2001.3.11 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年3月11日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

最近どうも凪の状態に入ってしまったGAEAだが、最近は私も含め少し客にも飽きが来たというの感じがする。有明からチーム編成が無く、今の体制になってそろそろ10ヵ月というのは長い。当然似たようなカードの連続になる。

それでも試合内容で補ってくれればいいのだが、肝心の試合内容がなんかイマイチ。前回のOz興行での坂井・里村vs天野・永島みたいな今迄の女子プロの一線を越えたのではないかと思わせる超ハイレベルな試合を見ると、出来無いことはないと思うのだが(すいません、あとでこの試合ビデオで見たら私の観戦記は的外れだったことが分かりました。ただ、ビデオでもあの試合を把握するのには最低3回以上かかりました。その位凄い試合だ、絶対見ろ!)。
この後各地でオオバコの興行が控えているが、今のGAEAが微妙な所にいるのは確かだ。

そういう難しい状況なのに、この日は園子とシュガーが欠場、(園子は現在入院中で復帰のメドが立たず、シュガーの方は近々復帰するそうだ。もう園子に関してはこれで引退とかいうのが無いのを祈るのみだな)Jd'も大阪で興行があるので、これが響き今日は全4試合。それでも1日2試合出る選手が二人いるんだから今日は完全に人手不足だ。

しかも休憩無しだということである。ロビーでは「今日は一時間半興行だね」と言ってた人がいたが、たぶんその通りだろうからこれまたテンションが落ちる。なんか、4試合で休憩無しといのはいかにも手抜きされているような感じで初めからあまり気分のいいものではない。最後1試合でもいいから、休憩は入れるべきだろう。

観衆は2000人(満員)だそうである。やはり多少落ちた。今年の2200人超満員記録はもう終わり。今日はGAORA、コロッセオの他に海外の撮影クルーも来ていた。試合前はロビーや売店の様子や試合中には客席をしきりに撮っていた。何か分からないけど。
そういえば、プレスのカメラマンも今日はやたらに多かった。男子のメジャー並みに来ていた。サプライズを期待してだと思うが、今更京子が来る位では誰も驚かないよ。GAEAのBBSを見るとみんなどうせ京子だろうと言っているし。
まあ、あんまり案の定でひねりの無さにかえって驚いたというのはあったが。

休憩が無い割には放送器材の調整とかで、開始が20分遅れる。これでまた会場のテンションは若干落ち気味。

1.デビル雅美 ×広田悪良(11分04秒、体固め) ダイナマイト・関西 ○KAORU

GAEAのカードにはなにかしらのテーマがある時が多い。特にこういう初めて組むとか、GAEAでの初顔合わせ(デビルさんと関西)という場合には。だけど、これは良く分からなかった。もしかしたら試合が終わった時になにかしら出て来るのかもしれないが。ただ広田が入っているからテーマといってもそう大層なものでもないのは確かだろう。

まずは、KAORU、関西の入場。続いて広田。入場曲がいかにもヒールらしいものに変わりポリスを伴って登場。コスチュームはミニスカ・ポリスで、当分はこのコスチュームで行くのだろうな。それにしても、この二人クネクネ踊りをしながら入場してくるのだが、息がピッタリでなんかサマになってきてなんかおかしい。二人で練習しているのかな。誰も望んでいないのに広田は悩殺ポーズまでやる。某社長並みに気持ち悪いけど。ただ、可愛い子ぶった時には不覚にもオヤと思った自分に無性に腹が立った。

この日はスクリーントークは無いが、入場すると中島アナのマイクをひったくりまだデビルさんが入場していないのにリング上でトーク開始。まずはポリスと漫才を初め、置いてきぼりにされていた関西とKAORUに「お前ら、のほほんとしているけどな、これから血を血で洗う戦いが行われ、お前らは潰されるだろう。・・・デビルさんに」と。おもわず、二人ともコケル。だけど、いつもはスクリーン越しというのがあるけど、面と向かって言われると言われる方もつらいものがあるだろうな。どんな顔していいか分からないもんね。この日は二人の背中しか見え無かったんだけど、どんな顔して聞いていたのかの方が興味あった。
そして控え室で関西とKAORUが”俺たちK&K”の練習をしていたことをばらされ、二人でK&Kをやる。そして今日はD&Aと思いきや、「時代はデビルさんと悪良でDorA」だって。これにはカッチン、カチンと来る(悪良はKAORUのことをカッチンと呼んでいた)。しかし、その手で来たか。それにしてもやっぱ広田は頭が抜群にいいわ。やはりこの手のキャラでは群を抜いているな。変な所で感心しちゃったよ。

