12.17 GAEA 後楽園ホール大会
■団体:GAEAJapan
■日時:2000年12月17日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

今年、今世紀のGAEA最終戦。開演30分前についたが、さすがに今日は指定席は売り切れ。実際、立ち見も普段よりも多くバルコニー、南側の最後部にもびっしり人垣が出来ていた。GAEAの年内最終戦には何かがあるというのを期待しているのだろうか。発表は2200人でいつもと変わらないけど。
ロビーには、例のドキュメント映画「GAEA GIRLS」の女流監督が杉山代表と挨拶をしていた。
開始は、珍しく15分以上の押しで。ただ、昼興行なのに開始前から会場でビッシリ人で埋まっている。
私の席はGAORAブースの後ろというより、須山さんの真後ろで南側の客席を見回すのには最高の席だった。

1.○KAORU(10分53秒 エクスカリバー→体固め)長与千種×

第一試合からKAORUと長与とシングルである。、このカードは今年のGAEA最初の興行でも第一試合であった。
その時というのは、今迄、旗揚当初から長与の片腕であったKAORUが昨年の最終戦で飛鳥のユニット(他にアジャ、園子の4人)に移ることを表明した最初の試合で、いきなり昨年迄の大将と大番頭同志の決別マッチであり、KAORUがハードコア路線に転向した最初の試合でもあった。

試合内容も今ではKAORUの定番になっている、ダイビング・セントーンを初お披露目し、二人ともトップコーナーからリング上にある机に一緒に崩れ落ち机の端でしこたま痛めたり、KAORUは机の破片で長与をメッタ打ちにしたりと、don't be unfair を提唱するGAEAのナンバー1とナンバー2との試合には思えない、KAORU新境地の試合であった。しかし、最後は長与のランニング・スリーでKAORUが負けたが、KAORUの変身はインパクト大だったし、たった4分41秒の試合なのにとんでもない場内はとんでもない興奮状態になった。

普通第一試合と言えば、静かな立ち上がりから徐々に客席を暖めていくという展開が常識だと思っていたが、開始1秒から客席をヒートアップさせて、そのテンションをメインまで維持していくGAEAのパワーに半ばカルチャー・ショックを受け、新春気分なんて一気に吹き飛ばしてもらった。今思えば、この一戦が今年私がGAEAの会場に計15回(卑弥呼興行も含め)足を運んだきっかけになったかもしれない。


まずは、KAORUの入場。入場曲がかかってもなかなか出て来ない。いつものKAORUは比較的早く出て来るのだが。ただでさえ押しているのに、少しイライラしていると、黒いバットを持った関西を先導に、後ろにはKAORUのいつもの机の破片を持った山田を従えて、KAORUは飛鳥の机らしきものを、まるで飛鳥の入場のように抱えて入場。

その机を自軍のコーナーに備えると、飛鳥からかっぱらってきたのではないかと思う机の表面に赤と青のスプレーでバッテンがしてあった。そして、その机を黒いバットで思い切り叩きつける。完全にクラッシュに対するKAORUなりの宣戦布告である。

長与は里村、飛鳥をセコンドに、リングには上がらず、リング下からKAORUを牽制するが、KAORUはこれを見よがしに、飛鳥の机を黒バットでメッタ打ちにする。当然KAORUの視線は飛鳥にも向かっている。長与がリングに上がると、その黒バットで長与をぶっ叩き、試合開始。

試合はKAORUの凶器を使った攻撃で、KAORU優位で始まるが、長与もすぐさまパワーで圧倒する。場外の長与にケブラータを打った所から試合は乱戦に、というか完全にフリーウェポンマッチの様相になる。場外で盛り返した長与が机の上にKAORUを寝かせ、コーナー上段からダイビング・ボディー・プレスでも狙おうとした所を、セコンドについていたデビルが阻止して長与をその場外の机に落す。ここからは、両軍のセコンドが入り交じっての総力戦の様相を呈してくる。リング下で飛鳥とデビルがやりあうのも凄い光景だ。

KAORUの場外へのフットスタンプ、ダイビング・セントーンを交え、リング内に戻るが、リング内でもKAORUは机を設置したり、小道具を使い、反則攻撃で長与を追い詰めていくが、長与もパワーで盛り返す。だんだん地力で長与が盛り返して来て、ランニング・スリーを食らうのだが、これを返し、スーパーフリークと長与のエクスカリバーで終わりと思いきや、これをKAORUは執念で返す。このへん、今日のKAORUの粘りは凄い。今度はエクスカリバー2発を打ち返すと、トレードマークの机の破片で長与の頭をメッタ打ちにし、机の破片が粉々に砕けリング上に木の破片がくだれ散る。

