「人類穴兄弟」これぞ究極のFairness。
■団体:WWF
■日時:2001年2月12日
■会場:ニュージャージー州・コンチネンタル・エアラインズ・アリーナ
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

前回のSMACKDOWNですが、いきなりビンスがでてきて、Fairness のためのマッチメークを発表。まず、先週のRAWで乱入ビッグショウにロックがやられたことを遺憾とし、その日のメインで、次回のPPVでのアングルへの挑戦権をかけてロックvsビッグショウを組みました。またビンスは、契約により次回のPPVでの一騎打ちまでお互い手を出せないことになっているストーンコールドとトリプルHが、先週のRAWで一触即発状態になったことも問題視し、お互いの代理同士の試合を決定。二人の代理をくじ引きで決め、勝ったほうがその次回の一騎打ちの試合条件等を決める権利を持つ、としました。くじ引きの結果、ビリーガンがストーンコールドの、ジェリコがトリプルHの代理となったんですが、番組途中でトリプルHがガンを消火器でぶん殴って(負けてくれと頼んで断られたから)出場不可能に追い込んだため、この試合は中止。ビンスは、本日のRAWでラキシをストーンコールドの代理に、ロックをトリプルHの代理として二度組むことにしました。アングル解説で行われたメインでは、なんとビッグショウがロック様のピープルズエルボーをカウント2でクリアしてびっくり。そのあとビッグショウが幻のフォール(レフ不在)を取るんですが、ここで誰もがビッグショウの見方をすると思ってたアングルが乱入して、ビッグショウをイスで一撃。アングルはロックにも殴りかかったけど、返り討ちに合い、結局ロックが勝ちました。以外だったけどビッグショウとかケインとかは、こうして自分より小さくこずるい者に騙されるキャラが似合うのでいいでしょう。なお番組中、(ビンスの愛人のはずの)トリッシュがリーガルとも寝たことがほのめかされました。なぜかビンスよりステファニーが怒って、リーガルと話しあってた(内容は不明)。

トリプルH&ステファニー入場。トリプルHは、俺はこのニュージャージーが悲惨なアメリカのクズ地(the armpit(わきの下) of America)で、観客みんなくるくるぱーなのは知ってるが、今の俺はそれと同じくらい混乱している、と。ステフ、無限の知性を持つ君の父(ビンス)がオースティンの代理に、彼を轢き逃げしたラキシを選んだのは分かる。でもなぜロックを俺の代理に選んだのかさっぱりわからん、と悪役をしながら巧みに現状を観客に説明。でもとにかく、ロックが勝てば俺はその頭脳で、驚異的に知的に試合条件を設定できる。ロック、ばかなことすんじゃねーぞ、と。

ロック様花道に登場。ロック様はお前の試合条件の決定権など関知しない。ロック様も次のNo Way Out で試合があり、カートを倒してWWF王者となり、それをレッスルマニアで防衛することをここにホショー(guaran-damn-teen)しよう、と。まあその「条件」について話そうか。それが、勝者はお前のワイフを5分間自由にできるという権利を持つなんてことではないのは言うまでもなかろう。なぜなら既に全ての者がその権利を持っているからだ。そうでなくて、今日の試合についての条件だ、、、(長いしたいして重要でないので以下略。とにかくロックとトリプルHは一触即発状態に入る)

ロックがリングに向かったところで、ラキシ入場。ロックよ、俺はお前と違って今日の試合になんも不満もない。いつものようにお前を轢き逃げするだけだ、もう俺はシートベルトも閉めてギアも全開だぜ、とオースティン轢き逃げという過去の悪事を誇示するボキャでロックを挑発。

そこにストーンコールド登場。ストーンコールドはトリプルHにファッキューポーズをした後、ラキシに向かって、俺は普段お前の相手が誰であろうと、お前をぶちのめされることを望んでいるが、今日はお前は俺の代理だ。俺はお前が仕事を遂行のをリングサイドで見届けて、終わったらお前に乾杯用のビールを渡しスタナーをお見舞してやる、とむちゃくちゃを言う。するとトリプルHがストーンコールドに、俺もリングサイドでお前の隣に座って、お前が手を出せないように監視するからな、と。さらにトリプルHはロックに向かって、お前は自分の役割をわきまえて(know your damn role=ロックの常套句)ちゃんと仕事せい、と。さらにラキシに向かって、、、

