トリッシュのDoggy Style に、観客熱狂!
■団体:WWF
■日時:2001年3月5日
■会場:ワシントンDC MCIセンター
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

どうも。前回は休ませてもらっちゃってる間に、PPVもあったし、大事件も起こったようですね。ざっとその間の流れを説明します。まず2/25にあったPPVのNo Way Out ですが、これ面白かったらしいですね(例によって俺観てないんです)。主な結果としては、ビッグショウはハードコアタイトル奪取、トリプルHとストーンコールドの三本勝負は凄い名勝負だったらしくて、1対1の後、凶器での相打ちからたまたま上になったトリプルHの勝ち(その後スタナーを食らう)。でも、ストーンコールドのレッスルマニア出場権が失われるわけではなし。さらにメインではロックはアングルをロックボトムでピンし、レッスルマニアでのストーンコールド戦を獲得。次の日のRAWでは、必然的にロックとストーンコールドが火花を散らし合いました。またこのRAWでは、ビンスが(前日ステファニーに敗れた)トリッシュと組んでステファニー&リーガルに復讐戦と挑む、、、と見せかけてトリッシュを裏切り、トリッシュはビンスの手によってどろどろの生ゴミまみれになりました(この屈辱のシーンが良くて、思わず勃っちゃいました)。さらにそのRAWの翌日の火曜、なんと解説のキングが、WWFが妻のキャットを解雇したことを抗議して離脱(ガチで)。先週のSMACKDOWNは、マイケルコールとJRが二人で実況したらしい(いや、ヴィデオセットするの忘れちゃったんでこれも観てないんです)。番組中は、キングやキャットのことについては一切触れなかったとのこと。

さて、今週のRAWなんですが、番組開始時にJRのパートナーに出てきたのはなんと解散決定的とされているECWのボス、ポール・ヘイマン。ECWキャップをかぶって、TNN(Rawの放送局)がWWFのためにECWを捨てたように、キングは妻のために去ったのだ、代わりにエクストリームな俺がここにいる、と堂々と危ない発言。いきなりいい仕事をします。

掴みにトリプルH&ステファニー登場。トリプルHはNo Way Outでのオースティン戦の勝利を誇り、ロックとオースティンがレッスルマニアに向けて対戦ムードになっていることに抗議。俺がもう一度オースティンを倒してレッスルマニアに行くのだ、オースティン出てこい、と挑発。そこにオースティンが走りこんできて乱闘開始。すぐ後になぜかアングルも入ってきて、トリプルHと二人がかりでオースティンを攻撃。そこにロックが登場して、アングルを蹴散らし、オースティンもトリプルHに反撃してこの幕はおしまい。それほどおもしろいオープニングではなかったけど、とりあえずトリプルHがレッスルマニアのメインに絡むつもりであることははっきりしました。まあ、No Way Outでのファンの反応をみても、「やっぱりトリプルHはすげえや、今回も最高の仕事でオースティンをキャリーした」的な反応が多かった。この人がいないと始まらないでしょう。

ここで突然ですが、俺が観戦記ネットアワードで選んだ去年のベスト発言を参考に再録します。トリプルHがオースティンの復帰についてオブザーバーインタビューで述べたもの。

「スティーブにとってはね --これは俺自身を持ち上げてるわけじゃないし、そういうふうに聞こえて欲しくないんだけど-- かつて共に仕事をした俺と(いま)一緒にやるのはいいことだと思うよ。はじめて一緒にやる奴と、なにが来るか予測できないまま仕事するのとちがってね。スティーブと俺は長いこといっしょにやってきた。だからこれで(スティーブの復帰は)ちょっと楽になるはずさ。」

CM中、今年のレッスルマニアの宣伝が。ゆったりとした平和な音楽の中、世界中のいろんな人々(どっかの国の兵士達、街頭テレビを眺める少年、サーカス旅団のピエロ、肉体労働者、カウボーイ、ひとり練習する音楽家、砂漠の民、東洋の屋台の主人、一家団欒の家族などなど)がそれぞれの方法でレッスルマニアの中継を眺める画面と、レスラー達の栄光の場面がかわるがわる映し出される。静かなナレーションで「時間が一瞬立ち止まり、歴史が開き、世界が一つの壮麗なイベントで結ばれるとき。それが、レッスルマニア。」 新世紀のレッスルマニアは、世界の伝統儀礼として自らを位地づけたらしい。

