2.2 GAEA 後楽園ホール
■団体:GAEAJapan
■日時:2001年2月2日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

全くふざけた団体だ。OZ興行のチケットを買いに後楽園ホールの事務所に行ったら売りきれでやんの。仕方ないから中に入ったら次のチケットを買うための長蛇の列。結局買うのに30分位並んだ。他に並ばなければチケットが買えないという団体があるか。
反対側のJd'なんて、入り口でファングがビラ撒きをして、我らが西クンと丸山が売っているのに誰も寄りつこうともしない。可哀想に。

会場は金曜日ということもあり、普段より入りは良くない。昨年も金曜日はイマイチであった。まあ、GAEAの場合ファン層的には金曜日の夜にプロレスを見に行ってられないという人たちが多いのだろう。仕方なし。

開始前にGAORAのインフォメーション番組(MCは茶髪の広田)が上映され、時間ピッタリに開始。前回は珍しく15分も遅れたのだが、これはブルのコスプレをした広田の髪の毛が固まらなかったかららしい。前回私に大顰蹙を買った広田、それを聞いてまた頭来た。

1.○植松寿絵 (12分07秒、ドラゴンスープレックスホールド) 竹内彩夏×

前回コスチュームを新調した竹内だが、この日はレガースも新調。自分のイメージ・カラーである黄緑をあしらったオリジナルだろう。今迄広田に”長靴”とか揶揄された長与のお古よりも数段格好良い。竹内もいよいよプロレスラーとしてサマになってきた。まあ、だだコスチュームは着ているというより、まだ着られているという感じだが。

試合は竹内が”おねがいします”という握手からスタート。感じがいい。その新調したレガースで竹内が蹴りまくるが、竹内相手になると異様な冴えを見せる植松がすぐに切り返す。
しかし、この二人試合中は全く休まず、動きがめまぐるしい。やられて倒れてもすぐに起き上がり、間髪入れずに反撃してくるところが、見てて気持ちがいい。

前回見たこの二人のシングル(2000.10.22 後楽園ホール)はグランド中心の展開だったが、今回は立ち技、打撃中心の展開に。中盤、竹内がトップロープからの攻撃(恐らくローリング・ストーンだと思うが、技名も私好み)の見せ場で足を滑らして失敗してしまったのはご愛敬だが、前回と違うバリエーションで見せようという心意気は評価したい。

試合はタイガー・スープレックスで竹内が追い詰めるが、最後に結構シビアなバックの取り合いから植松が園子から引継いだドラゴン・スープレックスでピン。ただ残念ながら試合展開を変えたのは評価出来るが、試合内容の方は前回の方が上まわっていたな。ただ、いかにもGAEAらしい試合で、合格点は上げられる。

最近私は、他の団体でもスタイルが出来上がった選手の試合よりも、中堅以下でも変化をしていく選手の試合を見るのが楽しみになっている。M2Kしかりだし。そういう意味で竹内の試合は私の楽しみの一つである。ちなみに、私の一番好きな天龍はいつも同じではないかと言われるかもしれないが、天龍こそ全体の雰囲気は変わらなくても、微妙にいろいろ改良を取り入れ進化しているんだよ。そこが生き残るコツだ。

竹内のセコンドには里村、永島が、植松のセコンドには園子がいてなにか因縁めいたものを感じたが、まあ、これは私の深読みだろう。


2.○ザ・ブラディー (6分42秒、ブラディーEX) 広田悪良×

前回、私の怒りを買った広田。しかも名前まで変えやがって。今日は汚名返上となるかという所だが、結論から言うと十分でした。前回の失態は全て水に流します。

まずは、ブラディーの入場だが、セコンドには園子、植松、竹内、長与、飛鳥と超豪華。だけど、この人たちセコンドに付くというより広田を見に来ているだけなんだろうな。スクリーントークではポリスと一緒に登場。この二人の決め文句”オレたち、P&A”というのが妙に息が合っていて可笑しかった(もちろん、ポーズも入ったTIMのパクリ)。トークではこの決め文句を連発しながら、最後にポリスにだけやらせて広田が裏切り、「お前いつまで、やってんだよ!」とポリスが叱咤される展開。こういうのは分かっていても可笑しい。なんだか良く分からないシチュエーションだが、この二人の間合いの良さもあるが、このコンビ息が合い過ぎているぞ。ポリスのボケ振りといい、ポリス、美味しすぎないか?

