アルシオン:12月24日後楽園ホール大会の観戦記
■団体:アルシオン
■日時:2000年12月24日
■会場:後楽園ホール
■書き手:ALOHA♪HAWAII(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

巷ではクリスマスイブで新宿近辺が大渋滞と云うのに行って参りました後楽園ホール。半年前に振られなければこんな寂しいイブは過ごさなくても済んだのに・・・。お陰でもう半年以上も童貞だし・・・・。まぁそんなことはどうでも良いのであるが、とりあえず半月ぶりのアルシオンでございます。
 さて、ホールの玄関前に着いたのは試合開始時間キッチリの6:30でございまする。ダフ屋は3人。前回同様、立ち見4、000円、B席5,000円、A席6,000円のパンクラス並の価格で、それにあわせてか、ダフ屋も強気な金額で商売していました。前回はアルシでは珍しく9割以上の入りでしたので、今回も強気かと会場内歩みを進めると、リングサイド8割、南定席5割のちょっと寂しい入りでした。

 まずは入場式。今回も前回同様、個人で入場。特筆すべきはアジャの次に文子が呼ばれたことです。団体のエースとして押す考えのようです。選手宣誓は休場中の府川と奥津がサンタ色の服を着ての宣誓です。

 続いて、2000年度のアルシオンアワード。今年一年の団体内の表彰です。去年は各選手が綺麗にドレスアップして、選手もそれなりの演出をしていたのですが、今年は去年とうって変わってジャージ姿。私服姿も結構楽しみにしていたのに・・・。
▽ベストウィニングアベレージ(最高勝率賞)
 浜田文子(47戦42勝1敗4引き分け、勝率0.898)
 次点 アジャコング(27戦22勝2敗3引き分け、勝率0.814)
 まずは、ベストウィニングアベレージ(シングル戦最高勝率賞)です。コレは浜田文子が受賞しました。アルシでは「勝ち数/勝ち+負け+引き分け」です。それで文子の唯一の1敗は勿論8月のアジャ戦です。ちなみにアルシでの勝率の計算は「勝ち数/勝ち+負け+引き分け」で、勝率に関して云えば引き分けは負けに等しい勘定になります。

▽特別賞
 府川唯未(団体設立以来の貢献を称えて)
▽敢闘賞
 GAMI(年間を通しての敢闘を称えて)
▽ベストマッチ賞(年間最高試合賞)
 アジャ・コング vs 浜田文子(12月3日のクィーンタイトル戦)

▽MVP賞(年間最高殊勲選手)
 浜田文子(トーナメントスカイ優勝、ZION優勝、クィーン獲得等)
 個人的には Re:DRΛGvsVIPで今年一年の興行を支えたGAMIでも良かったんではないかと思うのだが、トーナメントスカイ優勝、ZION優勝、ツインスターアルシオン優勝、P−MIX優勝、スカイハイ獲得、クィーン獲得と後半の蒼々たるタイトル奪取歴をみたらある意味文句のないところである。

マイク
府川「受賞できると思っていなかったので、嬉しかったです。ありがとうございました」
GAMI「受賞できると思っていなかったので(笑) とても嬉しいです。ありがとうございます。」
アジャ「受賞できると思っていなかったので(笑) とても嬉しいです。最高試合と云っても負けてしまった試合なので、心中複雑なんですけれど。非常に嬉しいです。ウィニングアベレージが取れなかったことがちょっと残念ですが、来年がんばります。」
文子「こんなに・・・・・(涙)・・・・。なにもかも、ここまで来たの、ファンの応援と、アジャ様のお陰だと思います。来年も精一杯がんばりたいと思うんで、応援とかありがとうございました(涙)」
▽第一試合
 ○GAMI&玉田withPIKO(ドラゴン・スープレックス→エビ固め)×リンダ&アジャ
 ちょっと唐突感が否めないアジャとリンダの凸凹コンビ。またRe:DRΛG側の「withPIKO」ってなんやねん?ハンディ戦?もしくは乱入公認?とちょっと疑問を思いつつも、GAMIはトレードマークのメガホン攻撃を大値にきつく注意されながらのゴング。
 試合は、体格にハンディがあるリンダの分と、普段のチームで連携が密な分、Re:DRΛG側が優勢。でも、リンダも人一倍負けん気が強い。PIKOのちょっかいにもめげず、ハンディを補うべく盛んに動いていました。特に、リンダがGAMIに繰り出したかわず掛けからグランド卍は流れるような寝技への移行は素晴らしい者がありました。試合はアジャがRe:DRΛGのシンボルであるメガホンを引きちぎって、ペースを掴もうとするも、リンダの頑張りも、玉田、GAMIの2段重ねドラゴンスープッレックスで敢えなくピン。

