NOAH 2/20 後楽園大会
■団体:NOAH
■日時:2001年2月20日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 所用により遅れ、7時40分頃会場に着く。佐野×金丸の試合順を確認していなかった
ので、もう終わってやしないかと少し焦る。
 ちょうど休憩で、ロビーがメチャクチャごった返しているところだった。
 超満員。全日本の後楽園満員伝説はNOAHに受け継がれたということか?
 ちなみにこの日の僕の席は、北側ステージの最後列。どこからでも見易い後楽園ホール
のなかで、最も見難いのではないかと思われる位置。なので、記述に誤りがあるかもしれ
ませんがご容赦を。

第4試合 ○大森隆男、高山善広(12分50秒体固め)丸藤正道、×杉浦貴

 ここのところ、後楽園では女子プロやルチャ、修斗パンクラスなどを見ていたので、同じ
ぐらいの距離から大森・高山を見ると、さすがにデカさを再認識。
 杉浦への声援がすごい。期待度の高さか。
 丸藤組ゴング前に急襲、杉浦はタックルからのリフト、バックドロップを見せる。
 が、すぐにつかまり、試合前半はずっとローンバトル、またしてもノーフィアーの杉浦イジメが。
当身のような打撃、締め技、ここで見られた大森のドロップキックがダグ・ファーナス式(反動で
宙返りする)で美しかった。
 さて杉浦は、途中タックルでテイクダウンしたりするものの、すぐ腕十字に切り返されたり
なかなか脱出できず。パートナー丸藤のフォローを得てバックドロップを決め、ようやくタッチ。
 丸藤はあい変わらずキレのいい動き、フワリ浮き上がるミサイルキック、各種の丸め込み技
(スクールボーイからブリッジするやつ=村雨?も見せた)で攪乱するも、高山の落差ある
強烈なボディスラムで動きが止まってしまう。
 再度出てきた杉浦、今度は大森相手に跳びつき腕ひしぎ、俵返し、さらに俵返しからの
カナディアンバックブリーカー(!)決めるなど反撃するが、それをカットされたところに
アックスボンバー食らってしまい敗退。

第5試合 ○田上明、泉田純(16分38秒体固め)本田多聞、×井上雅央

 はじめは泉田×多聞の迫力ある頭突き合戦、ショルダータックル合戦からスタートした
この試合だが、あとは最後まで、4者の“味”で展開していった。
 小狡いラフ攻撃・田上の顔面かきむしり、泉田の地獄突き。膝の悪い多聞を温存してか、
今日も雅央は働きに働き、やられにやられて試合を運ぶ。大げさなバンプ、顔つきでセル。
レフリーに細かいクレームも忘れない。
 そしてようよう多聞登場、この後タッチの間隔が短くなり、試合が勝敗に向けて動き出す。
といっても大技をたくさん出すわけでなく、雅央のドロップキックぐらいがせいぜいで、
アルゼンチンはアピールのみでカットされ。ということで、この試合唯一の大技、田上の、
相手をコーナーに座らせてからの大車輪ノド輪が出たところで終了。最期やられるときも、
雅央はノドを掴まれて苦しそうに舌を出し、出したまま後頭部を叩きつけられていった。
 ま、“味”のある一戦でありそこそこ可笑しく、また大技無しで16分余、うまく組み立て
引っ張った一戦とも言えるが、悪くとれば中堅世代によるファミ悪タッグと言えなくもなく、
見る側に心の余裕の無い時にはすこし退屈、かな。
 ここでは、まったくいつも通りの田上であったが、このあとに再び登場します。

第6試合 ○佐野巧真(14分28秒ゆりかもめ)×金丸義信

 この日のお楽しみその1。セミ前という高い位置。間に合って良かった。
 僕が座っていたのは北側のステージ席だったが、すぐ横の花道奥に大森が出て来る。
選手にとっても興味の一戦か。
 佐野の登場テーマ曲は、最近ドラマで使われリバイバルがかっているアバの『S・O・S』。
 ボディーチェック中に金丸がレフリーの胸を突いてどかし、奇襲のドロップキックから
スタート、場外へ落としてダイブ!
 しかし、すぐに腕や首の取り合いへ試合が戻る。佐野がさまざまなバリエーションを
駆使して押し気味、金丸のほうはエルボーなどでラフ気味に打開をはかるが、そっち方面
でもキックなどで反撃され主導権を奪えない。
 場外へ落とされた金丸に、佐野きれいに伸身した目が覚めるようなトペ!リングに戻って
足4の字、インディアンデスロック、吊り天井と見映えのする関節技で場内を沸かせる。
 金丸もハリウッドスタープレス、宙で切り返してのDDT、急所打ちなどで反撃を試み、
カウンターや切り返しの攻防がしばらく続いたが、けっきょくは強烈なソバットから、
ついに出た「ゆりかもめ」で佐野勝ち。「ゆりかもめ」については、週刊誌やコロッセオなどで
どんな形の技か、ご確認下さい。
 佐野は「魅せる」選手だな、とあらためて思った。