ここでロックがトリプルHを殴り、さらにその背後からラキシがロックを襲撃。ロックがやられては困るトリプルHがラキシに向かっていくと、それをストーンコールドが止める。お互い手出しできない二人がにらみ合っていると、ラキシがストーンコールドを攻撃。トラースキックでストーンコールドを倒し、ラキシのテーマが鳴り響くなか、この一幕は終わる。このオープニングは、複雑な力関係の中で楽しい混乱状態を実現して、俺的にはポイント高し。やっぱプロレスはカーニバルでなきゃ(好評Drマサのコラム第三回参照・笑)。

ジェリコvsエディのインタコンチ戦。
これは前回のRAWで遺恨を作った試合。復活エディは、中国語の簡体字ででっかく「堅持」と書いたニューTを着て入場。なぜかもってる俺の中国語辞書によるとこれは「あくまでがんばる・主張する」という意味らしいけど、、、脱ぐとちょっと筋肉も脂肪も増大したかんじ。試合はWCWでさんざん名勝負をやってた二人だけに、スピーディーで小気味のいい展開に。こういう流れのある展開の際に、エディが見せる「立ち上がって走ってゆく時の足捌きとスピード」ってのは誰にも真似のできないものがある。最後はウォールオブジェリコが炸裂したところで、なんと久々のX-パックが乱入。ジェリコにXファクターを見舞って引き上げて行く。俺は以外でちょっと嬉しかったけど、客の反応は鈍し。

一台のリモが駐車場に。満面の笑みのビンスとトリッシュが出てくる。おお、昨晩はリーガルからトリッシュを取り戻したのか、、、と思いきや後からさらにリーガルが。リーガルとトリッシュが腕を組んで会場入りするのを、笑顔で見守るビンス。なんだ、3Pしたのか?

前日のHeatで、アングルがエセリオスをなぶったシーンの再現。

カート、エッジ&クリスチャンが駐車場で話している。そこにインタビュアーが来て、エセが二度挑戦してきたことを告げる。余裕のカートは、タッグならいい。人望のある私はパートナーには困らないから、と。エジクリ(Takaがカキコミでそう呼んでた)はカートに、俺達はいつでも君のパートナーになるけど、今日はテイカー&ケインと、ダッドリーズへの挑戦権を賭けて闘わなければいけないから、と。それでもカートは余裕の表情。

トリプルHがラキシの控え室を尋ね、前回のSMACKDOWNでガンに頼んだのと同じように、今日はロックに負けてくれと頼む。ラキシ「それはできない。もう一度お前の頼みは聞いたじゃないか(ストーンコールド轢き逃げ事件のこと)」トリプルH「分かった。じゃ仕方ない、頑張れよ。」そう言って笑顔で去ると見せかけて、前回背後からガンをブン殴ったトリプルHが、まさに同じことをやろうとした瞬間に、ラキシの相棒のハクが部屋に入ってくる。トリプルHはとぼけてごまかして引き上げる。

ハーディーズ&withリタvsベノワ&サタン&テリ (混合6人タッグ)
試合が始まった瞬間に、情熱的なテーマとともに、リタに恋こがれるマレンコが花道に。エディと同じ賢持シャツを来ている。試合は特に書くことなし、リタがムーンサルトでテリをフォール。サタンがリタを攻撃。そこにマレンコが入ってきて、仲間のサタンを攻めてリタを助け起こす、、、かと思いきやリタを攻撃。しかしハーディーズはふたりとも急激に体が大きくなってきている。それから、食い込みタイツを身につけているテリは、コーナーで待ち構えている時に常に背後のカメラを意識して尻を振り、さりげなくプロ根性をみせていた。

エッジ&クリスチャンvsテイカー&ケインの挑戦者決定戦。
王者ダッドリーズが解説席に。試合は当然エジクリがバンプを取りまくり見応えあり。最後はダッドリーズも交えて大乱闘のノーコンテストに。この三組でPPVで当たるなら面白い。常にエジクリ&ダドリー&ハーディーだったタッグ戦線に新風?