そこで、もう一発、エクスカリバー。なんと、KAORUが長与からピンを取ってしまった。

あまりの試合運びの汚さに里村が突っかかるが、デビルが壁になり、飛鳥とデビルもにらみ合い。KAORUはリング上で寝ている長与よりもセコンドの飛鳥に再度宣戦布告する。飛鳥の返答は、「KAORU、お前殺すよ!」と。またも第一試合もへったくれもない、いきなり場内はクライマックス状態に。

KAORUは今年一年で最もスタイルが変化した選手である。しかし、一時期その真価を問われる部分もあったが、最後の最後で、今年最初と同じカードで帳尻を合わせた感じだ。

バルコニーから、「そんな勝ち方しか出来無いのか」とかいうヤジが飛んでいたが、私的には別に勝てばいいし、インパクトを与えればいいのである。そういう罵声を舌を出しながら、手を上げて答えるKAORU。憎々しげさもさまになって来たが、その姿はやはり美しい。

今年の初興行のメイン後に、「2000年のKAORUは変わるんだよ!」と啖呵を切って、それを実行したが、2001年のKAORUはさらに飛躍して欲しいものだ。



試合後、リング調整のためにお時間を下さいという事で、リング上の木辺の掃除が始まる。広田がほうきとちりとりを持って片づけ、伊東レフリーが雑巾がけ。里村はロープの緩みを直すのだが、やはりこういう時の広田の仕事は早い。広田はこういう仕事をやらせたらスピードは女子プロ界随一では無いだろうか。


2.○植松寿絵 ザ・ブラディー(13分53秒、ダブルリストアームサルト )加藤園子 ×竹内彩夏

園子贔屓の私にとっても、このカードは今日の消化試合ぐらいの印象しかなかった。前々回のタッグトーナメントでフェイドアウトしかけたブラディーがあの日の試合を評価されてまた出場する(ちなみに、この日はJd’でも道場マッチのメインがあったので、この後はJd’に戻った)のは嬉しかったけど。
まあ、敢えて言えば恐らく竹内がつかまるであろうから、正パートナー同志の植松・ブラディーに対し園子が竹内をどうリードするかだが、少しいじわるな言い方をすれば、今のGAEAの勢力分布図から言えば、弱い順に集めたような感じである。まあ、少し湧かせてくればそれでいい位の感じであまり期待はしていなかったのだが。

試合は、まず植松・竹内から。植松のいつもの猪突猛進打撃ラッシュで竹内タジタジの場面が。どうにか園子と交代したのが、今日の園子はいつもと違う。攻撃が実に素早い。植松をスリーパー、ドラゴン・スリーパー、アームロックと全く休まずにかけてくる。スキを見つけたら裏アキレスと、全く人が変わったのかと思わせる動き。どうしたんだという目覚ましい活躍だった。ただ、休まずといえば他の3人も同じであるが。

試合が大きく動いたのは、園子が植松組得意のコーナー対角線からのミサイルキック、セントーンを受けそうになった時、竹内がジャストタイミングで園子を助け、植松の誤爆を誘いコーナー最上段のブラディーに延髄を打つ。ここからは4人が入り乱れる展開。竹内はタッグでの動きは今迄イマイチだったのだが、園子とのコンビネーションはなかなか良い。お互いがコンビネーションと誤爆を誘う仕掛けを駆使して展開するが、4人とも動きが早いのでスリリングである。竹内もこの激しい動きに十分ついて来ているというか、主役の動きだ。

終盤は、園子がブラディーを場外に蹴散らし、植松から竹内がピンを取るようにサポートする。今日のこの園子の動きは絶品だ。竹内もそれに答え、ローリングストーン、タイガースープレックスで植松を追い詰め、カウント2.9の攻防が続く。しかし、絶体絶命の状態で返す植松も大したものだ。今日は二人の攻撃を受けまくりである。

最後は植松にうまく誤爆を誘われ、竹内がピンを取られるのだが、素晴らしい試合だった。ちなみに試合後、竹内の口からは血が溢れていたことからも、この試合の激しさが伺える。

