11.23 GAEA 後楽園ホール大会
■団体:GAEAJapan
■日時:2000年11月23日
■会場:後楽園ホール
■書き手:maya(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

ホール1Fのエントランスに着くと、第16代HHH王者の広田世津子さんが。
「あっ、広田のお母さん!」と言ったら、気さくに笑顔で「どうも」と言ってもらった。感じが良かった。親子揃って愛想がいいし、結構、ここは美形家族なんだよな。特に妹は。

会場は9割5分というところか。それでも満員だ。一応主催者発表は2200人だからいつもと同じだ。

1.○ライオネス飛鳥(11分05秒 体固め)竹内彩夏×

竹内はここの所、里村、植松とのシングルでまずまずの成果を見せている。竹内にとって試練であるが、戦う先輩の方も試されている。竹内相手にどの程度の試合を作り上げられるか。ここまでは、合格点と言っていいだろう。

そして飛鳥である。飛鳥と竹内とのシングルは今年の3月に一度あったが、その時飛鳥は竹内の持ち味を出させてあげる戦い方をした。里村、植松の後に飛鳥だどう戦うか、これはかなり興味ある。しかし、里村、植松にやらせて於いて、次に飛鳥を持っていくあたり、GAEAは厳しいと言おうか意地悪と言おうか。

まずは、竹内の入場。セコンドは長与と里村。長与が竹内にロープを上げてあげる。続いて飛鳥には、竹内が上げる。飛鳥はガウンで無くTシャツで入場。もちろん机も無し。
試合前に、昨日L-1でサインをしてもらったトミーさんに手を振ったらリング上から軽く会釈をしてくれた。

試合はというと、今日の飛鳥は非情とも言える攻撃。飛鳥が攻撃をしまくりで、竹内は防戦一方という感じ。しばりまくった感じだ。たまに出る関節も簡単に切返してしまうし、ドロップキックも「そんなの効かねえよ」と言わんばかりに軽く叩き落してしまう。これでもかという位、パワーとテクニックの違いを見せつけてしまう。

最後は、園子にもやった通り、パワーボムでしこたま叩きつけて、「オキロー、立ち上がって張ってみろー」と言い頬を突き出す。やっとのことで竹内は起き上がり飛鳥の頬を張るが、もう力が入らない。そこを飛鳥がキャツチ風に後方に投げ(オリンピックスラムというらしい。初めて見る技だ)ピン。

しかし、この間迄は結構善戦していた竹内も、ここまでやられたら身も心もズタズタだろう。これはキァリア1年以上になり第二ステージに登った竹内に贈った飛鳥のメッセージだろう。

長与は「ドロップキックだけでも必殺技になりうる」と言っているらしく、当初竹内にはドロップキックしか教え無かった。ただここに来て技のレパトーリーも増えスーパリングの成果をリング上で見せられるようになった。しかしここで、飛鳥はもう一度自分の持ち技の精度、キレ、威力を見直してみなさいという事ではないだろうか。飛鳥が出て来るんだから当たり前だが、第一試合から意義深い試合だった。

2.○永島千佳世 植松寿絵 (11分12秒、腕ひしぎ十字固め) シュガー佐藤 加藤園子×

数年前ならいざ知らず、一期生4人でのタッグの試合なんて久し振りだろう。タッグトーナメントでの思わぬ副産物だ。
園子、シュガー、植松、永島の順で入場したのだが、ここで思わぬ発見が。体は一番小さいくせして永島には貫禄というか大物的な雰囲気まで備わって来たのである。

試合はこの4人がやるんだから一瞬たりとも動きが止まらないスピーディな展開。ただ、この4人の中でいかに目立ってやろうかという感じで、一人一人が他の3人と戦っているようだ。まあ、それでも彼女たちも大人になったのかギコチ無いところはなかったが。

シュガーは最近デビル戦で鍛えた怪力振りを見せるし、園子はキック、植松はダブル・リストと持ち味を十分発揮していた。
しかし、いつもはデビルや関西にパワーでねじ伏される時もある永島だが、この位のメンバーになると水を得た魚というか、もうやりたい放題、したい放題になったしまう。見ている方が目が回るくらいクルクル回る。しかも適当に相手の技を受けてあげる所はサービス精神旺盛だ。

入場時で貫禄を見せていたが、試合ではますます大きくなってしまった。この4人の中では永島2歩リードといったところか。

最後は園子が打とうとするクーロンズゲートを永島が腕ひしぎで切返しギブアップ。まあ少し唐突な終わり方でもう少し見たかったというのはあったが、仕方無いところだろう。
ただこの4人は、いろいろな意味でプロ意識を感じさせてくれた。そして結論から言うと、この日のベストバウトはこの試合なので、今日はこの4人の勝ちだ。
しかし、GAEAのタッグで遺恨やギスギスした雰囲気の無い試合というのも珍しいな。どの試合も何かしらのものがあるのに。アルシではまだしもGAEAでは逆に新鮮で、気分の良い試合だった。

