1/14掣圏道ディファ雑感
■団体:掣圏道
■日時:2001年1月14日
■会場:ディファ有明
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 某所から格安でチケットが回って来たので、ロシアンダンサーでも見に行くべーかと行って来ました、掣圏道のディファ有明興行。

 ディファの入口には、旭川ナンバーのボロボロのバスが止まっていて、いきなり素晴らしいセット設営だなと感心させてくれる。これほど色んな光景を想像させてくれる、シュールでゴッドなセットが入口に置いてあるとは。中に入ると何故か「GAP」の服を激安で売っていて、さらにシュールさ高まる。

 場内は当然のように立錐の余地が少しだけある200人強の入り。おかげでリングサイドも自由席(おれの席は、北の1番後ろの3千円の席だったが、リングサイド4列目くらいで見た)。いやーなんてファン想いな席設定。本間興行のネームの入ったブルゾンを着ているおじさん(やや強面)が「空いてますから、真中の方へどーぞ」と、わざわざ案内してくれるほどの、いたれりつくせりぶり。

 観客層が、また絶妙。半数近くは今時の若者という感じの5〜6人のグループなのだが、これが20年前だったら髪の毛あげてたろという感じの目付きの悪さ(しかし体格はあまりよくないので、ジム系ではないと思う)。連れの女の子はみんなキツい金髪。んー、なんというか、歳を18と誤魔化して激安キャバに勤めてる高校止めたばかりのおねえちゃんと、そのねえちゃんに貢がせているチーマーのカップルというか。余計わからんか。その筋系の人はあまり多くなく(推定20人)、純粋格闘技オタクもそこそこ(推定30人、サヤマニア含む)、あとは選手の関係者とか(推定30人)、どう見てもロシアのマフィア(推定5人)。

 10分オシで、2001年宇宙の旅のテーマが流れて、佐山の挨拶から。これがいきなり衝撃的。『ロシアが冬で、マイナス70度なんで、マッチメイクが決ったのは4日前です』という気候とマッチメークの複雑な相関性を喝破した冒頭に続いて『次回2月の興行はパンクラスから選手も来るしチャンピオンクラスも出ます』と今日のマッチメークを吹っ飛ばして、未来に夢を託す。やっぱり佐山は素晴らしい。

 続いてルール説明。これがまた素晴らしかった。リングに上がったのは、渡部“大佐”優一、島“変な源氏名バト島田”裕次郎、田中“格闘結社”健一という、本日のレフェリー・ジャッジの3名という豪華な顔合わせ。んで、大佐がマイクを握り、残りの2人に実演させながら、掣圏道ルールとコンセプト説明をしていく。

 こんな感じ。

 『掣圏道は、ボディーガードコンセプト、市街地での実戦を想定してます。ボディーガードというのは敵が複数いますから、膠着状態だと危険です。(シマダと抱き合って膠着している田中に、いきなり後ろからケリ入れて)こうしてやられてしまいます。ですから、膠着状態に陥った場合は、ブレイクします』

 『それから、マウントポジション(島田の上にのりマウント取ってパンチ乱打する田中)、プライドですとかシューティングですとかでありますが、市街戦ではやはり危険です。(長州にいきなり蹴りいれた前田のように、大佐、田中にいきなりケリ入れて)こうしてやられてしまいます。ですから、ブレイクします』

 カツゼツはっきり、意味も概ね明瞭、なんで「やられてしまうからブレイクする」のかだけは、さっぱりわからなかったが、もうこれだけで、見に来て正解と大満足。

 前半の4試合は、ロシアンダンサー、一緒に入場してくるだけだったが、後半4試合は、例によっての踊りまくってから入場。しかし、後半につれて露出度高まるかと思ったら、これはちょっと肩透かし。掣圏道、ディファで見るなら、北側の前の方がグッド! すぐ目の前で半乳ダンス。


