12/25 Raw テネシー州 Chattanooga
■団体:WWF
■日時:2000年12月25日
■会場:テネシー州 Chattanooga
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

前回SMACKDOWNでは、全権力を掌握したビンスが暗躍を開始しました。リーガルvsホーリー戦のレフェリーをストーンコールドに命じ、試合で選手二人をスタナー葬したストーンコールドを乱入ケインがチョークスラム。お前の差し金だろう、と迫るストーンコールド相手にとぼけつつビンスは、RAWでのストーンコールドvsケインを約束。また、先週のRAWで移動したタッグタイトルのリターンマッチ、ロック&テイカーvsエッジ&クリスチャン(メインイベント)では、ビンスはカートアングルをレフェリーに指名。アングルがロックをオリンピックスラムしてタイトルはすぐにエッジ&クリスチャンの手元に戻りました。5度目の奪還ってのは凄い。ほんとオフィスの評価が高いんですねこの二人。ロックとテイカーは試合後不穏な雰囲気に。あと、この日は海援隊が久々に登場、同じくらいの大きさのクラッシュ&モーリー組と試合して、女性のモーリーが混ざってるにもかかわらず、4人でやったりやられたりの、ごくごくノーマルなWWFスタイルの試合を展開して、きれいにフォール負けしました。

ということで12/25のRAWです。今日はクリスマスの特別編。はじまりに出るRAW is WAR のロゴもクリスマスリングに飾られています。休日はいつも休日らしい特別編をやる。このへんは、WWFの(スポーツや続きドラマというより)ファミリーTVトークショー的な側面を示していると言っていいでしょう。

掴みには、サンタクロースキャップを被ったステファニーが登場。個人的な好みを言わせてもらうけど、この日のステフはむちゃくちゃかわいかったです。父親のビンスは本日はクリスマスということで、地元でボランティアでスープを作っていると誇り高く宣言。また自分は母親に、彼女にふさわしい「フルーツケーキ」(精神的におかしい人をそう言う)を焼いてあげたと。これは受けた。その後ステフは、先週遺恨を残したロックvsテイカーのベビー対決を本日組んだことを宣言。さらにエッジ&クリスチャンとアングルのWWF王者達をリングに招きいれる。うーん、ほんとにステフのマイクは聞いててすがすがしい。声は通るし、明確で歯切れいいし、表情豊かだし、現代アメプロのマイクアピールの教科書ですね。

アングルとエッジ&クリスチャン登場。やっぱり帽子を被っている。エッジ&クリスチャンが前回でのタイトル奪取を誇った後、カートが、本日はクリスマスなので自分の家族を紹介すると宣言。

そこで登場したのが、5人の「アングルズ」。全員アングルと同じスポーツウエア、クリスマス帽を被って、同じ様な体型、同じように微笑んで入ってくる。カートが言うには、これは彼の兄弟と従姉妹達(以前に登場したエリックアングル含む)で、全員合わせて14のオールアメリカン、11のナショナルタイトル、16の州タイトルを取ってるとのこと。それで、リング上9人がクリスチャンの間抜けな笛に合わせて歌(Winder wonderland)をうたって遊んでいるところにジェリコ登場。

ジェリコは、お前らWinder wonderlandじゃなくて、The 12 days of Christmas (確か、一日目には梨の木に止まる一羽のウズラ、二日目には二羽の鳩、三日目には三つの、、、と12日間いろいろもらえる歌)を歌うべきだ。なぜなら少し歌詞を変えればぴったりだから。6匹のガチョウのかわりに6匹のアングルスがいるし、二人の田舎娘(=エッジ&クリスチャン)もいるし、真ん中には 淫らで、汚ったらしく、吐き気のする、粗暴で、最低ランクのゴミ虫女 (filthy, dirty, disgusting, brutal, bottom-feeding, trash-bag ho=ジェリコがステフをバカにするときの常套句)が梨の木に止まってるからだ、、、等と笑わせる。結果本日、ジェリコ&ダッドリーズvsアングル&エッジ&クリスチャンのタッグ戦が決定。

CM後、カートが他のアングルズに会場を紹介している。Kクイックがいたのでカートが紹介すると、みんな微笑んでるアングルズは声を揃えてボー読み調で「ハーイ、Kクイック!」うーんこいつらミュータントみたいで面白い。Kクイック(黒人)は「こりゃまたすげえ、ホワイトクリスマスだな」

ベノワ&マレンコvsハーディーズ(withリタ)
試合前、ハーディーズはリタ(相変わらずマレンコと抗争中)に「危険だから下がってろ」と言うもののリタはついてくる。この試合では、ジェフがマットの背中を利用して、ギロチンドロップみたいな格好でトップロープを軽々飛び超えるトペを放ったので仰天。最後はリタのちょっかいでハーディーズが勝ったけど、その後リタはクロスフェースを食らう。サディストが、柔軟というかへにゃへにゃしているリタををねじまげる姿は、かなり絵になってた。リタは下着姿なんかより、いたぶられる姿のほうがよほど多くの男の下半身を刺激すると思うんだけど、どうでしょう?