GAMI「おい!アジャコングさん。アルシオンの最強タッグチームに向かって、こんな試合のカードはいただけないと違う? ウチらは今年アルシオンにどんだけ貢献したことやら、なぁお客さん!(拍手) なので、ギャラ200%アップ、グッズ代は80%バック、それから、今日壊したメガホンの弁償。以上3つを要求します(拍手)」
アジャ「相変わらず、ようしゃべるねぇ、キミ。(「アジャ大好きだよ」との声) ありがとう。嬉しいね、クリスマスにそんなこと言ってくれる人がいて。残念だね、君たちにはそう云う事を言ってくれる人がいなくて。はぁ? なに?ギャラ200%アップ?勝手にしとけば、俺が出すんじゃネェって言うんだ。えっ何?グッズの売り上げ80%? て言うか、GAMI、おまえのなぁグッズになぁ大量に残っているんだよ。あの200%アップ、ギャラしても、それでも足りないくらい残っているのね。現物支給で良い?(拍手) て言うか、来年からその在庫があるので君たちのグッズは作りませんので、売れ残り作ってもしょうがねぇじゃん。どうせ福袋行きだから(拍手) はぁ、でも一年貢献した? でも貢献した言う割には、実行委員会なんででしょ? 実行委員会って、どうしたMVP?随分、敢闘賞なんて縮小しちゃっているけれど(笑) まぁ、それが分相応って言うことだね。 あっそれで話は随分違うんだけれどさ。お前らとラスカチョの試合、札幌のな、アレ見てさ ああ久しぶりに昔を思い出すなぁと思い出しながら、帰ってきて昔の金網とかのビデオの試合とか見て、そう言うのも良いかなと思ったんだけれど、やるのならいつでもやってあげるよ、どうしましょうか?」(アジャ早口でしゃべりすぎ)
GAMI「下田美馬さんに続き、アジャコングさんまで、恐ろしい恐ろしい(笑) ウチらは“安全第一” そんなことはやりません!(拍手) まぁいいや、それはどうでも。来年の1月5日PIKOちゃん対リンダスターの凄いスペシャルマッチが決定いたしました。題して“リンダスター負けたら即国外追放スペシャル” え〜ぇ今年一年どうもありがとうございました。来年も良いお年を!(拍手)」
 どうやら、GAMIに対して周りから金網への囲い込みがされつつあるみたい。
▽第2試合<ザ・VIPナイト>
 ○下田&大向(カカト落とし→体固め12:21)×バイオニック・J&三田
 「ザ・VIPナイト」と銘打った、同門対決。ラスカチョの年末年始の連日の激闘から一息ついたような試合。ただ、この試合で良かったのは大向。三田がデスバレーで担いだ瞬間、担いだ三田の叫び声が館内に響いた。大向は抱えられながらも、瞬時に三田の腕を足で決めていた。その他、裏十字、脇固めと意外なテクニシャン振りを発揮。逆に下田さん、連日の激闘の疲れがピークなのか、蹴りでは元気はあるのだけれど、2人でのコンビネーションのジャーマンも一人崩れてしまうとか、少しお疲れのご様子。
 それでも最後は下田の踵落としで、バイオニック・Jからピン。試合後は、府川を中心として5人で今年一年の闘い振りを称えた。

▽セミファイナル<ザ・スカイハイ・ベスト>
 吉田&ASARI&藤田時間切れドロー)AKINO&マリー&日向
スカイハイ・ベストと銘打っているのだけれど、吉田と日向はこのタイトルではちょっと? まぁAKINOと愛ちゃんも別れての闘いだし、楽しいプロレスを期待していたところ、急に目の覚めるような取り組みが登場! それは日向vs吉田。他の日向vsASARIとか、吉田vsAKINOとは全く異質な空間。まるで百年来の恋人か、百年来の恋敵に出会ったようなピリピリとした緊張感。日向のロコモーションジャーマンも2回目で切り返すし、吉田の脇固めも日向速攻返し、逆に吉田の腕を極める。相手の技を受けないながらもそれでも流れるように関節技の応酬する。それが決して不自然ではなく、また全然お決まりでもない。2回の対決で相手の全てを認識したかのような闘いであった。次回この対決がシングルで組まれたら、メッチャ期待しても良いと思う。この対決だけは本日の超ハナマル。
 それとは別に、吉田飛んだり跳ねたりメッチャ好きなんだろうね。お客さんに拍手で促されると、ニッと笑顔を魅せて、ASARI、愛ちゃんに全然負けていない体裁きで綺麗にブランチャを飛び、そして側転エルボーを跳ねる。

