全女11/23代々木大会
■団体:全日本女子
■日時:2000年11月23日
■会場:国立代々木競技場第二体育館
■書き手:凸ユーレイ(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 L-1の余韻醒めやらぬ、代々木第2体育館に行ってまいりました。
 客入り、アリーナは満杯、スタンドは5〜6割程度、実数で3千人台か。
 もちろん ATHENA の放送席あり、試合の合間にMCが入ります。
 午後4時開始だが20分ほど遅れ、入場式、「キッスの世界」の歌があり、
第1試合の始まりは5時ごろ。

第1試合 W Fusion Prelude 20分1本勝負
 ○藤井巳幸 (8分10秒 ラマヒストラル) ×寺下ちえ
 先輩の藤井、全女の基礎技、ボディシザースとキャメルクラッチで攻める。
全女の基礎技、首投げ・ヘアー投げ、ドロップキック連発、ボディスラムで
ときおり反撃。ひとつだけ大技にトライ、コーナー最上段に上り、一度は躊
躇しフラついて失敗したが二度目にダイビングボディプレスに成功。
 藤井、その他にも技はダブルアーム横体落とし(?)ぐらいしか使わず、最
後はラ・マヒストラルで決める。

第2試合 W Fusion Brightest 20分1本勝負
 ○脇澤美穂 (8分30秒 フライングボディプレス) ×西尾美香
 当初脇澤の相手として予定されていたJWP春山、2日前のNEOの試合
で鎖骨を折り、全日本シングル挑戦のチャンスをフイに(涙)。
 脇澤、大場所のタイトルマッチ用に新調したのであろう、いつもの黄色に
赤をあしらった新コスチューム。
 試合は“楽しい”モードで、脇澤一連の、客席四方に向かって90°ずつ
体をズラしての変な顔キャメルクラッチ、爪先への噛み付き、「ブーッ」ツ
バ噴射攻撃、「にーしーおー」「(ギブアップ?)のぉぉぉぉ!」「てめー痛く
ねぇーんだよ!(…。)イテテテテ。」などの会話、などに相まって、西尾の
悲鳴がまたヘンテコな声。場内笑い絶えず。
 試合は、西尾もまた基礎技で戦い、脇澤もフィッシャーマンなどの大技は
使わず、フィニッシュもダイビングボディプレスで決めた。

 ここまで2試合、全女らしい前座だった。

第3試合 アマレスエキジビジョンマッチ 3分2R
 ×西尾美香(2R 2分38秒 フォール)○鈴木亜里(アマ)
 女子アマレス連盟の人の解説を館内に流してくれたため、わかりやすかっ
た。アマの完勝。

第4試合 W Fusion スペシャルマッチ 5分1本勝負(アマ・プロ融合ルール) 
 ×脇澤美穂 (3分51秒 体固め)○山本聖子(アマ)
 ルールは、5分1本、プロは打撃・関節禁止、アマは3分経過までタック
ル禁止。決まり手は3秒フォールのみ。
 プロ側選手、テーマ曲が流れるまで発表無し。ぼくは中西を予想していた
のだがなんとワッキー!しかし脇澤、終始腰が引けていて完敗。

 アマチュアルールだからね…

第5試合 B.J.ATHENAジャック ボルケーノ30分1本勝負
 渡辺智子、×納見佳容 (11分28秒 フライングボディプレス)
                  ○イーグル沢井、井上貴子(B.J.)
 納見リングインでロープをまたぐとそのままツカツカと敵コーナーへ向か
い、すでに控えている貴子とイーグルにエルボーを連打連打!これまでさん
ざんコケにされてきた怒りをぶつける。
 試合が始まるとやっぱり捕まってしまう時間が長いが、よく受けよく耐え
る。打たれ強さを遺憾なく発揮。タイミングの良いフライングネックブリー
カーで切り返し、渡辺につなぐ。
 ナベ、イーグルとド迫力のぶつかり合い。ショルダータックル、ラリアッ
トの打ち合い一歩も引かず。
 その後も、納見がよく受けよく耐える展開なのだが、よく反撃にも出て、
貴子をダブルリストアームサルトの連打で追いこみ、イーグルにはなんと!
ナベのラリアットの補助付きだがジャーマンを決める!
 しかしさすがに、例のイーグルのミサイルキックを受けてしまってもうだ
めか… と思わせてそれも返す!!
 終了間際では目まぐるしく、貴子のディスティニーハンマーや裏拳をスカ
したり食らったり、イーグルの喉輪落としを首固めで返したり、でも最後、
イーグルの重爆フライングボディプレスはさすがに返せなかった…
 あらためて納見の受けっぷりの良さ、健闘がクローズアップされる。ナベ
は、納見に試合を任せていた印象。