CM後。なんとアングルがまだリングサイドに残っていてロックとの復讐戦をアピール。それを止めているウイリアムリーガルがマイクを取って本日、アングル&トリプルH組vsロック&オースティン組を発表。アングルは一対一をやりたいので不満で怒鳴っている。

そのまま次の試合に出るToo cool入場。と思ったらまだ残ってたアングルが二人に八つ当たり。グランドマスターを場外に放り投げ、足首固めでスコッティの足を破壊。泣き叫ぶスコッティの診察に医師が入って来て、アングルは去る。露骨に落ち目のToo cool頑張れ。

ラディカルズin控え室。エディとベノワが、本日のジェリコとのタイトルマッチの権利を譲り合っている。結局ベノワの主張が通り、エディに。

ジェリコvsエディのインタコンチ戦。
ベノワが解説席に(でもほとんどしゃべらなかった)。明らかに今日は二人で毛並みの違うレスリングをするつもりらしく、サイクロンホイップ、首投げ、ダブルブリッジ、リバースゴリースペシャルの掛け合い、グランドコブラ等、普段のWWFではまず出ない技が続出。二人の動きはいつも以上に速く、チョップの打ちあいも迫力満点。どうしちゃったんでしょう? そのうちレフバンプが起こり、そこに入ってきたベノワがエディにダイビングヘッドで、ジェリコの勝利。ラディカルズの残り(マレンコ、サタン、テリ)はベノワに抗議。レッスルマニアでエディvsベノワなら、これは好カード。

ハーディーズin控え室。ハーディーズの作戦会議中、試合直前のリタが顔をだす。リタの試合がすぐ始まることを知ったマット(リタの恋人)「お前を一人で行かせられるか。」そしてジェフに向かって「(リタのセコンドに)行こうぜ!」ジェフ「(作戦会議を)先に済まさないのか?」マット「そんなの後で時間あるじゃないか」ジェフ「、、、そうだな。行こうか」だんだん二人の間に亀裂が入ってきて、いい感じです。

会場前、アルスノーがファンやミゼットレスラーを集めて、自らのコミッショナー就任のシュプレヒコール。「ハイホー、ハイホー!、We want コミッショナースノー!ハイホー、ハイホー!」お前はタップアウトか? (って誰も分からんか)

アイボリー(withRTC)vsリタ(withハーディーズ)の女子タイトルマッチ。
(試合前、新しいWWF Music Vol. 5(ロック様のデビュー曲"Pie"収録)がビルボード初登場2位になったことの報告が。)
場外乱闘中にジェフの飛び技がリタに誤爆して、アイボリー勝利。ハーディーズにさらに亀裂が。こうでなくっちゃ。

控え室でのアングルインタビュー。なんでスコッティにあんなことしたのか、足折れてるかも知れないよとの問いに「『かも知れない』?。ボキッという音を聞いたから折れたのだ。最高だ。これはロックへのメッセージだ。」「スコッティ達はリング場で踊りながら私をバカにしたからこうなった」等々。そしてロック、ストーンコールド、さらにトリプルHにも喧嘩を売る。「もう私は奴らのやられ役(whipping boy)はたくさんだ。」アングルもレッスルマニア狙いということか。

テイカー&ケイン vs ラキシ&ハク
乱闘で開始。解説のヘイマン「これぞエクストリームだ。RAWだ。これぞこのショーの名だ!。」JR「ショーの名はエクストリームとはなんの関係もないよ。君は死んだ馬(ECW)に餌をやろうとしてるようなもんだ。」ヘイマン「俺はショーの名はRAWだと言ったのだ。その形容詞がエクストリームなのだ。」 またヘイマンは、ハクを見て「トンガの人間は自分達の若者を食うのだ」とかも言っていた。やっぱり、番組のあらゆる場面で陽気に絶妙な突っ込みを入れるキングになれちゃってる耳からすると、彼の解説はちょっと違和感があるなあ。試合はテイカーがハクをフォール。まあ消化試合だけど、ハクが、プリンストンガ時代を彷彿とさせるドロップキックを打ったのが個人的にはポイント。

