NEO2/28北沢
■団体:NEO
■日時:2001年2月28日
■会場:北沢タウンホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 北沢タウンホール、百数十人ていどの入りか。もうひとつの常打ち会場、板橋産文に比べ、会場のムードがやや冷たい感じがするが気のせいか?

第1試合 ×仲村由佳(腕ひしぎ逆十字固め8:12)○八木淳子
 会場で配られた「NEO本日のみどころ」をそのまま引用します
 「平成10年8月16日、後楽園ホールで、昼はLLPW、夜はネオ・レディースの興行が行われた。そして、昼にデビューしたのが八木、夜にデビューしたのが仲村。2年半のときを経て、2人が初遭遇」

 試合は八木が大外刈り?ロックボトム?から腕ひしぎで勝利。ぼくがこれまで見た八木の試合の中ではもっとも動きがスムーズ、ではあった。
 仲村も、試合開始時の手四つの誘い(背が届かない)を拒否、フェイントを入れての低空ドロップキックなどトリッキーな動き、前半だいぶ体格に押されはしたが後半ミサイルキック、スイング式DDTも出すなど、体力面や反撃の間などの点でも向上しているように思う。ひょっとして、仲村だったからこそ、八木を引っ張れたのかも。

第2試合 ○元気美佐恵(片エビ固め7:01)×米山香織(JWP)
 身長差20cm、ちっこい米山が元気に挑む。
 胸板への前腕部パンチ、ドロップキック、何をやっても効かない。「お前しつこいんだよ」と1発のエルボーで返されてしまう。
 しかし、しつこいと言われながら、何度も何度も食らいついていき、元気の、回転エビ耐えてのヒップドロップ、を自爆させたあたりから、しだいに手が噛み合い、攻防が生まれ出す。

 はじめは体格差を強調して相手が手も足も出ないよう見せてから、徐々に反撃を許す、このあたりの試合運び、すぐに望むのは酷かもしれないが、同じような組み合わせだった第1試合の八木にも見習って欲しいところではある。さすが美佐恵ちゃん。

 もんのすごいカウンターキック(ヤクザキック?スーパーキック?)は返した米山だったがこれももんのすごいバックドロップを食らって大敗。

 米山のセコンドについていたJWPの春山&倉垣、介抱に上がる。が、そのまま大人しくヨネを背負って引き上げる。
 なぜ元気を挑発しないんだ!こないだ2/18JWPの大会で、せっかく元気の方から振ってくれて、3/31自分とこの興行で対戦する因縁が生まれたんじゃないか!!なんでココでアピールして、1人でも多くのお客さんに関心を持ってもらおうとしないんだ!イカンぞ!!

第3試合 タニー・マウス、○宮崎有妃(猛虎原爆固め15:06)日向あずみ(JWP)、×アキュート冴(JWP)
 今年に入ってからのNEOの全興行(3大会)、シングルで対戦し続けたタニーと宮崎。前回の2/11で抗争を終結、この日よりチームとして始動。狙いは3/3板橋大会の板橋タッグ王座決定戦、相手はアキュート冴&X組。今日はその前哨戦。
 タニー&宮崎、登場テーマは「イノキボンバイエ」、コスチュームの上にボロを纏う。
 タニー「元気ですかー! 私たちは女子プロ界のホームレスです。手の平の上に乗るような小さな地球をさまよっていたら、北沢タウンホールにたどり着きました。… きのう夢の中に田村亮子、ヤワラちゃんが出てきて『誰の挑戦でも受ける』と…(以下略)」

 このチーム、息はそもそも合っており、細かい動きでややもたつくところもあったが積極的に連係にチャレンジしていった。(息は、のちの6人タッグで、ますます合っていた)
 日向は1人別格と言ってもいいかも。でだしジャンピングニーからバックドロップ、吊り天井とふだん見慣れない動きから入る。旧敵宮崎に“恥かし固め”(桜庭のとは別、フルネルソンから両足を自らの足でフック、座り込んで相手を裏返す。宮崎は後の6人タッグでも、仲村相手に決めた)を決められるが、即座にお返し。タニーのヘッドバットを手で止めるなど、付き合い、やられ、やり返す。
 冴はやっぱり捕まりがち、フットスタンプ、一本背負い、多彩な回転エビと、よく反撃もしたのだが、最後タニー&宮崎の連続ジャーマン、宮崎のドラゴンSPX、で玉砕。
 敗れた冴、マイク「今日はな、わざと負けてやったんだよ。本番は3日後だ!」対して宮崎「オイ!富子!(爆笑。冴の本名。GAEAの広田のパクリではあるが)3/3お前のパートナーのXとは誰なんだ教えてくれ。怖くて眠れないじゃないか!」
 いやー宮崎はオモロイ!冴も苦手そうだがマイクアピールにチャレンジしたことは評価できる。

第4試合 田村欣子、×西千明(Jd')(体固め14:08)○井上京子、元川恵美(FMW)
 田村のパートナーは昨年12月の対戦後「お前もニシ様と呼ばれるようになれ」と励ましたJd'の西、対するはFMWで絆が深い京子&元川。
 田村組の入場、西もサングラス、着物風のガウンをはおり、2人でリングサイド、ハイタッチで一周。コールを受ける時も西、石田リングアナにグラサンかけさせる。田村はグラサンを先にやられてしまったので、ガウンをはおらせる。
 対戦相手の元川、笑ってしまい直視できず。京子は「誰か似合わないって言ってやれよ」。
 先発して元川に目もくれず「京子出て来ーい」棒読み口調で連呼、京子「誰かに言わされてるのか?」「人形かお前は」、ほんとに京子が出てくると「やっぱりお前がいい…」と元川を引っ張り出す。
 田村も楽しそう、笑いながら連係。京子も西にちょこちょこ声かけながら動く。
 当の西くん、はじめはヘナヘナした猫背ぎみの「西ムーブ」で笑いをとっているが、攻められるにしたがって半泣き顔ながら頑張りを見せた。最後は京子のラリアットに敗れましたが。
 元川はすこしおとなしめだったかな。