序盤は悪良ペースで進み、適当にギャグを交えながらも結構真剣な攻撃も出す。ただ大先輩3人の前でギャグは少し控え目なような感じもするが。ところで、この試合デビルさんが出たのは途中の2.3分位であとは悪良の出ずっぱりになる。この日の悪良はセコンドだけでなく試合中でも良く働く。

後半は悪良はギャグを出す余裕も無く二人の攻撃を受けまくる。KAORUの机片叩き、垂直落下のブレンバスター、ムーンサルトwith机、エクスカリバー、関西のフットスタンプ、バックドロップなど。まあ、ギャグなしでもやられている所を見てるだけでも、なんか広田の場合滑稽なんだけど、このやられっぷりの良さと変なしぶとさも広田のウリであろう。最初は突き放していたデビルさんも悪良の結構けなげな頑張りに、必死にカットに入るようになる。

最後はKAORUの机粉砕攻撃を脳天に食らってピンを取られるが、なんか今日は広田なりにやけに頑張ったぞ。だけど、反則攻撃で3カウント取っていいのかね。まあどうでもいいけど。なんとなく、デビルさんの広田を見る目も変わったような感じだ。

ところで、この試合のテーマは何だったんでしょう。何で第一試合に広田絡みに関西やデビルさんが出て来たのでしょうか。分かりませんでした。ただ、もしかしたらというのがあるんだけど、この試合ではその雰囲気は無かった。

ちなみに今日のレフリーは前半2試合が伊東レフリー、セミ、メインがトミーさん。

2.○永島千佳世 (8分23秒、フィッシャーマンバスターから片エビ固め) ×竹内彩夏

ホールでは初めての永島戦。このカードも一度は見たかったカードだが、今日なんかはこの試合がこの日のベストバウトになりかねないので、なんだか、楽しみのような怖いような。

試合は永島が差し出した手を竹内が叩いてスタート。まず珍しく永島はいつもは自分がやられている力攻めに持って行く。ヤクザキックから逆エビやキャメルクラッチなどを出すのだが、こういう攻撃はこの相手にしか出来無いという所か。

この二人並ぶと身長、体重とほぼ一緒みたいな感じ。という事は当然竹内がモデルとする選手は永島になるというわけで、竹内もその事を心得ているのか永島から攻撃や切返し技を食らうと同じ技を意地のように出して来る。ここらへんなんか心意気を感じる。スピードは竹内も負けていないが、技のキレは残念ながら永島の方が何十枚も上手だ。腕ひしぎ、脇固めは決まったのだが、最近得意にしているビクトル式キーロックを絶好のタイミングだったのに逃げられてしまったのは残念というより、相手が上手かった。

もうひとつオヤと思ったのは、永島に無くて竹内にあるのは、ミドルキックだろう。中盤キックで形勢を逆転したのだが、これをもっと多用するべきではないだろうか。初めて文体で見たときのしょっぱさが印象に残っているが、最近サマになって来たし、実際この攻撃はかなり利いていたみたいだ。終盤タイガースープレックス2発で永島を追い込んだが、最後は永島の余裕のフィッシャーマンバスターでピン。

確かに永島の手の内の中で泳がされていただけだという感じもあるが、これで竹内は更にどうにかやれるという見通しが立ったのではないか。デビューの頃はこの選手はこの体で大丈夫かなと思ったが。場内でも竹内を応援する声は日増しに増えている。次は京都で飛鳥と永島と組んで初めてのメインか。

3.○長与千種 里村明衣子 (13分23秒、スーパーフリークからエビ固め) 北斗晶 ×尾崎魔弓

まずは里村と北斗でスタート。オーソドックスなレスリングの攻防を。結構見せてくれる。続いて長与と尾崎の対戦に。引き続きオーソドックスに展開していくが、コーナーの北斗の方からチャラ、チャラ、チャラという音が聞こえて来る。尾崎の赤と黒のペイントのついたチェーンを持ち出して来て、チェーンを渡すタイミングを探しているようだ。そこで良く見ると今日の尾崎の如意棒は最近の赤一色のものではなく、赤と黒の二色の方だった。