考えてみれば、前回の後楽園ホールでも植松・永島vsシュガー・園子というカードがあり、これもその日のベストバウトだったが、植松は正パートナーのブラディーに変え、園子は後輩の竹内に変えた試合であるが、前回の試合を上まわったかもしれないと思える。もしかしたら、この試合がこの日のベストバウトかなと思ったのだが。

園子が後輩とタッグを組むというのは滅多に無いが、この竹内とのコンビは結構相性がいいかもしれない。竹内の良さを園子が一歩引いて際立たせたようだ。それにより園子は試合全体を見渡せれるようになり、今迄の欠点が埋まっているように感じる。そういえば、私の竹内の評価が大きく変わったのは、川越での里村とのシングルだったが、この日竹内のセコンドに付いて、大きな声で終始アドバイスをしていたのは、園子だったっけ。


3.○ライオネス飛鳥 里村明衣子(12分48秒、LSDIIIから片エビ固め)デビル雅美 ×山田敏代

まず、第一の注目は飛鳥の机はどうなったのかということだけど、ちゃんと持ってきていた。という事はKAORUが持って来た机は何なのだろうか。自分で作ったのか、飛鳥はいくつか持っているのか。

第一試合ににらみ合いを行なった飛鳥・デビルから試合がスタート。第一試合の事もあり、ここは乱戦が予想されたが、意外にも静かなスタート。お互い、間合いを詰めてなかなか組み合わない。組んでも力比べ程度。このベテラン同志にしか出来無いまるで昔のプロレスを見ているようだ。なんとも言えない味わいのある雰囲気に引き込まれて行く。これも、また一つの醍醐味である。

続いて里村・デビルの絡みでは、打撃戦に。里村のエルボーにデビルは逆水平で押していく。間合いと逆水平だけで見せてくれるデビルはやはり女・天龍だ。デビルは5分以上戦って山田とタッチ(ちなみに、デビル組の交代はこの1回だけ)。あとは、飛鳥組は徹底的に山田を潰しにいく。まあ、試合はいつもの感じだが、飛鳥・里村組というのはもう一つ面白味が無いが、この日も普段と同じようなもんだ。

試合後、セコンドにいたKAORUがまたも飛鳥を挑発。飛鳥「KAORU,さっきも言ったけど、お前を殺す。笑っている場合じゃないぞ」なりふり構わないKAORUは取り敢えず飛鳥を振り向かせる事は出来たみたいだ。

ここで休憩。
しかし、ここまでで、ハードコア、若手同志のハイスピードな展開、ベテラン同志の昔を思い出させるような重厚なプロレスとバラエティに富んでおり、試合も会場も今日はテンションが極端に高い。まあ、こういう時は往々にして後半コケルのだが、今日はこれが通過点であったとは。


4. ○ダイナマイト関西(7分48秒、ギブアップ)×広田さくら

まずはHHH王座の変遷から。飛鳥から木村統括(略してキムカツだそうである)に移ったベルトはまた広田の戻り、シュガーは腰に巻けずその場で剥奪、また広田の元に戻った。

スクリーントークは、今日は長い割には大した事無かったというより、雄望さんとの漫才みたいなような。
「お前は300万円を取れなくて、がっかりしているらしいな、ダイナマイト!」
「だけど喜べ、今日はお前の欲しがっていたHHH王座のベルトを掛けてやる、ダイナマイト!」
そして最後に、「雄望、今年一年お世話になったな。お礼にこれをあげる。この、ハンサム・ボーイ」
と言って嫌がる雄望さんにベルトを渡し画面から消える。すると、ベルトからは「あっ、あぶない、あっ、あぶない」という声が。上からタライが落ちて来て気絶する雄望さん。またベルトを取り返した広田が、「このクレイジー・ボーイ」だって。目の前で雄望さんがニガ笑いしなが見ていておかしかった。

広田は自分の入場曲だが、白いボックスをかぶり中身を見えないようにしている。ようやくリングに上がると関西に、「お歳暮だ!」と言って関西に開けさせると、中からミニ・ダイナマイトが。関西のサイボーグ型のチューブのついたガウンを着ているのだが、いつもとは違いかなり精巧に出来ている。関西本人も流石に感動したようだ。しかしこのミニ・ダイナマイト結構似ている。まるで兄弟みたいだ(姉妹ではない)。

試合はほとんどコント。まあ、関西に真面目になられたら力負けするに決まっているから、相手を笑わせてそのスキを狙うというのは、納得出来る作戦だとは言えるが。中盤から関西は前回出来なかったフット・スタンプを執拗に狙って来る。これを巧みにかわすミニ・関西だったが、ついにトップロープ最上段のフットスタンプを食ってしまう。これをカウント2で返すのだが、さすがにこれには場内悲鳴みたいな声が。

