KOKトーナメントBブロック
■団体:RINGS
■日時:2000年12月22日
■会場:大阪府立体育館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 事前にプロレスカフェでした私の予想は、ホフマン、金原、ヒョードル、山本。
 入りは、最終的には6割程度、3000人台だったのではないかと思います(寂しい…)
 試合タイムなどはメモ8さんのを見てね。すみません手抜きで。

▽1回戦
1.ボビー・ホフマン(ミレティッチMAセンター)−ヨープ・カステル(リングス・オランダ)
 ゴング鳴りいきなりホフマン、クリンチで距離を消し、あらためて少し離れ自分の距離を作ってからブンブン豪腕パンチ、秒殺KO。

2.ヴォルク・ハン(リングス・ロシア)−リー・ハスデル(リングス・イギリス)
 ハンに大声援、高阪らを超えこの日の一番人気。
 ハン素早いタックルからテイクダウン、相手にクロスガードとらせず体を離し気味に上のポジションをとり、パンチを落としていく。無理しては関節を狙わない。KOKルールへの研究・適応が行き届いてる感じ、2R入ってスタンドの打ち合い、ハンの掌底?チョップ?気味のパンチが入ってKO勝ち。

3.トム・サワー(アメリカ)−アンドレイ・コピィロフ(リングス・ロシア)
 始まってすぐコピ、下がったところにいいのを一発食らってKO負け。負けても“らしさ”爆発。

4.金原弘光(リングス・ジャパン)−アレシャンドレ・カカレコ(ファスVTS)
 カカレコが速い!体の小ささを逆手にとり、タックルで潜り込む。
 首のとり合い、お互いにフロントからバックから、金原も体をローリングさせてのポジション・チェンジや、体格的優位を生かして攻める、両者動きが止まらない、素晴らしい!
 カカレコの動きは“風車の理論”で、相手が力を入れるのと同じ方向に回って攻めを逃れる!コレで一度はアームロックから脱出したのだが、再度の、相手の体をぐるりんと回してのダブルリストアームロック(桜庭式)で金原勝つ!
 いい試合、面白い試合でした。カカレコはいい選手。

5.ヒカルド・アローナ(ブラジリアントップチーム)−エメリヤエンコ・ヒョードル(リングス・ロシア)
 9月の後楽園大会で、サンビストなのにパンチでの秒殺KOを演じたヒョードル、私の今回の期待の選手です。
 アローナは相変わらずエネルギッシュで、猛然とタックルで突っ込み、わりと簡単にマウントを取るが、顔を殴れないので攻めあぐみがち。
 ヒョードルは、マウントとられても何だかヌルッと返したり、間を見ては関節を狙ったり、スタンドでは鋭いパンチを振り回す。コピィロフを少し若くしてちょっと背を高くしたような風情の選手です。
 2R終え、テイクダウンとポジショニングでアローナ、ディフェンス技術とアグレッシブさでヒョードルか?アローナの 1-0 でドロー、延長に入るとタックルが切れ始める、あのタフなアローナが疲れた?規定Rと似た展開だが明らかにタックルが封じられており、判定ヒョードル 3-0! ヒョードルはおもろい!
 ハンもそうだがリングス・ロシア勢のKOKルール適応、柔術対策が進んでいることを感じる。マウントを取られても致命的ではない、という… 対してアローナはやや単調だったか。延長ではスタミナ切れもあっただろうが、ルールへの適応の度合の差が出たかも。

6.高阪剛(リングス・ジャパン)−イリューヒン・ミーシャ(リングス・ロシア)
 あまり印象に残らない試合でしたなあ。TKシザースをミーシャが2度スカしたのを覚えてる。スタンドのパンチ打ち合いから高阪KO勝ち。

