1/19修斗後楽園雑感
■団体:修斗
■日時:2001年1月19日
■会場:後楽園ホール
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 21世紀最初の修斗の後楽園、平日の18時開始で、このカードじゃさすがにツラいかという客入り。南の後方は満員も、RSと南の前の方は8割程度か。

 15分オシで全選手入場から。挨拶はフェザーの吉岡。カマないように丁寧に誠実に、という感じでヘタなわりには好印象。


<第1試合56K契約5分2R>
×端智弘(大宮)(3R判定3−0)石井俊光(タイガープレイス)○

 石井のタイガープレイスは、GCM系の新ジム。というわけでセコンドは阿部。スタンドでは極端に低い構えで構える石井、グラウンドはやや押していたと思うがスタンド(打撃を含めて)がまだまだな感じだ。しかし、端も、これを圧倒するというところまではいかず。1R、端のヘンゾキックで反則(石井がヒザついていた為)で減点、これが響いて石井の勝ち。


<第2試合60K契約5分2R>
○松根良太(P松戸)(3R判定3−0)のぶゆき(RJWG’2)×

 開始早々、大振りのフックとハイを交えた殴り合い。場内沸く。1Rに2回ダウン奪った松根(のぶゆき、自分から寝て何とか凌ぐ)が、2Rは上になって安全運転(ブレイクが久々に入ったほど)。試合後、得意気にカメラマンにポーズ取っていたが、あの2Rでそれはダメだな。


<第3試合70K契約5分2R>
○門脇英基(慧舟會)(3R判定3−0)飛田拓人(インプレス)×

 コンテンダーズ3で、ヤノタクの洗濯バサミの餌食になりその時は印象薄かった門脇だが、4のタッグマッチと、修斗デビュー戦ですっかりファンになってしまった。今回も期待に違わず。デビュー戦では打撃も悪くなく見えたが、今回は飛田にかなり押される。しかし、引き込んですぐリバースするムーブを数回見せる(カッコいい)など、グラウンドでは門脇。スタンドで殴られた分、グラウンドで殴り返そうとする感じで熱戦に。

 判定は文句なしだが、飛田もいい選手だと思うので(前回の中山、今回の門脇と2連敗だが相手が悪い)、がんばって欲しいな。


<第4試合60K契約5分2R>
○高橋大児(K’z)(3R判定3−0)漆谷康宏(RJWC)×

 RJWの漆谷を、タトゥー高橋が、スタンドレスリングでも上回った感じ。膠着多しでちょっと退屈。


<第5試合70K契約5分2R>
○村濱天晴(WP)(3R判定3−0)南部陽平(横浜)×

 村濱には、某HPと某HPから連名で激励賞が出る。お陰で金欠のメモ8さん(笑)。

 飛膝で秒殺するもAに昇格ならず、前回は凡戦(と言うのは可哀相だけど)の村濱、今日は後がない感じで、キッチリ勝負に出る。1Rは膠着気味の展開も、2Rは村濱の下からのアーム、南部の下からの足狙いから双方足向け状態と、見所はタップリ。判定は堅実に攻めた村濱がモノにする。南部、ホントに悔しそうだった。村濱はこれでA入り確定かな。弟ともどもリングスもよろしく(無理か)。


<第6試合60K契約5分2R>
○大石真丈(K’z)(1R4分12秒TKO)西澤正樹(WP)×

 ライトからフェザーに下げた大石が、グラウンドで西沢を翻弄した感じ。大石の上からの三角と、そこからもつれての十字狙いをよく凌いだ西沢だったが、最後はバックマウントからパンチを乱打されて。


 ここまでで既に20時近く。長いな。

 2000年の修斗各賞の発表。最高試合(トリッグ戦)、KO賞、MVPと、マッハが3冠(MVPは3年連続)。まあ無難なところか。ルミナvs宇野を最高試合に選ぶと、修斗の懐の深さがアピール出来てよかったと思うのだが、さすがに無理か。実際懐浅いもんな。マッハ、リングに上がって挨拶。相変らず大したことは言わないが自然児キャラ出まくりなので、思わず微笑んでしまう。

 3月の後楽園の出場予定選手として、マモルと加藤。また集客はツラそうだな。

 休憩。


<第7試合65K契約5分3R>
×池田久雄(大宮)(3R判定0−3)戸井田カツヤ(慧舟會)○

 さすがに今回は看護婦は連れてこなかったトイカツには、村濱に続いて某HPと某HPから連名で激励賞が出る。お陰で金欠のメモ8さん(笑)。

 いや実は、さすがに池田相手じゃスタンドでボコられるかなーと思っていたのだが。いきなり胴回し回転蹴り(というより、単に前方回転?)で、グラウンドに誘うトイカツ、立たれても輪島ばりのカエル飛びまで見せ、楽しませてくれる。2R終了間際の十字狙い、3Rのバックからの首狙いと、後一歩のところまで池田を追い込む。

 スタンドでもフニャっと間合いを潰してしまったり、予想不能な動きを無表情のままやるトイカツ(クルクル田村的でもあり、同時に桜庭チックでもあり)、今回も楽しませてもらいました。これでランクも一気に上昇、タイトル戦線に名乗りを挙げた感じ。応援するぞ!


