11/22L−1代々木第2雑感〜これを見習え、佐竹!!!
■団体:LLPW
■日時:2000年11月22日
■会場:代々木第2体育館
■書き手:メモ8(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

 はっきり言って、女子の総合ってのは、どうもピンと来ない。勿論、これはおれ的好みであるのだけれど、要は「最強という幻想」に依拠していないから。これはおれのプロレス・格闘技感でもある。勿論、競技として成熟してしまえば、ボクシングやキックのようにそんなことは気にならなくなると思うのだが、男子だってキツいのに、女子総合という分野が、競技として成熟することはあり得ないだろうし、難しいよなあ。

 つーわけで、一応総合だから見ておかなきゃイカンだろという、ほとんど義務感で、代々木第2に見に行ってきました、L−1、雑感です。

 主催はテレ朝だそうな。ふーん、ガチンコでTBS、L−1でテレ朝と、営業熱心だなあ、LL。なのに、なんでこれしか客入らないのという感じの入り。TVスポットも流していたし、神取も随分TV出てたのになー。開始時点ではアリーナは7割位入っているものの、スタンドは3割程度か(最終的には5割強)。複数の垂れ幕かかっていて、いかにも女子っぽい雰囲気。

 客筋が何か変。恐い筋はそんなに多くないんだけど、かと言って一般人もそんなに多くない感じ。これがLLの客層なのかな(初めてなので知りません)。

 開始前からレースクィーンみたいなカッコしたお姉ちゃんがアンケートを呼びかけていて、これが「WAY NET」というIT系の会社のモノ。名簿集めたいんだろうなと思いながらも、親切に書いてあげる、おれ(お姉ちゃんと話たかっただけという説あり)。

 25分押しで、カード発表、ルール説明。熊谷の試合のみ首相撲・肘なしのキックルール、あとは寝ての蹴りと肘以外は何でもOK、時間無制限のL−1ルール。

 レフェリーは、1・5・6が島田、2・4が大林。熊谷の試合は、本職っぽいオヤジと3人のジャッジ(いい加減ですいません)。

 30分押して会場暗くなると、アリボンバイエにのって、アリ娘入場して着席。


×風間ルミ(LL)(21分30秒、Rストップ)タマラ・ルードゥー(独)○

 いきなりスポットライトを浴びてゴルドーが入場してくるのでなんだなんだと思ったら、青コーナーのドイツの選手のセコンドであった。一方の風間社長にはイーグル。社長、60キロと体重発表。いきなりワーク(80キロ位あるじゃないの?)。

 5分過ぎまでに2回マウント取った社長、炎の猫パンチを叩き込むも、タマラの氷の顔面防御で対抗。結果、当らず。リングの周りをグルグル歩きながら、大声でアドバイス送るゴルドー、益々大人になった感じ。手まで出したりしてた。それにクレームつけるイーグル、ちょっとビビリ気味。そりゃ相手がゴルドーじゃ恐いよな。

 7分過ぎ位からは、タマラが上になる展開。スタンドだとそれなりのジャブを打つタマラ、グラウンドでは、社長しか身に付けることが出来ない、ノブ最強譲りの魔法の顔面ガードを崩せず。おれの側にやたらうるさい野次を飛ばす客がいて、この試合では社長に向って「お前はミッキーロークかっ」とか叫んでいた。

 タマラのスタンドの打撃は結構当っているような気がしたんだが、元々社長、顔が腫れているので打撃で腫れたのか判断つかず。15分過ぎにダウン取られた風間、20分過ぎにスタンドで一方的に打撃浴び、レフェリーストップ。タマラ全然息上がってませんでした。

 6試合しかないからだろうけど、総合で20分は引っ張り過ぎ。観客も、あまり温まらず。


×久保田有希(キャプチャー)(2分37秒、腕十字)マーロス・クーネン(蘭)○

 開始前に、トイレの近所(選手控え室の側)で煙草吸っていたら、結構きれいなお姉ちゃんが足にテーピングしてもらっていて、それが久保田だった。セコンドには北原とニーハオ。LLとWARの関係を考えたらおかしくないんだろうけど、何だか不思議な感じがした。一方のマーロスは、ロムルダージム。セコンドには知らない外人に加えて、この前の修斗に続いて、JJA小幡。

 ゴングと同時に、いきなり荒いパンチでラッシュするマーロス。リング上の空気一変。続けて2度のダウンを奪う。バックに回って乱打するマーロスのパンチはちゃんとナックルが当っている。もつれて何とか上になった久保田だが、下からの十字が、これ以上ない位ギッチリ極まってジエンド。

