リタ&マレンコ&ハーディーズに新展開
■団体:WWF
■日時:2001年2月19日
■会場:ミズーリ州セントルイス、サヴィスセンター
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

まずいつものように、先週のSMACKDOWNについてざっと説明します。

番組早々、前回のRAWでのロックの勝利により、No Way Out でのオースティン戦の試合条件決定権を得たトリプルHが登場し、オースティン戦は三本勝負にすると宣言。一本目は通常の試合、二本目は反則裁定無しのストリートファイトマッチ、三本目は金網デスマッチにすると決めました。後からそれを聞いたオースティンも異論なし。この日のメインは、前回のRAWでの因縁を引きずったロックvsトリプルH戦。オースティン、アングル(No Way Out でロックの挑戦を受ける)、ベノワ(この日オースティンとのシングルで敗れた)等が入り乱れての乱戦になって、最後はアングルがロックを、ベノワがオースティンを痛めつける中、トリプルHが笑ってオースティンのビールを持って乾杯して終りました。またこの日には、トリッシュvsステファニーの乱闘があり、二人のNo Way Outでの一騎打ちも決定。さらに、ビンスに解雇され自宅でくつろいでいるミックが、訪ねてきた親友のアルスノーを新コミッショナーに指命?する(ミックにそんな権利があるのかどうかは知らないけど)という一幕もありました。

また、このSMACKDOWNでは、ビンスの残虐な仕打ちのために神経衰弱となって表舞台から姿を消したリンダの現状が明らかになったんですが、これがちょっと面白かった。リンダは現在、ビンスが用意した静かなプライベートな療養施設で治療中。ただしビンスが医者に命令して薬を過剰投与させているため、彼女は完全に感情を失っています。そんな、なにを話そうがなんの反応も示さないリンダを前に、ビンスは現在のセックスフレンドのトリッシュと共にさんざん嫌みを述べ笑って去って行きました。鬼ですねえ。誰もがドラマや映画で何度か観たことがあるようなステレオタイプなキャラをじゃんじゃん取り入れるのはアメプロの特徴の一つで、今回リンダの演じた「柔らかに日の差し込む清潔な療養施設にて静かにイスに座って、人形のように無言かつ無表情で一点を見つめて心を閉ざし続ける淑女」っていうのもそれなんだけど、プロレスでは初登場じゃないかな。
リンダには、こういうしゃべらない役はうってつけでしょう。リンダは、こないだのWOWマガジンによる「マイクアピールの下手さランキング」でも上位にいましたし。この人、娘と違って致命的に声量が無いんですよ。以前会場の後方の席でRAWを観戦した時も、リンダのマイクだけほとんどなにも聞こえなかった。

えっと、前フリが長くなっちゃいましたが、RAWのレビューいきます。

テイカー vs ディボン vs クリスチャンのトリプルスレッドマッチ。(番組開始後すぐ)
これは言うまでもなく、No Way Outでのタッグ戦の前哨戦。短時間でテイカーがクリスチャンをラストライド(リフトアップパワースラム)で料理。タッグ屋のクリとディボンは、パートナーがいないとさっぱり冴えないみたいで、凡戦。

ステファニー&トリプルH(本日リーガル&トリッシュ組みとの対戦が発表されている)in 駐車場。なだめるトリプルHに対し、ステフ「あのスカンク女は我慢できない。誰がWWFで一番権力のある女性か思い知らせてやる」など。

テイカーにやられて頭をおさえてるエジクリin控室。エッジ「俺たちはさっき失敗した。次はプランBを早く実行しなくては。」クリスチャン「カンペキに(totally)早くだ!」

マレンコとリタの今までの因縁をまとめたクリップが流れる。前回のSMACKDOWNでは、無理矢理キスされたリタがマレンコにシングルを要求した。

マレンコ vs リタ。
マレンコが、一方的に攻めながら試合を作り、リタを見事にキャリー。例えばリタの数少ない反撃のスクールボーイを受ける時でも、マレンコの倒れ方が素早いのでリタの技にキレがあるように見える。試合はレフバンプの隙に、マット(ハーディーズのあまり飛ばないほう)が乱入してリタ勝利。マットはリタと抱き合った後、リタにキス。唖然とするリタに対して、ごめんそんな気じゃ無かったんだ、みたいなポーズをしてしてそそくさと花道を去るマット。それをリタが追っかけて、二人でディープキス。おおお。今後のジェフとの三角関係が見ものだ。

