これで最後、なんでしょうか…
■団体:JWP
■日時:2000年11月26日
■会場:ディファ有明
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 12月の興行予定をキャンセルしたJWP、年内最終興行です。来年の活動は未定。
美咲の久しぶりの試合が予定され、実家で療養中だった輝優優も姿を見せる、白鳥智
香子やテッド・タナベが観戦、他の方々の書きこみによればOGたち(秋田在住の福
岡まで!)来場と、どうにもなんだかメモリアルな日になっちゃうのか、と思わされ
る。ただ、セコンドにつくなどしている若手選手の表情が、あんがい明るいように感
じられた。客入りは 300人ていどか。

第1試合 倉垣翼&米山香織 vs アキュート冴&宮崎有妃(NEO)
 序盤、倉垣−冴、米山−冴のからみでは、グラウンドでの押さえ込み、ポジション
どりのような攻防からフォールを狙ったり腕を狙ったりのせめぎ合いが見られた。米
山を鍛える、練習の延長のような… 米山も素早い両足タックルを見せたり、押さえ
込みを返すブリッジが綺麗。
 米山がずっと捕まり、宮崎の足4の字、逆エビと締め技でジックリこられた時はほ
んとに苦しそうだったが、弾けるようなフライングショルダータックル!の3連発、
で脱出!その後も得意のフライングエルボー!繰り出す。米ちゃんは元気でいいよ、
ほんとに。
 連係ではやはり倉垣&米山組の方が上手で、倉垣が冴のダイビングフットをかわす
→米山のフライングクロスボディ、ダブルのバックドロップ、ファンタスティック・
フリップで冴追い込まれる。米山初公開(たぶん)!のダブルリストアームサルト!
ハイ・ブリッジで綺麗、冴ちょっとヤバかったが、なんとか雪崩式一本背負いからダ
イビングフットで取る。
 とにかく米山が元気。

第2試合 田村欣子(NEO)&井上貴子 vs 元気美佐恵(NEO)&レジー・ベネット
 2冠王田村、他団体だからかパフォーマンスは控えめ。
 試合でも相手チームのパワーに苦しむ。なんとか元気にはハードヒット!エルボー、
レジーにはミサイルキックなどで反撃。
 貴子、序盤で元気のアトミックドロップとレジーのグローバルボムを受け、弱点の
腰にきてしまう。コーナーに下がり太腿を自らのコブシでガンガン叩いていたから、
きっと足まで痺れてしまったのだと思う、以降出てこず、田村のローンバトルに。
 それでもレジーの巨体をなんとダブルリストアームサルトで投げ、元気にはリバー
スのダブルリストで追いこむなど奮闘するが、終盤元気の喉輪落とし、レジーのフラ
イングソーセージ(!)と波状攻撃を受け、京子を倒したバックエルボーでかろうじて
一矢報いるものの最後はGドライバーに敗れる。
 無敵の2冠王者田村が最大のライバル元気に負けたのだから、ストーリー展開上ア
オリやなんかがあると思ったのだが、他団体だからなのか大人しく下がっていった。
せっかくの機会なのに、もったいないなと思う。

