ストーンコールドの、「変な予感」
■団体:WWF
■日時:2000年11月13日
■会場:オハイオ州コロンブス
■書き手:ひねリン(名前をクリックするとプロフィールの欄に飛びます)

まず先週のSmackdownについてごく簡単に。
トリプルHがまず登場。ヒール転向とラキシとの結託をアピールし、自分を声援しはじめていた観客をあざ笑う(見事!)。トリプルHと仲良くなりかけていたミックが出てきて怒りのアピール。「俺もファンも、みんなお前のことを好きになりかけていたのに!」そして次回のPPV(さで、ラキシvsロック、トリプルHvsストーンコールドのカードを発表。この日のメインは、その前哨戦って感じのラキシ、トリプルH組vsロック、ストーンコールド組だったんだけど、試合前に再結成ラディカルズ(ベノワ、エディ、マレンコ、サタンのWCWからの移籍組)が乱入して、ほとんど試合は行われず。あと、アンダーテイカーがジェリコ、ベノワ、ケインとの4way dance (?) を制して、PPVでのアングルへの挑戦権を獲得。メインのストーリーから完全に外れているけど。

ではRAWのレヴューにいきます。最初に言っとくけど、先週に比べると今回の番組の質はだいぶ落ちてます。レポートも然り?

掴みにアングル登場。自分を「the most fightingest WWF champion in recent history」と最高級を二つ重ねて形容するなど、快調にいつもの傲慢マイク。サバイバーでアンダーテイカーを倒すことをアピール。そのままなぜか片手を後ろに縛られてるクラッシュホーリー(with 従姉妹のモーリーホーリー=先週初登場した女の子=元WCWで、新日にも来日経験のあるモナ)とタイトル戦を始める。なぜかケンシャムの使ってた足首固めでフィニッシュ。(JRの「この子供の足を折る気か!」という実況には笑った)さらに痛めつけようとしたところに、復活したハードコアホーリー、エッジ&クリスチャン、そしてテイカーが入ってきて、アングルは逃げ帰る。

どっちかがケインのパートナーを勤めることを命じられたT&A(テスト&アルバート)、コイントス。いやいやながらテストがやることに。

JRのTシャツを着て、ゲーセンのUFOキャッチャーみたいな、プラスチックカプセルオフィスに楽しそうに収まっているミックが、アングル&エッジ&クリスチャンvsテイカー&ハードコア&クラッシュの6人タッグを決定。

ジェリコ、ブラックマン組vsケイン、テスト組(ハードコアルール)。
テストが竹刀でケインを誤爆して、ジェリコがケインからフォール。試合後ケインはテストにチョークスラム。

ラディカルズのリモ到着。

ラディカルズ(+サタンのマネのテリ)登場。トリプルHとの結託をアピール。そこにミック登場。ラディカルズvsビリーガン、チャイナ、ロック、ストーンコールド組を命じる。

ケインが建物裏でジェリコを襲っている。ケインはジェリコをガラス窓越しに別の部屋に投げつけ、窓が一瞬にして粉々に。WWFはこのガラス粉々スポットをよく使う。こういうガラスは、砂糖みたいなもので出来てるとどこかで聞いた。

CM後。ジェリコが出血した腕の治療を受けている。

ダッドリーズvsタズ&レイヴァンのECW対決。
入場時に炊いたスモークがリングに充満して見にくい。試合はレイヴァンがタズに誤爆→3D炸裂でフィニッシュ。試合後にタズがレイヴァンにスープレックス。レイヴァンがやられて倒れてる姿は、WWFでもすっかりおなじみになってきた。

ロックのリモ到着。

ラディカルズが、トリプルH&ステファニーの控え室にいつも用意されているフルーツ&ベジタブルを楽しんでいる。マレンコは「肉がほしい」と文句を。

マイケルコール(Smackdownのアナ)が、ターバン+スーツ姿で久々登場のタイガー・アリ・シン(ジェットシンの息子)+ローダウン(ディーロ&誰だっけ?)にインタビュー。シンが話し始めたところにロックが通りかかったため、マイアトリプルH組vsPルはシンを無視してロックの方へ。本日のカードを告げる。ロックはラディカルズ、そして本日欠場のラキシにアピール。

アングルとエッジ&クリスチャンが控え室で話し合っている。アングル「俺はもう今日試合したのに、、、」 エッジ「いい考えがある。俺がクラッシュを。クリスチャンがハードコアを、そしてカートはテイカーを受け持てばいい。」クリスチャン「いやクラッシュは俺がやる。エッジはハードコアだ。どっちにしてもカートはテイカーをやってくれ。」アングルは頭を抱える。二人はアングルを元気づけるためにいつもの笛で歌いだす。アングル「わかった。一人にしてくれ。」

マイケルコール、シン達へのインタビューを再開。そこに今度はジェリコが横から入って来てマイクを奪う。「ケインはどこだ。サバイバーで奴を引き裂いてやる。」シン達はあきれて去ってゆく。もしかして、彼らの出番はこれだけかい?ひどいぞうWWF。

テイカー、クラッシュ、ハードコアvsアングル、エッジ&クリスチャン。
以前と変わらないシェイプで復活のハードコア、序盤に一通りの攻撃を披露。5ヵ月前に怪我をさせた長本人らしいアングルがそれをきっちりと受ける。動きはまあ大丈夫。18番のドロップキックはちょっとタイミングずれたけど、跳躍力は以前のまま。バンプは本日は低角度のバックドロップを一発受けただけだけど、そのうち増えてゆくでしょう(そういえば、つい最近出たオブザーバーのインタビューでトリプルHが「復活したばかりの選手に対しては、対戦相手はみんなものすごく大事に扱うよ。」と言っていた。これ無料で読めてお薦め)。試合はアングルとテイカーの一騎打ちになって、テイカーのリフトアップボムが炸裂。この試合は、なんとレフバンプも乱入も相打ちもなく、純粋に技だけでトップ同士の決着がついた。これはRAWではかなり珍しいこと。タンクトップで隠してるけど、テイカーの下腹は最近ますます目立ってきている。でも動きはいい。

