驚嘆! ストーンコールドがグラウンドレスリングを!
■団体:WWF
■日時:2000年11月20日
■会場:フロリダ州オーランド
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

はい。サバイバーシリーズの翌日のRawであります。俺は、PPVはよっぽどのことがない限り買わないので観てません。しかしRawの冒頭で、ストーンコールドを再び轢こうとして車に乗り込んだトリプルHを、ストーンコールドがフォークリフトで車ごともちあげて、ものすごい高さから車ごと落っことして車がぺしゃんこになった映像が写し出されました(「やめろぅオースティン!やめてくれぇ!」というトリプルHの叫びをバックに)。常識で考えたらまちがいなくトリプルHは重傷、というか死んでます。翌日のオブザーバーではこれはつまり、トリプルHの背中の状態が思わしくなく、しばらく休養をとらせるってことじゃないか、と書いてあった。驚異の怪我無し王トリプルHの皆勤記録もついに断たれたか?

会場からの中継開始。いきなりトリプルHのテーマ。でてきたのはステファニー。なんか髪はストレートだし、いつもより清楚な格好をしている。
いい人モードになって、トリプルHが奇蹟的に無事で、今は病院で数日は復帰できないこと(つうことは一週間後には復帰すんのか?)トリプルHはストーンコールドにはなにも遺恨はない。彼にも皆にも今まで自分たちがしたことを謝りたい。大事なのは家族。私達は最近ずっと子造りに励んでいた、、、などと、いつものよく通る声で堂々としゃべる。なにをしゃべってもブーイングを浴びる悪役人気は凄い。それで、「スティーブお願い
出てきて。私達の謝罪を受け取って。生まれてくる私達の子供のために。」

ストーンコールド登場。「俺も謝るよ。トリプルHをあの高さから何度も何度も落とさなかったことを。それであいつが今死体として安置されてる変わりに、病院のベッドでこれを観てることを」等々。さらに生まれてくる二人の子供がどれだけ醜いかをわめきたて、泣き出したステファニーに迫って「とっとと帰ってトリプルHに伝えろ。俺達の遺恨は終わらないとな。Because stone cold said so!」観客大喜び。ステファニー泣いて帰る。しかし泣き顔をテレビのライブでつくるのはきついものがある。涙がでないから。その点、本当に泣きながら演技のできる純情マークヘンリーは貴重だった。

その後ベノワ登場。ストーンコールドに「レスリングマッチ」で喧嘩を売り、当然ストーンコールドは買う。おお、ベノワとストーンコールドのシングルは新鮮。これは楽しみだ。

会場外。ステファニー、泣きながらリモに乗って帰る。

"Slam of the week"。GTXというモーターオイルをつくってる会社の宣伝CMなんだけど、必ず毎週前回の放送のいいシーンを流す。今週のは、前日のサバイバーでタイトルを守ったRight to censor が、試合後にハーディーズ&ダッドリーズに机破壊でやられたシーンの再現。RAWでもSmackdownでもこういうタイアップCMが常にいくつか流れるんだけど、これは日本でも流されてるんでしょうか?

RTC(ファーザー&ブキャナン)vsダッドリーズのタッグタイトルマッチ
前述のCMを受けて、RTC登場。前日やられたスティービーは痛そうに首をおさえている。本日タッグベルトを掛ける代りに、勝ったら青少年に悪影響を与えるダッドリーズのテーブルを禁止する等とアピール。試合はやっぱPPVの翌日のせいか、みんなちょっと動きが重いような。ピンチ時にスティービー乱入でRTC反則防衛。試合後スティービーは、急所ヘッドバットを食らって身悶え、さらに前日に続きイス破壊も受ける。やられ役として映えている。ババは試合中も試合後も痛そうに左腕を抑えていたけど、マジかアングルか?

