2001.3.10 みちのく 後楽園ホール
■団体:みちのくプロレス
■日時:2001年3月10日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

実は私はみちのく初観戦なんです。一応時々GAORAを見ているので、流れはほぼ把握しているのだが。どうせ空いているだろうと思い立ち見を買って空いている席に座ろうと思っていたら、最終的には9割位の入り。ほぼ満員だ(主催者発表1800人)。どうやら東北の方から来られている人もかなりいるみたいだ。会場は極めて友好的な暖かい感じ。

1.関本大介(逆エビ固め 2:48 )北海珍念 

この試合と次の試合は「フューチャー・チャンプ・リーグ V6」の公式戦だそうである。そんなリーグ戦があったのか知らなかったが、他に大日本の沼澤直樹、バトのアーバン・ケンが参加しているそうである。皆なデビューして2年以内位の選手みたいだ。

珍念は昨年の12月にデビューしたのだが、昨年からセコンドでルードにいじめられているので、既に顔なじみ。なんかデビューする前からイロがついている感じだ。私も試合を見るのは初めてなので少し楽しみ。
テーマ曲無しで入場だが、出て来てなんか笑っちゃう。頭はいかにも珍念という感じで、ガリガリで真っ白で、どうみても弱そうだけども、逆に人気は高い。
一方の関本は珍念と並んでいるからかもしれないが、体は出来ていて強そう。

試合は珍念がストロング・スタイルで攻める。なかなか気合いが入っていていい感じ。しかし、それも相手が反撃するまでのことだった。しかし、珍念はボディープレスを食らうだけで、場内が湧く。やられている所を皆な楽しんでいる。本人にとっては喜んでいいのか、悲しいのか。とにかく、歓声と笑いと同情は取っていた。貴重な美味しい存在だ。関本は他の人の試合を見てみたい。

2.湯浅和也(ラリアットから体固め 12分くらい)伊東竜二

伊東は身長が183センチで体重が83キロなので、痩せて見えまだ体が出来ていない感じだ。しかし、この選手手足が異様に長い。実際に得意技もキックみたいなのだが、なんかまだお嬢さん蹴りみたいでサマになっていないが、威力だけは説得力がある。今後体を作ってキックをもっと練習すればとんでもない存在になる可能性もありそうだ。

一方の湯浅は体は出来ており、前半はグランドテクニックを披露して、伊東に全く何もさせなかった。後半の打撃戦でも最後はスタミナ勝ちといった所だろう。だけど、なんかもうひとつ無いような感じだ。
まあ、試合はどうのこうの水準でもないが、二人に気合いを感じることができ、そこそこ客席も湧かせたので、まあ私的にはOK。

3.○MEN'Sテイオー 獅龍2号(テイオーロック15:13)風神 ×西田秀樹

この試合は結構期待だった。私の昨年の技能賞はMEN'Sテイオーで、虚弱体質で大日本を見に行けない私にとって、他の団体でテイオーが出たら見てみたいと思っていた。他の人はあまり知らないが、西田ってもしかしたら少し前までおさるさんだった人かな?

試合は各選手テクニシャンで、見せるべきとこは見せてプロの仕事を披露してもらったという感じで申し分無いのだが、なんかなあという感じだな。まあ、プロレスだからといっても、戦っているというより、プロレスの試合をしているという感じだ。まあ、ほのぼのな雰囲気がみちのくらしくてこういうのも必要なのかもしれないが。

4.○新崎人生(片エビ固め13:01)×つぼ原人

まあ、最初の5分くらいは結構笑えたのだが、だんだんあのもったりした流れに客は引いて来たな。大体ネタもほとんどが過去に見たことがあるものだし。基本的につぼ原人の場合、ほとんどプロレスをやらないんだよね。付き合わない人生も悪いけど(ただ、人生はネタには少し付き合うんだが)、広田やストーカーは一応プロレスをやりながらネタをやるから面白いんだけど、ネタだけじゃねぇ。13分は引っ張り過ぎ。
人生の相手を見つけて来て欲しいな。