ストーンコールド会場入り。

デブラが歩いてるハーディーズ&リタを捕まえる。Right to cencor との6人タッグマッチで、ハーディーズがブキャナンかグッドファーザーをフォールすればタッグタイトル移動、リタがアイボリーをフォールすれば女子タイトル移動という特別ルールを説明。

ストーンコールドリングに登場。これまた本日欠場のトリプルHを潰すことをアピール。うーん、あんまり盛り上がらない。先週は最高の脅し相手がいたからなあ、、、。

RTC(グッドファーザー、ブキャナン、アイボリー)vsハーディーズ&リタのタッグ&女子タイトルマッチ。
RTCはなぜかボスのスティービー抜き。しかし、いくら「正しい女性の姿」をアピールするためとはいえ、スカート+ハイヒールで闘うアイボリーを見るのはちょっと恐い。試合は負けそうになったRTCがレフェリーに暴行して反則防衛。その後ヴァルも入ってきて乱暴。以前トリッシュ女王様にSMムチ攻撃されて世界中の男性自身を刺激したリタ、今回は上流階級女性の格好をした(?)アイボリーにハイヒールで踏みつけられる。それは
いいんだけど、やっぱりアイボリーは足痛めたみたいだ。あんな靴で試合させちゃ駄目だよ。

チャイナとビリーガンin控え室、本日、ベノワ+エディへの復讐を誓う。

ラディカルズ、頼んでいたヘビーな食事が来ると、トリプルHとステファニーのフルーツ&ベジタブルを投げ捨てて大喜び。なにやら電話をしているベノワ「お前ら黙れ!」そして電話で話してる何者かに向かって「試合は決まった。万事順調だ」とニヤリと笑う。

ヨーロピアンチャンプ、ウイリアム(スティーブン)リーガル、上品な音楽に乗って登場。英国英語でアピール。アメリカの混乱した選挙への解決策として(英国のごとき)王制樹立の必要性を説く。俺的には今日一番受けた。その後ロードドッグ登場、試合に。リーガル、シェイプがいいし、動きも鋭さを増している、、と思ってたらそこに昨日ロードドッグとMTVで共演したK-Qwik (黒人のラッパー?)が乱入して、リーガルに一撃、反則裁定。音楽が掛かり、K-Qwikとロードドッグは二人でラップを始める「Get rowdy!」。俺はラップのこと何も知らんけど、すさまじく単純な曲だ(メインストリーム文化商品の極度の単純化パロディー化ってのは、プロレスの基本)。ラキシのヒール転向でなくなった恒例のダンスの代わりを作ったということか? 控え室では、デブラとミックがラップに合わせて踊っている。

(さっき出てきたくせになぜか再び)オースティンインタビュー。「なんか変な予感がするぜ。なにかがおかしい。」と謎のコメントをして去ってゆく。ちなみに実況席ではすかさずキングが「どういう意味なんだ!?」と反応し、JRも「分からないねえ」と返し、ストーリー盛り上げを補強している。いつもこんなかんじ。こういうところは、この二人抜群だ。

WWF New York からの中継。
スティービーリチャーズはここにいた。客達のブーイング協力(?)のなか、自分達の正義をアピール。

ミックとデブラが、サバイバーのカードを決めて楽しんでいる。ミックが「ちょっとパピー(かつてデブラのおっぱいのことをそう呼んでいた)を見たいなあ」と言って、小犬(=パピー)のぬいぐるみを取り出して喜ぶショートギャク。

ラディカルズvsガン、チャイナ、ロック、ストーンコールド(メイン)
チャイナはプレイボーイに出て以来、お尻の食い込み度が増していて(?)嬉しい。試合はそのチャイナがつかまり、バンプを多くとる。サタンとかは明らかに加減して優しく投げているけど、たいしたもんだ。そのうちロックとベノワが場外奥深くへ。その間にリングに残ったストーンコールドがめちゃめちゃストンピング30連発くらいから、スタナーでエディを一蹴。場内ではストーンコールドのテーマが鳴り響き、客席から投げ込まれたビールを受け取って乾杯のいつもの儀式へ。その間ロックとベノワは会場裏でやり合う。ロックを壁に叩き付けたベノワが、なにやらサインをだす。そこに車が走ってきて、その勢いを利用して助手席にいるラキシが窓越しにハンマーでロックを痛打。運転席にいるトリプルHとともに、苦しむロックを挑発して返ってゆく。これか、ストーンコールドの変な予感って。

うーんイマイチ、いやイマサンくらいですねえ今回は。前回の終わりに混乱状況って書いたけど、その後のSmackdownと今回の放送を終えたところでは、ラキシ&トリプルHのヒール組vsロック&ストーンコールドのベビー組っていう対立がきちっと出来ている感じ。この組み合わせ、なんかピンとこないなあ。特にヒール組結託の必然性が弱い。白人&有色が交差してベビーとヒールを形成しているのは悪くないと思うし、Smackdownでラキシが「俺の黒幕はトリプルH。ロックを持ち出したのはただの口実だぜ」と言って、いったん持ち上がりかかった人種問題を捨てたのは良かったと思うんだけど(今は露骨な人種対立よりも、個人のパーソナリティでストーリーを作っていく時代でしょう)。やっぱビンスが帰ってこないと。




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