ブラディーに対しては本名の加藤直美をだして、「お前のリングネームは恥ずかしいな。ついでに入場曲も変だぞ!」と悪態つき回し。703も笑って見ている。広田はポリスを帯同してコスプレ無しのノーマルバージョンで入場。花道でもお決まりになった”オレたち、P&A”をやっていた。広田、ポリス共に2.18のOZ興行のポスターを掲げて入場。過去のOZ興行前に同じことをしたらしいのだが、まあこの気配りだけでOKだな。
ただ、この二人分かってないのは、今更宣伝してもOZ興行はプレミアム・チケットになっているんだな。私は買うのに30分並んだ。

さんざん言いたいことを言われていた703だが、ゴングが鳴ると猛ラッシュ。「テメェー、このヤロー」という感じで猛ラッシュを入れて来る。
しかし顔は楽しそうに笑っているので、見ているこっちも楽しくなってくる。まあ、普段こういう相手はおばっちで慣れているというのもあるかもしれないが、703はこのキャリアの選手では、一番緩急の付け方とか、場の空気の読み方を分かっているのではないか。コスチュームもそうだが、小悪魔的なイメージがさまになっている。

ただ、小悪魔も広田にシティング・フェースをやられるときは取り敢えず耐えるのだが、広田が「ポリス、お前もやるか」と言われてポリスにもやられた時は、女を見せて・・・表現しようがないや。

広田は前回の北斗戦では、ほとんどプロレスをやらなかったが、今回は703の上手さもありプロレス的になる。広田がエプロンから場外へヒップアタックをする時に、セコンドにいた長与と飛鳥に「どけ、クラッシュ」というところなんて大笑いした。今日の広田はちゃんとプロレスをしていたし、その後のセコンドの雑用もかいがしくこなしていた。考えてみると、広田の卑弥呼の移籍というのは、本人の意志というより、卑弥呼側から人手不足だから誰か一人雑用係りによこせと言われて選ばれたんだろうな。気の毒といえば気の毒だ。

しかし、試合は広田がお下劣な技を使いながらも、最後は貫禄のブラディーEXで終わり。というか、いつブラディーEXを出すのかというを、待ってたような感じもするが。

広田の試合というのは、勝ち負けは別にして、広田が全部持って行ってしまうのだが、この試合は703が持って行ってしまった感じがする。しかも、広田のやりたいことは全てやらせて、北斗と違って広田の持ち味を十分出しながら、なおかつ持って行ってしまった感じがする。これは、ある意味凄いことである。とにかく、あのビビッドな雰囲気が小悪魔的なイメージとミスマッチになっているが、それが妙に噛み合っていて面白い。

Jd'のフリー宣言から、次回のOZ興行では、いきなり長与、アジャと組んでメインに抜擢された。今後の703がどの方向に行くのか分からないが、注目度は大である。前の観戦記で、703はOZに入って、尾崎のエキスを吸収して欲しいと書いたけど、その気持ちは増々深まる。

今年の注目は、703だ!!!!


3.○KAORU (7分57秒、エクスカリバーから片エビ固め) ×シュガー佐藤

またこのカードかよ!もう飽きたよ、というのが大多数の感想であろう。
これだけ、シュガーに負け続けているKAORU、今日はさすがに勝つんだろうと大多数の人が考えたと思う。

問題はKAORUがどう勝つかなのだが、いきなりシュガーを場外に落し、超高速ラ・ケブラータ。そのあまりの美しさに、開始1分も経っていなが、今日はKAORUが勝つ説得力が十分あると感じた。

その後はこの二人のいつもの戦い、シュガーの、パワー系、ボム系の技に対し、KAORUの空中殺法。綺麗ななムーンサルトは決まるのだが、出来ればヴァルキリー・スプラッシュを出して欲しいと思ったのだが。

最後はエクスカリバー3連発でKAORUの勝ち。まあブックは分かっていたが、まずまず満足な試合内容。
試合後に、またへんな野次と戦っていて、完全にヒール化したが、私は「KAORU、美しい〜!」と言ようと思ったが、さすがにそれは恥ずかしいのでやめた。

ただ個人的にはKAORUは美しいので、何をやっても許される。


4.○ライオネス飛鳥 加藤園子(8分57秒、LSDから片エビ固め) ダイナマイト・関西 山田敏代×

今日ロビーで見ていたのだが、園子、なんか元気無し。そりゃ、公式HPで中島リンアナからあんなこと書かれたら誰でもヘコムよね。だけど最近パッとしないのは確か。飛鳥も名古屋に行った人に聞くと、今日良く来たなという感じの体調らしいし。名古屋では救急車だ運ばれたそうだし、後で見たら4針縫って出てきたらしい。しかも、前回のホールでのクラッシュ対決は何処でも不評で、ぼろクソ言われていたし。

まあ、一方の最近組むことが多い飲食店経営者コンビも風当たりがきつい。特に関西はタッグ、シングルで里村に二度フォールを取られ、GAEA参戦の頃の勢いは失いつつある。今のこの4人の対戦は思いっきりしょっぱくなる可能性がある。読んでいる人はこういうマクラで始まる時は、「だけどこの日は良かったという締めになるんだろう」と思っているだろう。まあ、その通りなんだが。

飛鳥の入場では、いつものオーラが消えかけている感じがするし、リングインするや雄叫び一発の園子もなんか寂しい空気が。しかし、こういう逆境の時こそ応援するのがファンの本分。この試合、私は声を出しまくった。そしたら隣のリンさんも一緒に園子を応援してくれて嬉しかった。

