ハンセン引退…
■団体:全日本
■日時:2001年1月28日
■会場:東京ドーム
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 ダフ屋の売り攻勢すごし。私も招待券で入場しました。
 観衆は最終的にたぶん3万人台後半と思う(発表 58700 人)。
 入場者花道はなし、アナウンス・入場曲用のスピーカーもなし。

第1試合 時間差バトルロイヤル ○ダニー・クロファット(26分14秒片エビ固め)相島勇人×
 ※入場順…相島、愚乱・浪花、土方隆司、平井伸和、神田裕之・望月享・ダークネスドラゴン(3人同時)、TARU、クロファット、SHINOBI、水前寺狂四郎、堀口元気、ストーカー市川
 ※退場順…おぼえてない
 1分おきに選手が追加される。
 時間差バトルロイヤルならではの楽しさは、(見た回数も少ないのだが(笑))1.次は誰が入ってくるのか、意外性の楽しさ 2.早いうちに入場した選手の頑張り というところでしょうか。この日の試合、1.のほうは最近の全日を知る人ならばほぼ予想もつき、他の観客には“知らない人ぞ知らない”選手が多かったため、さしたるアピールはなく。2.はいちおう相島が請け負ったのだが、目立った活躍をしたわけでもなく。
 目立ったのは、最後に入場して袋叩きに遭い、期待通りにすぐ負けたストーカーと、ノータッチ・トペコン、高速ウラカンラナを出した堀口の2人のみ、そしてその場面のみ。というかこれなら、闘龍門の6人タッグをパッケージで見せてくれた方がどれほどよいか。…といっても…
 クロファットは出場した時点で優勝が予想された。

第2試合 藤原喜明、×荒谷信孝(14分33秒片エビ固め)キム・ドク○、奥村茂雄
 キムドクの動きが想像以上に良い。ドクと藤原のベテラン2人、1発1発技を出すとき受けるときのタメ、メリハリがあって、そのときそのときで試合が締まる。荒谷・奥村目立たず。これならベテラン2人のシングルが見たかったような気もするがシングルでは辛そうだし、なにより荒谷奥村もどこかで使っておかなきゃいけないし、…

第3試合 ○ミル・マスカラス、エル・イホ・デル・サント(13分40秒回転エビ固め)アルカン・ヘル・デラムエルテ×、ブルー・パンテル
 幼少の頃よりマスカラス嫌いの私はここでまずトイレ&一服タイムをとったのでよくわからないのだが、フライングクロスチョップやプランチャを出したようです。試合の出来だけを考えれば、CMLLのパッケージで(以下略)だがマスカラスを使わなきゃ(以下略)。
 ただ退場時にマスカラスとデストロイヤーが抱擁していたのには少し胸うたれました。

第4試合 垣原賢人、○長井満也(11分39秒腕ひしぎ逆十字)アレクサンダー大塚、モハメド・ヨネ×
 バトラーツの試合みたいでしたね。関節の探り合い、グラウンドの動き、バチバチ、とは言っても微妙に間のあいた打撃の応酬。
 あ、新日の保永がレフリーしたのはこの試合だったかな?これ以降の試合も裁いていたような。

第5試合 ジョニー・スミス、○ジム・スティール、ジョージ・ハインズ(15分22秒片エビ固め)マイク・ロトンド、カート・ヘニング、バリー・ウインダム×
 分裂後の全日で、しばしば組まれる外国人同士、寄せ集めたようなタッグマッチだが、ここにキマラなり、良くも悪くもウィリアムスなり、まあバートンなり、個性が強めのレスラーが入っていれば、それぞれの対比がひきたち面白味も生まれてくるのだが、今日はみな脇役タイプばかりのようになってしまいどうにも…
 スティールがターボドロップで勝利。

 と、ここまで妙に弛緩した時間が進行し、もう5時を過ぎている。いったい何時までかかるのだろうと不安になる。
 が、以降の試合はけっこう楽しめた(結局、全興行終了は8時過ぎ。5時間興行)。

第6試合 ×渕正信(18分4秒ラ・マヒストラル)獣神サンダーライガー○
 渕、序盤から、フェイスロック、キャメルクラッチ、STFとネチネチ攻め続ける。瞬間ライガーに主導権渡す場面あるもすぐに取り返し、終盤にはバックドロップを連打、追いつめる。が、最後の最後、ライガー丸め込んで逆転勝ち。
 渕が終始攻め込んでスリリングな展開、熱戦になった。フィニッシュが丸め込みだったので、2人の差が微差であることもわかったし。と思っていたら、ライガーが新日札幌大会での再戦を要求したそうですね。