最後は、トップロープにいた関西を広田が担ぎ上げてスプラッシュ・マウンテンの体勢(ハイジャック・バックブリーカーとも言えるが)でリング中央まで進む。そのまま前に落せば掟破りのスプラッシュ・マウンテンを関西に敢行という所だが、なぜか固まる広田。そのままギブアップということである。

広田にとって20世紀最後の試合なのに、なんとも締まりのない終わり方だったが、この締まりのなさが広田らしいのかもしれない。「よい、お年を」と言って控え室に戻るあたりも、礼儀正しく広田らしい。


5.AAAWタッグ選手権試合
 シュガー佐藤 永島千佳世 vs 北斗晶 尾崎魔弓


GAEAにとって今世紀最後の試合。この試合に勝ったチームはAAAWタッグのベルト、賞金300万円、BS・CSチューナー内臓型TV、赤ワイン1年分が贈られ、シュガー・永島組に限り、クラッシュ2000への挑戦権が得られる。

今年の後半のGAEAの引っ張っていったのは、永島、シュガー達だと言っていいだろう。特に永島の活躍には目を見張るものがあった。そして自分たちが提唱したトーナメントを勝ち進んで来たチームにまさかここで負ける訳には行かないだろう。地力的にも今や尾崎・北斗組よりもシュガー・永島組の方が上だと思えるし、実際この日、見にきた人たちも大多数がシュガー・永島組の勝利を予想し、ここはクラッシュの挑戦権を獲得してスッキリと年を迎えたいと考えていたのではないかと思う。しかし、そう一筋縄で行かないのがGAEAであった。

まずは、挑戦者の尾崎・北斗から入場。ガウンもコスチュームも色違いのお揃いのものを新調して来たが、なかなか格好良い。しかし、jobするためにここまでやるのが尾崎らしいと一瞬思ったのだが。シュガー・永島はもちろんOZジャンだ。セコンドにポリスも付いていたが、試合前にエプロンにいたポリスを尾崎が突き飛ばす。今日は誰も手を出すなということだろう。

試合はベテラン組やや優勢からシュガー・永島が場外戦に誘う。不利な戦況を場外戦で立て直すというのは、このチームの常套手段だが、これがまんまんと図に乗る。二人を南側客席の通路まで引きずって行き、同士討ちの体当たりをさせ、永島は客席の入口の上に登りそこから北斗にフットスタンプを敢行し、北斗を戦闘不能にする。北斗はしばらくそこから動けなくなった。

ここで、5分経過。再びリングに戻り、今度は二人で尾崎をいたぶるのだが、この孤軍奮闘の尾崎の受けも凄まじい。延々5分以上二人にやられるのだが、ゾンビのように跳ね返して行く。10分経過のコールの頃、やっと北斗が這いながらリング下に戻って来るのだが、どう見ても再生できるような気がしない。

しかし、北斗はいきなり起き上がると、トップコーナーからミサイルキックを。これがハードヒット。そして永島、シュガーにローリングソバットを打つのだが、アゴかノドに強烈に当たる。この北斗には驚いた、やはり北斗もゾンビだ。ようやくタッチをして永島にストラングルホールドをかけるのだが、これがぎっしり決まり永島の腕が桜庭あつこ状態になる。シュガーがカットに入れず、なんとかロープエスケープ出来たが、これがタイトルマッチでなければギブアップしていた所であろう。

しかし、永島もこれで肩を痛めたみたいで、どうにか交代出来た後には、リング下で大の字になり、永島もグロッキー状態になる。そこで、シュガーのローンバトルになるのだが、このシュガーがまた凄い。パワーで完全に二人を圧倒してしまった。体を凶器にして相手を吹き飛ばす肉弾攻撃だ。それでも、多勢に無勢でシュガーもつかまり、シュガーもグロッキー状態にされる。

試合時間15分以降は、全員が一度はグロッキー状態になり、ここからは4人ともが極限状態の様相を呈して来るが、もうここからは4人入り乱れての戦いとなり、誰一人もコーナーにいるという事は無い状況になる。
しかしこの日のシュガー・永島組はいつもの連係がうまく行って無い様である。恐らく、尾崎に読まれており、裏をかかれているのだろう。このへんは尾崎の作戦勝ちだ。