休憩。7時開始この時点で8時15分ぐらい。非常にサクサクした進行、だったがメインにコレが待っていようとは… というより、メインのコレのために、ここまではサクサクいったんでしょうね。

メイン ×田村欣子、井上京子、仲村由佳(片エビ固め53:04)○元気美佐恵、タニー・マウス、宮崎有妃
 “裏大田区”と銘打たれたこの大会、全女でなく北沢を選んだ我々観客に対する感謝の気持ちから組まれたという、NEO所属純血6選手によるタッグマッチ。全選手がこの日2試合目となる。組み合わせは入場時に発表になった。
 この日より始動したタニー&宮崎組を軸に、たいへん連係の良い元気組、相手組の3人を順々に捕らえ、3人がかりで攻撃、完全に相手を分断。
 対する田村組(コールももう田村の方が後)、先発の仲村からのタッチをどちらが受けるかからニラミ合いがあり、ちょっとピリピリ。京子の「田村!(呼び捨て)」の檄に「タムラ様だろ!」と言い返す。しかし京子が素直に応じたため以降はスンナリ。京子は仲村にも、がんがん檄を飛ばしていた。

 20分過ぎ、田村がエルボーで相手を場外に落としたあたりから試合が動き出す。続けざまポストからプランチャの連弾!京子まで飛ばせようとする田村(笑)
 京子が攻めこむ、「よっちゃん!」とカットを指示するがまたも「タムラ様だろ!」素直に従うと勇んでカットにでる田村(笑)
 京子、第4試合では吊り天井を出し、この試合ではアルゼンチンバックブリーカー、飛びつきDDTと、ぼくが最近見た中ではいちばん、バリエーションを出していた。

 試合はどんどんシリアスモードに進んでいく。
 仲村が元気に捕まり、ボロボロにされる。タッチしたい、タッチに行けない。
 ようやく交替、と同時にエプロン下に転がり落ちる。しばらく試合に復帰できず。
 仲村も、この日の前の試合、この試合と見て、ずいぶんたくましくなったと思った。先輩の攻めについていく打たれ強さ、機を見て反撃を入れる間もスムーズになったような。

 ここらあたりから、前半やや温存されていた間のある田村がフル回転しだす。
 田村−元気、変型のヒザ十字、タムラロック・フォー(ナガタロックみたいなの)で元気のヒザが破壊されてしまう!これが30分過ぎ、元気はコーナーに引っ込みヒザを気にして、しばらく参加できず。タニー&宮崎も、試合前半連係で終始動き回っていて、この時点でもだいぶヘタっていたが、気力振り絞って応戦。
 田村−タニー、関節技の応酬、はじめ田村がスリーパー、ヒザ十字で押すも、逆襲のワキ固め、アームロック、裏十字!タニー優勢!替わった京子にもパロ・スペシャル!

 元気がよみがえる、45分あたり、京子−元気、ド迫力のラリアットの打ち合い!
 田村−元気、バックドロップ、ジャーマンの打ち合い!
 田村がしつこいコブラクラッチで追いこむ!
 一騎討ちの様相を呈し始め、他のメンバーはカット合戦に専念。いつのまにか元気、口から血を流している。
 ここで初めて飛び出したGドライバー、旋回つきでもう1発!
 エルボー、コブラクラッチSPXで死力の反撃田村!
 しかし3発目、渾身のGドライバーで元気の勝利。タイムは53分を過ぎていた。

 決着後、元気も田村もダウン、心配げに集まる他の4選手。いちはやく京子が退場、田村は仲村におぶわれて退場。リング上残った勝利チーム3人、元気がマイク握る。「ヒザも口も痛いけど… 今日は全女でなくNEOに来ていただいて、本当にありがとうございます。1人1人にお礼を言いたいです。…勝ったぞー!!」

 冴、米山、セコンドで来ていた春山、倉垣のJWP勢、西、同じくセコンドの山本、鳥居のJd'勢、FMの元川と、ほとんどの選手(日向は未確認)が見守るなかでの53分間の死闘。ここまでやられたら、僕はもう何も言えません。ここのところ、カード面でも結果の点でも、やや恵まれていなかったように思える元気だが、今日のこの勝利で、内実の面ではもちろん結果の面でもNEOの大黒柱であることを示したように思う。3/7、対下田のタイトルマッチでも頑張って欲しい。
 
 ただ、メインは文句なしとしても、この日セミまで、ちょっとお笑い味が、というかNEOらしいバラエティ味が少なかったような気がする。タニー宮崎がタッグになっちゃって、味が薄まったからかな。でもアームブリーカーを味方にかけちゃうムーブとかやってたけど(あと宮崎が日向に「お前、汗臭いんだよ!」って言ったのは笑いました。あれは宮崎の天然の味ですね)。
 どの試合でもマイクアピールが少なく、すべてメインの6人タッグを準備していたのかもしれないけど、セミまで味が薄め。あんまりふつうの良い試合をするだけでなく(もちろんそれはそれで良いんだけど)、NEOらしさも大切にしていって欲しいな。まあNEOなら大丈夫だと思うけど。




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