Ozの魔法使い 2.18 SHIBUYA-AX
■団体:OZアカデミー
■日時:2001年2月18日
■会場:SHIBUYA-AX
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

私はかねがね女子プロレスは尾崎で持っていると書いてきたが、結論から言うとやはりその通りだった。前回のOz興行は、あとで行かないことをGAORAを見て後悔したが、今回は後悔しなくて良かったという感じ。

GAEAと今のOz興行は出てくる選手はほとんど一緒だが、フランス料理とイタリア料理の違いがあるという感じだったのだが、今回はOzの迷宮に迷い込んで出口が分からない不思議な心境。まあ、尾崎マジックにかかって、何がなんだか分からない感じで、この観戦記もたぶん正しくないと思う。
だけど、尾崎の手の中で遊ばれるのは心地よい。

会場はプロレス初使用のSHIBUYA-AXというライブハウス。会場に入ると臨場感のある、なんかゾクゾクするような雰囲気だ。そうなんだ、私は最近じじいになったから、あまり行かないけど、ライブハウスの雰囲気が大好きなのだ。まあ、この雰囲気だけでも尾崎らしさを感じる。しかし、この会場ロケーションが悪すぎる。恐らくどの席でも一番前に座らないと見えないのではないかと思う。セットバックも作りようがないし、次使う時はもう少し工夫してもらわないと。この日タカハシさんと品川さんと一緒で、北側だったのだが、ディファより見にくかったので、早々に立ち見にすることに決めた。これが、逆に良かったというか臨場感を満喫することができた。まあ、観客は主催者発表1050人(超満員札止め)。

まず、今日は4試合なので尾崎のトークショウから。司会は当然須山さん。まあ、私たちの集中力もなかったのもあるが、今日のカード説明で取り立てての話しは無かったような。ただ、可笑しかったのは、トーク前からワインを飲み、最後にまた20人にワインをプレゼントしていた。それを渡すのが、やはりなんだかんだ言ってもシュガーと永島というところが。

そして次に選手入場。最初がブラディーで、後の順番は忘れてしまったが、かなり早い所で、飛鳥や京子、デビルさんが出てくるのが、なんかOzらしいし、全選手が揃うとこんな狭い空間でよくもこれだけ集めて来たなという感じだ。この選手入場だけでも、なんかOz独特の空間で、Ozの迷宮に入らされた感じだ。

1.○デビル雅美、ライオネス飛鳥(片エビ固め14:30)北斗晶、×カルロス天野

やっと試合開始である。結構時間がかかったが、客席は緊張感が崩れることはなかった。実際私もうんざりすると時計を見るのだが、この日は見てないので、楽しんでいたということだ。

しかも、最初の入場が飛鳥である。尾崎の意図がミエミエだけど、アスオタの私は飛鳥が出てきただけで・・・・
だけど、飛鳥・デビル組なんてどうするのかという感じだが、これは飛鳥がデビルを立てる。まあ、飛鳥にしてみれば、自分の先輩とタッグを組むのは今やデビルさんだけだろう。

その雰囲気に北斗も対応する。飛鳥はデビルさんを先輩として立てるのだが、北斗はデビルを今の仲間という感じで絡んで来る。
飛鳥「デビルさん。(北斗を指して)あいつセコイから気を付けて下さいね。」
北斗「そんなの、お前よりデビルさんの方が良く知っているんだよ!」という感じ。
試合はこの3人でコメディーっぽい和気あいあいの試合になりそうだったのだが、そこにで出てきたのは天野である。

なんか適当に笑いを取ろうという感じのベテラン3人に真面目に挑む天野が印象的だった。個人的に、前回のOz興行でのベストシーンは関西・長与vs尾崎・天野での天野と長与の絡みだったが、今日も天野がOz興行のグレードを上げてくれたという感じだ。

下手をすると、天野一人だけが野暮だという感じになるところだが、ここはベテラン3人が上手く対応し、試合は負けたが無事に天野の見せ場を作る。やはり、今日はOz興行なので天野をブレークさせなければというところだが、今日見にきた最近のGAEAファンは私も含め、この選手今何をやっているんだと思ったのではないか。

ちなみに、レフリーは前半2試合がトミーさんで後半が伊東幸子。リンアナは全試合ポリスがやっていた。中島さんはこの日ゴング叩き担当という感じ。しかし、ポリスはリンアナをやりながらもセコンドにつくとこがおかしい。この日は手を出さなかったが、フル活動という感じ。最初はどうにもならないと思っていたが、最近のポリスはワークレイトをどんどん上げているね。あと、この試合のセコンドはデビル・飛鳥組の方が、里村、植松、竹内。北斗・天野組は、ポリス以外にKAORU、山田、あとニュートラル・コーナーに広田がいた。デビルさんのセコンドに里村・植松がいるという図もなんか新鮮だな。

2.○井上京子(エビ固め8:39)×シュガー佐藤

最近GAEA ではどすこい殺法でアピールしているシュガーに、元祖どすこいの京子である。体重差は10キロだが、シュガーはいきなりどすこい殺法のボディー・アタックで攻めて行く。もうこれだけで、シュガーの心意気良しという感じだ。

試合は終始どすこい勝負という感じだったが、やはり地力の差が出た感じだった。
しかし、京子は自分のホームグランドで田村に2度転んだし、FMWでもなんかだんだん汚れ役に成り下がっている感じがする(源ブサに金的を入れた所は最高だったが。まあ天龍に金的を入れられる女性は、後にも先にも京子ぐらいのような気がするが)。無理矢理出されたRe-Mixでのグンダレンコへのプロレス攻撃も私は評価するがイマイチ評判が良くない。

