NOAH初の大一番、有明コロシアム
■団体:NOAH
■日時:2001年1月14日
■会場:大阪府立体育館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 観衆、発表は 5,600 人、実数もほぼ近いと思う。
 入場ゲート、花道、レーザー、スモークは、今までのNOAHのビッグマッチと同様。

第1試合 3wayマッチ ○スコーピオ(12分1秒450°スプラッシュ)×丸藤正道
      ※もう1人は金丸義信
 前日の高松大会で小林健太が負傷したため急遽組まれたカード。
 若手でもっとも才能を感じさせる2人をもってしても、不慣れな試合形式で、戦いに余った1人がなんとなく持て余されてしまい“ダレ”感を感じさせてしまった。もっともっと連係と裏切りで目まぐるしくやらないと… 金丸がスコーピオの蹴り足を取り横にいた丸藤にブツけた“強制スピンキック”が面白かった程度、かな。

第2試合 ラッシャー木村、○百田光雄、池田大輔(11分57秒エビ固め)永源遥、×菊地毅、泉田純
 観戦を重ねるにつれ、これはアリだよな、と暖かい気持ちになってきました。中毒かも。

第3試合 ○斉藤彰俊、青柳政司(15分38秒延髄蹴りから)志賀賢太郎、×橋誠
 志賀の体は前に比べればガッチリとはしてきているし、彰俊にも一方的に打ち負けるということはない。しかし、チョップやパンチの打ち方のフォルムが「小さい馬場」みたいで、見た目の力強さに欠けるんだよなぁ。相手の青柳のせいもあってか、どうしても中盤動きがギコチない感じで流れてしまう。
 橋は、よくやられ、よく向かっていき、今シリーズ開幕戦に引き続き好印象。

 ここで休憩。ここまではまぁ、しょうじき普段よりやや劣る出来のように感じたが。

第4試合 力皇猛(30分時間切れ引分け)森嶋猛
 試合時間前半はチョップ、張り手、エルボーの打ち合いなどスタンドでは力皇が押す(とくにブチかましは圧巻)。森嶋の花道ダッシュを受け止め、ベアハッグ→ブレーンバスターを決めたのも良かった。
 グラウンドになると森嶋が主導権を握る展開。スタンドからグラウンドへの切り替えのとき、ロープワークで森嶋が一瞬タイミングを外しひと呼吸早く踏み込んでキチンシンクで相手を転がしたのは巧かった。
 後半、そうじて大味で間が空きがち、しょうじきダレはしたが、攻め手の手を変え品を変え、森嶋のスクラップバスターも力皇のパワーボムも最終盤まで温存し、2人とも持ち技をすべて出し切った。大男どうしのぶつかり合いで見応えもあり、30分動ききったのも始めてだろうし、今回は「よくやった」と思う。

第5試合 ○大森隆男、高山善広、浅子覚(19分43秒アックスボンバーから)本田多聞、井上雅央、×杉浦貴
 杉浦がずっと苛められ続け、多聞雅央の出番少なし。まあそれなりに見応えがあるといえばあるんだが、なんか最近ノーフィアーに元気がない気がする。

 と、ようやく休憩後の2試合で暖まってきたかな、というところで
セミ ○三沢光晴、小川良成(16分18秒タイガードライバーから)橋本真也、×アレクサンダー大塚
 入場時、「AOコーナー」に手拍子(!)起こる。「爆勝宣言」に沸く。大歓声はもちろん「スパルタンX」なんですが。
 先発小川とアレク、アレクが三沢をしつこく挑発。
 橋本に替わり、小川にミドルキック、袈裟斬りの乱打、三沢に「出て来い」のポーズ。
 小川、足を持たせての延髄斬りで一矢むくい三沢にタッチ、両者ついに向き合う。
 袈裟斬りとエルボーの交錯、橋本のミドルが舞う、ヒートアップ、コーナーにダウンした三沢にストンピング連打、止めに入ったレフリーを突き飛ばす橋本、手をゆるめない、騒然とする場内、三沢組セコンドWAVEの池田・丸藤だけでなくNOAH若手総出で猛抗議。アレクと池田大輔ハナヅラ突き合わす。
 混乱のうち蘇生した三沢、走り込んでエルボー!
 このあたりまでが序盤のヤマ。
 この日のアレクはちょっとかわいそうな感じだった。相手に慣れていないこともあってか動きのミス、ぎこちなさが目立ち、しだいに「早よ橋本に替れー」のヤジやブーイングを浴びはじめる。入場時の暖かい手拍子は何だったんだ(笑)。攻防のなかで三沢にジャーマン決めたのがほぼ唯一の見せ場。
 小川と橋本の組み合わせが時間としてはいちばん長かったが、小川が素晴らしかった! 肩口への袈裟斬り、胸へのミドルを受けに受け、やられにやられ、橋本の「思う存分」を引き出す。ついに橋本に垂直落下DDTの体勢に入られても、踏ん張り、離してサミング一閃、逆にブレーンバスターに切って返したところ!僕的には最大の見せ場でした。終盤にも、試合の権利無く三沢に馬乗りになりチョップの雨を降らせている橋本の背後に襲いかかりスリーパーで引っぺがし、三沢がアレクを仕留めるあいだ橋本を封じた。

