浜田文子、21世紀に間に合う!が…
■団体:アルシオン
■日時:2000年12月3日
■会場:後楽園ホール
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 後楽園ホール、北側の客席をたたみゲートを設置、ただしフロアと同じ低さ
にゲートがあり花道はリングの高さではないため、そんなに見栄えがよかった
わけではない。
 客入りは、北側が無い分、けっこう満席に見える。実数では 1,200〜1,300
くらいか?

第1試合 吉田万里子 vs 山縣優(山縣デビュー戦)
 スパーリングのよう、吉田が上でクルクル回って関節をとり、決めては自ら
ブレイク。山縣、ドロップキック、首固め、膝十字の切り返し、振られたコー
ナーに飛び乗って振り向きざまのクロスボディ、をたぶん練習どおりに披露。
蜘蛛絡みで吉田勝ち。
 ○吉田(5分1秒、クモ絡み)×山縣

 まぁ、デビューおめでとう。ルックス的には、もう1人の練習生前田美幸よ
り、コッチのほうが好みです。

第2試合 PIKO vs リンダ・スター
 チビッコ対決。いきなり入場途中のPIKOをリンダが襲う!場外乱闘、
マスク剥ぎ、ラフとパワーで押す。中段のロープを利した吊り天井ふうの背
折りを今日も使う。
 押され気味のPIKO、掌底と関節技(三角締めなど)で合間合間に反撃
ののち、雪崩式裏投げについに成功、カバーするが、返しざまにリンダ、紐
がほどけかけていたPIKOのマスクをとり去る!PIKOの反則勝ち。
 ○PIKO(8分14秒、反則勝ち)×リンダ 

 乱闘、介入した ReDRUG 軍団長のGAMIマイクで「え〜らいこっちゃ〜
(場内笑)チャンピオンシップ実行委員長として決定する、PIKO−リン
ダ再戦!」この日の試合は抗争の口開き。PIKOちゃんもうちょっとマイ
ク上手くならないと。

第3試合 ソチ浜田&日向あずみ vs 大向美智子&バイオニックJ
 日向のアルシオン第2戦。報道によれば実質的な移籍が進行しているよう
にも受け取れるがどうなんだろうか。
 先発、日向と大向、大向の関節狙い(膝十字、フロントネックロック、ク
ルスフィックス)に意表つかれたか、日向押され気味、それでも序盤でリズ
ム掴むために必ず出すと言っていいWアーム式のシュミット流背骨折りを決
めてチェンジ。ソチとJに替わると、これはもう肉弾戦で、ラリアットの打
ち合いなど迫力あり。
 その後の日向は、大向のエゲツなめの打撃、ソバット、延髄ニーなどに苦
しむも、ビッグバンバニーボムは回転エビで切り返す。そしてふだん通り順
番に、ミサイル&スワンダイブのドロップキック、場外ダイブ、ロコモーシ
ョンジャーマン、延髄ニーと出していって、最後はみちのくドライバーでJ
を仕留める。
 試合後なぜか大向(VIPだが選手会長でもある)が友好的、「ようこそ
日向選手」「ソチさんお疲れ様(24日引退する)」、ってムードだった。
 浜田、○日向(15分40秒、みちのくドライバー2→片エビ固め)大向、×J

 日向にとっての、ふだん通りのいつものような試合はできている、が…
複雑な感慨がありました。

第4試合 P☆MIXスペシャル キャンディ奥津&藤田愛&ミステル・カカオ
 vs マリー&ファビー&グラン・アパッチェ
 グラン・アパッチェが、奥津と藤田の唇を各2度にわたって奪ったという、
それがすべてだったような試合です(笑)。
 もちろんアパッチェ親娘のパーフォーマンスは良好で、マリーはアパッチェ
家伝来の吊り天井クレイドルを決め、3人横に並んで空中で獲物を投げ渡し
ながら決めたパワーボムや馬跳び式の場外弾など、とうぜん連係の息も合っ
ており、ピンをとったのもマリーのみちドラで藤田から。
 あと、ミステル・カカオ、マスク屋にして先日休止を発表したCMLLジャ
パン代表、34歳にしてルチャドーラになった人ですが、この男、折原が言
うような「ただのマスク屋」、ではありません。相手にキャリアがあったか
らでもあるがアパッチェともよく手が合い、難易度の高いムーブもよくこなす。
 奥津、×藤田、カカオ(16分12秒、みちのくドライバー2→片エビ固め)
                 ○マリー、ファビー、グラン・アパッチェ
 