ここで参考に、オブザーバーにあるリタインタビューでの彼女の発言の一部の翻訳をば。
「私は本当にハーディーズとは仲がよくて、彼らと一緒にいるときはいつも、一人の時より全然自信が沸くの。他のガールズ達とシングルをやるときは、彼らがいないからナーバスになる。彼らと一緒のときは、やっぱり緊張はするんだけど、なんか自分のベストを尽くそうって気になる。私は私のビッグブラザー達 --彼らはそういう存在なの-- を喜ばせたい(impress)の。ジェフは年下なんだけど、私の先生のひとり。ディーンも私を助けてくれてる。(彼と仕事してると)冷静になれるの。たとえハーディーズがいなくても、私は大丈夫なんだって思える。」

ステファニー、リモが到着すると同時にトリッシュに襲いかかる。わめきながらやりあう二人。リーガルがトリッシュを守るように会場へ。トリプルHはほとんど笑いながらステフを止めている。マイクを持ったステフはずばぬけたパフォーマーだけど、他の女子との試合になると、やっぱりこういう女子に典型的なヒステリックにきゃーきゃー叫ぶつかみあいを演じてしまう。俺これ嫌い。人間に飼われた犬同士の喧嘩みたい。

前回のSMACKDOWNで、乱入してロックをシャムロック式足首固めで痛めつけたアングルインタビュー。
(いつもの調子でいろいろ言ったあと)「全ての者が、今度のNo Way Outは、次のレッスルマニアでロックvsストーンコールドが実現するように仕組まれたものだと考えている。そうはさせない。私は再び国民の予想を裏切って栄光を手にするのだ、、、、」等。こういう、ファンのブック予想を逆手に取るようなアピールも、たまにはいいでしょう。でもやりすぎるとWCWのようになっちゃうぞ(?)。

キャット、アコライツのオフィスを訪ねる。Right to Cencer の検閲に不満爆発して「私は裸になりたいの!」ブラッドショー「まかせろ。ネットのデジャヴ・ドットコム見てたら、この町にデジャヴ・ショーガールズという店(「〜ショーガールズ」という名前の店は、間違いなくストリップバーだと思ってよい。よゐこの俺ですら知ってる)があるのを見つけた。お前はそこでネオンに照らされながら、ナマケツをいくらでも出せるぜい!」ファルーク「よし、今から行くぞ!」喜んで三人出ていく。

ジェリコ(本日、Xパックvsエディ戦のレフェリーをする)インタビュー。
今日の試合は、Xパックもエディも二人とも自分を嫌ってるから、He Hate Me (He hates me の間違いではない)シャツを着て裁く、と。自分でこういうあだ名をつけて売っている選手がXFLにいるらしい。

Xパック vs エディ(レフェリージェリコ)
ジェリコが両方に喧嘩を売りながら裁いて試合は進み、Xパックの仲間のジャスティン・クレディブルが乱入して、それでもジェリコが他の3人を蹴散らして終わる。そこにベノワがでてきてジェリコにDDT。この試合ではエディがトップロープに昇ったところに、下からXパックが高いドロップキックを放ったシーンがあったんだけど、片足がエディの顔面まで届いたのでびっくり。

キャット&アコライツの三人、ストリップバーに到着。大喜びのキャット「私も踊っていい?」

エジクリ in 駐車場。そこらへんの兄ちゃん(XFLのTを着ている)をつかまえて、なにやら伝言を命じている。さらにエジクリは、ダドリーズを大声で挑発して駐車場に呼び寄せて自分達は消える。(場面変わって)伝言を命じられた兄ちゃん、テイカーの控え室に行き「ダドリーズがあなたのバイクを壊しています。」テイカーは怒りの表情で駐車場に急ぐ。(また場面変わって)駐車場では、ダドリーズがエジクリ出てこい、と探している。そこには(エジクリが置いといた)壊されたテイカーのバイクが。そこにテイカー到着。壊されたバイクとダドリーズを見て彼らに襲いかかって1対2の乱闘開始。数の利でテイカーを殴り倒したダドリーズは、エジクリを探しに行く。さらにそこに、兄弟の様子を見にケインが来る。その背後から、隠れていたエジクリが出てきて、ケインをサンドイッチイス攻撃で倒す。エジクリのプランB成功。

試合を待ち切れないステフが控え室でトリプルHの着替えを急かしている。ステフはちょっと頭を冷やすと言って、一人で出て行く。

ステフ、一人でリングに登場しアピール。前回SMACKDOWNでの、感情を失ったリンダのクリップを流して曰く、あれは自分と父でやったことだ、マクマーン家には権力を持つ女性は一人(つまり自分)だけ。WWFでもそうだ。トリッシュに思い知らせる、、、等。そして前回のRAWで自分がストーンコールドをビンタしたシーンを流して、私は誰も恐れない、トリッシュ出てきなさい、と叫ぶ。しかしそこに出てきたのはストーンコールド。びびるステフに対し、「おびえなくてもいい。あのクリップを流してくれたことにお礼を言いに来たんだ。俺はお前の夫には触れないから、お前に心の底からのプレゼントをやる」とステフに前蹴りからスタナー。ステフ失神。リングサイドの観客が飛び跳ねて喜んでいる。トリプルHが血相を変えて飛び込んでくるも、契約によって手を出せず。フラストレーションに全身で悶えるトリプルH。「悔しさの大げさな表現」ってのも、トリプルHの得意技ですね。とにかく全ての表現において動作がゆっきり大きくわかりやすく、それでいてそつがないのが、この現在世界最高の呼び声の高いプロレスラーの特徴。

