12/23プライド12雑感〜さようならおれの愛したプライド
■団体:PRIDE12
■日時:2000年12月23日
■会場:さいたまスーパーアリーナ
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 ひいぃ。大阪からトンボ帰りで今度は大宮。遠いよー大宮。

 さいたまスーパーアリーナは、デカい興行をやるには、悪くない会場かも。奥行きより高さで席を稼いでいるので、どこの席でも見やすい筈だ。しかしその分席の前後がキツキツ(まあ横は余裕あったけど)。東京ドームの外野なみだな。さらに問題も多い。託児所まであるわりには、トイレ・売店・喫煙所少なすぎ。人の流れが計算されてない設計。そこに、演出上の目的で、いくつかの出入り口を出入り禁止にしちゃうもんだから輪をかけて酷くなる。

 場内のスクリーンは2機あるんだが、これが位置によっては、照明機材が邪魔をしてまったく見えない。

 主催者発表2万6千人。まあギッシリだったのは間違いないです。

 レフェリー・ジャッジはいつもの面々。西先生、塩崎さん、連荘ご苦労様です。おれも連荘だが。

 30分オシでスタート。サンタ姿のプライドガールのストリップ(としか表現しようがない。ホントに服脱ぐんだもん)。突如現れた黒服の男に彼女達が連れ去られるという意味不明の演出から、リングを覆う黒幕が上がると、モニターがいくつもぶら下がったオブジェが置いてあって、それがチカチカしたり花火を吹いたりしながら釣り上がっていく。

 プライドのこういう演出に、格闘技に対する愛が感じられないのは、今に始まったことじゃないが、今回は余計それを強く感じた。理由は簡単。カードに興味が持てないから。今回プライド、コアな格闘技系の板でも話題に上がらなくなってきたし、いわゆるK−1化が顕著。スカパーとフジの連動で、浅いファンを大量獲得した分、マニアックさが益々薄れてきた。

 続いての全選手紹介は、場内の様々な位置に選手が登場してのモノ。しかしこれ、会場広すぎるのと、照明の当りが悪いのが重なって、場内のファンの目が追いつかない。おれは半分位しか選手を確認出来なかった。

 試合時の選手入場も、意味不明な黒人数人に先導されて、観客席の後方からのモノ。時間はかかるわ、照明はショボいわで、興ざめだ。

 意図は判る。つまり完璧にTVの映像を意識してるんだよね。置き去りにされる場内のファン。あと前述のオブジェ以外にはセットはなし。カネかけてない。ショボい。お陰でかなり利益出始めてるんじゃないの、DSE。


×アレクサンダー大塚(1R1分54秒レフェリーS)ガイ・メッツアー○

 「さあてそろそろ青コーナーから」の部分しかテーマを歌えない観客。まっしょうがないか。

 突如好戦的に変身したメッツアーが殴り勝ち。リスクの高いアグレッシブなファイトをカネの力(?)でメッアーに納得させているプロデュース力の勝利。メッツアーの塩抜き終了という感じ。本日のベストファイト。


×ジョイユ・デ・オリベイラ(2R判定0−3)カーロス・ニュートン○

 ジャケットにグラサンで入場ニュートン、滅茶苦茶カッコいい。いい選手なんだから、もっとウマく使って欲しいなー。オリベイラも、せっかく「燃える男」とキャラ付いたんだし、似たような体重だから組合せてみましたってのは止めて欲しい。上になったニュートンが、あまりニュートンらしくない安全運転。つーか、オリベイラが下からがんばったのかも。あまり盛り上らず。なのに、ニュートンの「かめはめ波」にだけは反応する観客大甘。


○リコ・ロドリゲス(2R判定3−0)ジョン・マ−シュ×

 これもダメだ。せっかく青い目の高田道場で売り出そうとしているリコに、そこそこ出来る(しかも無名)のマーシュあててどうするのという感じ。いやマーシュの力を読み間違ってただけかもだが。それともリコが思ったよりダメなのかも。まあ、結果リコの売り出しは、横ばいで上昇せず。


 グッドリッジ、コールマンのマイク。猪木祭りの宣伝とか。2人とも、益々商売わかってきた感じでイマイチ。


×小路晃(2R判定0−4)ヒカルド・アルメイダ○

 ゴエスの欠場で、代役のアルメイダ。強いゴエスが欠場だからって、替りに強い奴(しかも無名)を呼んでくる必要は全然ないと思うんだが。しかし、ホント強かった、アルメイダ。小路もなかなかアグレッシブで悪くなかったと思うが。