7.カーロス・バヘート(ブラジリアントップチーム)−クリストファー・ヘイズマン(リングス・オーストラリア)
 バヘートいいところ全く出せず。高い胴タックルから差しに行くが、ヘイズマンが粘って倒されない。
 距離をとってのヘイズマンの左右のローがビシビシ決まる。バヘートがごく普通に左足を前に出したオーソドックス・スタイルを変えないので、ローの格好の標的になってしまう。
 2Rに入り、ダメ0ジが目に見え始め、判定は 3-0 ヘイズマン!
 ヘイズマン作戦勝ち、とともに、アローナ含めてブラジリアントップチーム、進化するKOKの戦い方に無策だったようにも思えるが。

8.山本宜久(リングス・ジャパン)−ビターゼ・アミラン(リングス・グルジア)
 山本の体はブヨブヨ、藤原道場で特訓したらしいがこの試合の主武器はタックル、はじめは巨体に押し潰されがちだったが、低い踵へのタックルが決まりだし、倒しての関節技、アキレス腱固めは場外に逃げられたものの、腕ひしぎで1本勝ち。

▽2回戦
9.ホフマンーハン
 ハンの動き1回戦と変わらず速い、タックルからテイクダウン、密着せずに上からパンチ、無理しない程度に関節を狙う。
 なんだかんだでホフマンが上になるほうが多いが、グランドでは豪腕でも胸や脇腹しか殴れず、得意のスタンドではハンに距離を消されて殴れない。アローナ−ヒョードル戦でもアローナが上で攻めあぐむ場面があったが、KOKルールではマウントを取っても顔を殴れないので次の手がない限り有利とも言い切れない、このルールの戦い方をハンはのみ込んだか。ポジションはとらせてもやや判定不利になる程度。
 規定2R時間切れ、タックルのアグレッシブさ、ディフェンス技術でハン、ポジショニング、打撃のアグレッシブさでホフマンか。判定ホフマン 1-0 ドロー、延長ホフマンややガス欠? タックルからテイクダウンのポイントがとられたか、場内の大声援が味方したか、なんと判定ハン 3-0! 場内大爆発、ハン決勝進出、ホフマンはリングス初黒星。

10.サワー−金原
 金原危なげない印象、技術が上、ハイからパンチ連打でKO勝ち。

11.ヒョードル−高阪
 開始早々、バッティングか?ヒョードル瞼上から大流血、高阪アクシデント勝ち。…

12.ヘイズマン−山本
 山本が押されていた印象だったが、パンチを受けながらのローキックが3発ほど、膝関節真横のよほどいいところに入っちゃったのか、ヘイズマンゆっくりと崩れ落ちるように倒れ、山本KO勝ち。こんなところで太った体がキックの重さとなって役立つとは(笑)。
 予想はいちおう当たったのだが、とくに2回戦は、KOK適応でなく、体に染みついた昔からの貯金で勝った、という感じで、決勝は予断を許されないであろう。
 しかし勝ち名乗りを受けて山本、本部席にいた田村に対戦をアピール。田村なぜか半笑い。らし過ぎるぞ田村。


 1回戦は金原−カカレコ、アローナ−ヒョードル、バヘート−ヘイズマンなど好勝負続出だったが、2回戦は選手皆疲れていたのかさほどでも。とくに最後の2つ(セミ、メインに相当する)の印象はあまり良くない。不完全燃焼。まあ“セミ”はアクシデントなんだけど…
 日本人3人とも勝ったわけですが、安定して見えたのは金原だけ、山本は前述のようだし、高阪も1回戦ミーシャの方が調子が悪かったのでたまたま勝ったというように見えて印象が薄い。…

 今回一緒に見た友人が言のですが、もっとPRIDEみたいな選手のアオリ、キャッチフレーズをつけるなども含めて、演出をもうちょっと派手にやって欲しい。試合は面白いと思う。客入りを合わせて考えて、この日は侘しさがあった。…

 決勝T、優勝予想はクートゥア!ってことにしときましょう。ノゲイラは、本人に責任はないんだが、この日のトップチーム勢の印象が良くなかった(笑)。




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