき出す。

豪華なデスクで書類にサインをしている、コミッショナーリーガル、インタビュアーにジェリコvsRTC全員の試合決定を告げる。「ハンディキャップマッチじゃないか?」と聞かれると「君がそう呼ぶのは構わない。私はこれを良き競技の精神と呼ぶ。」

(最近足折りで本格ヒール化してる)アングルインタビュー。「私は5ヵ月もの間タイトルをもっていた。5ヵ月だ。ロスのたいていの夫婦の結婚期間より長い。私がリマッチを得られなかったのは単なる手落ちではない、犯罪だ。だから私はタイトルを取り返し、ボーナスとして、ロックの足首を折る。デブラ?彼女がもし私の邪魔をしたら、私は自分の手で処理しなくてはならない(と言って、手でものをへし折るポーズを取る)。」

ベノワvsエディ
ベノワのドラゴンスクリューで試合が始まる。凄いチョップを打ち合い、ベノワのド迫力の技とエディの鋭い技を、お互いが思いきり受け合う非RAW的な試合に。ベノワがバックドロップの体勢でエディをトップロープ越しに放り投げ、トペを敢行するも(初めてみた)エディすかしてベノワ腹からどすんと落ちる(音がした)。リングに戻ってエディがえげつないバックドロップ。さらに攻防は続き、ベノワのジャーマン3連打からダイビングヘッド。カウント2。エディがお返しに高角度ブレーンバスター2連発から必殺フロッグスプラッシュ。寸前でかわしたベノワがクロスフェース狙い、それをエディが返して丸め込むも、それをさらにベノワが返してクロスフェースで決着。まあ俺はエディびいきなのでそこを差し引いて読んで欲しいんだけど、これは他とはレベルの違う試合だった。肘が治ったからなのか、ベノワが信頼できる対戦相手だからなのか、それとも近ごろWWF鉛筆組がレスリング重視の内容を指示し始めたからなのか、あるいは鉛筆最新メンバー(?)のヘイマンの提案なのか、はたまたロスにはラティーノが多いから張り切ったからなのか知らないけど、WWFに来て以来ガンやらチャイナやらヴァルやらとぬるい試合ばっかり繰り返してたのが嘘のように、速く鋭く力強くエディが動いていた。

ビンス&トリッシュ、腕を組んで登場。ハリウッドセックスシーンを見たくてヘイマンが騒ぐ。ビンス「トリッシュはハリウッドのスターレット(若手女優)達といくつもの点で共通している。彼女達は美しいブロンドの髪、隆起する美しい胸を持ち、そして、スターになるためには何でもするんだ。」と言って先週の恥辱劇を写真とともに振りかえる。さらにリンダの前で二人でキスしたことも(このシーンでは、ビンスに絡むトリッシュの舌が見えるのがポイント高し)。そして予告のハリウッドセックスシーンに。ビンス「トリッシュ、そこに仰向けに寝ろ。」トリッシュがリングに寝ると、ビ塔Xも横に寝る。しかしそこでトリッシュがなにやら耳打ち、それを聞いたビンス立ち上がって「そうだ。それはいい。良すぎるからお前らに見せる訳にはいかん。私達はロッカールームで楽しむよ。」観客ブー。さらにビンスが話そうとすると、マクマーン家のテーマが流れ出す。ビンス「おい。私はまだ話し終えてないぞ。私の音楽を止めろ!」

大歓声の中、でてきたのは久々のシェーン(ビンスの息子)。思い詰めた恐い顔をしてリングに上がってくる。露骨にびびるビンス「ちょ、ちょっと待て、落ち着いて考え直せ、お前は私の息子だ。握手をしようじゃないか?(シェーン無視)じゃあ抱き合おうじゃないか(と抱こうとする)」そこでシェーンパンチ。ビンスが倒れたところをたこ殴り。観客大喜び。あわてて入ってきたリーガルがシェーンをひきはがす。シェーンはリーガルにもスピアからマウントパンチの連打。逃亡するビンスを追っかけて、シェーンが花道を走っていく。ビンスはそのままトリッシュとリモで会場から逃げ去る。いやあ、やっぱマクマーン親子は少し絡むだけで会場をいきなり沸かせます。存在感が違う。今日のシェーンの動きにはまだまだ、最盛期の弾けるスピードは見られなかったけど、とにかくこの若き乱入スポットの天才の復活を喜びましょう。

RTC(スティービー&その他三人withアイボリー)vsジェリコ
途中でグッドファーザーとブキャナンが仲間割れしかけるも、RTCの勝ち。どうでもいいけどこの人達、どうして先週のビンストリッシュ恥辱プレイをセンサーしないんだろう?