セミ ○秋山準(2分5秒前方首固め)×小川良成
 この日のお楽しみその2。おそらく、小川引き上げがなされた一昨年秋の武道館以来の
シングル(のはず)。
 セミ以降は花道でなく、南側中段の入り口から客席を通って選手入場。
 花道奥には今度は高山が。
 この試合、“秒殺”で終わったため、すべてのシークエンスが再現できる(と言いながら、
グラウンドは見にくかったため間違ってるかも)。
 まずしばしにらみ合う、小川握手求める、秋山警戒しながらも乗ってしまう、小川
前蹴りからサミング、チン・クラッシャー、足持たせての延髄斬り。早くもバックドロップ
ホールドまで!カウントあやうく2.5、しかし返して秋山、すかさずエクスプロイダー!
つづけてフロントネックロック!!これは小川が切り返して逆にエビ固めでフォール狙う、
しかし再度エクスプロイダーから、今度はガッチリ胴締め付きでフロントネック!
ここまで、2分5秒。

 はっきり言って、いまさら秋山の秒殺では驚けない。あっけなさのみ残る。自分が
今回、もうちょっとジックリしたものを求めていたからだと思うが。
 
 しかし決着後、秋山が僕と反対側の花道を指さしなにやら挑発!場内大きくどよめく、
スワ橋本か?!と思いきや、やっぱり田上でした。
 NOAHにとってはZERO-ONEはボーナストラック、やはり自分とこの興行最終戦、
25日神戸の秋山×田上に向けていかに盛り上げるか、ということの方が重要なのでしょう。
田上も、先ほどの試合ではカケラも見せなかった“怒り”を満面に浮かべて大見得を切る。

メイン ○ベイダー、スコーピオ(7分56秒片エビ固め)三沢光晴、×力皇猛
 
 先発してボコボコやられた力皇からタッチを受けた三沢、替わりざまいきなりスコーピオに
フロッグスプラッシュ!カットに入ったベイダーへエルボー!他にもスピンキック、コーナー
飛び乗ってのミサイルキックと、キレのいい動きを見せ、「今日は三沢、体調いいのかな?」
と思せる、だが結果的に三沢の出番はこの1回だけに終わってしまいました。
 ふたたび出てきた力皇が捕まり、三沢はスコーピオにカットされ続け、リバーススプラッシュと
チョークスラムは返したものの、スコーピオの450°スプラッシュを挟んで、そのままベイダーに
プレスされ、力尽きる。


 …ちょっとセミもメインもあっさりし過ぎ。おざなりとまでは言いたくないが…
 本当は、志賀・橋・森嶋など、気になっている若手を見た上で判断したかったが、この日
見られた試合に限って言えば、良くありません。良かったと言えるのは佐野。
 かつての全日のときから、後楽園は黙ってても客が入るからしょうしょう手を抜いても… 
などという芳しからぬ風評も、まま立てられていたが、小橋を欠き三沢いまだ本調子たりえず、
そのうえ秋山までただ相手と相互に得意ムーブを短縮して縮めただけの試合をされたのでは、
ちょっとねぇ… 秋山については、最終戦およびZERO-ONE参戦に向けたデモンストレーション
であったのだろうとは思うが。
 この日の模様がコロッセオで2週にわたり放送されるという。ま、TVでは編集もあるし、また違う
面も見られるし、対象層も広いから、マイナスに映る心配はさほどないと思うけど。
 
 僕自身の嗜好の問題でもありますね。やっぱり旧全日の四天王・三冠戦スタイルが好きだ
という。NOAHには、それを超えて欲しいという期待とともに、その良質な部分を引き継いで
欲しいという、矛盾しかねない気持ちもあるから、ちょっとやそっとでは満足できなくなっている、
ところもあるかもしれない。


※その他の結果
第1試合 ○池田大輔(10分06秒 レフェリーストップ)×森嶋猛
第2試合 ラッシャー木村、百田光雄、○浅子覚(13分37秒片エビ固め)永源遥、志賀賢太郎、×橋誠
第3試合 菊地毅、○斎藤彰俊(13分25秒片エビ固め)青柳政司、×川畑輝鎮




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