トリッシュ(リモじゃなく普通の車で)会場入り。インタビュアーに、先週受けた屈辱について、これからリング上でコメントする、と。

CM後、トリッシュ登場。泣きながら)先週の屈辱をクリップで流し、ビンスの登場を要求。で、ビンス登場。トリッシュはビンスの前に立ち塞がり「ミスターマクマーン、あんたに言いたいのは、この二語だけ、、、I'm Sorry!! 本当にごめんなさい。私はあなたのした仕打ちの全てに値するわ、私は誰がWWFで最も権力のある女性か(つまりステファニー)知ってたの、、」といきなり媚びる。満面の笑みでそれを聞いたビンス「そうか、じゃあどれだけ謝罪の意図があるのか、ここで示してもらおうか? ここで犬のように手を付いて膝まづけ。」トリッシュが泣きながら四つんばいになって動きはじめると、「そうだ!犬のようにはい回るのだ!お前はミスターマクマーンに謝罪しているのだ!よし、止まれ。そこで、犬の言葉で私に謝罪をするのだ!犬のように鳴くのだ。」トリッシュ涙声で「わふわふ、わふわふ」ビンス「よし!立て。お前にはうんざりだ。お前をまだ信じんぞ。お前の四つんばいなど、前にも見たからだ。こいつら観客は見てないが。トリッシュ、私が以前見て、こいつらが見ていないことをやるのだ。服を脱げ!」観客大喜び。トリッシュ泣く泣くコー・トを脱ぐ。されにビンス「ブラウスも脱ぐのだ!」トリッシュ脱いで、黒いブラが。さらに勢いづくビンス「まだまだだ。お前はどんな色のパンティを付けているのだ?本当に謝罪したいなのなら、スカートも脱ぐのだ!」黒のハイレグパンティが。煽りまくるビンス「まだまだ謝罪が足らん!ブラも取れ!」そこでトリッシュがブラを取りかけたところでビンスは止めて、トリッシュを許し、自らのコートをトリッシュの肩に。観客ため息&ブー。トリッシュは泣きながら「ミスターマクマーン、私は正しいことのためには、自分をいくらでも辱めます」ビンス「うむ、お前は正しいことをした。戻って休め。」花道を帰るトリッシュは、まだ恨みがましい目でビンスを見つめている。ビンスは観客に向かって「お前らDCの奴らは、トリッシュみたいなもんだ。お前らの多くは政府のために働いている。つまりお前らは、トリッシュのように売春してるようなもんだ。」でこの熱狂の一幕は終わり。まあこれ、あまりひねりのない単純な屈服と晒し物のスペクタクルだったんだけど、ヒットしましたねえ。権力者ビンスの男根は、今日も強烈にそびえ立っていました。

ダッドリーズvsハーディーズのタッグタイトルマッチ。
入場時からずっと、ハーディーズの間に不協和音が。試合中も連携がうまくいかない。でも最後はクリスチャンが乱入してディヴォンにイス攻撃してハーディーズの勝ち。タイトル移動。リタも出てきて祝福。今日のところは三人が丸く収まってしまった。

ビンス&リーガルin控え室。リーガルがいつものようにごまをすっている。そこにアルが二人のミゼットを連れてコミッショナー就任を直訴しに来る。ビンスは、考えておくから今日はビッグショウとタイトルマッチをしろ、と。

廊下でまだいじけてるトリッシュに、ステフが話しかける。「あなたが自分の地位を思い知ってくれてうれしいわ。コーヒーが欲しいんだけど? いや、このアリーナで変えるやつじゃなくて、、、」となんか高級なコーヒー(名前はよく分からなかった。JRも後で、いったいなんなんだそのコーヒーは?と突っ込んでた)を要求。トリッシュはおとなしく買いにいく。ステフ「気をつけて運転してね。」