第3試合 コマンドボリショイ・センセイ塾最終戦、コマンド・ボリショイ vs 日向あずみ
 センセイ塾恒例“生徒”に贈る格言、日向へは「笑う門には福来る」。はじめ、ど
ちらかと言えば無表情な日向のファイトスタイルを指してのものかと思ったのだが、
興行終了時にもう一度振りかえって思うに、苦しい団体を取り巻く状況のなかでも
「笑いながら歩こうぜ」、っていうことだったのかな、と…。
 日向のドロップキック連発で試合がスタート。ボリショイ受身とるや否やヘッドス
プリングで起き上がる、動きは良い。
 ボリショイがスリーパーで動きを止めるもまたすぐにハードめの場外乱闘、ディフ
ァなので花道での攻撃あり、ボリショイ、ポーズ付きの掌底、ノッている。
 リングに戻ってもボリショイペース、メキシカンストレッチ、裏アキレス。日向の
序盤のリズムを掴むためのパターン・Wアーム式シュミット流背骨折りからの逆片エ
ビが入るが、再び裏アキレス、膝十字でペースを離さない。
 さらに各種のラナ、ジャーマン、タイガーのスープレックス、場外ダイブとボリシ
ョイ押しまくる。
 日向の反撃はコーナーポスト上から。ビクトリースタードロップには失敗したもの
の、ポスト上の頭突き合戦(自分のほうが痛そうだった)、ついにトップからの雪崩
式WアームSPXを決める!さらにロコモーション・ジャーマン!
 ここから試合が一気に加速、ボリショイは掌底を頻用、コーナーの日向に1発入れ
ての雪崩式裏投げ!日向はみちドラを連発!一度はウラカンに返されるがさらに連発!
試合を決める。安直にこの言葉は使いたくないが、“魂”のこもった、いい試合だっ
た。
 言葉を交し合い、何度も何度も握手をし、礼をし合う2人。別の角度から見ていた
友人によれば、セコンドの輝とレフリーのテッシーが泣いていたらしい…

第4試合 コマンド・ボリショイ&日向あずみ&米山香織 vs 美咲華菜&倉垣翼&アキュート冴
“JWP純血”と銘打たれた6人タッグ。久しぶりの美咲が先発をかって出るが、す
ぐに膝の調子がおかしくなり、以降あまり出てこず。…
 両軍それぞれでもっとも若い米山と冴が出ずっぱり、次いで倉垣、日向(日向のこ
の試合でのハリ手の思い切りの良さは凄かった!)で、ボリショイも引きがち。
 そうすると必然的に、第1試合に続いて米山への実戦シゴキ道場のような様相をし
めしてくる。まるで先輩達が、いちばん若い米山に、自分達の思いを受け継いでもら
おうかとしているように… というのは穿ち過ぎか…
 そして米山がまた、それによく応える。ドロップキック、フライングエルボー、さ
らに初公開(たぶん)!ムーンサルトアタック!!
 と言っても、試合が選手達の独り善がりなものだったと言う訳では決してなく、ボ
リショイ組のおちゃらけポーズ、敵をキャメルクラッチに捕らえ両端で自軍の2人が
“ピュア・ハート”ポーズ、さらにそれを味方にかけてしまう、両軍6人がつぎつぎ
トライしたロープの拝み渡りなど、コミカルなファイトあり、冴ダイビングフット→
美咲セントーン→倉垣ムーンサルトや、ボリショイ組3人後向きにコーナーに上り、
後向きダイビングフットの3連打などの連係攻撃も多彩。
 最終盤、米山がこの日初公開したばかりのダブルリストアームサルトを連発、敵軍
主将格の美咲をピンフォール寸前にまで追い詰める!が、惜しくも20分時間切れ引
き分け…
 美咲、へたり込んだまま膝のこともあって自力で立ち上がれず、米山も攻められつ
づけてヘトヘト。ボリショイ、マイクで「ひとりひとりが頑張って、来年またみんな
で興行ができるよう頑張ります」、その後ロープにもたれかかり両手で顔を覆う。…
立てずにハイハイのまま美咲が近寄り声をかける、いつのまにか日向も大泣き顔…


 なんの根拠もないがなんとなく、体調不良の輝と美咲はこのままフェードアウトし
ていっちゃいそうなイヤな予感が… とりあえず現状、ボリショイと日向はアルシオ
ンで仕事があるが、ようやく練習がかたちになりいいファイトを見せてくれた米山、
動きざかりの冴、怪我が治れば春山、まだまだ燃焼し尽くしていないであろう倉垣、
たち若い選手に、なんとか職場を見つけてやって欲しい。全女が受け入れてくれるみ
たいですが… そしてもちろん、来年以降、また“みんな”で興行が打てるのなら、
それを一番、僕は見たいのだが…


宮崎、○冴(片エビ固め17:30)倉垣、×米山
レジー、○元気(片エビ固め16:27)井上貴、×田村
○日向(片エビ固め16:03)×ボリショイ
ボリショイ、日向、米山(20分時間切れ引き分け)美咲、倉垣、冴




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