2/4パンクラス後楽園雑感〜今年のパンクラスは一味違う
■団体:パンクラス
■日時:2001年2月4日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 年明け初興行で、ルールの変更、プロパー主力とグラバカの対決というマッチメイク、これはひょっとして、今年のパンクラスは一味違うんじゃないかと、かなり期待して行ってきました後楽園。

 開始前に既に8割の入り。最終的には、ほぼ満員になり立ち見まで出てた。東西のパイプイスも3列。気のせいかもしれんが、客層もいつもより派手目の女性が多くて華やかな感じがする。やっぱり今年のパンクラスは一味違う。

 定刻にジム毎の全選手入場から。パンクラスのテーマ、別バージョンになっている。電気(のっとグルーブ)っぽくって今風な感じ。やっぱり今年のパンクラスは一味違う。

 選手会長として、高橋の挨拶。「真価が問われる年、がんばる」とか何とか。1番がんばってなくて真価が問われるのは、お前だぞ。

 キャッチレスリングや新ルールの説明など。新ルールのポイントは、ラウンド制、寝てる相手のどこを蹴ってもよし、アウトサイドはブレイクじゃなくSDM、レガース着用不要といったあたり。どこ蹴ってもいいというルール以外は、もろ修斗化。しかし「今回はより多くの選手に参加してもらえる為に他団体のルール等も参考にした」とオフシャルで発表していたので、その謙虚な態度はOKという感じか。キャッチの方は、オフシャルルールより早く消極ファイトに警告を出すとのこと。

 新ルールはラウンド制なので、ラウンドガールが登場。やっぱり今年のパンクラスは一味違う。そこそこ美形だが露出少なくスレンダーで何か地味ーな感じの人選(おれ的には好みだが)。せっかく掣圏道と提携してるんだから、ロシアンダンサーにやらせればいいのに(本気)。パンクラスで踊るロシアンダンサー、きっとシュールで馬鹿受けだぞ。ギャラもその辺のモデル崩れよりは安いと思うのだが、どうだろう。旭川からバスで直送。


<キャッチレスリング5分1R>
×鈴木みのる(横浜)(2分49秒三角)ジェイソン・デルーシア(アメリカ)○

 みのる、益々おっぽいボイン。無料パンフのインタビューによれば「摂生やめたんですよ(笑い)。ずっと家でも鳥肉だとか卵どうするとかやってたんですけど、何かイマイチ調子出ないんですよ」。今頃になってそういう結論か、ぬはははは。

 双方が普通にこのルールで勝つことだけを考えて戦略を練ったら、こうはならないだろうという展開。中途半端。みのる、極められてもニガ笑いするばかり。デルは吠えまくりでうれしそうだったが。

 今年のパンクラスは一味違う(つもりが、いきなり暗雲垂れこめた)。


<5分2R>
×菊地一仁(横浜)(2R判定2−1)中台宣(東京)○

 中台の応援団賑やか(悪くないです)。立ちレスリングはウマいが上になってもパンチしかない中台(しかしパンチヌルくなく好感)と、上にはなれないのだが、下からは色々仕掛けが出来る菊地(何回かメクリ成功)という、東京と横浜の、それぞれの方法論を端的に表したような一戦。

 面白かったがレベルは低いと思う。修斗のCレベル。ってアマ修、見たことないので、キングダム・エルガイツレベルと言っておくか。

 しかし、特筆すべきは、インターバル。リング上の照明を青暗く落として、ラウンドガールと双方のコーナーにだけスポットを当てる。これ、カッコよかった。こういうことはガンガンやって欲しいな。やっぱり今年のパンクラスは一味違う。


<キャッチレスリング5分1R>
×伊藤崇文(横浜)(1R判定3−0)河崎義範(RJWC)○

 みのる、キャッチレスリングについては、前述インタビューで「面白くなければ消えてしまうルール」「ハッキリ言ってつまんないヤツは、このルールでは二度と使われない」「(伊藤に対して)僕が言おうとしていることを、きっと理解してくれるだろう」などなど。

 いきなり手4つを誘う構えで、右手をブラブラさせる伊藤。お前は多留ティモ・ドラゴンか。「僕が言おうとしていること」って、そういうことじゃないだろ。大幅に勘違いしていると思うぞ。当然、まったく相手にしない河崎。

 伊藤、色々小技を仕掛けるも、完封される。後半、飛びつき十字に行ってキレイに切られると、セコンドの稲垣「やりたいこと全部やれ」。呆れる。まあこの結果は順当としか言いようがない。

 このルールにRJW系の選手呼んだらダメだって。誰の発案だか知らないけど、みのる本人以外は全員が「みのる延命の為のルール」と思っているんだから、ちゃんと考えてマッチメイクしなきゃ意味ないじゃん。多少ヌルくなろうとも、みのるが見れるだけで幸せになれる人間は一杯いるんだから。勿論、おれもそう。

 全興行で、みのる第1試合登場、新人(もしくは冨宅)と片っ端からやっていくのを定番にするのがいいと思う。


<5分3R>
○高橋義生(東京)(3R判定3−0)佐藤光芳(グラバカ)×

 高橋・近藤のグラバカとの対決は、いい意味でテーママッチ。打撃で勝つなら当たり前。打撃出さずに完封できるか、打撃出すなら秒殺しなきゃ意味ないぞというのが、明らかなテーマ。つーか普通はそう思うよね?