<ミドル級>
○リッキー・バウンサー(2R48秒KO)プハベツ・ジニアス(ベラルーシ)×
(ブラジル・載空道)

 「ブラジルからの刺客」と紹介されたバウンサー(職業名がそのままリングネーム?)、容貌はどう見てもタイ人、載空道滋賀支部とコールされ、セコンド、スーツに蒲田行進曲の銀ちゃんみたいなネクタイした強面の日本人。

 何が彼らをここまで殴り合わせるのかというほどの、ベタベタなガキのケンカみたいなアグレッシブな殴り合い。双方がダウン(もしくはダウン寸前)になる攻防を繰り返し(あまりグラウンドにはならず)、最後はブラジルの刺客が殴り勝つ。いきなり本日のベストバウト。


<ミドル級>
○シャルドチャンカウ・アリクサンドル(3R1分35秒)田中圭一郎(IMN)×
(ベラルーシ)

 そこそこがんばっていた日本人だったが、最後は心が切れた感じでストップされた。


<ミドル級>
×村山光弘(判定0−3)ロマノフ・デニス(ロシア)○
(習志野ジム)

 この日本人はハートが強い。かなりパンチ入っていたのだが、最後まで試合を捨てず。


<ミドル級>
○ステパノフ・ミハイル(判定3−0)ゴキチャイシビリ・ダビド(グルジア)×
(ロシア)

 ミハイルはロープを使った回転リングインに加えて、コール時にはいきなりバク宙。レベル的には、スタンドもグラウンドも、本日最高の技術戦。ミハイルはこのままVT系のルールをやっても、そこそこ行けると思う。


 休憩。


<スーパーミドル級>
○ダビダシビリ・ダビド(判定3−0)シャパワラウ・ビャチェスラフ(ベラルーシ)×
(グルジア)

 この辺になると、出てくる選手、あれっさっき試合してなかったっけ? という奴ばかりで(みんな同じような顔してるから区別つかん)、今メモ見ても、どれがどれだか、全然覚えてない(笑)。


<ライトヘビー級>
○鈴木佳(1R2分32秒KO)ウィリアム・ザ・アニマル(ブラジル・載空道)×
(掣圏道)

 1試合目と同様のセコンドつれて、今度はチラベルトみたいな顔した「ブラジル第2の刺客」(なのに載空道滋賀支部)の、アニマル、いきなりガキの喧嘩パンチをぶんぶんぶんぶんぶんぶん振り回し、アグレッシブに攻めまくりで実に素晴らしい。鈴木はまったく手が出なかったのだが、1R終盤、初めて出した右ストレート一発でKO。


<ヘビー級>
△ケベドフ・ミカイル(判定1−0ドロー)シュリジン・ワレンチン(ベラルーシ)△
(ロシア)

 双方、レスリング系の選手らしく、この日1番VTチックな試合。


<ヘビー級>
○桜木裕司(2R1分30秒)チラギシビリ・ギア(グルジア)×
(掣圏道)

 ギアは、12月のパンクラス青森で窪田に秒殺され、先日のディープで安生を圧倒した選手。あまりウマくないパンチで攻めていくと、桜木、すぐ下向いちゃうので、押し気味。

 桜木は佐山期待の選手らしく、1R終了後、佐山がセコンドに着いてゲキを飛ばすと、2Rからは固さが取れ、右ローが走り始める。これを嫌がり始めたギア、注意が下に行ったか、最後はきれいな右ハイ一発でKO。佐山大喜び。


 そこそこ、面白かった。ロシアンダンサーは何度見ても期待を裏切らないし。

 一緒に見ていた某氏は「くるなー掣圏道、絶対くるなー」と大喜びしていたが、おれは何が“くる”のかよくわからず。確かに「載空道滋賀支部」は“くる”と思うが(意味不明なアグレッシブさといい安直なリングネームといいホント凄い)。あと渡部大佐と田中健一の助さん格さんコンビ。黄門佐山はもうきてるしな(意味が違う)。




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