休憩

第7試合 ○テリー・ファンク、大仁田厚(8分26秒スピニングトーホールド)アブドーラ・ザ・ブッチャー、ジャイアント・キマラ×
 はじめに入場してきたのはテリー、「スピニングトーホールド」でどよめく場内。
 つづけて大仁田、全日時代使用していた「ワイルドファイヤー」(?)と現在の「ワイルドシング」をつなげた曲でゆっくりゆっくり入場。そしてマイク「オイ!(×何回も)俺は!(×何回も)16年ぶりに!馬場さんのリングに帰ってきた!」テリーもマイク握り「All-Japan is my home!」
 そして「吹けよ風呼べよ嵐」が流れ、選手紹介を待たずブッチャー組が急襲。テリー早くも割れたビール瓶で大流血!
 大仁田がうつぶせになって自分の額に何やらしているのがビジョンに映ってしまう(笑)。これはイカン!その後ブッチャーが後ろ手に隠し持ったフォークをとらえて大映しにしたのは良かったのだが。
 テリー、フォークで腕を突かれまくる、20数年前の風景がよみがえる。あの頃と同じように、いやあの頃以上にカラダを張って、全身でなにごとか表現しようとするテリー・ファンク!私はテリーもそんなに好きではなかったのですが、これにはさすがにジーンと来るものが…
 試合は、やむを得ずというか当然というかキマラが1人よく動き、最後もファンク家伝家の宝刀に敗れる。
 試合後のマイク、大仁田「全日本は絶対潰れん!」テリー「Japan is No.1 country!」

スタン・ハンセン引退セレモニー
 スロー・バージョン、ピアノの調べの「サンライズ」が流れる。
 まずビジョンに、ハンセンの日本での歩みが映し出される。と言っても、全日への再登場(最強タッグ乱入)以降、馬場との初シングル、超獣コンビ vs 馬場鶴田、川田戦、のみ。NOAH勢は映せないにしても、新日時代の映像は借りられるんじゃないの?
 ついでリング上で記念品の授与。マスコミ関係が多くちょっと間延びしたが、坂口、ピートロバーツらのときには心温まる思いが。(個人的にはヨレヨレのロード・ブレアースにも)
 ハンセンのお別れの挨拶。(大意しかも部分的に:間違っているかもしれませんが)「ババはベストな人間だった」「ジャンボと闘えて幸せだった」「ブロディと巡り合えて、タッグを組めたことに感謝する」「師匠であるテリーファンク、教え、導いてくれてありがとう」「妻と子どもに感謝する」…
 そして10カウント・ゴング。
 ハンセンさんは式のあいだじゅう、微笑んでおられた。

第8試合 ○スティーブ・ウイリアムス(14分47秒片エビ固め)マイク・バートン×
 直前の引退セレモニーの余韻が残り、ほとんど歓迎されていない状態のなか始まり、終わる。場外での鉄柵へのムダに危ないウィリアムスのバックドロップのみ、イヤな印象として残る。

第9試合 ×太陽ケア(18分43秒 足4の字固め)武藤敬司○
 序盤、武藤独特のエルボードロップに付き合わないなど、やや緊張感漂う、探り合うムードがつづく。
 中盤より武藤が低空ドロップキック→ドラゴンスクリュー→4の字の定番の攻撃が繰り返され、ケアいっとき反撃するも、同じ流れのうちに終わる。

第10試合 天龍源一郎、×馳浩(23分48秒エビ固め)川田利明○、佐々木健介
 ひたすらえんえんチョップ、キック、張り手、グーパンチ、天龍と川田の絡みは面白いな。開き直ったかのように、以前とは違った、自分のやりたいように純化したスタイルをぶつていく川田、それにもっとも相応しい相手が天龍なのだろう。(それしか出来ないというか、天龍や健介相手でないと光らない、ということでもあるような気もするが)でもまあやっぱり、馳に向かうときより、天龍相手にしたときの方が、ずっとイキイキしているように感じられた。
 馳もジャイアントスイングをだしたりチョコマカしていたが、なんというか、とにかくお互いの肉体を打ち合い打ちつけ合う、不思議でアナーキーな空間がそこにありました。ドームのメインに相応しかったかどうかはともかく。
 川田がパワーボムで馳をピン。


 まあ長い興行でした。前半は弛緩。後半はまあ、武道館クラスの試合でしかなかったようにも思うが、そこそこ面白かった。
 テリー・ファンクは特別。
 ハンセンのセレモニーは、これなら、全試合終了後、そうでなくともせめてメインの前、にして欲しかった。




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