 高橋、打撃で圧倒するも、押し込まれ、挙句、上になられてやんの。完封といえば完封なのだが、インに入って動かず密着してパンチ(つーかほとんど平手)コツコツじゃ、やる気ないとしか言いようがない。

 試合後、佐藤のセコンドの、泣き虫郷野と、笑顔で語らう高橋。今年のパンクラスは一味違うが、高橋のやる気のなさはシュルト戦(つーかフナヒク)以来同じ味。ビートたけしも言ってます「変わらなきゃ」。


<5分3R>
×渡辺大介(横浜)(1R判定4分12秒三角)佐々木有生(グラバカ)○

 佐々木のセコンドには、修斗一本で生活したい郷野。

 佐々木、打撃でボコボコにするも、大介よく粘った。意地が見えた(面構えも気弱な表情がなくなってきた)。まあ順当な結果だが。佐々木のマイクは「こんばんわ! 佐々木ユーキです!」とまるでL−1の高橋洋子のような感じのいい挨拶。

 佐々木が修斗ファンを連れてきていたような気がする。この試合に限らずサイドにパスしただけで大拍手。これは心底いい意味で修斗化。やっぱり今年のパンクラスは一味違う。


 休憩15分。


<5分3R>
○近藤有己(東京)(3R4分16秒RS)石川英司(グラバカ)×

 石川のセコンドには、バイト休んで大丈夫なのか郷野。

 高橋と違って、近藤、開始早々は打撃遠慮気味(なのか石川がウマく間合いを潰したのかは、よくわからず)。押し込んで上になり丁寧にポジションを取っていく石川と、下から足狙いの近藤(三角まで見せたがへたっぴ)。1R2Rと、ポイントは石川だったと思う。しかし近藤も新ルールに対応し、グラウンドから立ち上がり際にいきなりケリ入れたりして悪くない。

 3R、流石に後がなくなった近藤、スタンドでの接近戦でヒザを多用し、何発か当って、石川鼻血ブー。ストップされると心底悔しそうに横になる。

 客席も大盛り上がりだったし、試合後、近藤、石川を称えて、いい光景だったし、誉めるべきは石川なんだろうけど、やっぱりちょっと情けないと思うな近藤。


<5分3R>
○渋谷修身(横浜)(1R3分51秒)イアン・フリーマン(イギリス)×

 どこかで「試合数が減った分スキルUPできた」みたいなことをコメントしてた渋谷、その通りという感じ。

 ボブ・スタインズを殴り倒したフリーマンと、マトモにスタンドでやり合ったら、さすがにヤバいだろと思っていたが、ウマく距離を取って、そこそこ打ち合って、鋭くタックル。ハーフから腕狙い、凌がれるとサイドにパスしてマウント。圧倒という感じ。十字狙いでひっくり返され、ガードを取った渋谷が、下からパンチ出したら、変な音がした(ような気がした)。廣戸すぐストップ。アバラかな。

 渋谷のセコンドの國奥、的確。パンクラスじゃ稀有な存在だな。


<5分3R>
△菊田早苗(グラバカ)(1R3分11秒ノーコンテスト)アレックス・スティーブリング(アメリカ)△

 今日の菊田はヘロヘロ近寄っていくんじゃなくて、パンチを出しながら組み付き。ここまではカッコよかった。グラウンドでも例によって圧倒という感じで定番の腕狙いなのだが、極めきれず(スティーブリングが結構いいんだと思う)、スタンドに戻って出会い頭に、アタマとアタマがゴッチンコ。「偶然と判断されましたが菊田選手に注意を促がす為」イエロー(?)。髪の毛の生え際を大きくカットした菊田、止血後、再開してすぐに上になるも、ドバドバ血が出てストップ。何故かノーコンテスト。

 この判定ぐちゃぐちゃ言われているけど、おれはあんまり興味ないです。どっちでもいい。スタンドでの接近の仕方に工夫が見えたので、菊田ファンのおれは充分満足した。


 まあ、セミとメインが、キレイに終わらず、結果カタルシスを与えることが出来なかったわけだが、おれは、いい興行だったと思う。去年の後半からちょっとだけ見えていた上昇気配が、気配だけじゃなく確実に現れてきた感じ。グラバカの存在と、そういうマッチメークがちゃんと出来ているからだと思う。

 過激になったルールも、少なくとも今回は「でもヌルいじゃん」と感じさせる試合もなかったし(除く高橋、論外キャッチ)、渋谷もいよいよ出番だぜという感じだし、ヨワヨワ大介の成長もよかった。

 つーわけで今年のパンクラスは一味違う。おれだけの郷野(すっかりファン)、早くおいで。




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