ここで休憩。まあ、ここまでの感想はこんなもんかなという感じ。それ程期待して来た訳でもないし、ほのぼのとしたみちのくを見ることができて収穫かなぐらいにと思っていたら、これから一気にテンションが上がる。

まず、休憩の前にテッドが出て来て3月25日のZepp Sendai大会で浜田文子が参戦することを報告し、「今日は浜田文子選手が来ておりますので挨拶をしてもらいます」と言って、大拍手に迎えられ文子が挨拶をしようとする瞬間、ペンタゴンが急襲、文子がペンタゴンにボロボロにやられる。あわてふためくテッドだが、自分ではどうにもすることも出来無いし、休憩前のインフォメーションなのでセコンドは誰もいない。やっと、パパが助けに来てペンタゴンを追い払ったが、文子は泣いてしまって心配そうに抱えあげようとするパパを振りほどいて、とっとっと控え室に帰ってしまった。

しかし、場内は何が起きたのかという感じだが、ペンタゴンはたった3分くらいで今迄の美味しい所を持っていってしまった感じだ。ともかく、???という感じで休憩。

5.英連邦ジュニアヘビー級選手権試合 
 タイガーマスク vs 望月成晃(挑戦者)

まず入場前にMCが。「この試合は両陣営はセコンドは一人ということになりました。望月成晃側には神田裕之、タイガーマスク側にはマグナムTOKYOがつきます」ということ。
なるほど、これでこのタイトルマッチが一筋縄で行かないことは分かった。しかも、シングルで戦ったらどうなるか分からないが、セコンドとしての能力は神田の方がマグナムよりも何枚も上手だし、「日本一、反則を見逃すのがうまい」(by モッチー)テッドの扱いも心得ている。ただ、タイガーのジョブは無いだろうから、セコンドがいろいろ妨害して、苦労しながらもタイガーが防衛するという勧善懲悪な結末なんだろうなというのが私の試合前の予想。

考えてみると、タイガーとモッチーはスタイルがかなり似ている。キック中心でグランドも得意にしているし、技のバリエーションも近いものがある。まあ、二人ともパワーファイターではなく、オールラウンドプレイヤーという感じだ。ただ、一つ一つの威力や精度は各々少しづつタイガーの方が若干上のような気もする。師匠は佐山と北尾か。ただ、モッチーの方がタイガーよりも優れているのは・・・

試合はタイガー有利の展開から。いきなりモッチーは顔面キックを受けてスリーパーを食らう。タイガーは相手がモッチーだからなのかキックを顔面や頚動脈といったエグイ所に入れて来て、モッチーはそのたびに一発で倒れてしまう。金的でやっと流れを変えると、ここで神田が活躍。別になにも問題無いのに、なにやらテッドに抗議する。神田がテッドの気を引いている間にモッチーはタイガーのマスクを剥がそうとする。タイトルマッチでもやることは、いつもと代わりない。まあ、マスクを緩めるまでは行ったが、剥がすことは出来なかった。しかし、この時のテッドに「うるさい、だまっていろ!」と怒られながらも、あの手この手で気を引く神田が素晴らしい。ちなみにマグナムは見ているだけ。

モッチーはニールキックやフィシャーマン・スープレックスを打つだびに、「小林邦あきぃ〜」とか「トラハンター」とか叫ぶ。相変わらずテーマは昭和のようだ。

神田は序盤は抗議くらいで手は出さなかったが、5分過ぎくらいからモッチーが劣勢になると、いつものポリケース(ただみちのくの物なのでいつもと色が違う)を出しなかなか相手のペースにさせないが、モッチーもかなりエグイキックをもらっているので、両者一進一退の展開。

しかし、だんだんタイガーが攻勢になり、堪忍袋の緒が切れたタイガーが青のトップコーナーからリング上のモッチーになんかを打とうと見せかけて、場外の神田にプランチャ。ここで場内やんやの大喝采。そして今迄我慢していたマグナムも神田に怒りの鉄拳。マグナムと神田はその後、試合後まで西通路でやりあう。