前日ケインに負けたジェリコのインタビュー。全然懲りていないようで、ケインをいたぶり続けると、いつものテンポの良さで楽しそうに話す。
Y2Jって、一応こういうちょっとサイコ入ったキャラなんだよね。

昨日のサバイバーでラキシに勝った後、バンザイドロップ(コーナーからのヒップドロップ。ラキシがヨコズナから受け継いだ技の一つ)を食らったロックの姿を再現。WWFゲームを出してる任天堂提供。

APA(アコライツの警備ビジネス)のオフィスを欠如中に乗っ取ってるT&Aのところに、ウイリアムリーガルがやってくる。英国英語で挨拶するリーガルに、アコライツは「場所間違えたんじゃねーのかチャールズ皇子、俺達はティーなんて出さねえぞ。」リーガルは本日のハードコアホーリーとの試合の警備を頼む。T&Aは了承。リーガル「ありがとう。トリッシュ、あなたは本当にみめ麗しい(comely)。」おお、プロレスのおかげで珍しい英
語のボキャがまた増えた。その後、それをモニターで観ているハードコアの姿が。

ロックのインタビュー。今日のタッグマッチでラキシを倒してやる云々。締めの言葉は「チェサピーク湾からオーストラリアのシドニー、日本のチンポンディンドン(そんな土地あるか!)まで世界全ての人民が、smeeeel, what The Rock is cookin'!」

リングサイドにいるXFL(言わずもがな、ビンスの造ったアメフトリーグ)のチームOrland Rageの紹介。

レフェリーのアールヘブナー(この人もよくアングルに巻き込まれる)へのインタビュー。昨日のサバイバーのアングルvsテイカーのタイトルマッチで、リングの下に潜りこんで逃げたアングルをテイカーが引きずり出して、ラストライド(リフトアップパワーボム)でフォールの体勢にはいるも、良く見たらアングルに良く似た別人だったのでヘブナーはカウント拒否。抗議するテイカーの後ろから本物のアングルがエビで丸めこみ3カウント、、、というVーンが写真で説明される。ヘブナー「単純なことです。テイカーが抑えてたのはアングルじゃなかったから、私はカウントしなかった。」

ウイリアムリーガルvsハードコアホーリーのハードコアマッチ。
リーガル、リングサイドにいるOrland Rageに触れて、「アメフトは本物のフットボールではありません。英国のフットボール(サッカー)こそ、、、」そこでハードコアホーリーが走ってきて試合開始。試合はリング外、会場外での殴り合いに終始。プロレクションを頼まれたT&Aがハードコアを襲ってリーガル勝利。その後クラッシュとブラックマンがハードコアの加勢に。

ここんとこ悲惨な扱いを受けているタイガーアリシン&ローダウン、今日は警備員に止められ会場に入れず。「売れてない」という真実をギャグにしたシュートなアングルだなあ。

ラキシ、ケイン組vsジェリコ、ロック組。
ラキシは上がYシャツ、下が化粧まわしみたいになっている(でも上下つながっている)アヴァンギャルドなコスチュームで登場。試合はまあ特にいうことないんだけど、ラキシの攻撃時の相変わらずのタイミングの良さが目立った。最後はロックがロックボトムでケインからあっさりピン。またきれいに決まった。まあケインとロックは同格ではないからおかしくないか。試合後も昨日の恨みが収まらないジェリコとロックがそれぞれケインとラキシをなぶる。ううん、いまひとつおもしろくないなあ。やっぱ悪役勢(のキャラ)が弱い。

カートとその似姿(昨日でてきた)が会場入り。

CM後、カートと似姿が同じスポーツウエアを着て入場。同じ髪型。顔立ちや背格好も妙に似てる。カート「ブレットがマクマンに騙されたり、ストーンコールドが轢かれたりとScrew jobで有名なサバイバー、今年は私がそれを阻止した。善き者は常に勝つ」等々。そして「ここで私の兄、エリックアングルを紹介しよう。」エリックもアマレスラーらしい。「エリックはかわいい弟が試合に勝ったあと、突然出てきて祝福して驚かせようと思ってリング下に隠れていたのだ。」と大嘘。エリックも「Kart, It's true. It's true!」と応答。ブーイングを浴びる。アンダーテイカー登場。カートは兄貴を盾に使って攻撃しようとするも、テイカーに蹴られてリング転落。その間にテイカーはエリックにチョークスラム。さらに場外に逃げたアングルを同じ技で、入場ゲートから、二メートルほど下に置いてあるテーブルに叩き付け担架送りに。しかしあの二人は本当の兄弟っぽいなあ?兄貴のただずまいは、なんか本当にアマチュア臭くて良かった。