セミ W Fusion スーパーミレニアムボール 60分1本勝負
 堀田祐美子、○豊田真奈美 (17分26秒 ジャパニーズオーシャン
     サイクロンスープレックスホールド)神取忍、×立野記代(LLPW)
 前の試合が言ってみれば今風な、連係したりスカしたりの目まぐるしい試
合だったのに対し、この試合は円熟した女子プロレス“らしい”試合になっ
た。
 ゴング前、堀田と神取とがゆっくり握手を交わす、それだけで客席どよめ
く。しかし神取、豊田との握手にちょっと引っかかり、それが試合序盤の2
人の意地の張り合いにつながってゆく。
 手を上げて手四つを誘う際の「私の方が高いわよ」合戦、頭突きを受けて
負けず嫌いの豊田が頭突きで返すも自分の方が「イテテテテ」とか。神取も、
緊張感を持ちながら余裕のある様子、というか、トペに行きかけて「やらな
いよ〜」の仕草など、楽しませてくれる。
 場外戦でも豊田が主役、スタンドのバルコニー部分からフロアへダイビン
グ敢行。リングに戻り立野相手に空中弾を連発、各種ジャパニーズオーシャ
ン系の技を狙い、そのいくつかを決めていく。立野もよく粘り、デスバレー
ボムで反撃をはさむが最後、ジャパニーズオーシャンサイクロンで沈む。
 堀田は一歩引き気味で、とくに後半は豊田に立野をしとめるのを任せ、も
っぱら神取のカットを防ぐのに専念していた。
 敗れたとは言え立野もイキイキと楽しそうにファイトしていた。
 試合後、堀田マイク「神取!きのうは負けたけど、いい試合ができたと思
ってる。ボクシングで頭が一杯かもしれないが、格闘家・堀田祐美子を忘れ
るな」ふたたび両者、ガッチリと握手。放送席のパイレーツ「男同士の友情、
って感じですね」

メイン W Fusion Requiem~世紀末金網6人デスマッチ~時間無制限エスケー
プルール 
 ○伊藤薫、○中西百重、○高橋奈苗 (22分12秒 エスケープ)
          ×三田英津子、×下田美馬(猛武闘賊)、×前川久美子
 試合前、セッティングの長いインターバル中、ふと気付く。生で金網デス
マッチを見るのはたぶん初めてである。ひょっとすると20年ぐらい前に国
際で見てるかもしれないが、そうであっても忘れている。
 凶器使用自由のため、ラスカチョはいつものカラーリングされた椅子とチ
ェーン、前川は木刀とチェーンを手に入場。WWWAチャンピオンズは素手。
3人全員がエスケープしないと勝ちにならないルールである。
 試合はやはり、ラスカチョ+前川のラフ、凶器攻撃で始まり、早くも高橋
流血。
 存在感を示したのは伊藤、女大魔神のおもむきで、食らっても倒れず、ラ
リアットでなぎ倒していく。WWWAチャンピオンズが反撃するたび大歓声
の場内。
 いつのまにか中西も流血、それでも普段の試合と全く変わらず動きが良く、
逃げ場の無いロープと金網の間のエプロンでドロップキックを連打したり、
三田のデスバレーをトンボをきって着地したり(三沢!)、エスケープしよ
うとする相手をつぎつぎジャーマンで投げ捨てたり。
 WWWAチャンピオンズは連係にすぐれ、金網に押しつけた敵に3人揃っ
てドロップキックしたり、また作戦だったのだろう、同時に伊藤パワーボム・
中西ジャーマン・高橋ナナラッカを放ち、「せーの!」でいっせいに金網に
駆け上り、3人同時のエスケープを目指す。
 が、動きの遅い高橋1人脱出失敗、伊藤が助けようと再入場、このまま出
れば勝ち!という場面で、やっぱり振り返って金網最上段からのダイビング
フット!!
 しかし決め手にならず、この後しばらく伊藤が3人を相手にして、中西・
高橋外から応援、という構図が続く。
 シングルマッチなら、エスケープルールは相手を完全に叩きのめさないと
勝てないルールになるが、タッグだとゲーム性の高いルールになる。この試
合では、外に出ていた中西が、相手のエスケープを阻止するのに大活躍!す
ばしっこくスルスル金網を登っていき、最上段から相手2人に片足ずつミサ
イルキック、同じく金網のてっぺんからムーンサルトアタック!(後ろ向き
だから恐怖はいかばかりのものか)を決める!!高橋はその点、鈍めのため
あまり役立たず(笑)。
 1人で奮闘する伊藤、やはり大魔神で、前川のハイキックに倒れず、1発
もらうたびにエルボーをお返し、そのラリーが何往復も続く!
 目まぐるしい展開を経てラスカチョ2人も脱出成功、中は伊藤と前川、一
騎討ち状態に。ここで外からのエスケープ阻止係として活躍したのが下田、
消火器!火炎攻撃!!で伊藤の脱出を妨害。
 いくたびかの伊藤のトライを再々度下田が阻止しようとしたそのとき、通
路を白い影が駆けてくる!渡辺だ!!このとき不覚にもわたくし、目頭にち
ょっと来てしまいました。
 ナベが下田をストップ、そのあと、やっぱり金網最上段からのダイビング
フットを入れて、伊藤ついに脱出成功!!沸きに沸く館内。
 大団円ではあるが、他ならぬ渡辺自身のリベンジは未だ済んでおらず、前
川(ラスカチョ)との抗争はこれからも続きそう。


 
 この観戦記、当日すぐ書き上げたものですが、投稿するのを迷っておりま
した。というのも、興行全体をどう評価していいか、が難しかったからです。
 その後、maya さんハートさん、他の人たちの感想を読ませていただいた
うえで思ったことを付け加えたいと思います。
・メインは文句なく面白かった。
・興行全体としては、総花的というかバラエティに富みすぎていて、なんとな
く統一感がない。ひとつひとつの試合も確かに面白いんだが、それそれが与え
られた役割をそつなくこなしただけ、というようにも思える。適切な表現かど
うかわからないが、新日のビッグマッチのような感じと言えばいいか…




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