 しかしオフィシャル発表の判定0−4ってのはなんだろうな。


×エンセン井上(1R4分31秒レフェリーS)ヒース・ヒーリング○

 エンセン、殴りあって打ち負けて、グラウンドでも圧倒されて、それでも、極められたV1を意地でもタップせず、最後はボコボコにされてレフェリーストップ。んで、引退表明。ご苦労様。エンセンはファイトスタイルの割にはアタマは柔らかい(アメリカ人独特の合理性だけかもしれないが)ような気がするので、指導者・プロデューサーとしての手腕に期待します。がんばってね。


○ヴァンダレイ・シウバ(2R判定0−6)ダン・ヘンダーソン×

 いやーシウバ気合入り過ぎ。KOK王者ヘンダーソンをスタンドで圧倒。ヘンダーソンも1回得意のグレコ&アッパー連打でいいところまで行ったのだが、ここで出血チェックが入り流れが変わってしまう。後はKO負けを避ける為だけの引き込みでシノぐヘンダーソン。

 あーあ。アイブルに続いて、ヘンダーソンまでベリーしちゃった。ホント、プライドは焼畑農業だなあ。カネをドブに捨てているようにしか見えない。

 しかし、オフィシャル発表の判定0−6ってのはなんだろうな。


 休憩。


 猪木入場とダーっ!でこの日1番の盛り上がり。ううむ。おれは1万3千円の席を買っていたのだが、ウチ1万2千9百円は、これの為に払ったという感じだな。ううむ。


○藤田和之(2R判定6−0)ギルバート・アイブル×

 藤田のセコンドには近藤とケンゴ。しかし観客でそれに気がついたのは推定3百人。誰も近藤なんて知らないんだな。まっ近藤のセコンドに藤田がついてもパンクラスの会場全然反応しないのと同じだけど。一方、裸にサスペンダーとネクタイ、シルクハットで踊りながら入場のアイブルは結構笑えた。アリスターもセコンドに。

 藤田、上に乗って究極の安全運転(推定速度12キロ)。セコンドが悪いな(断定)。

 あーあ。益々ベリーされるアイブル。ホント、プライドは焼畑農業だなあ。

 この試合と次のボブvsケアーは、選手のコールでは大盛り上がりも、試合に入るとブーイング飛びまくりという展開。気持ちはわかる。おれも退屈で死にそうになった。

 しかし、オフィシャル発表の判定0−6ってのはなんだろうな。


○イゴール・ボブチャンチン(延長判定3−0)マーク・ケアー×

 ケアーとボブが10回やれば、結果5勝5敗位になるんじゃないのかな。もう、どっちが勝つかということに興味を持てなくなってしまった頂上対決。アーツとホーストが戦っても全然興味を覚えないのと同じだな。

 エンセン戦と同様の安全運転(推定速度15キロ)に終始したケアー、客もダレてるし、本戦で勝ちでよかったんじゃないの。


<10分1Rスペシャルルール>
○桜庭和志(1R判定3−0)ハイアン・グレイシー×

 ハイアン、肩の怪我とかで本来ドクターストップのところを特別ルールの1Rマッチに。ヘンゾがリングに上がってマイク。最近のヘンゾ、商売わかり過ぎててちょっとアザト過ぎ。

 試合は気負うハイアンを終始余裕を持った桜庭がサバいた感じ。選手を含めた関係者の中でみんな結果がわかっているのに、ハイアンひとりが本気でやっているというか。興ざめだ。

 桜庭のマイクで「皆さんにプレゼント」と言って、場内雪が降る。選手にそこまで演出背負わせちゃいかんだろー。


 予定開始時刻の4時から測れば、6時間超え興行。拷問だった。プライド史上最低。

 それでも、次回も多分客入るんだろうな。あーあ。でもこんなファイトさせてるようじゃK−1には勝てないな。あーあ。ここまで一般層に浸透したなら、もうReMixルールでも導入した方がいいんじゃないか。KOKルールと言わないところが奥ゆかしい、おれ。やたら「ブレイクしろー」とか野次飛ぶし。大衆は膠着なしのルールを支持(リンオタ)。

 おれのプライドは遠くになりにけり。さようなら素晴らしき20世紀。




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