控え室のアングルに、ストーンコールドが詰問。「お前俺のワイフになんか文句あんのか?」アングル「ないよ。」ストーンコールド去る。アングル「お前にもない。まだ。だが今日タイトル取った後、私はレッスルマニアでチャンピオンとしてお前に会う。」

リングサイドにいる、XFLの競技管轄ディックバッカスの紹介。さらにXFLの名場面の紹介。さらにJRが、XFLが各種のメディアに無視されている現状に触れて、ファン達に抗議の電話をかけるよう提案。

ビッグショウvsテイカーのハードコア戦。
ビッグショウ入場後、テイカーがバイクでリングに向かう。そこに後ろからトリプルHが急襲。カメラが倒れ、テイカーの呻きだけが聞こえる。カメラが戻ると、テイカーの足が倒れたバイクに挟まれている(なるほど)。さらにトリプルHは、動けないテイカーの喉にイスを押しつけながら毒づき、さらにイスで殴ろうとしたところにケインが来たので去る。ケインがテイカーを助けだそうとすると、そこにビッグショウがやってきて、ケインをチョークスラムで簡単にやっつける。

WWF New York では、アコライツが女性達に囲まれて騒いでいる。

ストーンコールド、ロックの控え室にも行き「アングルにも言ったんだが、デブラになんかあったらぶっころすぞ。」ロックは、心配は分かるが、今後二度とロック様のロッカールームに指示しに来るな、と返答。さらに「お前にはもう一つ心配すべきことがあるだろう。準備すること("Getting Ready" -- 二週間前、ロックはレッスルマニアで対戦予定のオースティンに対し「お前に言うべき言葉は二語"Get Ready"だ」と発言している。)だ。」ストーンコールド「もうできてるぜ。」

レッスルマニアでチャイナvsアイボリーの再戦の決定を、JRがアナウンス。これはチャイナが勝つ以外のシナリオはちょっと考えられない。それだけここまでアイボリーが、憎たらしい悪役としていい仕事をしてきたってこと。

テストvsレイヴァンのヨーロピアン戦。
最近ベビー化してるテスト、豪快なカウンターのキックで勝利。

ロックvsアングルのWWFタイトルマッチ。
これもPPV並の内容でした。アングルがフロントスープレックス3連打から、ムーンサルトプレス(アングルのムーンサルトは、凄い高さまで上がってから落ちる)はかわされるも、オリンピックスラム(というか、ほとんどかつてのマサ斉藤や長州の高角度バックドロップ)。カウント2。ロック逆襲のピープルズエルボーもレフバンプでカウントが遅れて2。今度はアングルの足首固め。ロックがロープを掴むも離さない。そこにデブラが入ってくると、アングルはデブラにも足首固め。オースティンが入ってきて、アングルにめちゃくちゃストンピングから場外に放りだす(必殺足首固めを数秒食らってたデブラは、なぜかもう立っている)。さらにオースティンはロックにスタナー。終了。

いや、今日は大都市での興行ということもあって、思いきり豪華でしたね。メインはタイトル戦で、必殺技出まくり返しまくりだし、中締めではシェーンは復活するし。まあ個人的にはそれよりなにより、エディvsベノワの大熱闘に尽きますけど。でも、マクマーン一家のストーリーと、ストーンコールド、ロック等のトップレスラー達のタイトルをめぐるメインストーリーの二つが、今のところほとんど絡まず分かれて進行しているのはちょっと気になりますね。やっぱここ数年、WWFが最高のヴォルテージに達するのは、常にマクマーン一家がトップレスラー達に絡んだときでしたから。分裂気味のストーリーは、レッスルマニアまでには統合されるのでしょうか?




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