CM後の控え室。クロスフェースで肩を痛めたリタを、ベノワが笑い、マットつっかけ乱闘に。

ロック会場いり。テイカー戦決定を伝えるインタビュアーを無視。

先週、ビンスに継続して副コミッショナーを任命されたデブラインタビュー。ミックがいなくてさみしいけど、今日は彼を喜ばすために、ブラックマン、ホーリー、レイヴァンのハードコア戦を組んだとかなんとか。それにしてもこの人の化粧、ほんとお化け。

控え室でステフが、ビンスと電話連絡。マッチメイクについて話したあと、ビンスが「ちょっと待ってくれ、ホームレスの人達がスープを求めているから、、、」そこで聞こえて来たのが「マクマンさん、楽しいわ!」という明らかにトリッシュの声。「誰よそれ!」と迫るステフに対し、あわてたビンスは「ホームレスの女性だよ」とごまかして電話を切る。

ストーンコールドインタビュー。ケインにストーンコールドクリスマスを見せてやる、とか。

ブラックマン、ハードコアホーリー、レイヴァンのハードコアタイトルマッチ。
寒いのに会場外まで出て、ブラックマンがホーリーを(地上から)車の上にジャーマンでフォール。それで引き上げようとするブラックマンをレイヴァンが後ろから角材でぶんなぐってフォール。おお、移籍以来なんか変な使われかたしてきたレイヴァンが、ついにタイトルを取った! でもやっぱ、この人はもっとしゃべらせないと。サタンとのタッグもむちゃくちゃうまいのに、なぜ組ませないんだろう。

毎回違うベンチュラ知事のXFLのCM。「統計なんて関係ない。フットボールは感情だ。数字で選手の情熱は計れない。XFLで重要なのは、どれだけのハートをフィールドに残したかだ。It's real football!」。このおっさんも分かりやすい、いい仕事をする。

1995年のロイヤルランブルのリプレイ。信じられないくらいぴちぴちしたデイビーボーイが、ショーンにリング下に落され負ける。実況のビンスの声も若い(今のほうが全然凄い仕事をしてるけど)。

「親善大使」ウイリアムリーガル登場。本当に優雅な初老の人みたいな歩き方をする。もっとも、試合中の動きも昔からじじくさいので、演技なのかどうかは分からない。「君達アメリカ人は、食事のとき、豚のように食物ををかき込み、下品にげっぷをし、放屁する。」等々と話してると、ケインが登場。

ケインvsストーンコールド。
しかし、前回ケインが乱入しただけで組まれた、なんのストーリーもない試合だよなあ。最近ケイン絡みはこんなのばっかりだ。キャラの使用期限が切れてるから、こういうどうでもいい使い方以外の方法が見つからないんだろう。リーガルは放送席に。試合はストーンコールド終始がちゃがちゃプロレス。やっぱりこれが一番受けるみたい。試合はリーガル乱入でケインの反則負け。最後は二人揃ってストーンコールドにイスを食らってファンは喝采。

テイカーインタビュー。楽しそうな口調で「ロックと俺はもともと仲悪いんだよ。ロックはよく吠えるし、俺は噛みつく。まあ今日は俺もなんか、人を傷つけたい気分だし、でっかい二匹の犬が一つの庭で出会うってでことさ。俺はロックを有名にしてやるよ。(以前テイカーが、ミックを金網戦でめちゃくちゃに痛ぶって、結果としてミックを有名にしたことを受けている)」しかし最近のテイカーは試合内容でも断然光ってるし、(いままでのホラーキャラと完全に異なったトーン+発音の)リラックスした不良口語も冴えて、キャラが本当に立ってきた。