 打撃食らっていたのもあり、久保田、なかなか起き上がれず、北原に肩を借りて退場。悲壮感漂い、惚れてしまいそう。


○熊谷直子(不動館)(5R判定3−0)ランプーン・シイキョウ(タイ)×

 熊谷の入場はさすがで華ありました。双方ワイクー踊った。

 左の前蹴と、右のミドルしかないランプーンに、丁寧にパンチをあわせていった熊谷の圧勝なのだが、ランプーンがタフというより、熊谷が衰えた気がした。最近国際式やっているんじゃなかったっけ? それでこれじゃいかんと思う。総合もやってみたいとかマイクしてたが。


 休憩10分。


○高橋洋子(Jd)(1分23秒、腕十字)シルヴァナ・フルーネフェルト(蘭)×

 高橋のセコンドは、えーとすいません、わかりませんでした(おれの女子の知識はこの程度)。シルヴァナのセコンドには再度ゴルドー。第1試合では、リングの周りをグルグルしていたゴルドー、開始時点でイスに座りこむ。

 いきなり押し込んだ高橋が、あっさりテイクダウンからマウント奪って、腕十字。勢いあり過ぎてすっぽ抜けそうだったが、何とか極める。

 高橋のマイクが素晴らしかった。曰く「こんばんわー! 日本初の女子総合格闘家の高橋洋子でーす。自分の顔を名前を覚えていってくださーい」。

 おれ的には、これがベストファイト。


×遠藤美月(LL)(15分20秒、Dストップ)イルマ・ヘルホーフ(蘭)○

 イルマのセコンドにはシュライバー。体系そっくり(違うのは、ダイナマイトなボインだけ)。

 スタンドでのお見合いから、遠藤がバタバタ飛びこもうとすると(お前はケンドーナガサキか!という野次あり)、モノ凄い右のオーバーハンドを出すイルマ。シュライバーより強いんじゃないか。パンチもらい続け出血し、それでもバタバタ飛び込み続ける遠藤。押し込めてもテイクダウンの仕方を知らない遠藤、1回だけ足取って倒そうとしたのだが、オランダ伝統ロープ掴みでイエローもらいながらもシノぐイルマ。ここでブレイクした島田にブーイング。唯一のチャンスだったか。

 その後も、たまには押し込めるのだが、その状態からも横アタマでガンガン頭突きを打っていくイルマ、しまいには、その金髪が返り血で、まっかっか。

 2回目のドクターチェックでストップ(但し、このドクター、国会で流行りの長髪ちょんまげで、いかにも怪しく野次られてた)。

 何も出来なかった遠藤、悔しがっていたが、しょうがないな。ホントに総合やりたいなら、キチンと練習しないと。まあキャラはよく出てたんだが。


○神取忍(LL)(7分50秒、腕十字)堀田祐美子(全女)×

 入場前に、アリ娘、リングに上がって挨拶。大したこと言わず。そのままリングに残る。

 後半の2試合がよかったので、客席かなり暖まってきてて、これが神取の入場で頂点を迎える。2人とも華があって、さすがという感じの入場。アリ娘から双方に花束。

 軽い打撃の応酬からグラウンドになって、マウントを取り、パンチの応酬というVTステロタイプな展開を相互に繰り返す。2人とも佐竹や村上よりウマいと思った。ただ、2人とも、ハーフから足抜いて、またぐ瞬間に、足上げたままちょっと間作ってアピールするんだよな。それはちょっとよくない(と言ったら、海外帰りの某極悪オヤジに「客にわかんなきゃしょうがないだろ」と怒られた)。

 沸く観客にも煽られ、熱のこもった試合は、5分過ぎからリバース合戦。最後は神取が下からの三角から十字にチェンジして(ちょっとシクった感じだったが)。

 神取が差し出す手に、一瞬躊躇して、軽くタッチするだけで済ます堀田。この間だよこの間!!! プロの手練の技。素晴らしい。佐竹、これ見て勉強しろ。

 神取のマイクは「次は、アリお前だ! 皆と一緒に夢を見ていきたい!」。カッコいいぞ、神取!!!

 プロらしい素晴らしい試合だった。


 まったく期待してなかっただけに、予想以上の面白さだった。

 アマタとトリを社長とエースがプロの仕事でキッチリ、いや社長の方はブヨっと締め、興行の出来としては最高のモノ。リングス最強!!! おっと突然何言い出すんだ、おれ。いやKOK以前のリングスに方法論が酷似してたもんで。まー、ホントは社長の役どころは、若かりし頃のキューティーみたいな、美形のヨワヨワタイプがやるべき仕事だと思うのだが、それを社長自らやってしまうあたりが、LLの味なのか、社長の特権か。

 また見たいと思った。取りあえず、リミックスも行くこと決定。まー、おれの価値観を揺るがすというところまでは、いかないんだけどね。




本稿の著作権はすべてKANSENKI.NET及び「書き手」に帰属します。

戻る
TOPへ