リングに戻ったタイガーはモッチーに猛ラッシュ。タイガードライバーはカウント2.9で返したが、タイガースープレックスを食らったらもう終わりだろうという所で食らってしまう。神田はマグナムとやり合っているし、カットに入る者もいない。万事休すと思いきや、ここで誰かがリングに入って来てテッドを襲ってリング外に。望月享だ。しかし、この素早さがこれまた素晴らしい。まさに疾風。

テッドが悶絶している間に、タイガーがリング上から、なんだお前は、という感じで近づいて来ると、モチススはまたも素早くエプロンに上がり、モッチーが緩めていたマスクを剥がそうとすると顔が半分見えるくらいにズレてしまう。あわてて両手でマスクを押えるタイガーをモッチーが丸め込むと、タイミング良くテッドが蘇生し(笑)、3カウントが入ってしまった。場内唖然。当然モチススはとっとと引き上げて、テッドには分からなかった。ということで、

○望月成晃=挑戦者(片エビ固め11:58)×タイガーマスク=王者

私の前に座っている女の子が母親に、「どうして、悪い方が勝つの?おかしくない?」と詰問するが答えられない母親。まあ、この子がこの不条理な世界を楽しめるようになるにはまだ時間がかかるだろうな。

しかし、このモチスス乱入からフィニイシュまでのタイミングはリハーサルをやったとしてもなかなか出来無い絶妙なタイミングであった。そして考えてみると、シングルなのだがテッドも含め登場人物計6人、それぞれが自分のお仕事を的確にこなしている。狂言廻しになったマグナムが少し気の毒だが、これも彼の役割だから仕方無いだろう。

だけど、みちのくって今迄これほど練った試合をしていたっけ。この面子を良く見てみると、テッドも含めタイガー以外は全員闘龍門のメンバーじゃない。みちのくにモッチーが来たというより、闘龍門にタイガーが入ったようなもんだな。納得。

試合後のモッチー。「おい、お前ら見ただろう。今日は俺の完勝だな(どこが)。俺が21世紀のトラハンターになるから良く覚えておけよ」場内はブーイングと歓声の真っ二つに。シングルなのにオリジナルM2K3人で取ったような感じで、なんか嬉しい。神田コールも起きていた。M2Kは見かけによらず頭脳派ヒールだね。

6.サスケ、グラン浜田、○ディック東郷(体固め13:36)ペンタゴン、×サスケ・ザ・グレート、アパッチェ

リンピオ側が入場時にいきなり突っかかり試合開始。6人タッグなのに相手は決まっているようで、浜田はペンタゴン、サスケはサスケ・ザ・グレート、残ったディック東郷は仕方無くアパッチェという感じで、いきなり6人とも場外戦になる。この試合途中2分位、両陣営がコーナーで休んでいる時があったのだが、あとは終始戦い放し。トルネード方式のような感じだ。(なんか、最近そういうの多いね。)

場内は闘龍門、GAEAに匹敵する大声援なので、これはこれでいいのかもしれないのだが、あまりにもバタバタしていて良く分からない。みんな場外でやりあっていて、リングが空になり、たまに誰かがリングに戻って来るという感じ。一人一人の動きが良いだけに、なんか勿体ないような感じだな。ペンタゴンやサスケ・ザ・グレート相手に試合なんて組み立てられないと言われてしまえばそれまでだけど。

ただ、これは終わった後で思ったことで、試合中はそれなりに楽しめたけど、もっと工夫すれば面白くなるな。ところで、この試合連係なんてあったかな。最後は久し振りに戻って来た東郷に花を持たせる形に。

試合後、みちのくのリンピオを全員集めて大団円。東郷が一人づつと握手をする。テイオーとの時には大拍手が。だけど、みちのくは今迄さんざん悪い事をやっていた人たちも戻ってくるといい人になるんだね。なんかほのぼのとした雰囲気で、これがみちのくなんだな感じさせてくれる。まあ、これで高低年齢層を引き付けているんだな。

ちなみに、文子は機嫌を直してパパに寄り添っていました。




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