オーソドックスなクリーンな展開はものの2分。北斗が尾崎にチェーンを渡すと久し振りのラフな大乱戦に。チェーンで長与を滅多打ちにすると次に北斗が世界一人気の無い技ストラングル・ホールドをかけ、長与の脱臼癖のある左肩のテーピングを外す。次の名古屋の前に肩を潰してやろうという所か。そして卑弥呼はセコンド総出の攻撃で長与を戦闘不能にする。広田がかつての師匠に沈痛な顔つきでストンピングを打っていた。少し遠慮がちだったけど。

しかし、流石抜かりない卑弥呼という所だが、次の試合に飛鳥、永島と植松が出るので、この試合の相手のセコンドは竹内と欠場中のシュガーしかいない。この手薄な所をセコンド総出で攻めて来たのである。いつのまにか人手不足なチームクラッシュでありました。

次にエグイのは助けに来た里村共々、両端に首輪がついた鎖を持ち出しセコンド総出で長与と里村に首輪をはめる。ポリスが「お前ら、犬だ、犬だ」と大はしゃぎしており、なにやら淫らな雰囲気に。しかしこんな小道具何処から用意してきたのかな。ポリスがSMショップとかで買って来たのかな。

首輪チェーンに繋がれた師弟はしばらくやられ放題になるのだが、この長与のやられっぷりは往年のダンプ松本にやられていた頃を思い出すような見事なくらい何も出来ずにただやられているというもの。この長与のやられっぷりが場内に火を点ける。長与のファンはこれを見たかったんだろうな。これがまた、反撃に移るとこりゃまた参ったという感じだ。しかも綺麗に二人で各々にデスバレーを打つ。これで場内に油が注がれる。しかも、このシビアな雰囲気の中、お互い首輪が付いているのに対角線のコーナーに行こうとしてお互い引っ張られて倒れるというお約束のギャグも忘れずに入れて来る。

首輪を外すと長与も椅子を持ち込み反撃し、尾崎を流血させ、里村も尾崎の持ってきたチェーンを自分の足に巻きつけ北斗にオーバースピンキックを打つ。里村が自ら凶器を使うのは珍しいが、これをトミーさんに制止されると、トミーさんに突っかかって行きトミーさんを2.3発どつく。あともう一発やったら反則ではないかという所で長与が出て来てどうにかなったが、里村完全にキレている。まあ、このへんは他の3人に比べて若いところだが、トミーさんも結構熱い。

熱いと言えば会場も熱い。そういう中で、顔面血だらけの尾崎が髪を振り乱して裏拳を出して来るところは、これまた独特の雰囲気が出て来る。

最後は長与と尾崎の耐久合戦に。相手の大流血に肩が痛いと言ってられない長与はランニングスリーから久し振りのスーパーフリークで決着。場内は大爆発でした。

凶器使い放題、セコンド入り放題という試合は有明前には結構あったんだけど、最近はあまり見られなくなった。恐らく普段はチームクラッシュの方がセコンドの頭数が多いからだろうから自粛していたんだろうが、その間隙を突いてのこの試合は、はっきり言って目茶苦茶な内容なのだが、私はこういうのが好きなんだな。最近なんかクリーンになり過ぎて勝敗だけにこだわった押さえつけ合いだけで終わっているのだが、勝敗なんてどうでもいいから、如何に相手を痛めつけるか、精神的ダメージを与えるか、凶器、乱入、大流血、こういう方がGAEAらしいし、尾崎らしいね。

ただSMチックな小道具はあの首輪が限界だと思うが。まさか、毎回おニューの小道具が恒例になるなんていう展開にならないだろな。

4.ライオネス飛鳥 ×永島千佳世 植松寿絵 (13分19秒、裏拳から体固め) ○アジャ・コング KAORU 山田敏代

一人づつの入場で、最後に飛鳥が入った所でアジャ組の奇襲で全員場外戦からのスタート。当然やる相手は決まっている。アジャとKAORUは共通の敵飛鳥を二人で引きづり廻しボコボコにする。山田は当然植松を相手に。あれ永島は何をやっているのかと思ったらポリスとやっていた。飛鳥をある程度痛めつけたKAORUは今度は山田と合流しバルコニーから植松を宙づりにし、場内に植松の絶叫が響く。下に永島と長与がいたのでどうにかなったが、植松はシュートで血の気が引けていた。