CM後、テイカーはフォーリーにアングル兄弟とのハンディキャップマッチを要求。ミックは「考慮する」と。

ロードドッグ&Kクイック&ビリーガンvsラディカルズ(マレンコ&エディ&サタン)
ロードドッグ&Kクイック(この人はラッパーじゃなくて身軽なレスラーでした。)はラップしながら登場。ファンのリアクションはほとんどゼロ。この試合では、メンバー中ではどう考えても圧倒的にプロレスのうまいエディとガンの絡みを期待してたんだけど、最初にちょっとあっただけ。最後は(前回のスマックダウンでも勝たせてもらってた)Kクイックの前方一回転半プレスが炸裂。でもいまのところ、このギャングスタキャラの新人にブレイクの予徴は見えないですね。身は軽いけど技も軽いし、とにかくあのラップが全然受けてない。

アングルの友人として自分達もテイカーの標的になること恐れたエッジ&クリスチャン、ミックの所にいき、テイカーに謝罪の印の壺をわたしてくれと頼む。ミックは、二人が今夜のテイカーのハンディキャップマッチの相手であることを告げる。二人は頭を抱えて去る。

チャイナ、赤いドレスで登場して、放送席に。なんか女性になっちゃったなあ。それでもいいけど。

アイボリーvsモリーホーリーのタイトルマッチ。
昨日アイボリーが、リタ相手にタイトルをベルトを使って防衛のあと、さらにげんこで殴ってリタを大流血させたシーンが紹介される。モリーの動きは、他の女子よりちょっと鋭くて良い。アイボリーは、さすがに普通の靴にしたみたいだ。試合は乱入したトリッシュがレフェリーの隙をついてモリーにDDTで、アイボリーの防衛。チャイナは別にたいしたことは言わなかった。

テイカー、エッジ&クリスチャンから贈られた壺を捨てる。

ロック出演のコメディーの舞台裏番組の予告。

テイカーvsエッジ&クリスチャンのハンディキャップマッチ。
エッジ&クリスチャンってのも不思議なレスラーだと思う。特にエッジ。「軽量級のトリプルH」とでも呼べばいいのか、とくに際立った技とか、センスを感じさせるムーブができるわけじゃないんだけど、いつもそつなく試合を組み立てる。スポットはめったに外さないし、怪我も少なくて、コンスタントに上をキープしている。トリプルHにしても、彼らにしても、こういうタイプの選手は悪役にうってつけなのかな?彼らの最近の悪ガキキャラは凄く立っているし。試合はテイカーが二人を蹴散らす。

ラディカルズが控え室で、ベノワに気合いをいれる。自分達が助けると。

ベノワvsオースティン
普段から自分を世界一のテクニシャンと言い張るベノワ、試合前に「ベノワスクール開校だ。レスリングを教えてやる」と叫ぶ。それを受けて、なんと試合はオースティンがバックを取ってアマレス流に投げたり、スタンドからグラウンドに流れるように移行してベノワを翻弄したり、アームホイップで投げたりして始まる。これが結構スムースだったりする。その後オースティンはカニバサミから腋固めまで出した。実況席の二人もオースティンのレスリングテクニックに驚きつつ絶賛。その後試合は普段の荒っぽいプロレスに。今度はベノワの当たりの強い攻撃をオースティンが激しく受ける。じきに一進一退の攻防になってベノワのクロスフェースが炸裂。オースティンなんとか耐えてロープに。さらに二人は殴り合って、最後は隙をついてスタナーが炸裂。きれいな3カウント。うわーまじいい試合だったなあ。こんなのPPV以外じゃ久しぶりに見たぞ。共に激しい攻撃型のこの二人は、妙にペースがかみ合うみたいだ。乾杯の儀式で番組終了。乱入なし。

ううん。びっくりだなあ。こんなにまともな試合で、きれいな形でメインが終わるなんて。個人的には秩序あるコスモスよりケイオスで終わるほうが好きなんだけど、今日はメインの見事さに脱帽ということでいいでしょう。ストーンコールドがグラウンドを(「できた」ということより)「やった」ということ自体が衝撃だし。まあメイン以外はイマひとつだったけど。




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