<第8試合70K契約5分3R>
○ライアン・ボウ(アメリカ)(1R2分21秒腕十字)トニー・デドルフ(アメリカ)×

 ボウ、固いけどつまらないという感じであまりいい印象なかったのだが、さすがに実力差があればキッチリという感じか。お見事。


<第9試合フェザー級5分3R>
△吉岡広明(P東京)(3R判定ドロー1−1)廣野剛康(慧舟會)△

 まーこれはいつもの廣野だったな。というか、修斗の軽量級はみんなこんな感じなんだよなー。試合数が少なければ、これでも充分楽しめるのだが、さすがに9試合目で後3試合も残してこれやられると、ちょっとイライラする。


<第10試合65K契約5分3R>
×バレット・ヨシダ(アメリカ)(3R判定0−3)勝田哲夫(K’z)○

 1R、上になると、いきなり片足抜いて、例によってすぐマウントまで行くバレット、さすがという感じなのだが、その瞬間を狙ってリバースされると、後は結局1回も上になれず。インでパンチ狙いの勝田、バレットの足を徹底的に研究した感じでポイントアウト。バレットは下になるとリバース狙いでなく、いきなり極めにかかるのでその辺を押さえ込んじゃえば、こうなるよという見本か。なかなか出来るもんじゃないと思うが。しかし超退屈。

 ライトは、これでトイカツと勝田が上位に。ウェルターより混戦になってきたな。


<第11試合ライトヘビー級5分3R>
○郷野聡寛(グラバカ)(1R3分6秒)アイバン・サラベリー(アメリカ)×

 「ウォンテッド」で入場の郷野。対する打撃はそこそこ出来そうなサラベリーだったが、郷野の右のBSK一発で悶絶KO。

 今年はどんな年にしたいですかのリングアナの質問に、泣きじゃくりながら「修斗一本で(ぐすっ)自分なりの生活が出来るようになりたいです(ぐすぐす)」。続いて「いつもつまんない試合してすいません(ぐすん)、ボクがメインの時も空席がないくらい見にきてください」。場内から「おれだけのゴウノー!」の声援飛んで実に実にいい雰囲気になる。

 何とかしてやれよな、修斗コミッション。


<第12試合65K契約5分3R>
○植松直哉(K’z)(3R判定3−0)マイク・コルドッソ(アメリカ)×

 植松はワルキューレ止めて胴着での入場。今日は「M16」と入ったボクサーパンツ。

 1R2Rと、明らかに極めを狙う植松、朝日戦で見せたインから立ち上がった状態からのパンチとか、片足取られてる状態から、俵返し的に後方に投げながら勢いで上になるムーブとか。しかし、コルドッソ凌ぐ。3Rは鼻血ブーで大量出血の植松(何が当ったかはよくわからなかった)、下になり、苦しいみたいでスローダウン。

 大昔の浜田剛とか、最近で言えば坂本みたいなKO狙いのボクサーに、フィリピンあたりから金魚つれてきて、KOショー見せるつもりだったのに、思ったより相手強くて、凡戦になってしまいましたみたいな一戦。


 12試合が多過ぎるというのは、まあ当たり前の指摘。問題は多いことではなく、多いなりの演出をしないことだと思う。極端な話、17時開始とかでクラスBを10試合組んで、第2部クラスA6試合20時開始とか発表しちゃえば、それはそれでいいような気がするんだが。んでファンはお気に入りの選手目当てに三々五々と集まるという(ボクシング的だ)。元々修斗はAとBを徹底的に差別して選手のやる気を煽っているわけだし、そういうやり方はありだと思う。

 しかし、現実は今回もBも含めた全選手入場から開始で、明らかにひとつの興行としてマトメようとしているわけで、しかも前半はデビュー戦ばかり。選手にやる気はあっても、いや、やる気があるからこそ手堅く勝ちを取りに行き膠着するファイトが連続する。さすがに飽きる。

 後半のクラスA6試合をカードだけで見ると、フェザーの一戦を除いて、KOか一本決着を狙ったメッチメイクをしているようにも見えるし(最後の2試合は間違いなくそうだろう)、それがたまたまウマく行かなかっただけともいえるが…。

 勿論、おれ的には、修斗はBが面白いというのを色んなところで書いている通り「のし上ってやるぜ!」的なギラギラな若い欲望を見れるのが、最大の魅力だと思うから、修斗に行ってクラスBを見ないなんて意味ないとは思うが。だとすると、やっぱり平日にやるなら、8試合程度に押さえるしかないという平凡な結論にしかならないな。

 どっちにしろ、サステイン主催の興行なら、他のところがお手本になるようなモデルケースを作っていかなくちゃ行けないと思うのだが、出来てない。暮れのNKがバツグンだっただけに、ちょっとな。「後楽園ホールはこんなもんでいいのだ」的な、悪い意味で、コナレ過ぎ。

 まあ、村濱、トイカツ、門脇という、お気に入りの選手が活躍したので、おれ的には満足したのだが。




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