NEO 2/11、タムラ様失冠!
■団体:NEO
■日時:2001年2月11日
■会場:板橋産文ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 板橋産文超満員(200人に届くぐらいか?)。

第1試合 ○仲村由佳(9分7秒、飛びつき腕ひしぎ逆十字固め)×アキュート冴

 エルボー、ストンピング、腕ひしぎ、逆エビ、仲村が思いっきり攻めている。こんな仲村、見たのはじめて。思いきり攻められるということはつまり、仲村にとっての冴は非常に相性のいい選手ということになるのだろうか。過去の対戦成績も1勝1敗1分、まったくの五分だったそうです。
 冴の反撃、めぼしいものは一本背負いの連発ぐらい。途中、両者の呼吸がぎこちなくなった個所があって気になりましたが、終始仲村が攻め、最後もスイング式DDT、雪崩式フェースクラッシャーと畳み込んでいき、ライバルに勝利。
 ま、仲村を引き出したのは冴だと(思いたい)。冴、照れくさそうに「アレ?おかしいな」というふうに首をかしげながら退場。

 ここで、いつも本部席石田リングアナの隣に座ってる若い男の人がリングに上がる。篠・前社長は完全にNEOから手を引いており、この人が代表して次回以降の予定を発表するとのこと(この男の人、名前わからなかった…)。
 まずひとつ、3月の板橋大会で、産文ホールの協力も得て認定タッグ王座を作る。
 次に、次回2/28北沢大会は全女の大田区とぶつかるので、JWPとの対抗戦やミックスドタッグトーナメントなど、工夫したカードで勝負しようと思っていたが(ここまでが前フリ)、やっぱりふだんのNEO、内容で勝負しようということになりました、と発表。ちょっとコケル。
 しかしなかなか良いカードで、1.「同期対決」仲村 vs 八木 2.「チャレンジマッチ」元気 vs 米山(JWP) 3.「名勝負かぞえ唄」タニー vs 宮崎 4.井上京&元川(FMW) vs 田村&西(Jd') 5.NEO所属6選手による6人タッグ 。

第2試合 スクランブルバンクハウスデスマッチ
 ○タニー・マウス(6分23秒、スモール・パッケージ・ホールド)×宮崎有妃

 昨年から進んでいた“宮崎ダイエット計画”だが、本人はほんとうは乗り気でなく、タニーにむりやり強制されてのものだったことから、前回の産文で宮崎は“タニーに恨みを持つ者”として出場、深まった遺恨の決着はつくのか?
 公認凶器、宮崎の靴下をかぶせたバットがリング上に。産文ホール北側後ろの舞台から2人、カウントダウン終了と同時にクラウチングスタートからダッシュ。しかしタニーが転び、バットはたやすく宮崎の手に。しかし納得いかない宮崎、「私は昔から、徒競走で転んだ友達に手を差しのべる子だった」と告白、やり直す事になる。タニーがせっかく得たチャンスを無にする訳も無く、カウントダウン途中でズルして逆になんなくバットを手にする。
 ここからいつものお約束の世界が展開します。凶器のバットもじつはプラスチック製、実害ないなと思っていたら、エプロン下から宮崎、お手製の“靴下貼り付けパイプイス”まで取り出す。でも有妃ちゃん、自分の靴下なんだからいくらなんでも「イカ臭い」はないでしょう。
 タニーが丸め込んで試合をものにしたあと、マイク「私さ、今年になってからアンタとシングルばっかりやってるんだよね。ここらでそろそろタッグ組まない? 産文のタッグチャンピオンになろう!」宮崎「タニー、いやタニーお姉さん。やりましょう!」、となりました。次の北沢では既に「名勝負かぞえ唄」が組まれてるのだが(笑)。ま、私生活でも仲の良さそうなこのコンビのタッグ、期待しましょう。

 試合終了後、椎名がリングに上がる。3/7の復帰戦、同期のASARIとやりたいのだが返事が来ていない、と話し出す。と、入場曲がかかりASARI登場。「アタシがなぜNEOを辞めたか知ってるでしょ? 上がるわけないじゃない。…(ここで観客からもツッコミ入り)そう(笑)、と言いたいところだけど、篠さん辞めたんだよね? やってもいいよ。練習しとけよ!」椎名「お前もな!」、となりました。

第3試合 ○元気美佐恵、八木淳子(12分1秒、合体ノド輪落としから)井上京子、×米山香織(当初の発表では「X」)