▽メインイベント<クイーン・オブ・アルシオン・タイトルマッチ 敗者髪切りマッチ>
 ○浜田文子(スピンキック3連発→片エビ固め15:03)×ソチ浜田
 ※浜田文子初防衛。
 さて、 今年一年のMVP選手の浜田文子の登場である。ソチの引退試合に髪切りマッチとはちょっと唐突感は否めないが、まぁ引退に華を添えるつもりで良いのではないかと思う。
 まず青コーナーから黒の水木に黒のガウンのソチ入場。セコンドには先日入籍したと伝えられる夫のペンタゴンである。対する文子は、久しぶりのブルーのコスチュームに白のガウンを羽織っての登場。懐かしい色である。セコンドにはアジャ様。最後に登場は小さな大巨人こと父、グラン浜田がレフェリーとして入場。
 試合は、文子がインディアンデスロック、胴締めスリーパーなどのオーソドックスなプロレス技を出せば、ソチもネックブリーカードロップ、逆エビ、ブレーンバスターを出す。加えて、夫でセコンドのペンタゴンも、時折介入して観客のブーイングを浴びる。また、文子のケプラータを剣山で返せば、文子もお返しとばかりにコーナートップからのセントーンを空かす。姉妹相譲らずの展開。
 ただ試合の中盤で、場外で文子のケプラータを受けて戻ってきた頃には、ソチはもう意気が上がっている状態。文子は変わらず。やはりココのあたり、引退する選手と上り調子の選手との違いが出てしまった。そんなソチを援護すべく、2回目の場外で文子のトペ・スイシーダをソチが空かした瞬間、ペンタゴンがイスで迎撃。その後倒れた文子にさら攻撃。ついに文子の額は割れて流血してしまった。このセコンドの横暴に怒ったのは、文子のセコンドで待機していたアジャ様。対角まで行き、ペンタゴンをイスで叩きつけると、倒れた隙に用意した手錠でペンタゴンをコーナーに拘禁してしまった。
 試合は終盤、文子が前回アジャを倒したバックスピンキックを出すと、「グギッ」と云う音がして姉ソチはたまらずダウン。今回この最初のキックは文子は余程練習したのか、観客をどよめかせるのに十分であった。これだけは攻撃として収穫だと思う。そして、最後は「浜ちゃんカッター」の声を高らかに、親父の目の前で伝家の宝刀の繰り出すが、ソチはなんとか返す。されど立ったソチに対して文子はバックスピンキック4連発から片エビでピン。姉妹髪切りマッチは妹に凱歌が上がった。


 試合後、初防衛の表彰式の時は高々とトロフィーを挙げて喜んでいた文子であったが、いざリング中央にイスがセットされて、髪切りのセレモニーが始まる段になると、自陣のコーナーに伏せて、自分が姉の髪切りに追い込んでしまった現実を嘆く。そんな文子にイスで待っていた姉ソチは、自ら赤コーナーに歩み出て、文子にハサミを渡して切るように促す。
 文子はイスに静かに歩み寄って、20秒ぐらい思い悩んだ後に、姉の綺麗な金髪を左手でなぜた後おもむろに掴みハサミを入れる。そして2・3回入れて、ハサミをマットに放ってしまった。ソチはそんな妹を気遣うように立ち上がり抱擁した。
 さて、ココまでは髪切りの残酷な儀式であったが、ココから先はプロのお仕事、カリスマ美容師の吉田純さんとアシスタントの森島雅子さんが、原宿かどっかのカットショーの様に素晴らしい手裁きでソチの金髪を切っていく。まるで丸坊主への儀式と云うより、ショートヘアにする為のカットモデルである。なんか髪切りマッチと云うより、カリスマ美容師カットモデル争奪杯タイトルマッチのように思えてくるほど、見事なハサミ裁きである。これを機にショートカットにしたい女子レスラーの間では髪切りマッチが流行るんではないだろうか? と思わせる光景であ(マジで)

 さて、続いてのソチの引退式は、アルシオンの選手全員と、いままでソチに関わった関係者がリングに上がっての花束の贈呈である。アルシジャパン:吉田、VIP:大向、Re:DRΛG:GAMI、アルシメヒコ:マリー、アジャ、AAA:グラン・アパッチェ、みちプロ:タイガーマスク、飯田プロ、元ユニバーサル:新間寿、妹:ナオミ、文子、ペンチゴン&息子エマニエル。ロッシュよりメモリアルガウン。グラン浜田。
 ソチ浜田「えっと、この14年間、日本の皆さんどうもありがとうございます。このいい思い出メヒコに持っていきます。みんなの事いい思い出にします。ありがとうございます」
 そして10カウント
総括
 日向vs吉田は大変良かった。次回この試合が組まれたなら行って損はないと思う。
 そして、髪切りマッチはやはりバリカンが欲しい。
まぁ、母であるソチにはそんなエグい事は出来ないが、次回、ラスカチョvs文子&AKINOの時(既成事実化推進)は是非ともバリカンで景気良くガリガリとやっちゃって欲しい。 




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