3.×広田さくら (8分03秒、ライガーボムからエビ固め) ライオネス飛鳥○

まずは飛鳥の入場。ロープ上げは、またも長与。最近、長与はリング上ではあまり働かないけど、セコンドでは良く働くな。今度はガウンと机はアリ。

そしてスクリーントーク。「最近、広田選手のダシに使われている田中雄望です」「もうベルトはお客さんに渡っちゃたしあの王座は廃止でしょう」というと、広田はちゃっかりニューベルトを作っていた。前回のモノよりも豪華に見える。
前にはちゃんとサクラの絵が。「今迄は”ハンドメード”だったが、今度は”ホームメイド”になった」だって(だからどうしたんだよ)。そしてこのベルトなんとボタンを押すと、なんとも情けない声で「ゆう〜 あ〜 のっと あい!」と音が出るのである。トーキングベルトなんて世界初だろう。

もうこの時点でこの試合は広田の勝ちである。
飛鳥に対しては、「14年前の悪夢を思い出させてやる!」と言い、本日のだし物は、ダンプ松本。はっきり言ってそっくり。そして後ろには「極悪同盟」ののぼりを持った伝説の悪徳レフリー、アベシローが。
昨日L-1でトミーさんに「明日の広田はどっちがやるんですか?」と聞いたら「当日にならないと分からないんですよ」と答えていたが、まさか仕込みまで入れさせられるとは。ただ、アベシローは格好が情け無い割にはあまり似てなかった。

この入場シーンを見て飛鳥は思わずセコンドにいる長与にタッチしようとするが長与も必死に逃げる。

試合はダンプさくらの丸め込みに悪徳レフリーが高速カウント。トミーさんもノリノリ。たださすがのトミーさんもいい加減バカらしくなったのか、途中からは普通モードに戻る。

試合はいつも通りだが、飛鳥は必要以上に広田のネタに付き合うというか、試合前からの劣勢をどうにか取り返そうとするのだが。しかし、プロレス攻撃では負けないが、口撃とネタには広田には敵わない感じだ。
長与をリングに上げて広田にダブル正拳を打ったりして挽回を計るが、これも広田へのサービスになってしまった。まあ、今日は飛鳥完敗という所だろう。やはり広田を本気にさせたら誰も敵わない。

ベルトはトミーさん、飛鳥から木村統括に。木村統括も新チャンピオンになって嬉しそうだった。

ここで休憩。前半3試合は大満足だったけど、大体こういう時は後半コケルのだが。

4.AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定トーナメント準決勝
×ダイナマイト・関西 山田 敏代 (10分20秒、ノーザンライトボムから片エビ固め) 北斗 晶○ 尾崎 魔弓

これまた同じ陣営同志の戦いだ。ポリスは尾崎側につくが、今日は少しおとなしめ。本部席にはシュガーと永島が。だけど、このベテラン4人の予選の試合を本部席でシュガーと永島が偉そうに見ている図は結構シュールだな。

序盤は五分五分の展開であったが、中盤からはこの4人の中で明らかに体力が落ちる北斗がつかまりヨレヨレ状態に。関西の猛攻に耐える北斗は見ててつらいものが。

最後はノーザンライト・ボムで関西からピンを取ったが、これも相手の誤爆と尾崎の裏拳のアシストがあったためで、自分でチャンスを作った訳ではない。最近の試合中はヨタヨタだけど、最後はラリアットで帳尻を合わせていたハンセンに似たものを感じる。
それに比べて尾崎はいつまでたっても元気だ。

試合後に尾崎が本部席に座っている、かつての弟子に軽い威嚇を。なにやらせても格好いいね。

5.AAAWタッグ王座次期挑戦者チーム決定トーナメント準決勝
○長与千種 里村明衣子(13分07秒、ラリアットから体固め) ×デビル雅美  KAORU

最近の長与は日増しに太って来たな。もう昔ほど動けないからパワーでいこうということなのか。横浜で再度痛めた肩のテーピングはまだ外れないし、そう言えばここ半年以上、ランニングスリーやスーパーフリークなんてお目にかからない。打撃を中心にしたラフファイトとデスバレーが中心になっている。肩が痛くて持ち上がらないのかな。

試合は中盤からデビルと長与の一騎討ちのような様相を呈してくる。
里村は長与のフォローに徹する、というか単にKAORUを押さえつけているだけだけどね。前にも指摘したが、里村のタッグでのこの押さえつけは、試合のダイナミズムを奪ってしまう。
考えて見ると、この二人のコンビネーションなんか思い出さないな。
引くことを覚えたのは成長だけど、里村はもう少し工夫した方がいいな。

まあそれでも、デビルと長与のパワー対決というか耐久合戦は結構見応えがあった。最後はデスバレーの連発でフラフラになったデビルからラリアットでピン。

試合後、二人でセクシービームとかやって喜んでいたが、あまりこの二人ではセクシーではないな。KAORUがやるならまだしも。
そして尾崎と北斗がリング上に。決勝はこの2チームだ。対決ムードが高まる。
個人的には、尾崎との師弟対決も見てみたいが、ここは長与が上がって来て、シュガー・永島組が長与からピンを取り、「今度はクラッシュでかかって来い」と言って欲しいな。これ程おいしいシチュエーションも無いだろうが、今年の永島の活躍にはこの位のご褒美を上げてもいいだろう。

前回もそうだったが、トーナメントの試合があまり面白く無かったのが残念だったな。今日は第2試合と、トーキング・ベルトだったな。




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