 サプライズがあったのは試合後。奥津、来1/5の後楽園をもって再引退
するそうです。…

第5試合 スカイハイオブアルシオン 王座決定戦
 チャパリータASARI vs AKINO
 スカイ王座戦らしくない試合。ASARIが序盤から腕関節を狙う、脇固
め、十字、中盤には雪崩式の飛び付き逆十字も見せる。空中技は控えめ、ス
カイツイスターもAKINOのドラゴンラナも最後まで出ず。
「このままではアルシオンに居場所が無い」と吉田に弟子入りし関節技を磨
いてきたASARI、ここ何ヶ月かのストーリーの答として、勝つのはAS
ARIとばかり思っていた、ところがチャンピオンになったのはAKINO、
決まり手はなんと飛び付き腕ひしぎ!マイクで「アルシオンファンならわか
ると思うんですけど、ある人に必殺技を教わりました。府川さん!ありがと
うございました」そう、引退する府川は何通りもの入り方を持つ飛び付き腕
十字の使い手であった。
 ×ASARI(11分15秒、飛びつき腕ひしぎ十字固め)○AKINO
 ※AKINO、第4代スカイハイ・オブ・アルシオン・チャンピオン

 たしかに試合を通じて、AKINOは普通のドロップキックでもバックド
ロップでも、正確でキレイ、力強かったのに対し、ASARIの方はちょっ
とバタバタして技も不正確だったかも。
 しかし… 今年3月にも同じスカイのタイトルマッチでマリーをアップさせ、
またAKINO相手に似たような役回りを演じさせられる… ASARI自身
のストーリーはどこに向かうのか、けっきょくアルシオンに居場所は無かった
ということなのか、…

セミ ツインスターオブアルシオン 王座戦
 (王者)GAMI&玉田凛映 vs (挑戦者)三田英津子&下田美馬
 三田&下田、今日はVIPでなくラスカチョとして登場なので、カラーリン
グ椅子を手に入場。試合前のタイトルマッチ宣言を、自称チャンピオンシップ
実行委員長の“二上美紀子”が読み上げる、背中しか見えなかったが三田の肩
が小刻みに震えている、たぶん笑っちゃったのだろう。
 いきなり、アルシオンではめずらしい長めの場外乱闘から始まる。しかしリ
ングに戻っては ReDRUG のペース、というよりGAMIの変幻自在さが試合を
操る。その点玉田は、結局ミサイルキックとドラゴン、ジャーマンしかなく、
やや単調で、それが勝敗を分けたか。三田のナチュラルパワーは相変わらず。
 終盤の追い込み合いはなかなかのものがあって、GAMIがつかまり下田の
デスレイクドライブ!GAMIストレッチボムで返す!三田のデスバレー+下
田のカカト落し!GAMIアディオス・アミーガ!カウント2.9の応酬が続
いて、最後はもう1度のカカト落しで、王者組敗れる。…
 ×GAMI、玉田(15分49秒、カカト落とし→片エビ固め)三田、○下田
 ※三田&下田、第6代ツインスター・オブ・アルシオン・チャンピオン

 本物を“紛失”させ ReDRUG が自作した通称“犬ベルト”の受け取りをラス
カチョが拒否、本物のツインスターベルトを持って現れたのは今日ゲスト出場
のミステル・カカオ!GAMI「余計なことすんな、このマスク屋〜」しかし
繰り返すがこの男、ただのマスク屋ではない。
 あくまで自作のベルトを誇示してGAMI「次はダブルタイトル(?)だ、
どうしてもというなら受けてやる」下田「VIPvs ReDRUG、敗者解散マッチ
だ!」GAMI「下田美馬さん、いっつもやけどアンタはコワイ。ウチらは今
が旬、解散する気はありません、ほなさいなら〜」今日もマイクではGAMI
の圧勝か。
 さらにここでの乱闘に巻き込まれた練習生の前田が堂々、下田にケンカを売
って、デビュー戦の相手に指名!これにはちょっと驚いた。