試合は飛鳥と関西の御大同志からの始まり。女子プロではこの人達くらいしか出せない重厚な雰囲気。園子は今日も少し空回りみたいな感じだが、元気が合って宜しい。まあ園子はあの少し垢抜けないところが持ち味で、園子がセンス抜群の選手になったら持ち味半減だよね。ただ、序盤からクーロンズ・ゲートを狙おうとするが、それは無理だろう。一昨年躍進した時は、クーロンズ・ゲートを狙いながらドラゴン・スープレックスで星を稼いでいたのだが、首の負傷でドラゴンは封印してしまった。必殺技が一つだけでは苦しいだろう。

私のお薦めは、天龍の使う元祖パワーボムである。シュガーみたいにそんなに高く持ち上げないでもいいから、その代わりフォールで相手の首をしっかり決める。園子に似合っていると思うし、これさえ覚えればまたいくらでも勝てるだろう。

前回の批判が耳に入ったのか、今日の飛鳥は試合の組み立ても一ひねりを入れて、まずまずの出来。このくらいなら私的にはOK。最近のGAEAはサイド・ストーリーやアングルに頼り過ぎたというのがあるから、こういうあまりテーマの無い試合でしっかり見せるのは重要だな。

試合終了後、コーナーに二人で立つ飛鳥と園子だが、やっぱり絵になる。私はこれが見たかったのだ。

・・・と少し安心したら、2.11の仙台は「左膝半月板損傷により緊急欠場となります」だって。もう本当にトホホだな。それでも、園子、頑張れ!!!


5.長与千種 ○里村明衣子 永島千佳世 (14分20秒、エビ固め) 尾崎魔弓× デビル雅美 KAORU

まあ、カードを見てこの試合がつまなければ、GAEAもおしまいという感じだが、結果的には可もなく不可もなく。最近気がついたのだが、GAEAのファンというのは、欲が深いというのか、こういう時なんかサプライズがあるのではないかと期待してしまうのであるが、そうそうそういうものは用意出来無い。だって、今や里村が関西や尾崎からピンを取ってもサプライズにならないんだもん。そういう意味で私は現状ではこの水準で満足しようと思う。

試合はデビルと長与の大将同志から。長与は相手がデビルだかろうからか、胸を借りるというような感じで、巻き投げなんか使ってクラシカルな無我的な展開に持って行く。こういうのも思いがけずに、なにげに嬉しい。長与も最近の批評が耳に入っているのか、今日は結構頑張る(普段は楽しているということだけど)。いきなり5分以上のローンバトルに。この日、里村が出てきたのは、10分過ぎからではないか。コーナーでイライラしているのは可笑しかった。

永島が出てくると、いつものようにハイスパートなというかグチャグチャな展開に。最近永島は貫禄も付いて指を動かして、おいおい起き上がれポーズをするのも私は好きだ。しかし、これに付き合わされるデビルさんも大変だ。

試合は2x4を使ったKAORUのエグイ攻撃から、いつもの永島、尾崎の大技のしのぎ合い。最近のプロレスは大技を出し過ぎるという批判が良く出るが、それをあざ笑うかのように、この日は大技を連発する。ただし凄いスピードで動く。

またも永島と尾崎の対戦で終わるのかと思いきや、この日まだ正式には登場してない里村が出てくる(笑)。これも永島と違った見応えがあったが、最後は里村が丸め込んで終わり。これは結構意外であった。

この日は前4試合は大体ブックが読めたのだが、この試合だけは少し意外だけど、里村が尾崎からピンを取ったのは初めてらしいが、今やこれはサプライズにならない。

その尾崎もあまり悲壮感はなく、してやられたよという苦笑い。ここが尾崎の良さだ。


まあ、昨年のGAEAのピークを見ている人にとると、この日もへこんだ薄味の興行だということになると思う。確かにアングルもイマイチだし、試合内容もピークを考えるとしょっぱい。
ただ、当分はこの状態は続くかもしれない。だけど、これは仕方無いかもしれない。昨年出すものも出し切ったような感じがする。ただこの期間にGAEAは試合の組み立てをもう少し考えて欲しいと思う。1月の興行が酷く、この日は多少の改善は感じられたが、この人たちならもっと出来るはずである。

ここは少しエネルギーを蓄える期間だな。これはこれで仕方ない。それでも興行的に全然ダメということでも無かったので、この日位を平均点にして、取り敢えずはこれを下まわらない水準を維持して欲しい。それなら、私的にはOKだ。

それと注目は703を初めとしたJd'勢、ID4の動向だ。彼女達の動向はまだ良く分からないが、この日も一番印象的だったのは703だったし、OZ興行のメインを務めることになった。坂井も里村とタッグを組む。薮下もどう出るか分からないが、注目したいところだ。薮下と永島の絡みなんて考えただけでゾクゾクする。京子もなんかあやしいし。

まあ、それにしても当分は試練の時だな。




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