それでも、お互いスピードは落ちず、最後は尾崎と永島の一騎討ち的な感じになって来る。今迄さんざん見てきた今年のGAEAを象徴するシーンだ。しかし、この取り合いがいつにも増して凄まじい。フィッシャーマン、サンダーファイアー、テキーラ、ジャーマン、ラナetc.をお互いが放つのだが驚異的な粘りで返してくる。

GAEAの会場というのは他団体よりも歓声が大きいのだが、いつしかカウント2.9で両者が返す度に、今迄のGAEAでも聞いた事の無い大歓声と、ストンピング攻撃で場内は今年最大の興奮状態に。長与も飛鳥も出ていないのに、この盛り上がり方は大したものだ。大技の攻防の最後を征したのは、尾崎のウィッチクラフト。こんなのがあったのかという感じだ。
という訳で、

北斗晶 ○尾崎魔弓(24分37秒、ウィッチクラフトから片エビ固め)シュガー佐藤 ×永島千佳世
北斗 晶&尾崎 魔弓組第5代王者に


最近ほとんど使っていなかった、この大技。最後の最後に出してくる当たり尾崎の懐の深さを感じさせてもらった。さすがにこれが出た時には終わったと思った。しかし、今世紀最後のGAEAの試合にふさわしい壮絶なものであったというか、今年のGAEAのベストバウトだと言ってもいいのではないか。4人が4人とも自分の持ち味以上のものを見せてくれた。しかし、ここでシュガー・永島が負けるとは。GAEAのブックは全く分からない。

試合後、表彰式なんて面倒な事はいいという感じで、セコンドが本部席からベルト、賞金、商品を強奪し、現金を見せびらかして記念撮影。北斗がセコンドに1万円をご褒美に配り、皆な嬉しそうだが関西だけ「1万円じゃ、少ないよ」と文句を言っていた。一年分のワインをリング上でラッパ飲みをし全員が上機嫌。

今年はベテラン勢に敬意を表し彼女達の大団円で終わると思いきや、場内が突然暗転し、不気味な曲が場内に流れる。そして南側最上段の入り口から、ZEROともう一人黒いペイントをした机を持ったレスラーが。どう見ても飛鳥である(一応ZONEというらしい)。ダークサイド・クラッシュだ。ゆっくりとゆっくりとリングに向かう。しかし、この人たちは何をやってもサマになる。

リング上では、またも美味しいところ持っていかれた尾崎と北斗が大激怒しているのが良く分かる。それでも客席は興奮状態でなんとも言えないどよめきと歓声が。リング下近く迄着いた時に、ポリスが無謀にもZONEに襲いかかるが、容赦無く簡単にスリーパーで締め落されてしまった。尾崎と北斗は臨戦体勢に入ったが、セコンド陣があわてて抑えて控え室迄連れて行った。

最後スクリーンにテロップが流れ「新世紀…」「創造か破壊か…」と。ダークサイド・クラッシュも控え室に帰り、音玉が鳴ってやっと終わり。今日は3時間興行だったが、一度も会場のテンションは下がらない。


しかし、ここまで来るとグーの音も出無い。全て、やられたという感じだ。観客は手玉に取られているようだ。
前にも書いたがGAEAを予測するのは不可能だ。そしていつも驚かされて帰って来る。今年15回も見に行き、まだ全然飽きないのは、この驚きがあるからだろう。この日も、まさかシュガー・永島が負けるとは思わなかったし、ダークサイド・クラッシュを見ることができるなんて思った人は皆無に近いであろう。
最後の最後にここまでやるとは。

エンターテイメントとしてGAEAが他をリードしているのも、この驚きと意外性があるからであろう。しかも、それが行き当たりばったりでは無く、長い流れの中で出来上がっている。そして、ゴージャスで格好良い。
ただ、そろそろ来年はハコの問題も考えた方がいいのではないか。半年に2回の大箱以外に代々木第二とかも考えた方がいいと思うが。1月の名古屋は4000人規模くらいの所でやるらしいが。


それにしても、これで来年の展望も全く分からなくなってしまった。今年の後半は第3世代の快進撃を中心に進んでいたが、最後に第2世代に美味しい所を持っていかれ、その第2世代も土壇場で第1世代に持っていかれてしまった。ここで主役は第1、第2世代に戻ってしまうのか。第3世代は特にトーナメントまでやらせたシュガー・永島はどうやって巻き返すのか。
まあ、また指を加えて見ているしかないな。




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