再びアングルインタビューin駐車場。誰をパートナーに選ぶのですかとの問いに、あのね相手はエセだよ。誰でもいい、とそこらへんで荷台を押して働いているおばちゃんをパートナーに誘う。そこにレイヴァンがやってきて立候補。カートはおばちゃんに「すみません、そういうことでいいですか?」

前回のSMACKDOWNでトリプルHに殴られたガンのインタビュー。怒っている。それだけ。

ビンスin控え室。携帯で誰かと会話している。楽しそうに、スペシャルバレンタインギフトを、妻に用意するので治療を続けてくれ、と。それがどんなすばらしいものは、次回のSMACKDOWNでみんな知るだろう、と。そこにインタビュアーが入ってきて、先のエジクリvsテイカーケイン戦の処置について質問。いきなり入ってこられて不機嫌さを隠さないビンスは、予想どおり次回のPPVでのトリプルスレッドタッグタイトルマッチを宣言。

トリプルH(withステファニー)vsガン。
入場時に、チャイナの本がベストセラー3位になったことが紹介される。試合は良く言えば重厚に、悪く言えばのろのろと進行して、最後はクリーンにトリプルHがペディグリーで勝つ。なんか無難に格上が顔見せして勝つ、以前の地方興行のメインイベントみたい。相変わらずインパクトの無さが致命的なガンだけど、トリプルHの巨体をすごく長い間持ち上げたリフトアップスラムは新鮮だった。

今度の日曜のWWFスーパースターズで、新しいWWFテーマミュージックCDに特別収録のロック様の歌手デビュー曲「Pie」のレコーディング風景を見せることを予告。

エセインタビュー。アングル戦のパートナーに誰を選ぶのか? と質問すると、そこにビッグショウ(前回のSMACKDOWNのメインでアングルにイス攻撃され、アングルへの挑戦権喪失)がパートナーに申し出る。

Xパックvsスコッティ(withグランドマスター)
すっかりブレイクの冷めたToo cool の片割れと、復帰したのにあまりリアクションの取れてない人の対決は、スコッティがサマーソルトの着地をした瞬間膝を傷める(アクシデントがどうか分からず)。Xパックはマイクを取って「俺は三ヶ月ぶりに暴れにきたのになんだそのザマは。パートナーのお前が来い」とグランドマスターを挑発して、試合再開。すぐにそのグランドマスターがやられて終わり。そこにさっきやられたジェリコが登場。ムーンサルトでXパックに復讐、この一幕おわり、、、と思いきやそこにジーンズ+上半身裸のジャスティン・クレディブルが初登場。ジェリコをイスで攻撃して、Xパックと共に去って行く。放送席のJR「私は彼はECW所属かと思ってた」キング「ECWって、まだあったのか?」

ごく短いロック様インタビュー。ラキシをやっつける、と。

最近、親友ミックの復職をビンスに願い出ては、意地悪されているアルスノー、控え室でマンカインド(ミック)のチョッキとネクタイ、マスクをつけ、さらにかつらをかぶる。

CM後、さらに腹に詰め物をして、ミックのコスプレをした広田さくら、、、でなくアルスノーが登場。「俺は抗議する。ビンスはfairnessとか言ってるが、お前がやってるのはscrewing(詐偽)だ。いや、お前が俺をscrewした(騙した)ことを言ってるんじゃない。お前がトリッシュとscrewした(一発やった)ことを言ってるんでもない。お前のミックに対する仕打ちのことだ。」さらに、ビンスがミックの不当解雇についてここに来て話し合うまで、座りこみをすると宣言。

そこにビンス登場。いわく、私は常にfairnessの側に立つ人間だ、トリッシュとはただの友人だ。そして、自分で去らないなら、私が力でお前をリングから引きずり出す、と上着を脱ぐ。そこにビンスの穴兄弟のリーガルが登場。「マクマーンさん、貴方が暴力に手を染めてはいけない。私に仲介役をさせて下さい。」そしてアルに向かって、マクマーンさんのような素晴しいお方の名誉を汚す(besmirch-アメリカ人でこの言葉を使ってるの人は見たことない)のは良くない。ところでトリッシュは私のガールフレンドだ、、、等々と話す。そこに背後からビンスがアルを急所攻撃、さらにリーガルが、いつもの老人みたいな物腰とはうって変わって凄い勢いでアルをたこ殴り。どこがフェアなんだ?とJR。フィスクも言ってます。。誰もが嘘だと分かってるのを承知で、あえて真面目にフェアネスを主張するからビンスは面白い。"Rock'n' Wrestling refuses fairness. It is unfair." (再びDrマサのコラム第三回参照)

CM後、今のシーンをモニターで観て悦に入るビンス&リーガルに、ストーンコールドが話しかける。びびるビンス。ストーンコールド「俺を轢き逃げした男を俺の代理に選んでくれてありがとう。俺も条件をつけよう。俺の試合の勝者が、お前の金玉(grapefruit)をモンスタートラックにくくりつけて、お前の死体ごと引っぱってゆくってのだどうだい?」

