1/4全女後楽園大会
■団体:全日本女子
■日時:2000年1月4日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 ドーム効果か、ほぼ満員。割合としては男性客が多いが、ディープかつエキセントリックな女性ファンの方も根強くおられ、ライト・ファンは少なめか。
 ATHENAの仕切りでない全女の大会を見るのは久しぶりだったんですが、入場式(この日のメインを勤めるナナモモが挨拶「21世紀の扉を開く云々」)、キッスの世界の歌(口パクで1曲のみ)があって試合開始。

第1試合 〇藤井巳幸(7分12秒体固め)×寺下ちゑ
 前回全女観戦時と同じ第1試合、12/23後楽園では寺下が押さえ込みで初勝利をあげたらしいのですが。今日は藤井、ストンピング、ヘアー投げ、スリーパー、ボディシザース、キャメルクラッチ、逆エビ固めと基礎技で痛ぶり、少しだけドロップキック、首投げの反撃許すもののボディスラム連発から全女式押さえ込みで余裕の勝利。12/23はなぜ負けちゃったんでしょうか。

第2試合 〇伊藤薫(16分42秒体固め)×前川久美子
 いきなり上の選手が登場。そこそこ大技も出るが、伊藤は蹴りを殺そうと前川の脚を攻め、前川は伊藤の負傷個所の肩を狙う、やや地味め、試合の置かれた位置を意識したのかもしれない、展開。
 中盤、前川の蹴りと伊藤のラリアット、エルボーが交錯して盛り上がりかかるが、ダイビングフットスタンプの連打で幕。…
 伊藤は、こないだの金網やなんかを除いた普通の試合では、もうダイビングフットは封印したほうがいいのでは…? 隣りに座っていた見知らぬおじさんも、「それは出すな」と怒っていましたよ。

第3試合 全日本シングル選手権 〇(王者)脇澤美穂(24分11秒体固め)×(挑戦者)納見佳容
 両者、オーバーコスチュームをとると、それぞれのイメージカラー黄色と水色を互い違いにあしらったお揃いの水着。
 序盤は、キャメルクラッチ、ヘアー投げをめぐる応酬、エビの丸め込み合い。もちろん手の内を知り尽くした同士であり、思い切り力を出し合える同士でもあるのだろう、脇澤の笑顔はいつものことだが納見もイキイキ。
 最初の場外乱闘で脇澤優勢、リングに戻って、まずフィッシャーマンのスープレックスのほうを決める、相手の得意技Wリストアームサルトは警戒して決めさせない、やはり体力差があるのか。
 しかし納見が反撃、当たりの強いドロップキックから逆エビ、ボディシザースと、キツめに入れているのだろう、脇澤苦しそう。
 双方ともの得意技フライングネックブリーカードロップを、食らわせ合ってともにすぐに立ち上がる、コーナーからのプランチャもきれいに1発ずつ、顔面に入れるミサイルキックも1発ずつ、行って来い。
 先にスパートかけたのは納見、ジャーマン、コーナーに登りかけた相手に投げ捨てジャーマン、とうとう決めたしかも雪崩式でWリストアームサルト。
 脇澤もジャーマンの連打、さらに雪崩式フランケン!
 再度の雪崩式フランケンを納見エビで返し、丸め込みの応酬がつづく。このままだと時間切れか、それともひょっとして納見くん勝てるか!?と思いきや、ついにフィッシャーマンがバスターで!しかも連発、納見返せず、脇澤防衛。
 先にも書きましたが非常に息が合った好試合でした。結果的だがこの試合が休憩前の、本当に良い中締めになりました。

 休憩。ここまで、12時開始が少々遅れ、入場式、歌、3試合でもう2時に。4時からの新日ドームに間に合わせなきゃと、今井リングアナも焦ってました。

第4試合 〇井上貴子(9分23秒体固め)×渡辺智子
 渡辺、前川との抗争劇を経て大人気。歓声多し。
 貴子、開始早々のサソリ固めに耐え、その後も動きは鈍らない、コンディションは良さそう。
 客席後方での場外乱闘時にイーグル沢井・風間ルミのブラックジョーカー登場、貴子に加勢。ひとしきり攻防があった後フィニッシュでも3人がかりパワーボム、さらに貴子の裏拳で渡辺沈む。
 やられにやられ、酷い事され、苛められ、耐えぬいて爆発する絶対的ベビーフェイスとしての渡辺が確立されつつあるよう。年末のATHENAで「イーグルとやりたい」と言っていたことだし、抗争が始まるんでしょう。

第5試合 〇堀田祐美子(21分31秒体固め)×豊田真奈美
 新春早々なぜか唐突に実現した全女トップ2(?)対決。
 それなりに豊田も自分の動きをしてみせるが堀田のしつこい掌底に敗れる。
 試合後堀田マイク「豊田、お前このままでいいのか!もう時代は動いている、21世紀だぞ!私は先に行く!」この時点では、例によっての意味不明瞭で大げさな堀田のマイク、だと思っていたのだが…

メイン WWWA世界タッグ選手権
 (挑戦者)三田英津子、下田美馬(2−0)(王者)中西百重、高橋奈苗
 (1.〇三田(16分11秒片エビ固め)×高橋 2.〇下田(17分27秒片エビ固め)×中西)
 去年1年間なんどもなんども対戦を重ねた両コンビ、さすがにお互いの手の内はわかっており、殺伐としてすさんだ感じではあるがスイングしている。モモラッチ、ナナラッカは出るがともに相手控え選手のカットに遭い決め技にならず。ナナモモダイバー(合体エッジ)は防御されて決める
ことすら出来ず。
 ラスカチョ嫌いの私でしたが、これだけ複数団体をまたにかけ、それぞれの場所でヒートを買い団体を盛り上げているヒールとしての存在感は認めざるを得ません。また、三田のナチュラルパワーも健在。
 王者組は高橋を前面に押し要所要所で中西が出てくる戦法みたいだったが、1本目をデスバレー+カカト落しの相手得意連係でとられ、高橋グロッギー、若さでなんとか2本目復活して、ついに合体エッジも決めるがカットが入ってピンは取れず。ラスカチョのカットはタイミングが良いと言うよりしつこい。徐々に押されだす王者組、あわや落冠のピンチに場内大ヒート、私もハラハラ。
 そこまでおとなしくしていたセコンドの前川がついに介入!カカトを落とす、ここで堀田が登場!とうぜんナナモモの助太刀かと思い歓喜の館内しかし堀田がイスで襲った相手は中西!!ダメ押しの下田のカカトに中西が押さえ込まれ、ラスカチョが王座奪取!アルシオンに続いて2団体でチャンピオンになってしまった。
 ラスカチョ+前川、堀田陣営意気揚揚、さらに堀田マイク「伊藤、渡辺も出て来い、豊田はどうした!(豊田は最後まで出て来なかった)お前らが21世紀、全女を背負うと言うのなら、私はカベになってやる!」
 堀田が裏切った瞬間はほんとにビックリしたし、ラスカチョ側についたこの構図はけっこうイケルんじゃないですかねえ。ある人が言った「堀田とハサミは使いよう」で。キスセカ世代のさらなるクローズアップにも益するかもしれないし。ありがちな尻切れトンボに終わらないことを願いたい。
 それに加えて渡辺とイーグル(ブラックジョーカー)の対立構図など、年明け早々から新しいストーリーが始まった全女、このままいけばハズれはなさそう、面白そうだが。




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