クリスチャンがエッジに、公衆電話から(スポンサーの)AT&Tコレクトコールで連絡。やってやったぜ、これでタッグタイトルは俺達のものだ、と。

ビンス&リーガルin控え室。今度はデブラが入ってきて、代理コミッショナー辞職と、マネジャー復帰を願い出る。ビンス「以前と違うのは、君はストーンコールドと結婚しているということだ。彼と問題はないのか、確かめてきてくれ。」デブラ去る。その後ろ姿をみてビンスはリーガルに「見ろよ、She's hot!!」 この二人の結婚にはっきり触れて、それをストーリーラインに持ち込むのは、これがはじめてじゃないかな?以前にデブラがちょっとだけオースティンの妻としてコメントしたことはあったけど。

CM後、デブラが夫のオースティンの控え室に。「スティーブ、今ミスターマクマーンと話たんだけど、、、」オースティン立ち上がって「何、誰と話したって!?」とデブラに迫る。デブラ事情を説明。オースティン「お前がマネジャーやりたきゃやればいい。でも俺はいま試合があるんだ。後にしてくれ。」デブラ「分かったわ」 この夫婦、ストーリー上では亭主関白みたいですね。しかしオースティンが女性関係に巻き込まれるストーリーってのは今まで皆無だったから、マクマーンの邪悪な欲望にちょっと期待。

ビッグショウvsアルのハードコアタイトル戦。
アルが頑張って、入場用の階段を振り上げたビッグショウをイス攻撃で階段ごと倒し勝ちそうになるも、自分でベッドのように並べた6個の固いイスの上にリフトアップスラムをくらい(本当に痛そうだった)、ビッグショウの今の必殺技(リバースDDTの体勢から、自分で反転してエルボードロップのように落とす)を食らい負け。ショウは腕にベルトを巻いて入場してた。

デブラ、ビンス達の部屋に戻ってオースティンの了承を得たと報告。ビンス「では今日から君はマネジャーだ。それでいいんだね?」二人は握手。ビンスは露骨になんかたくらんでいる顔をしている。やっぱりこの人の顔の作り方は群を抜いて面白い。

アングル&トリプルH(withステフ)組 vs ロック&ストーンコールド組。
アングル組が先に入場した後、ビンスが出てきてデブラのマネジャー復帰を宣言、デブラ登場。(今日のデブラは化粧が(いつもよりは)薄くていいんだけど、ちょっと体型が崩れてきてるような。以前のような張りがない。)ビンスは、今日からデブラがロックのマネジャーとなることを宣告。トリプルHやアングルも思わず受けている。そこにロック登場、ビンスに不満をまくしたてる。さらにオースティンが恐ろしい顔でリングまで歩いてきて、ビンスの胸倉をつかんで押して行く(焦ったビンスはおおげさに身の潔白をアピール)。そこにトリプルHが背後からオースティンを攻撃して試合開始。今日もオースティンはよく働いたんだけど、スピードがいつもの半分くらい。PPVでのハードワークが膝に響いてるのか?最後はアングルがロックに足首固めを決めたところで、デブラがレフェリーを引き付け、そこに入ってきたオースティンがアングルにスタナー、そのまま自らアングルをカバーするもレフェリーはデブラともめている。オースティンがデブラに文句を付ける。その隙に今度はロックがアングルをカバーしてピン。勝ち誇るロックを、新マネジャーのデブラを拍手で祝福。オースティンはお前なにやってんだ、とデブラに抗議し、デブラも言い返している間に番組終了。

いや、これは新展開でおもしろいですねえ。今までオースティンやロックがややこしい女性関係に巻き込まれたことはなかったから。二人とも、女性の奪い合いみたいな俗な世界とはほとんど無縁のキャラだったし。レッスルマニアに向けて、おもしろくなる期待大です。本日の試合そのものとしては、エディジェリコ戦の斬新な内容と、本文では触れなかったけどロックの動きの鋭さが目立ちました。観客を熱狂させたビンスとトリッシュのパフォーマンスもあったし、全体的に満足度の高い番組だったと思います。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