先週のXFLの試合のダイジェスト。、ロスに初登場した試合は俺もちょっとだけ見てだんだけど、観客ははやくも6割程度に落ちていた(視聴率も半減したらしい)。実況はJR&ベンチュラで、ロック様が登場してアピールしたのと、ステファニーがリポーターとして、病院からロスのクォーターバックの奥さんの出産の様子をレポートしてた(もちろん出産シーンを局部アップで全米生中継したわけじゃないですよ。あくまで外から。結局放送時間内に出産はなかった)のがポイント。ステファニーは(リング名のSMHでなく)「ステファニーマクマーン」としてやってた。カリフォルニアの電気不足のせいで、ロスからの中継が途切れて、すぐに別の試合に切り替えたりもしたみたい。別の地区の試合では、解説にキングがいてキャットがビキニ姿を披露するなど、まさにWWF総動員でやってるけど、世間の評価はぼこぼこのようですね。

WWF New York で、キャットがビキニストリップショーをやってる様子を中継。さらに、それをモニターでじっと見るスティービー(キャットにキス攻撃をされたことを「犯された」と表現していた)が。横からヴァル、グッドファーザー、ブキャナン、アイボリーが代わる代わる出てきて、スティービーの耳元で憎しみをこめて「あいつを許す訳にはいかない」等とささやく。スティービーは恐い顔で静かに打倒キャットを誓い、その顔がだんだんアップに。まあこういう、安っぽいサスペンスドラマみたいのも悪くないです。

試合に向かうアングルに、レイヴァンが話しかける。「エセのパートナーがビッグショウだなんて知らなかった。俺降りるよ。」カート「そうはいかない。私がエセを受け持つから、君はショウを担当してくれ」レイヴァン「はああ?」

レイヴァン&アングル vs エセ&ショウ
なんかこの組見合わせは異色でいい。試合はビッグショウが一度も出てくる前にエセがオリンピックスラムの餌食に。怒ったビッグショウがカートに突っかかっていくと、後ろからレイヴァンがショウに急所攻撃。さらにレイヴァンは仲間の忍者女がハードコアマッチ用の小道具のいっぱい入った荷台を持ってきて、レイヴァンとアングルは様々な凶器でショウを攻撃。それでもショウが復活してきたので恐れたアングルは、レイヴァンをショウの方に押しやって一人で逃げる。レイヴァンはチョークスラムの餌食に。前回もロックに実質勝っていたビッグショウ強し。

ロック(トリプルHの代理)vsラキシ(ストーンコールドの代理)
トリプルHとストーンコールドはそれぞれの代理のセコンドに。トリプルHはいきなりロックに殴られる。トリプルHは、さらに二人が場外に落ちたところでラキシに殴りかかり、返り討ちにされハンマースルーを食らいかけるが、切り替えしてラキシを冊に投げる。するとそこにはロックがいて、結局ロック一人がラキシに押しつぶされ、観客席に落ちるはめに(ラキシはノーダメージ)。これは笑った。やがて二人がダブルノックダウン。そこでステファニーがレフェリーを引き付けている間に、トリプルHがロックをラキシの上に。さらにそれをストーンコールドがひっくり返す。カウント2。ストーンコールドとトリプルHがにらみ合うところに、ステファニーが割って入ってストーンコールドにビンタ。ステファニーを追おおとするストーンコールドをトリプルHが阻み、契約上トリプルHに手をだせないストーンコールドは何もできない、、、んなことをやってるうちにリング上ではロックボトムが炸裂してカウント3。してやったりのトリプルHはロックの手を上げるも殴られ、そこにラキシがロックを背後から攻撃。さらにストーンコー・ルドがラキシをスタナー葬。そして(お互い手を出せない)トリプルHとストーンコールドがにらみ合って終わり。
今日はうまくまとめたなあ。しかし、この流れの全てを全部逃さず画面にいれるWWFのカメラは驚異的。

いや、今日は特にすごいシーンもなかったけど、悪くもなかったんじゃないでしょうか。次回のPPVの目玉のトリプルHvsオースティン戦に向かうストーリーを見事に作ってた。メインはオブザーバーの速報の人も very well booked と評価してた。俺もそう思いますね。あれ?でも海援隊が出てなかったな。今回はもう一人の外国語使いのエセが使われた。だいたい一番組内では、エセ、海援隊、アリシン等のマイノリティキャラは、常にどれか一つだけが選ばれて使われている(あるいは誰も選ばれない)感じ。みんながんばれ。




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