 決着後、なおも襲いかからんとする橋本、両軍セコンド入り乱れて分ける、ここで安田と力皇・泉田の掴み合いが。またここではじめて気づいたが、百田までセコンドについていた。
 橋本マイク「三沢ー、次はシングルだな」よせばいいのにアレクにマイクを渡す、何を言ってるのかわからないうえにまたブーイングを浴びるアレク(笑)。
 そしてついに三沢がマイク握る!(日刊スポーツによれば生涯初らしい)「橋本ー!次があるのか、お前この野郎!」(聞き取れなかったが事後確認)NOAHでのマイクアピール、ラッシャーと橋本に続き3人目となる。

 ZERO−ONE設立後の4戦でいちばん、伸び伸びとやりたいように好きなように動いているように見えましたね橋本が。ファイトスタイルはとにかく袈裟斬り、蹴り、DDTしか使わない、それは4戦つうじて同じなんですが。

メイン ○ベイダー、秋山準(25分40秒ムーンサルトプレスから)×小橋建太、田上明  
 開始直後、秋山が攻め込まれる。花道で田上のにノド輪落とし、小橋の長時間滞空ブレーンバスター、リング内で田上のかんぬきスープレックス食らう。
 だが、対戦が小橋−ベイダーに替ると、リバーススプラッシュなどで小橋が一方的に攻め込まれる。この日の小橋は、秋山相手だとスイングした攻防のシークエンス(ジャンピングニー受けのラリアットかわされのエクスプロイダー受けのすぐ立ち上がりのハーフネルソンSPX、とか)を見せることができたのだが、ベイダーには防戦一方だった。
 田上が助けに入る、ベイダーにミサイルキック、ラリアット、ノド輪と奮戦するも、すぐに場外で、ベイダー&秋山の連係に遭いグロッギーに。
 ベイダー組の連係は、小橋に対して対角線ジャンピングニー→スプラッシュの連打や、秋山が押えてベイダーラリアットなど、単純なものがほとんどだが、息は合っていた。
 田上は他にコーナー最上段からのフライングボディプレス(!見たのは2度目)を見せるなど、途切れ途切れに小爆発を見せるのだが、後半はヘロヘロパッパで小橋の救助に全く入れず。どうせカットに入れないのなら、秋山にビシッといかれてダウンしっ放しでいればいいのに。なまじフラフラ立ち上がってヨロヨロしてるから、余計に不甲斐なさが目立ってしまうというか。
 というわけで終盤はえんえん小橋が孤立、ベイダーのチョークスラム、ビッグクランチを浴び、最期は秋山が押えつけてのムーンサルトで爆殺される。(ヒジかどこかが小橋の顔面を直撃する、ズレた入り方で危なかった)
 秋山は終始一歩引き、やられ役を引き受け、ベイダーを前面にたててポイントゲッターにする試合運び。「こんなこともできますよ」ってところか。つねにその試合その試合で自分の役割を考えて戦う秋山、「こいつ今なに考えているんだろう」と見る側に想像をしむける、数少ないレスラーだと思う(誉めすぎか)。

 この日は前半がやや低調ではありましたが、セミ〜メインの「特別性」も考えて、単発の興行としては成功でしょう。

 しかし、

 橋本再登場が先延ばしになるのは地上波放送の開始時期の関係らしいので(確実な話なんですかね?)、まあ別にいいんですが、
 橋本もビッグマッチ限定でしか使えなさそうな気がするし、かりに橋本1人が加わったとしても、その他のコマが秋山・小橋・ベイダー・三沢だけではやり繰りするのも早晩手詰まりしそうな気がしてならない。小橋のヒザの具合も気になるし。橋本陣営は人が増えるんだろうか?
 やっぱり、とりあえずはガイジンが欲しいかなあ。スミス、ハインズのレベルでいいから。(これでは抜本的な解決にならないけど)
 あんまり先の心配してもしょうがないかな。とにかくNOAHには頑張って欲しいです。




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