しかし、生で見る井上京子は、やっぱ京子だなぁという感じである。やはり出て来ただけで、京子のブランドを会場にプンプン匂わせる。この日の試合も京子とシュガーでは途中良く攻めていたが、シュガーの貫禄負けという感じがした。やはり、ここでも感想は井上京子、このままでは勿体無いな、という感じだ。

だけど、尾崎としては、シュガーに対して、お前の目指す所はここだという事を明示したマッチメークなんだろうな。尾崎の親心をなんとなく感じる。試合中の京子。「お前でかくなったなぁ!」

3.○里村明衣子、坂井澄江(片エビ固め12:05)×永島千佳世、カルロス天野

試合前のトークショウで、「何で坂井選手を起用したのですか?」という質問に尾崎は、「最近、実際の試合は見てないけど、雑誌とか見ると頑張っているみたいだから」と答えていたが、実際坂井はその尾崎の期待に答えたといえよう。しかし、この試合メークした選手のレベルが高すぎた。

特に最後は、里村と永島の一騎討ちモードになり、左隣の人がどうしてGAEA同志がやるんだよと文句を言っていたが、もうここ迄行くと、誰も入り込む余地の無いハイレベルなムーブを展開してしまった。右隣の人は大喜び。もうあそこまで行くと二人でやらせるしか仕方無いという感じの展開だ。

とにかく、永島が入ると試合のテンションもスピードも一気に上がる。坂井も天野もそれについていき関節などを入れそれなりのスポットを見せてくれたと思うが、後半は仕方無いだろう。しかし、あれだけかき回してジョブまでしてなおかつ存在感を示してしまう黄色い人はなんなんだという感じだ。


ここで休憩。

やはりという感じだが、堺屋太一前経済企画庁長官の姿が見えた。(以降、敬称略)
私「堺屋さんですか?」
堺屋「そうです。どうも。」
私「これからも尾崎を応援して下さいね。」
堺屋「いやぁ、十分応援していますよ。ところで、あなたも尾崎のファンですか?」
私「私は、GAEAのファンなんですよ。だけど、尾崎で女子プロはもっていると思っていますから。」
堺屋「そうですか。まあ、尾崎も応援してください。」

2分くらいの会話だったが、堺屋さんは感じが良かったな。だけど、わたしも”GAEAのファンです”なんて言う言い草も無いなあと思ってあとで反省。どうせ公務も解けたし、これからGAEAにも来るだろうからオフ会に誘えないかな。


4.○尾崎魔弓、ダイナマイト関西、永島千佳世(テキーラサンライズ10:01)長与千種、アジャ・コング、×ザ・ブラディー

しかし、こう面子だけ見ると凄いカードだな。何の接点も見いだせない。以前アジャは長与と同じコーナーに並ばないと言っていたらしが、前回のOz興行では10人タッグで半ばだまし討ちのように組まされてしまった。どうやら今回も同じ手を使ったらしい。そしてその中に入るブラディーと何がなんだか分からない。

一方の尾崎組も永島と尾崎の久し振りのタッグ。果たして試合が成立するのかな。当然長与組の方には飛鳥がセコンドで観戦。アルシでのボイコット以来人前に顔を出すアジャも気になるが、ブラディーはこの日3試合だそうである。

試合はいつものように乱戦ムード。アジャと長与や尾崎と永島がタッチをする時に少し躊躇する位で試合は普通に続くが、久し振りのアジャと関西の絡みは凄い迫力だった。やはりこの二人も組むよりやりあった方が面白い。そして試合を引っ張ったのは、意外にもブラディー。最後は尾崎と一騎討ちモードになり懐の深さを見せつけられてしまったが、このアクの強い面子の中で、しかも難しいシチュエーションで十分過ぎる程の働きをした。やはり今年はブラディーだ。

試合後に、尾崎がブラディーを「ID4って何だ?」と挑発。ブラディーは少し躊躇して、「私たちはID4だ!OZには負けない!」と言い返したが、これは少し失敗だったな。
ここから、長い長与のトークショウが始まる。長与がID4をフォローすると宣言すると、アジャは、「私は誰の指図も受けない!」と言い残し一人で引き上げようとすると、長与が「アジャどうするんだ?辞めたんだろ?うちで面倒見るよ。クラッシュ2000は二人じゃなくてもいいんだよ、お前も入ってクラッシュ3000にしよう!」と誘うと、まんざらでも無さそうに戻って来る。ついでに、長与は関西も勧誘。「お前も入ってクラッシュ4000にしよう」と言うが、これは失敗する。

しかし、あまりにも長い長与のトークショウに、業を煮やした尾崎が、「いい加減にしろよ!とっとと帰れよ!」と、これはマジ切れしていた。そしてシュガーも入って来て恒例の万歳三唱だが、さすがに今は敵対関係ということもあって、尾崎・天野とシュガー・永島と別々にやるが、最後の記念撮影は仲良く収まる。休憩時間とかに過去のOz興行のビデオを流しており、その中のインタビューで永島が、GAEAを離れて良かったと言っていたが、確かになという感じだ。

ところで、Ozの選手のお披露目という事以外、何の接点も見いだせない興行だったが、尾崎には何かの意図があったのであろうか。
これは私の深読みかもしれないが、カルロス天野、井上京子、坂井澄江、ブラディー、アジャ・コング。
これらの人たちは素晴らしい素材でありながら、現在恵まれたステージにいなかったり、ダウンしかけてていたり、オーバーしそうだが、なかなかチャンスが無い選手である。こういう選手達にスポットを与えたかったのでは無いだろうか。実際これらの選手はこの日の興行で見せ場を作っていったし、観客に好印象を与えたであろう。

まあ、いずれにしろ尾崎は選手としてもプロモーターとしても超一流だというのを再確認させてもらった。
それにしてもOzの迷宮に迷い込むのは心地よい。




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