それにしても今日はどうなってんだ。これは、飛鳥が初めてGAEAに来た時のパターンではないか。前の試合同様少し前の展開に戻ってしまったようだ。そう、エネルギーを放出していた頃の。

リングではアジャと飛鳥が。アジャの動きはいつもいいが、それにしてもこの日の動きは凄かった。スピード、技の威力と普段の2割増しという感じだ。アジャと飛鳥の攻防はやはりこの二人しか出来無い重厚でスピード感のあるものに。しかし、今日のアジャのあまりの活躍に他の5人の選手のスポットがかき消されてしまうほどで、正直植松の久し振りの弧を描くダイビングボディプレスくらいで、後はあまり覚えていない。その位アジャは気合いが入っていた。

あと、この試合6人とも良く動くので何がなんだか分からないというのもあったが。最後は永島とアジャの一騎討ちに。相変わらずその間にKAORUが飛鳥を芸もなくただ押さえつけているのには、うんざりして来たが。永島もあの手この手でアジャを翻弄し、アジャの灯油缶を奪って頭を叩くがすぐに出てきた裏拳で終わり。

試合後すぐにアジャは用意して来たテープを取り出し、「自分のパートナーを連れてきたぞ!」といい、木村統括に「お前どけ!」と言って、テープを流し京子が登場。驚いていた人もいたが半分位は、やっぱりなという感触。一応歓迎ムードだったのだが。ここが今のGAEAのつらい所で、京子ではサプライズにはならない。ただ、考えてみるとこれで引退したRIEを除くと有明に参戦した選手がこれで揃うという事でミエミエなんだけど。

尾崎と北斗もリングに上がり「クラッシュ2000」「卑弥呼」「スーパーマニアックス」三つ巴の様相に。アジャがクラッシュに「4月8日は無傷で勝ちのこれよ!」というと、北斗が「8日でクラッシュは解散だ!お前らの出番は無いんだよ!」といい乱闘に。しかし、誰が敵なのか見方なのか分からないような雰囲気。

しかし、ここで曖昧なのはKAORUと山田の存在だ。関西はどっちについてもいいとして、KAORUと山田はこの日はアジャと組んで6人タッグを次の京都はKAORUは関西、北斗と山田はアジャという感じで、完全なこの抗争の中で便利屋になっている。ただでさえ最近存在が希薄になっているだけにこれはまずい。いずれにしろこのままではいかないだろうけど。

あと、京子は対クラッシュのスポット参戦なのかセミレギュラーで今後もGAEAに上がるのか分からないけど、どうせならカルロス天野みたな若い生きのいい選手を引っ張って来て欲しいな。天野は今LLとかみちのくに出ているけど、そんなに優遇されているようにも思えないし。もしかしたら力を蓄えて満を辞して参戦してくるのかもしれないけど。このままでは、逆ピラミッド状態になってしまう。まあ、ただ京子クラスだと力を発揮出来る相手がいるのは全女かGAEAくらいしか無いけど、今更伊藤薫の持っている赤いベルトという気持ちにもならないだろう。しょうがないか。これで、JWP、NEO、アルシオンあと一応Jd'のトップが全員GAEAに集ってしまったんだ。一期生にとってはこれまたエライこっちゃだな。あと、もう一つ言うとチームクラッシュもそろそろ解散させた方がいいな。もう飽きたさすがに。少なくとも里村くらいは、アジャとかに付いた方が面白いだろう。

ただ、ここで気が付いたのは、陽気な京子ちゃんは入場して来た時はいつものようにニコニコしながら入って来たのだが、リングに入りリングの雰囲気を感じた瞬間一気に飲み込まれるようにシビアな顔になってしまった。まあ、当たり前かもしれないが、何だかんだ言って誰が作っているという訳ではないが、このリング上でのテンションの高さが他の団体とGAEAとの違いではないか。

ということで、8時20分に終了。見事なまでの1時間半興行。実はこの日試合前にこれで試合もいつもと同じだったら今日は目茶苦茶書いてやろうとも思っていたのだが、あの試合を見せられたら文句は言えない。ただ、しょうもない試合で長ければいいというものでもないが、それでもやっぱ短いような。これで6000円だと思うと。本当に語りづらい団体だけど、まあ今日はこれで良しとしよう。サービスで。




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