CM後。控え室で倒れてるステフの横で、トリプルHが暴れている。別の控え室では、モニターでそれを見ているトリッシュが喜んでいる。その横にいる、妙にいかめしい顔のリーガル「これで今日はやることがない。ホテルへ帰ろう」とトリッシュを引っぱって行く。

ハーディーズ vs ラキシ&ハク。
ラキシ組の勝ち。悪くない試合。ハーディーズにリタをめぐるひび割れ(まだ)なし。

キャット&アコライツinストリップバー。キャットがダンサーと一緒にストリップをやりはじめたところで、RTCがセンサーしに来る。アコライツと乱闘になるも、数の利でRTCが圧倒。キャットを拉致して去る。

アルが放送席に。「アルスノーをコミッショナーに」キャンペーンバッジを二人に配る。

前回のSMACKDOWNで、レイヴァンが、ビッグショウから命からがら逃げ出してハードコアタイトルを守った(?)シーンの再現。

レイヴァンvsクラッシュのハードコアタイトル戦。
いつものように会場外に行き、いろんなものを使って闘う。ビッグショウも混じるが、結局前回と同じようにレイヴァンが女忍者(正体はトーリーだそうで)と共に逃げる。

首を抑えているステフを、トリプルHがリモに乗せて帰す。ステフ「あと6日。オースティンに手をだしちゃだめよ。」うなずくトリプルHだが、リモが去ると同時に怒りの表情で会場に戻る。

RTCのスティービーとアイボリーが、涙でシャドーが垂れているキャットをリングに無理矢理連れてくる。スティービーがおびえきってさらに泣いているキャットを脅していると、そこに(キャットの本物の恋人の)キングが実況席からリングに上がり、スティービーとにらみ合う。結果として、次の No Way Out で、キングvsスティービーが決定。キングが勝てば、PPVが再びキャットがストリップすることをRTCが容認。負ければ、スティービーが勝てば、キャットはRTC所属となる、という条件。

WWF New Yorkで、なぜかタズが、新しいWWFテーマ曲CDにサインをして売っている。

ロック様インタビュー。「(静かに)アングルよ、カウントダウンは始まっている。No Way Outまであと6日だ。(力をこめて)今から144時間だ!(さらに力を入れて)21600秒だ!!、、、」「(ここ再び静かに)ティクタク、ティクタク、ティクタク(カウントダウンの時計の音)、、、」「(最後に思いきり叫んで)If you smeeeeeelalalalala.......」今日は特に気合いが入っていて、抑揚の付け方も普段よりさらに極端なロック様でした。

ロック&オースティンvsベノワ&アングル (このカードは番組開始時から予告されていた)
実況席には、怒りに震えたトリプルHが。オースティンが登場すると本当にぶるぶる震えて怒っていて、思わず手を出しそうになるのをキングが必死で止めている。試合中もオースティンは盛んにトリプルHを挑発。じっと耐えるトリプルH。(震えるトリプルHのアップをカメラが頻繁に捕える。)すごいもんで手を出し合えないこの二人の緊張感だけで、それ自体はほとんど意味のないこの試合がひきたっている。いや、この「互いに手をだせないアングル」を考えた人は偉いですね。この試合はベノワが本当によく動いていい内容だったんだけど、最後はロックがベノワからロックボトムでピン。勝負がついたあと、試合中にベノワが持ち込んだWWFベルトを、オースティンがロックに投げてよこす。一方ではオースティンはそのままトリプルHとにらみあい、他方ではベルトを持って勝ちどきを上げるロックに、アングルが引き上げながら文句を付けて終了。同時進行する二つの因縁をきちんとカバーするWWFのカメラに隙はなし。

まあ、今回もまあまあってとこでしょうか。別におどろくようなものはなかったけど、メインは試合内容も良くて、PPVにむけての盛り上げも上々でした。その他、リタをめぐる展開もおもしろくなってきたし。あ、残念ながら海援隊は今日も出番なし。でも、先週のSMACKDOWNでは一瞬出たんですよ。ハードコアマッチに乱入して、ビッグショウに二人いっぺんにチョークスラムを食らう役。ずばりのタイミングで二人同時に高々と飛び上がって、同時に叩き付けられたのは見事でした。そのままカエルのように裏返ったTakaは、さらにナイスジョブでした。まじでいいシーンだったから、数回リピートされていた。




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