 ここの因縁も進行しています。京子は前回の産文ではパートナーにJWPの倉垣を起用して敗れており、今日は誰を味方につけてくるのか、入場時にわかる仕掛けになっていたのですが… なんとXはキャリア1年半、JWPのチビッコ米山!
 怒る元気、こんな奴相手にならないと京子に詰め寄る、しかしそのスキをついてヨネがドロップキック一閃!さらに胸板へのエルボー連打で押していく!
 …だが、以降はえんえん、米山1人、捕まり続ける。小さいヨネを大きい元気組2人がかりの連係、大技の雨嵐を浴びせる。わずかにコーナー最上段からのムーンサルトアタックが、距離が近かったために威力が倍増して、でもわずかに、元気を苦しめただけ。終盤よくカバーを返し粘ったのだが、12分間1人でやられ続けたまま、元気のノド輪落とし+八木の大外刈り、という合体技で敗れる。京子の出番1度も無し。
 一昨年デビューしてすぐ休場、デビルや関西ともあまり絡む機会が無かった米山、大型選手にこれだけ揉まれたのは、今後に向けてよい経験になったと思う。18日JWPの大会ではこの日のパートナー京子と、28日のNEOでは再び元気とあたる。頑張れよ!

 だが、これだけでは終わらず。まったく出番の無かった京子が1対2のハンディ戦を要求、試合続行。
 しかし京子は前にも書きましたが、自らがバンプをたくさん取って試合を進める、つまり男子マットで見せているのと同じ姿を女子マットでも見せてしまっているような。多彩な攻撃手段を使うことなく、やられ続けて試合を運び、限られた技(ラリアット、投げ捨てジャーマンなど)での反撃しかしない、という… 延長も熱戦ではありました、場外でノビていた米山が突然カンバック、カットに入るという見せ場もありましたが、結局、Gドライバー(エメラルドフロウジョンみたいなの)の連発で決しました。
 
 延長戦変則マッチ ○元気美佐恵、八木淳子(8分7秒、Gドライバーから)井上京子×

 京子「米山はすごく頑張ってくれたけど、つぎは最高のパートナー、貴子を連れてくる」

 八木は… 小さいヨネ相手の時は下手さが目立たない点もあったと思うがしかし、キャリアの少ない相手でもあるので、ヨネの側が元気相手だと思いきり突っ込んでいけたのに八木には呼吸合わせられず、というところがあった。ロープワークがダメですね、ちゃんと走らないし相手を振るときも全然きちんと振ってない。体の重心がフラついてるように見え、「この人ホントに柔道強かったの?」とまで思えてしまう。苦言失礼。

第4試合 NWA認定女子パシフィック&NEO認定シングル選手権
 ○下田美馬(挑戦者)(22分48秒、デスレイクドライブから)×田村欣子(王者)

 こちらも1/8ワンデイトーナメントの下田の優勝以後、前回産文でのタッグ前哨戦と、抗争を経てのタイトルマッチ。
 序盤、エルボー、コブラクラッチ、ヒザ十字といつものペースで攻めはじめた田村、しかしコーナー追い詰められロープ駆け上がりざまの胸板へのドロップキックを食らい、以降、試合終了までペースを取り戻すことはできなかった。
 以前から僕は、技がヘタで汚く見えるし下品(失礼!)に見えるので、下田が好きではなかったのですが、何度も見るとこの選手、技の上手い下手ではなく、相手の技をスカしたりカウンターで打撃をいれて反撃したり、タイミング、間で闘っているんですね。ときに小狡くときに強烈に。そこが本人も自称するところの「ヘタウマ」ってやつでしょうか。全女、NEO、NEOと、今年に入ってからなんだか“下田再発見”をしているようです。
 田村のWリストアームサルトも単発のまま。ヒザへの低空ドロップキックをいれてペースチェンジできるかと思いきや、下田すぐに場外へ逃げ間を外す。その後の足4の字も丸め込んで返す。
 コーナートップからの回転カカト落としをかわして田村、ようやく反撃の機を得る。「アアアアアアァーッ」と絶叫しながらリバースWアームリストサルト!さらに複合のヒザ十字へ!タムラ様がニヒルなキャラをかなぐり捨てざるを得ないところまで追い詰められている。
 しかし下田も返し、細かく反撃を入れ、自分のペースを離さない。田村渾身の、体ごと浴びせたスピニングエルボー3連打も返され、ついにはデスレイクドライブが飛び出して、王者失冠、4冠王誕生!
 とにもかくにも、全女・アルシオン・NEOのベルトをいちどきに持っているというのはすごいことだ(アジャのアルシ・GAEAシングル2冠もすごかったけど)。明日のアルシのツインスター戦はどうなるんでしょうか。
 そして、今日負けはしたが、ブレイク・キャラを身につけ、ここまでの防衛戦、いずれも20数分以上の、コッテリした旧全日の3冠戦のような試合を魅せつづけてくれたタムラ様、ひとまずおつかれさま。捲土重来を待ってます。

 勝った下田「NEOはこれでオシマイだ!どうよ?」そこへ現われた元気「NEOにはな、田村欣子だけじゃなくて元気美佐江もいるんだよ。この裏切り者!」(そう、ASARIだけでなく、ラスカチョもNEOがまだネオ・レディースだった頃に辞めているのです。)元気、京子だけでなく2冠も獲物にとらえるのか? (次回NEO興行につづく)




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