キャット(ミスキティー)登場。クリスマスキャップ+赤いコート。WWFディーバのヴィデオをJRに渡し、キング(未だに実の恋人なのかな?)の目の前で、コートの前を開けて局部三点だけを隠した赤い水着を見せるプレゼント。もちろん流れるは古き良きストリップの音楽。でもキャットの体より、喜んでるキングの生きいきとした表情のほうが印象に残った。キングは、いつでも誰よりも全面的にWWFのアメリカン人民主義(ポピュリズム)を体現している。

ステフ、T&Aの控え室を尋ねる。「トリッシュはどこよ!」テスト(ステフの前婚約者・ストーリー上ステフに振られると同時に、本当にメジャー街道を転がり落ちた)「知らねえよ。なんにしてもお前には関係ねえ。」ステフが去った後、テストとアルバートの二人は、トリッシュはスープを食べてるにちがいない、と笑う。

アングルズin控え室。カートが母親に電話している。「テレビ観てるかい?僕らの歌はどうたった?、、、」(周りの皆に向かって)「ジミー(アングルズの中で一番若くてハンサムな男)はちょっと外れてたと言ってるぞ」(母親に)「僕は?、、、」(再び周りの皆に向かって)「ママは僕が一番うまかったっていってるぞ!」

T&Avs久しぶりのToo cool
途中から来たステフのちょっかいに気を取られたテストが負け。

CM後、ステフの部屋に意外にもアルバートが尋ねてくる。
「テストはちょっと頭に来ちゃってるんだ。トリッシュと君の父親の噂はよく分からない。でもとにかく、俺は君のためになんでもする。」なんだそりゃ?どういうストーリーの伏線なんだか、全然分からない。

ジェリコ&ダッドリーズvsアングル&エッジ&クリスチャン。
まあ、全員うまいのでいい試合に。案の定、リングサイド最前列で観ているアングル軍団がちょっかいだして混乱。そのひとりはダッドリーズにつかまって場外でテーブル破壊の刑に(これは笑った)。最後はアングルがオリンピックスラムでジェリコからクリーンなピン。しかし、一回限りの特別出演なのかもしれないけど、アングルズってのは楽しいキャラだと思う。全員同じアマレススタイルで、異常に無個性で画一的。プロレスラーってのはみんな、過剰に分かりやすく個性的なキャラを持つものだけど、そこに、こういう逆に過剰に無個性なアマレスラー集団を悪役として対置するのはいい構図だと思う。アマチュアイズムを笑いものにすることでスターになったカートアングルが、アマチュアをプロレスの論理に組み込む新たな方法を持ってきてくれたような。

アングルズin控え室。カートが、テーブルの刑にかけられた兄弟のひとりを気遣いつつ、復讐を誓う。

RTCvsアコライツwithジャクリーン
RTCだいぶ飽きてきたぞ。なんか今日はインターネットに文句を付けていた。試合は数の利でいろいろ乱入させたRTCの勝ち。

ヴァルのパイルドライバーで首を負傷した(?)チャイナインタビューby JR
泣く振りをしながら、引退しなければいけないかも、等。全然情報収集してないので、本当なのかアングルなのかよく知らないんだけど、つまんなかった。

ロックインタビュー。
「ピープルのトナカイロッキー」というクリスマスストーリーを披露。酔っ払って腹にガスで充満してるサンタのケツに、トナカイロッキーはおもちゃを突き立てるそうだ。また、「サンタが町にやってくる」の変え歌の「♪ブラハマブル(ロックのシンボルの牛)が町にやってくる」を披露。さらに「アンダーテイカーよ、忘れてはならない。お前の「庭」は、常にピープルの惑星上にあることを。メリークリスマス、アンダーテイカー。メリークリスマス。If you smeeeelalalalal...」見事でした。

テイカーvsロック。
テイカーの新しいテーマは「Deadman walking」というテイカーの声からはじまる。なんか以前のほうがいい気もするけどなあ。試合だけど、これもけっこういい内容だった。テイカーの豪快なパンチ攻撃、ロックの表情豊かなやられっぷりが目立つ。でも盛り上がったところでラキシがやってきて、二人をけり倒し押し潰し終了。ううん、この日はクリスマススペシャル(?)なんだし、特別にきちんとクリーンな決着をつけても良かったんじゃないかなあ。俺はここのところ勢いのあるテイカーに勝たせてもいいと思った。甘いかな?

メインはちょっとがっかりだけど、今日は面白かったんではないでしょうか。個人的にアングルズが受けたし、ステフは可愛いかったし、テイカーとロックのマイクも良かった。




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