 でも、今更ラスカチョをチャンピオンにしてどうしようって言うんだ?…
まぁ、ココの抗争はしばらく続く、ということか…

メイン クイーンオブアルシオン 王座戦
 (王者)アジャ・コング vs (挑戦者)浜田文子
 ゴング後、でだしはチョップ合戦、アジャが圧倒。文子、グラウンドで上に
なるも全くコントロールできず。
 アジャ、腕パンチ、サッカーボールキック、頭突き、恐ろしいまでの圧力、
文子もサッカーボールキックを返すがアジャむっくり起き上がる、お約束のムー
ブも受けず、ラリアット、大技で押しまくる。
 と、途中までは8月の同じカードのビデオテープを見るようであったのだが、
文子、張り手合戦で必死に食らいつき、徐々についていきはじめる。
 それでもコーナーからのブファドーラは両踵で、場外へのケブラーダは椅子で、
ともに迎撃されるなど、技を受けてはもらえない。
 しかしアジャも攻め疲れか、息が上がってきた様子、文子のビーナス(掌底)
連打でコーナーに追いつめられ、ついにアイコノクラズムを食ってしまう。だが
カウント1で返す!さらにラリアット!ダイビングエルボードロップ!裏拳!重
爆を重ねる。文子も粘ってすべて返す、グローブ外して素手の裏拳!!文子返す!!
 そして疲れたアジャの顔面にローリングソバット!ソバット!ソバット!3連
打で突き刺して、文子ついに新チャンピオンに。…
 ×アジャ(17分52秒、スピンキック3連発→片エビ固め)○浜田
 ※浜田、第3代クイーン・オブ・アルシオン・チャンピオン

  アジャのマイク「文子、アルシオンを背負ってくれ!ライセンスナンバー1
はお前に譲る。AKINO、藤田、山縣、前田、上がって来い!お前ら5人がア
ルシオン・ジャパンだ!お前らのためなら、おれは味方にも、敵にもなる」


 う〜ん、今日の勝ち方では、チャンピオンとしての説得力は文子には未だないな
ぁ… こないだの田村 vs 京子を見た後だけによけいに… 今年、スカイ、ZION
とトーナメントを連覇、P☆MIXもタッグリーグも優勝した文子、1年間の答が
こう出たのは、予想の範疇内だったとは言えやや安易ではないかなぁ…
 AKINOの奪冠にしても、やや性急に若手をアップさせようとし過ぎているよ
うな気がする。ま、AKINOは年齢的には若手じゃないんだが(笑)。
 アルシオンとして、かつての25歳定年制とまではいかずとも、なるべく選手層
の回転を速くしよう、ただしベテラン層も上手く使おう、という本来は相反する命
題を2つとも併行して進めようという苦心もわかりますが… 30前後の吉田やGA
MIでなくても、もうちょっと中堅層、25歳の大向や日向をチャンピオンにたて
て文子にはもっともっと試練を与えた方が、ぼくなんかには共感できるんだけど。
 まぁ、今後の防衛戦ロードに期待しましょう。

 またなぜかこの日は、ベテラン勢への声援がとくに多いように思ったが気のせい
かな。「アサリちゃ〜ん」「エッちゃ〜ん」「ミマちゃ〜ん」、それに奥津、アジ
ャへの…
 ASARIはなんだかこのままアルシオンからフェードアウトしそうだし、アジ
ャも最後のマイクから察するにアルシオンの前面にはもう出てこないような印象が
あった。そもそも少し前には引退宣言してたんだし、今日の試合中での疲れ方も…。
気のせいならいいんだが。




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